スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

7月13日~14日 南アルプス 北岳 (広河原より・単独) 

北岳(3193m)山頂より見た富士山

IMG_9003.jpg


深田久弥の『日本百名山』における北岳の頁は

「日本で一番高い山は富士山であることは誰でも知っているが、第二の高峰はと訊くと、知らない人が多い。北岳だよと教えても、そんな山はどこにあるかといった顔つきである」
という一節で始まる。

まさにその通リ!
特に山登りを趣味にでもしていないかぎり、日本で二番目に高い山を知らない人がほとんどだ。

ケネディ家が「一番になれ、二番は負けだ」と言っているのもうなずける。

しかし深田は続ける
「(北岳は)屹と天を突くような鋭い頭角をあげ、颯爽として軽薄でなく、ピラミッドでありながら俗っぽくない。惚れ惚れするくらい高等な美しさである。富士山の大通俗に対して、こちらは哲人である」

そう、山好きにとって、この1番と2番の勝負は、圧倒的に2番手の勝ちだ。

今年、富士山が世界遺産に登録されたことで、マスコミなどでは大騒ぎしている。
(あくまでも「文化遺産」で「自然遺産」ではない)
だから富士山はますます混雑しているに違いない。

富士山については以前にも思っていることを何度も書いているが、とにかく富士山が大混雑している隙に、日本第二の高峰に2度目の登頂しようと思い7月13日の深夜1時30分に出発した。


【7月13日】

首都高速を走っている車のほとんどは、輸送関係のトラックか、タクシーだ。
タクシーには終電過ぎまで飲んでいたか仕事をしていたビジネスパーソンたちが客として乗っている。
まだそんな時間帯に高井戸がから中央高速に入った。

右の競馬場と左のビール工場を過ぎればタクシーはグッと少なくなるが、なんだか一般車両が増えてきたようだ。

この日から海の日を含めた3連休。
深夜から観光地に向かう車の多さに、一抹の不安がよぎる。
もしかしたら、いま向かっている芦安の駐車場も大混雑しているのではないか?

いやいや、恐らく4時前には到着するから大丈夫。
スチャっと車を停めて、一番のバスで登山口の広河原に向かうのだ。

ビル・エバンスとかセロニアス・モンクを聴きながら快調に車を走らせる。

甲府昭和I.Cで高速を降りて南アルプス街道から芦安に着いてビックリ。

すでに第一、第二、第三・・・どころじゃない、誘導員のオジサン曰く
「いま第六か第七駐車場になります」だって。
ガビ~ン!
不安的中。

なんとか第六駐車場に停めた。
バスのりばの随分と下だ。

北岳の登山口である広河原へはマイカー規制のためにバスかタクシーしか入れない。
だからバス停まで10分ほど登らなければならない。

うううう・・・・・
まだ朝4時前だよ。
これじゃ富士山みたいじゃんか。
いや、富士山よりは随分マシだけど。

まずは乗り合いタクシーを探すが、すでに満員でダメ。
5時30分発のバスに乗るために並ぶ。
車の割に人が少ないのは、広河原山荘か白根御池小屋に前泊している人も多いからなのだろう。

しかし車は続々とやってくる。
停める場所あるのか?

バスに揺られて広河原には6時半頃到着。
ここは甲斐駒ヶ岳に登った時以来だ。

確か2002年頃までは車で入れたはずだ。
2000年に入ったことがある。
しかし、2003年か04年あたりにマイカーが規制された。

北岳へは、その広河原から吊り橋を渡る。

P1050034.jpg


北岳の山頂は雲の中で見えないけれど、これから登る予定の雪渓が見える。

広河原山荘前で登山届を出したら登山開始。

大樺沢沿いに左岸を登ってゆく。
途中、斜面の崩壊地は対岸の支尾根で迂回。

しばらくはダケカンバの林の中を歩く。

沢床が見られるようになると雪渓が出てくる。

P1050042.jpg


雪渓を渡る風がなんとも涼しい。
今年は猛暑だということが、どう考えてもウソのようだ。

P1050046.jpg


雪渓を左手にしばらく進めば右俣と左俣を分ける二俣に着く。

ここで少し休憩。

今回のルートは雪渓を登って八本歯のコルへと突き上げる左俣へ。

雪渓を横切る。

P1050049.jpg

しばらくは危険を伴うので左岸の登山道を登る。

振り向けば約1年前に登った鳳凰三山のオベリスクが見えた。

P1050050.jpg


更に登ると登山道は雪渓に消される。
今年は雪が多かったから雪渓が大きいようだ。

ここでアイゼンを装着する人が多かった。

自分もザックの中には6本爪のアイゼンを装備しているが、大勢が歩いてステップがついているからストック&ツボで進む。
問題はなかった。
しかし、慣れていなければ軽アイゼンを着けた方が良いだろう。

雪渓上部の斜度はかなりのものだ。

P1050052.jpg

スッテンコロリンの後、もし加速がついて落ちたら・・・・

ピッケルがあればモアベターだね。
(ピッケルは持って来なかった)

このあたりから見えるはずの大岩壁、北岳バットレスは雲の中にかくれてその全容を見ることができなかった。

谷間が狭くなって雪渓が消えると次は小尾根の急登だ。
岩と、木製ハシゴが連続する。

P1050053.jpg


高度を上げて雲の中に入ると雨。

麓の天気予報は晴れでも、高山の天気は別物だ。

風も強くなってきた。
仕方ないから弱い雨よりも強い風を防ぐためにレインスーツの上だけ着る。

雨で木製ハシゴは滑るからより一層注意して進む。

この雪渓上部と、八本歯のコル手前が、かなり体力を使うところだ。

そしてなんとか八本歯のコルへ。

P1050056.jpg


うー、風がぁ・・・・

ここで手も露出していると冷えるからグローブ装着。

このあたりから山頂までは花のオンパレード。

花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花

花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花

花だらけ。

P1050063.jpg


赤白黄紫桃・・・・

たーくさんの可憐な高山植物がこんなガレ場で強風にちぎられそうになりながら咲き乱れている。

何という花なのかは知らないが、北岳は花の名山でもある。
ちなみに世界でも北岳にしか咲かないキタダケソウという花が咲くのだそうだ。
もちろん見たことはないし、少し季節が遅いから咲いていないだろう。

しかし、この天候、特に風では、愛でている余裕はない。


途中で3,000m超え

P1050059.jpg

奥穂以来かな?

八本歯のコルから吊尾根分岐点へ更に登ると、いよいよ風が強烈になってきた。
このあたりが風の通り道のようで、ちょうどその場にいたパーティーは、きょうはここで撤退し北岳山荘に下りると決めていた。

自分も思案していたが、山頂から下りてきた二人組がいたので様子を聞いた。

風が本当に強烈なのは、このあたりだけで、頂上付近はもっと弱いそうだ。
どっちにしろ頂上を経由して肩の小屋に行く予定だったから、まずは山頂を目指す。

ガレた道を風に飛ばされないようにしばらく進むと、少しだけ風が弱まる。

ひと登りで山頂に出た。

P1050064.jpg


自分の他に5人くらいの人がいた。

写真の撮りっこをした。

P1050067.jpg


雨は止んだようだ。
しかし、ガスで景色もなければ風も強くて寒い。

長居は無用。
肩の小屋に向かって下る。


小屋が見えた!

P1050069.jpg


ありがたい。
テン場も混んでいるっぽい。
(もちろん夕方にはこんなもんじゃなく混んだ)

小屋に着いたら、まずは2階の寝床を確保。
かなりギューギューだったけど、贅沢は言えない。

まずは生ビア!

P1050071.jpg

900円
高所価格。

生は外で買うから外のベンチでパチリ。
飲むのは中でね。寒いから。

その後、もう1本缶ビールを買って飲んだ。
すると眠くなってきたので、床に寝転がっていたらマジで眠ってしまった。

起きたら夕方の4時。
そういえば昨晩の10時近くに寝て、1時起きでやって来たから睡眠不足だ。
木曜日も朝まで飲んでたしな。

夕飯は4時20分からの順番だった。
腹ペコだったから、たくさん食べてしまった。

その後は寝床で持参したワインやウイスキーを飲んで過ごす。
ご近所さんにも振舞って山談義。
1階のロビー兼食堂は夕飯の人が途切れないから使えない。
しかも、小屋のスペースというスペースはどんどん寝床となってしまうから、寝床しかいる場所がない。

ここ

P1050072.jpg


まあ、テントよりはましかな。
テント好きの人はこれが嫌なんだそうだけど、歳とるとこっちの方が楽でいい。

それにしても、このような高山で、5時とか6時近くになって山小屋に入ってくる登山者がいることには驚く。
カミナリに撃たれて死にたいのだろうか?
しかも子供連れとか、信じられない。
遅く到着すれば、居場所だって、やはりそれなりの場所になってしまう。
子供が可哀想だ。
十分な知識や装備のない登山は、富士山だけでなくどこでも危険極まりないもんだ。

と、そんな話もしながら飲んでいた。

消灯は9時頃なのだろうけど、一人二人と眠ってしまい、そのうちの一人の大イビキに大笑いしながら、
自分も多分8時ごろには眠ってしまった。

【7月14日】

3時に目が覚めた。

しばらく毛布にくるまっていたが、すでに起きて行動している人も多かった。
昨晩の話だと、きょうの天気も昨日とおおむね同じようなあまりパッとしない天気だという。
頂上に日の出を見に行くという人は少なく、日の出見に行く組と、縦走組以外の人は寝ているようだった。

3時半に起きて、トイレに行きがてら天気を見る。
(北岳肩の小屋は外トイレ)

星は全く見えない。
しかし、遠く韮崎かどこかの街の灯りがかすかに見える。
北岳方面は真っ暗で見えないが、ガスってはいないような気がした。

ダウンを着こみ、レインウェアを腰に巻き、登山靴を履いた。
真っ暗な岩場をヘッドランプの灯りで山頂に向かう。

先行者のヘッドランプの灯りが見える。

手前の小ピークで富士山と北岳、日本1位と2位ののツーショット。

P1050078.jpg


ひと登りで山頂へ。

P1050081.jpg


夜が白み始める。

寒いけれど凛とした時間。

富士山

IMG_8997.jpg


素晴らしい景色が眼前にも右にも左にも後ろにも広がる。

国内で2番目に高い場所からの眺望は圧巻だ。
数々の名峰を同定できる。

だから夜明け前の北岳山頂から、360°のパノラマ動画をどーぞ!




鳳凰三山と、その向こうの奥武蔵の山々に陽が昇った。

南アルプスが目覚めた。

P1050089.jpg


間ノ岳が朝日に染まる

IMG_9001.jpg


富士山も

P1050093.jpg


甲斐駒ヶ岳

P1050090.jpg


仙丈ヶ岳

P1050091.jpg


何度も何度も目に焼き付けた。

小屋で同じゾーンだった30代の若者もいて、感動に打ち震えていた。
まだ山歴3年目ということで、山の名をわかる範囲で教えた。

間ノ岳をバックに写真を撮りあった。

P1050087.jpg


あまりにも素晴らしい景色を見ていると、いつまでも山頂にいたかった。

しかし朝ごはんも待っているし、下山もしなければならない。
小屋に向かって下る。


山頂直下の花も目覚めた。

P1050094.jpg


左は女王・仙丈ヶ岳 何度か登った。

右は貴公子・甲斐駒ヶ岳 ずいぶん登った。

P1050095.jpg


小屋が見えてきた。

P1050096.jpg



肩の小屋に着いたら、さあ朝食。

あんな景色を見た後のご飯が美味しくないわけはない。
まだ朝の5時半だけど下山に備えて、たくさん食べた。


荷物をまとめて、先ほどの若者と小屋の方に挨拶したら下山開始。

北岳肩の小屋にお別れ。

P1050102.jpg

朝6時少し過ぎ。

山頂はずっと奥だけど、なんだかガスがかかってきた。

小屋の前からも富士山が見える。

P1050106.jpg


甲斐駒と仙丈も雲に覆われてきた。

P1050107.jpg


また強い風が出てきたから、富士山、甲斐駒、仙丈にも挨拶してから、とっとと下る。

そして少し下って振り向けば、北岳は完全にガスってしまった。

P1050115.jpg


やはり2700m付近から上は荒天のようだ。

温泉と中央高速の渋滞を避けたいがために、どんどん下る。
逃げ足は早い。

黄色い花の群生の向こうが北岳方面。 

P1050118.jpg


花は多分シナノキンバイ。
間違ってたらゴメンナサイ。

P1050119.jpg


やがてダケカンバの樹林帯へ。

P1050121.jpg


更に下ると雪渓が見えてくる。

P1050124.jpg

上空はすでに雲に覆われ、風と雨の世界だろう。
山の天気の難しさを改めて感じた。

登ってきた雪渓ではないが、近づくと気温が少し下がる。

P1050128.jpg


二俣に戻った。

P1050129.jpg


あとは登りでも通ったルートをたどって黙々と下る。
単調だけど、温泉に入るために頑張る。

10時前。
4時間弱で広河原に下りた。

吊り橋を渡り、山頂は見えないが北岳に一例。

P1050132.jpg


アルペンプラザ方面に歩いていると、乗り合いタクシーがちょうど出発するところだった。
やっぱり早く下山してきている皆さんがすでに乗っていたが、最後の1人として乗り込むことができた。
待ち時間ゼロ。
ラッキーなこと山の如し。

広河原から車を置いてある芦安まで、このタクシーで約1時間。
少しウトウトしてしまったが運転手さんは第六駐車場まで送ってくれた。

芦安温泉郷には評判の良い湯がいくつかあるが、駐車場に近い市営の金山沢温泉へ。

露天風呂でキツかった登りや今朝の山頂で見た大パノラマを思い出しながら、ゆっくりと山の疲れを癒す。
爽やかな涼しい風が吹いている。

至福。
まだ10時台で、風呂には1人だけ。

しばらくしたらタクシーで一緒だった若者2名が入ってきた。
少し話しているうちに人が増えてきたから先に出る。

残念なのは下山後のプハ~っができないこと。
車じゃ飲めない。
無料サービスの麦茶で我慢。

お腹が空いていたから蕎麦を食べようと思ったが、そうめんがあったから大盛りで注文。
蕎麦は東京のほうが絶対おいしいけど、そうめんなら変わらないだろうと思った。

まあ、その思いはちょっと違ったけど、作ってくれたオバちゃんが「特別なのを作ってあげる」って言ってたから、そりゃ美味しいよ。そう、美味しかったよ。普通に・・・

IMG_9012.jpg


できればネギはミョウガに、ワサビはショウガにしたらモアベターだね。

南アルプス街道では右手に富士山が見えた。
左斜め後方には甲斐駒が摩利支天を従えているのも見えた。

甲府昭和インターで中央道に入って、小仏トンネルの渋滞前に東京に入るために休憩なしで走る。
すんなりと東京に入ったけど、その先の調布から高井戸までが渋滞していた。

それでも2時少し前には帰宅。

車のドアを開けた瞬間に目眩のするような暑さに襲われて倒れそうになった。
考えてみたら、温泉を出てからただの一度も車の窓もドアも開けてない。
南アルプスのままの心と身体に、東京の猛暑は拷問だ。


この日の朝4時半、日本で二番目に高い場所にいたということが、いつものことだが、まるで夢のようだった。

にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村

テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

衝動買いしちまった。

この3連休の山のためにザックカバーを買いに行った。

いま使っている45L用のカバーの防水機能が非常に低下しているから。

そしたらホグロフスのニイチャンと仲良くなって、これ買っちまった。

1307110005.jpg


レインカバーは標準装備されている。
ハイドレーションもOK。

夏の小屋泊用ね。

この週末にデビューだ。


テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

鳥沢駅―扇山―百蔵山―猿橋観光―猿橋駅

P1040989.jpg


6月1日朝7時30分、中央線の鳥沢駅から歩き出す。
3日前に史上3番目に早い梅雨入り。

ぱっとしない天気が続いていたが、予報によればこの日は晴れのち曇り。
翌日の日曜は雨だというので急きょ決めたトレーニング山行だ。

甲州街道を突っ切り、中央高速道をくぐって大月カントリークラブ方面に緩やかに登ってゆく。

梨の木平まで約50分のウォーミングアップだ。
しかし前回来た時にはなかった九十九折の車道をショートカットする道が森の中にできていた。

梨の木平にはトイレもある。
ここで富士山とご対面。

P1040979.jpg


ここから本格的な山道が始まる。

と言っても良く踏まれていて、扇山までは危険箇所もないし、迷うこともない。

夏の富士登山みたいなもんだ。
とにかく登っていれば着く。

決定的な違いは、富士山は渋滞して進めないほど人がいるのに対し、この日の扇山では、山頂まで誰にも会わなかった。

一人っきりの静かな静かな山歩き。
最高だ。

会うのは鳥、蝶、蛾、蜂、カゲロウの類、蟻、トカゲ・・・
その他の変な生き物など。


水場を過ぎ、大きな杉の木を越してどんどん登る。

緑がキレイだ。

P1040983.jpg


フィトンチッド。


昨日の仕事次第では谷川岳を西黒尾根から登ろうと思っていた。

でも帰るのが遅くなってしまったし、天気もあまり良さそうではなかったので、このコース、すなわち鳥沢駅から扇山と百蔵山をセットで登って猿橋駅に下るコースにした。

ここは、すでに何度か歩いている。
低山だがけっこうハードなガッツリコースだ。


もしかしたら山頂にも誰も居ないかもしれないと思いながら、富士山が綺麗に見えることを期待しつつ登る。

山頂付近ではツツジの類がたくさん咲いていた。

P1040984.jpg


主稜線を成す大久保のコルに出て右折すれば、ひと登りで頂上だ。

富士山デーン!

P1040985.jpg

少し曇り気味だけど期待通りの眺望。

しかし先客がいた。

扇山は山梨県が定める秀麗富嶽十二景のうちの一座で、山梨百名山でもある。
これから向かおうとしている百蔵山も同じ。

広い山頂で記念の一枚。

P1040997.jpg


おにぎりを1個食べ、少し休んだら出発。

大久保のコルまで戻り、大久保山まで少し登る。

そこからはひたすら下る。
せっかく登ったのにもったいないくらい容赦なく下る。

下りきって少し登ればそこがガンバノ頭。

それからはアップ&ダウンの繰り返し。

コタラ山の東を巻いて行けば百蔵山への急登だ。
それをクリアして山頂へ。

P1050017.jpg


百蔵山の山頂も広い。

そしてここでも秀麗富嶽を見た。

P1050011.jpg


P1050019.jpg


残ったおにぎりを食べて、のんびり富士山を眺めていたら団体さんが登ってきた。

オバちゃんたちが富士山を見て大声で大騒ぎしている。
それこそ、まるで夏の富士登山だ。

富士山を見てテンションがあがるのはよーく理解できるが、少しは他のパーティーへの気遣いくらいした方がいいよなぁ。
鳥も逃げてくわ。


というわけで退散。


前回、全く同じコースを歩いた時(あとで調べたら2007年11月だった)は、もっとキツかった印象がある。

しかし、この日は絶好調だ。
もちろんスピードは落ちているだろうが、脚の疲労感が少ない気がする。

体重を落としたからか?

ズンズン下る。
このままだと1時少し過ぎには猿橋の駅に着くだろう。

ちょっと早い。

寄り道することにした。

中央本線の猿橋駅はスタート駅としてもゴール駅としても、何度も来ている。

しかし、そこから約20分ほど歩いたところにある「猿橋」へは行ったことがない。
なんでも日本三大奇橋の一つだそうだ。

一応、名勝ってことでテレビなどで紹介されているのを何度か見たことがある。

実物を見てみよう。

約40分ほど余計に歩く計算だ。

猿橋

P1050024.jpg

P1050029.jpg

水面までは30m

P1050026.jpg

猿橋がどうして奇橋なのかは興味があったらググって調べてね。


山登りの後に観光っていうのもなかなかいいもんだ。


観光したら猿橋駅に向かう。

駅の手前にセブン-イレブンがあったからビールを買った。

駅のトイレで身体を拭いてシャツを着替えたらベンチに腰掛けて、登山靴の紐を緩めてプシュー。

ぷはーっ!

うひゃ~
サイコー!

そしてよく歩いたー
やっぱり山のトレーニングも山がいい。

秀麗富嶽が満載の山行だった。

にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村

富士山の世界文化遺産登録って手放しで喜んでいいのだろうか・・・

テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

2013年5月5日 北アルプス 焼岳 (単独)

5月4日に西穂高岳から新穂高温泉に下山した。

しかし遠く奥飛騨までやってきたのだから、まだまだ帰りたくない。
GWの休みはまだ2日ある。

だから翌日の5月5日は北アルプスで唯一の火山である焼岳(標高2455mだけど北峰は2444m)に登った。

焼岳
P1040941.jpg


深田久弥は『日本百名山』の中で

(焼岳は)小兵の分際で、梓川の風景を一変した。
その爆発で大正池を作り上げたのである。

と書いている。

確かに標高2455mは、周辺の3000m級、群雄の大伽藍と比べれば小兵だ。
しかし谷川岳が1977mで、その谷川連峰の最高峰である仙ノ倉山が2026m、越後駒ケ岳が2003m、会津駒ケ岳が2133m、奥多摩の最高峰である飛龍山が2069、丹沢の最高峰となると蛭ヶ岳の1673mだから、決して小さな山ではない。
まわりが大きすぎるのだ。

上高地の河童橋から穂高を見上げる風景はとても有名だが、その際に後ろを振り返ってみれば、堂々とした焼岳の姿を見ることができるだろう。
そして天気が良い日に残雪の焼岳に登れば、素晴らしい山岳風景を見ることができるのだ。



新中の湯ルートの登山口から出発。

ここは駐車できるスペースは10台分くらいしかない。
その登山口からは奥穂と前穂を見ることができる。

P1040935.jpg


朝5時半、駐車している車は3台。
その一番で出発した。

天気良し。

はじめからアイゼンを装着してストックで樹林帯を登る。
下の方は一部で夏道も出ていた。

シラビソやブナの原生林を登る。

一人。

P1040972.jpg

時折、鳥の鳴き声がするだけで風もない。
あとは自分のアイゼンとストックが雪に刺さる音だけ。

爽やかすぎる!

最高だ。

昨日の午後は少しだけ雪が降ったようだが、トレースを消してしまうほどではない。

上高地側から早出の登山者がもしいなければ頂上一番乗りできる。

だが所々に急登があり、思っていたほど楽ではなかった。
小兵だっていうから油断してたのかもな。

しばらくヒーコラ言いながら登っていたら単独の若者に簡単に抜かれた。

早い早い。
彼の姿は、あっという間に小さくなり樹林の中に消えてしまった。

50を過ぎれば体力も落ちる。
山頂一番乗りはダメでした。

しかし、そんなオッサンでも歩き続けていれば目指す焼岳の姿が見えてくる。

P1040940.jpg


この樹林帯を抜ければ森林限界となっている下堀沢出合だ。

焼岳が噴煙をあげているのが見える。

右手には穂高

P1040942.jpg


ここから北峰と南峰の鞍部に向かって登る。

これが見た目よりずっとキツイ。
だが頂上にたどり着くためには、この急登を黙々と登るしかない。

朝のうちでまだ雪が締まっているが、天気が良いので陽が当たっている。
下りには、かなり湿った雪になるだろう。

とにかく登って登る。

鞍部に到着。


火山だ。

P1040944.jpg

立入禁止の南峰

P1040945.jpg

火口湖は雪に覆われている。

P1040948.jpg


鞍部から北峰に向かって登れば

山頂だ

IMG_8722.jpg


なんとも素晴らしい眺望。

穂高連峰から槍ヶ岳、双六岳、水晶岳、鷲羽岳まで見える!
前日に登った西穂高岳も手にとるようだ。

下で抜かれた20代と思われるニイチャンもいた。


霞沢岳

P1040951.jpg


蛇行する梓川と上高地

P1040952.jpg


笠ヶ岳

P1040954.jpg


3月に登った乗鞍岳

P1040957.jpg


最高の天気と素晴らしい景色。

しばし時を忘れてずっと眺めていた。

そのうち、もう2名が登ってきた。
色々と話をした。

写真も撮ってもらった。

P1040960.jpg


持ってきたパンやドライフルーツを食べてから名残惜しいが下山開始。

ずんずん下ってすれ違った登山者を振り返る。

P1040969.jpg


さらに下って振り返る。

P1040970.jpg


雪道ならば下りは速い。

登りの3分の1くらいで登山口に着いてしまったのではないだろうか。

登山口では登山客ではない方たちが穂高の写真を撮っていた。


車の中に荷物を片づける。

いつものことだけど、山旅の終わりはホッとした気持ちと寂しさが相まって何とも言えない気分。

穂高ともお別れだ。

P1040973.jpg


また近いうちに来ますと挨拶して車を出した。


中の湯温泉に入って帰ろうと思い立ち寄ったら12時からしか入れないという。

まだ11時20分。

諦める。

稲核ダムに近い某蕎麦屋に寄った。

IMG_8732.jpg

味は普通。
明日は東京で旨い蕎麦を食べようと思った。

松本I.Cから高速に乗る。
なんとすでに小仏トンネルで渋滞20kmだと!

温泉に寄らなくてよかった。


こうして穂高を満喫した2013年の我がゴールデンウィークは終わった。

にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村

テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

2013年5月4日 西穂高岳 (単独)

2013年 ゴールデンウィーク

前半はまったり観光旅行などしていたが、このゴールデンウィーク後半に、どうしてもやらなければならないことがあった。

それは西穂高岳に登ることだ。

P1040856.jpg

一番左のピークが西穂高岳


一年前の「一番情けない登山」 の時に雪辱を誓った山。

山行当日に痛風発症という最低で屈辱的敗退から一年、食生活を変え、生活習慣を見直し、身体を絞り、二度と痛風にならないように努めた。

そして一年越しで西穂高岳に登頂。
山に登った頑張りということではなく、この一年の自己管理面で 「一番頑張った登山」 となった。


2013年5月4日


前日に新穂高口から入っていた山小屋、西穂山荘を朝5時半に出発。

朝食は弁当(おにぎり2個とおかず)に替えてもらい、5時頃おにぎり1個とおかずだけ食べておいた。
すでに陽は昇っているから明るいが、風は強く気温は低い。

目指す西穂のピークは奥の奥だ。
(一番高いように見えるのはピラミッドピーク)

P1040865.jpg


高気圧が帯状に並んだ天気図通リの好天。
しかし上空には寒気が居座っている。
この寒気せいで気温は上がらず、山では天候の急変に注意が必要だ・・・
と、気象予報士でもある西穂山荘の専務さんに教わった。

西穂高岳山頂の気温が予想でマイナス8℃~12℃程度。
風が秒速10m~15mとして体感温度はマイナス18℃~27℃。
厳冬期並みの装備が必要だ。

ハードシェルのアウターにバラクラバ、万が一のためにヘルメットも装着。
グローブもインナーとゴアのアウター。
サブザックに必要なものを詰め、他の荷物は山荘にデポ。


まずは穂高丸山に向かって登る。

早朝で雪が締まっているからアイゼンが気持ちよく効く。

登りながら一年前のことを思い出して心のなかで苦笑い。

ここを痛む脚を引きずるように登ったっけ。
生活習慣がダメダメだったなあ〜

しかし一年前までのダメダメを、西穂高岳が山登りを続けるなら悔い改めよ!と教えてくれたのだ。


笠ヶ岳に朝日が当たり、山容がますます端正に見える。

P1040871.jpg


ひと登りで丸山

P1040873.jpg


早めに出発したので誰もいない。
午後は天候が崩れる可能性もあるし、雪が締まっている朝のうちの方が絶対に登りやすい。

丸山から広い稜線を緩やかに登る。
昨年と比べると雪が多い。

振り向けば焼岳と、3月に登った乗鞍岳が大きい。

P1040876.jpg


西穂独標が近づいてくる(中央の台形のピーク。独標とは独立標高点)

P1040879.jpg


広大な稜線を登りきれば独標の直下に出て、岩と雪のミックスに取り付く。

昨年に比べれば何のことはない岩壁。

西穂独標着

P1040880.jpg


そう、ここが去年のゴールデンウィークに悔しい思いをした場所。
敗退の地。

あの日は、ここまで来るのも大変だった。
痛風の痛みで・・・
最低だぁ。

しかし、きょうは違う。
全く問題なし。

独標には先発の方が1人いて写真の撮り合いをした。

撮ってもらった写真

P1040882.jpg


その方は独標まで写真を撮りに来たそうだ。

ここでおにぎりを半分を食べた。
少しだけ凍っていた。

アマチュアカメラマンさんに見送られ、写真手前のピラミッドピークを越えて西穂高岳に向けて踏み出す。

P1040881.jpg


西穂の頂上までは西穂丸山を13峰として、全部で13のピークがある。
独標はそのうちの11峰目。
ここで引き返す登山者が多い。

でも、オレは行くぜー。

さて残りは10峰。

独標を下り、緊張を強いられるヤセ尾根、岩と雪の壁、トラバースが連続するルートを進む。

決して転んではいけない。
特にアイゼンの前爪を引っ掛けないように注意して一歩づつ慎重に歩を進めた。

ただ例年より雪が多いし(多分)、その雪も締まっているから岩が露出しているより歩きやすい。


ピラミッドピークは8峰目

IMG_8707.jpg


下から仰ぎ見ると常にこのピラミッドピークが前面にあってニセピークを成すが、ここまで登ると西穂のピークが射程圏内だ。(写真左のピーク)


武者震い一発、いざ往かん。

一年間思い描いていた登山だから、身体は全くきつくない。

風はそこそこあるが、身体を持っていかれる程ではない。
寒さもハードシェルを着ていれば全く問題なし。
問題は鼻水だけだ。

4峰 チャンピオンピークより

P1040891.jpg

先行者が2名、山頂にいるのが見える。

多分、山荘にいた奥穂までアンザイレンして縦走する方たちだ。
間ノ岳、天狗の頭を越して、ジャンダルムとロバのミミ越して往くのだから大変だよ。

西穂の本峰が近づいてきた。

山頂直下の急登も、まだ朝のうちの締まった雪に、いい具合にステップが切られている。
ここ数日間の登山者に感謝しながら、そのステップをありがたく使わせていただく。

登りきる手前で山頂の標識が見えた。

心のなかで

ウォー!!

と叫んだ。

キターッ!!

一年越しのニシホ!

P1040895.jpg


思ったよりもあっさりと登れたのは、この一年間、必ずゴールデンウィークにニシホをやる!
という決め事をしていたからだ。

他の山のお誘いも、気仙沼に行かない?というお誘いもお断りして臨んだ山行だった。

そのために食生活を変えた。
それなりに鍛え、身体も絞った。
おかげで多くのスーツを捨てて、新たに購入しなければならなかった。


頂上からの景色は言葉にできない。

北東方面に鎮座するは日本第三位の標高を誇る奥穂高岳と吊尾根を越えて前穂高岳

P1040896.jpg

圧巻

左に霞沢岳 
中央奥に雲に覆われた乗鞍岳 
右 焼岳

そして登ってきた尾根

P1040897.jpg

奥穂から涸沢岳、南岳、槍ヶ岳、双六岳へと続く稜線。

P1040899.jpg


槍ヶ岳には雲がかかってしまって穂先が見えない。
それから北穂高岳は涸沢岳に隠れているはずだ。

笠ヶ岳にも雲が出てきた。

P1040898.jpg


頂上には誰も居ないから自分撮り。

P1040906.jpg


顔が見えないから男前だ。


感無量。
しかも頂上独り占め!

というわけでお決まりの動画

360°パノラマでどーぞ
(注意:風強く音出ます)




いつまでもここにいたい。
最高の時間。

今回は山に登った達成感の他にプラスアルファの達成感がある。


しかしいつまでも山頂にいることはできない。
景色を目に焼き付けた。


さて登ってきたルートを下って帰らなければならない。
そうかぁ・・・・
登りよりオッカナイかもな。


それでも下らないと帰れない。

下って行く尾根

P1040916.jpg


ピラミッドピークまで戻って一息

P1040917.jpg


雲が出てきた。
早朝に出発して正解だ。

独標まで戻った。

さらに雲が出ている。

ここで昨日の山荘で同室だったソロの方2名と再会。
消灯時間まで大勢で一緒に飲んで山談義していた。

ここでまた色々な話をしながら大休止。

しかし、この時にはすでに奥穂高岳には雲がかかってしまい山頂は隠れてしまった。

他にも数名が登ってきて、雲が出てしまったことを仕切りに残念がっていた。

朝早い時間から行動していたおかげで奥穂も前穂もバッチリ見ることができたオレは、内心でほくそ笑んでいた。

この、下りの時に撮ってもらった写真を、登る時のものと比べれば雲の量の違いが一目瞭然だろう。

P1040921.jpg


独標からの下りをクリアすればやっとホッとできる。

転んでも滑落しない。
転びはしなかったけど。

シリセードも混ぜながら西穂山荘を目指してズンズン下った。
独標で一緒になった同室だった方2名と一緒に。

途中で振り返ると西穂の山頂は、まだ雲に隠れていない。

P1040929.jpg


「一年間よく頑張ったじゃないか、また来いよ」

と言ってくれていたと思うことにした。(山頂は一番奥のトンガリ)


西穂山荘に到着。

一年前の情けない撤退をした汚名は返上できたのではないかと密かに思った。

さて、アイゼンを外してデポしてある荷物をまとめたら、西穂山荘名物の西穂ラーメンだ。

同室だった方たち、さっき独標で知り合った若者たちと一緒に食べた。

IMG_8713.jpg


旨い!

標高2,385mの山小屋で提供されるラーメンとしては。


さて、ランチしたら下山開始。

新穂高口まで一気に下る。
雪もたっぷりだから夏より早く歩ける。

振り返って仰ぎ見る西穂にも厚い雲がかかるところだ。
天気は崩れるだろう。

IMG_8715.jpg


ロープウェイの駅で下山届けを提出し、乗り場で並んでいると案の定、雪が降ってきた。
山頂付近は荒れているだろう。


駐車場の車に戻り、シートに座って少しだけ感慨に浸る。

家族に下山報告のメールをしたら、きょうの宿探しのために車を走らせた。
平湯温泉あたりの観光協会で温泉旅館を紹介してもらおう。

そして明日5月5日は焼岳に登る。

昨年の「一番情けない登山」は → ここ

というわけで「焼岳」に続く

にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村

テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

2013年4月14日 伊豆ヶ岳から子ノ権現

西武秩父線の正丸駅から歩き出す。

まずは大蔵の集落を抜ける。
のどかな山村風景が広がり、畑、山、家々の庭にはたくさんの花が咲き誇る。

P1040791.jpg

P1040796.jpg


色彩豊かな山里を歩くのは実に楽しい。

P1040793.jpg


10分も歩くと暑くなってきたのでフリースを脱ぐ。

集落を抜け馬頭観音のある正丸峠分岐を左へ入ると沢沿いの本格的な登山道となる。

小さな滝がいくつも現れて目を楽しませてくれる。

P1040797.jpg

新緑も気持ちいい。

P1040799.jpg


やっぱり来てよかった。

いま、ちょっと大きめなプロジェクトを抱えていて、その商談というか、プレゼンのために前日の土曜日も仕事をしていた。

そのプレゼンが翌日の月曜日。

だから、そのためにきょうは軽いジョギングくらいにしておこうかとも思ったのだが、街中を走ったところで、たいしたストレス解消にはならない。

だから昨日の夕方、伊豆ヶ岳を越えて子ノ権現へのコースを歩こうと急きょ決めたのだった。
それに残雪のアルプスに行くために鍛えておく必要もある。


この縦走コースは昔からトレーニングのため、地図読みの練習のため、もう何度も何度も歩いている。
だから何も調べずに、思い立ったら来れるコースの一つ。


さて、やがて沢が細くなり、地中に潜ってしまう場所から木の根と岩が混じった急登となる。

この登りは雨の日の翌日などで地面がぬかるんでいると非常に厄介だ。
踏ん張った脚がズルズルと滑ってしまう。
落ちないようにするのに必死。
そして靴もパンツも泥だらけになること必至。

幸いにもこの日は乾いていたので脚を踏ん張り、滑らないようにゆっくり登った。

小尾根上に出ると勾配は落ち着き、右に行けば正丸峠からの尾根道に合わさる。
尾根を少し登ると、散りゆく山桜を見下ろす景色。

P1040804.jpg


そこからひと登りで本日のメインイベント

伊豆ヶ岳名物、男坂のクサリ場。

P1040806.jpg

高さ50mほどの岩崖だ。

ここは基本的には通行止め。
立て札にもガイドブック等にも迂回路の女坂を登るようにと書かれている。

しかし一部の山好きは、この男坂を楽しみに伊豆ヶ岳に来る。
その中の一人がオレだ。

岩場の練習になるし高度感もなかなかスリリングだ。

きょうは朝一で一人追い越し、若者一人に追い越されているだけで、ここまでほぼ一人で来た。

見上げても登っている人はいない。

ハイドレーションシステムのチューブをくわえて水を飲み、深呼吸してから岩に取り付く。

三点支持で慎重に登ってゆく。

核心部を過ぎたあたりからはこんな景色が。

P1040811.jpg


武川岳の奥には武甲山の山頂が見える。

さらにいくつかの岩を越せば女坂からの道と合わさって山頂だ。

P1040812.jpg


山頂には誰もいなかったので三脚で記念撮影。

P1040815.jpg


少し座って休憩していると、だんだん人が登ってきた。

出発。

古御岳へは、一旦南へ急で滑りやすい斜面を下ってゆく。
鞍部から登り返せば古御岳。


高畑山へは再び急な下り。
滑りやすいが、きょうは登山道が乾いているからマシだ。

この辺りから、花、特にスミレの類をたくさん見ることができる。

アップ&ダウンを繰り返しながら進むと高畑山。

P1040827.jpg


ここで5分ほど休憩。
チョコをちょこっと食べる。

中ノ沢ノ頭に向かって小さなアップダウンを繰り返し、ヒノキ林の緩やかな尾根を下ると天目指峠に出る。

ここから、また登りで最初は急坂。
天目指峠の標高が487mで、そこから約100mほど高度を上げた小さなピークにベンチが設えてある。

ここでお腹も減ったのでランチ。

高度計チェック。

P1040832.jpg

595m

iPhoneのGPSもチェック

201304140001.png

597m

2万5千分の1の地図でもチェックすると、ほぼ合っている。

ベンチに座っておにぎりにぱくついていると、サクラの花びらがヒラヒラと落ちてくる。

真上に山桜。

P1040830.jpg


正面にも山桜。

P1040829.jpg



やっぱり山はいい。

更にこんな景色を見ながら進む。

P1040835.jpg


その先、小さな祠が祀られた小ピークを越せば子ノ権現。

少し手前からは通ってきた伊豆ヶ岳と古御岳を望むことができる。

P1040836.jpg


そして反対側を見れば大岳山も見えた。
(右端の一番高い山)

P1040839.jpg



子ノ権現は足腰の神様。

P1040840.jpg


今回もまた、できるだけ長く山歩きができるように参拝。

鉄下駄と鉄の大草鞋(かねのおおわらじ)

P1040841.jpg

庫裏

P1040844.jpg

いつものようにお守りをいただく。

P1040845.jpg

いつもの仁王像

P1040846.jpg


二本杉は埼玉県指定天然記念物

P1040849.jpg

ここは、ちょっとした観光地でもある。
車で来れる。
だからトイレに寄ってからお土産物屋を見ていたら、店のオジサンに岩茸の佃煮がメチャウマだから試食しろと言われた。
食べてみた。
ちょっと甘めだけど、岩茸が美味しかったので1パック買った。

ここからは西吾野駅か吾野駅まで下る。

今回は西吾野を選択。

植林地を抜けると小床の集落に出る。
ここものどかな山里。

国道299に出たら左に進むと西吾野駅はすぐだ。

手前の店でビールを買って、電車が来るまで駅のベンチでピーナツ食べながらグビッとやる。

ああ、春だぁ・・・。

つくしんぼうも笑ってら。

P1040852.jpg

前回の伊豆ヶ岳は ここ

その前は ここ


にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村

テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

2013年3月16~17日 乗鞍岳・位ヶ原

広大な位ヶ原と乗鞍岳(左は剣ヶ峰・右は摩利支天岳)
右の人=オレ

01_156072_10151403868028768_811258993_n1.jpg


ハイシーズンの乗鞍岳は一大観光地というイメージが強いが、冬となれば全く別だ。
広大なハイマツ帯が雪原に変わる。
もちろん整備された道路も雪に埋まる。

26年か27年前にB.Cスキーで訪れて以来の乗鞍でスノーシューと山登り。
雪山を満喫する楽しい週末だった。



3月16日(土)

朝6時に車で新宿を出発。
本当は昨年の3月に歩く予定だった乗鞍の位ヶ原に向かう。

メンバーはその3月に位ヶ原から急遽変更の北八ヶ岳スノーシューツアーでお世話になったミホさん、そしてミホさんの知り合いのKさん、そしてオレの3名。
どうしてこの日に、このメンバーで、この山になったのかについては色々&色々あって話がすごーく長くなるので省略。

Kさんとは初対面。
なんと彼は気象予報士さんなのだ。
ということは・・・・

晴天を約束されたも同然だ!
こいつぁー春から縁起がいいぜ。

中央道は渋滞もなく、途中でブレックファスト休憩も入れて松本I.Cで下りて158号線へ。 登山口となる乗鞍高原温泉スキー場の手前でこの景色。

02_380379_10151409639983768_504624220_n2.jpg


うおー!

目指す白き山!

そしてこの青空!

テンション上がるわー!

スキー場の駐車場に車を停め、スキーヤーたちに混じって支度を整えたら出発だ。

まずはリフトで少し高度を稼ぐ。

そして出だしはこんな緩めな感じ。

03_1648_10151409645728768_1233730697_n.jpg


スノーシュー履いたら、いざ行かん!


緩やかな斜面を登ってゆく。
登るにつれて自分の背後に広がる景色が・・・

これ

04_66616_10151409652733768_2133966029_n.jpg


南アルプスと中央アルプスが見えてくる。

さらに登るとキツイ斜面が出てくる。
スノーシューの両サイドの刃とつま先の爪を効かせながら登る。

同行の若い2名はスイスイ登っている。
オレはヒーコラヒーコラ言いながらついて行こうとするのだが、ダメ。

ここでペースを上げちゃうとバテるので、マイペースで登ってゆく。

歳も歳なのだけれど、このところの運動不足もたたっている。
山に登るのは1月の丹沢・塔ノ岳以来だ。

もう少し身体を締めなければいかんな。

そんなこんなで時折休憩を入れてもらいながら、位ヶ原手前のツアーコースから位ヶ原山荘への分岐となる地点へ。

そこに広がるのは・・・

ああ!

穂高!


05_P1040716.jpg

思わず歓声をあげてしまった。

屹立する岩々がなんとも雄々しいが、対照的に吊り尾根が描く曲線はなんとも優雅だ。

ああ、穂高、ほたか、ホタカ!

しばし棒立ち。
見とれていた。


さて、今日は位ヶ原山荘まで行く予定。

今いる場所から山荘までは1時間くらい。
時間はまだ早い。
ここで今回のリーダーとして我々を案内してくれている美穂さんから2つの選択肢が示される。

一つは、もう少し上、肩の小屋まで登ってから山荘に下るという案。
もう一つは、このままここで穂高を見ながらコーヒーでも飲んでまったりするという案。

この日、気温は 高め。
マイナスではないから、しっかり着れば寒くない。

ヘタレな年長者は迷わず後者を選択!
それに従ってくれるお二人。
ありがたや~

というわけで、こんな感じ。

06_544063_10151409653943768_1968356490_n.jpg

雪の上に座ったり、寝っ転がったりしながら、穂高の絶景とコーヒー。

なんという贅沢!
これだけでも登って来た甲斐がある。


3月の北アルプスで、こんな時間を過ごせるなんてめったにないよな。
ラッキーこのうえなし。


さて、ここでツェルト泊というわけにもいかないので位ヶ原山荘に向かって出発。

2435mのピークをトラバースしながら進むルート。

山荘では宴会ヶ岳が待っている。

雪に埋まった位ヶ岳山荘

07_P1040730.jpg


この時期にこの場所で営業してくれているなんてオアシス過ぎる!

中は暖かくて気持ち良い。
入った瞬間にわかる。
趣のある良い小屋だ。

常連でもある美穂さんのおかげで良い部屋に案内された。

さて、準備ができたら宴会だ!
あいにくコタツは先に到着していたパーティーが使っていたのでストーブの傍に陣取る。

まずは缶ビールを買って乾杯。

その後は持ち寄った酒、酒、酒……
つまみ、つまみ、つまみ……
ここまでペットボトルに移し替えて背負って来た ワインも飲んじゃえば明日は軽くなるね。

しかし、ここでお腹いっぱいにしてはいけない。
ここんちの夜ご飯は

鹿鍋!

08_IMG_8186.jpg

この肉、硬いと思ったら大間違い。

柔らかくて味もしっかりとある。
美味しい!
スープが絶妙。

鳥肉のホイル焼きまである。
これまた旨い!

まさに雪上のオアシス だ!

素晴らしいおもてなしの後も宴会パート2
今度はコタツに入り、他のお客さんも交えて。

暖かい山小屋の夜。
山の話しだけでなく、いろんな話に花が咲く。

だから気がつけば すぐに消灯時間の9時。

好い加減に酔っ払い、心地良い登りの疲れと相まってすぐに眠ってしまった。



3月17日(日)

日の出は6時少し前。
5時半過ぎに起きると、美穂さんはすでに日の出を撮影するために外に出ているようだった。

Kさんに遅れて自分も日の出を見るために外に出る。

気温はマイナスだろう。
風が雪煙をあげる。

まだ日の出少し前。
それでも薄明るい。

そして日の出を待っているとぉ・・・・・

キター!

09_602924_10151409667993768_24957452_n.jpg


位ヶ原山荘も朝日に染まる。

10_P1040734.jpg

今日も良い天気で良い日になるだろう。
それが分かるようなイカした日の出だった。


山荘に戻って美味しい朝ご飯を食べたら出発だ。

予定された今日のルートは乗鞍岳23峰の中の摩利支天岳と富士見岳に登るというもの。


美穂さんが小屋のご主人に挨拶に行くと、わざわざ外まで出て来て見送ってくださった。
室温だけでなく、全てにおいて暖かい小屋だった。


まずは 剣が峰に至る前衛の朝日岳と摩利支天岳の鞍部にある肩の小屋を目指す。

直登のルートもあるが、それでは位ヶ原の広大さがわかりにくいということで一旦、昨日まったりコーヒーを飲んだ辺りから登るルートをとった。

これが我々、乗鞍初心者にはもってこいのルート。

まずはこんな感じで登り出す。

11_P1040749.jpg

やがてまたまた穂高が見えてくる。

12_295595_10151409672743768_413480485_n.jpg


そして

位ヶ原ドーン!

13_164431_10151409675928768_1059470198_n.jpg


これだよ!

圧巻の広がり!
雪原オブ雪原!

左が剣が峰で右が摩利支天岳

この広大さは写真でも動画でも再現はできないだろうけど、まあとりあえず動画で。
(風の音出るからね)




我々乗鞍初心者2人はスゲー、スゲーを連発。


この広大な雪原を正面の鞍部に向かって登ってゆく。

見た目は軽い登りに見えるでしょ。
ところがどっこい、結構キツイ。

イヤ、オジサンにはキツイ!?

同行の2人はスイスイ登ってゆく。

あ゛~~~~~ 助けてくれ~~~


遅れること数十メートルで肩の小屋。

この肩の小屋の奥に行くと加賀の白山がすぐそこに見えた。

ここでミホさんとKさんはスノーシューorワカンをアイゼンに履き替える。
オレは最初からアイゼン履いて来ちゃった。

ここから摩利支天岳へは雪で埋もれているハイマツ帯と岩を登って行く。

うぎゃ~~
これもキツイわ~~~

とヒーコラ言いながらも(同行の2名はヒーコラ言ってない)


摩利支天岳頂上!

14_579877_10151409693628768_1044070080_n.jpg


奥に見えているのが穂高だ。

そして剣ヶ峰

15_P1040772.jpg


加賀の霊峰白山

16_575055_10151409680848768_2133282597_n.jpg


なんとも神々しい景色。
またまた感動。
言葉にならない。

これは、この晴天だからこその絶景。

さすが気象予報士が一緒だと違うぜ!
気象予報士、バンザーイ!

景色を堪能したら夏では通れないけれど、雪に埋もれたハイマツ帯の上を不消ヶ池(きえずがいけ)方向に向かって下る。

穂高を見ながらの下り。
傾斜はそれほど急ではない。

17_426407_10151409704103768_1721029124_n.jpg


そして閉鎖されたコロナ観測所をバックに下っていく。

18_269197_10151409698128768_86167955_n.jpg


名前のわりに不消ヶ池は雪に埋もれて消えているが、ここがミホさん曰く「コロセウム」
うーん、まさにコロセウムだ。
といっても、コロセウムに行ったのは二十数年前だから実はあまり覚えてないけどな。

そのコロセウムで、雄大な景色を眺めながらの小休止。

しっかり着ていれば寒くない。
雪崩も大丈夫だ。
最高のコンディション。

19_537720_10151404213508768_521755966_n.jpg

ここでそれぞれ、持っている食料でランチ。

こんな場所で食べる山崎パンのランチパック・焼き鳥&マヨは、トゥールダルジャンの鴨より旨い。

なんとも素晴らしい時間だ。


さてパワーを補給したら、次は富士見岳に向かって登る。

剣が峰と摩利支天岳をバックに

20_388505_10151409713908768_900979664_n.jpg


そして山頂

21_524922_10151409717088768_1039669755_n.jpg


オレ、ゴーグルして顔を全面的に隠しているのは、日焼けを避けるため。
歳とると、シミもできてくるんだよ。
若いころ、もっと手入れしとけば良かったな。

穂高方面

22_P1040781.jpg


こりゃーたまらんぜ!
この天気のおかげで、次々に繰り出される絶景を堪能しまくる。

ここに来て良かった!
生きてて良かった!

しかし山は登ったら下りなければならない。
これが宿命だ。

位ヶ原方面へトラバース気味に出来るだけ最短コースで下る。
ここはキッチリとしたピッケル&アイゼンワークで慎重に下る場面も。

位ヶ原まで下ったらアイゼンをスノーシューに履き替える。

登ってきたツアーコースより南側の沢の方に出てしまったので、少し登り返したりしながらスノーシューでバフバフと下る。

うー、脚にくるぜー。

しかも登りはリフトだったスキー場も、自分の脚で下りなければならない。

誰かスキーの板を持ってきてくれないかぁー!

と思いながら約1名のヘタレなオジサンはヘロヘロで下る。
他の二人は弱音なんか吐いたりしない。

そしてスキー場のスタート地点になんとか到着して記念撮影。

23_P1040790.jpg


そういえば3人で写真撮ってなかった。

後方には、いままでいた山が見えている。
振り返れば感慨もひとしお。


乗鞍温泉ゆけむり館で温泉に浸かり、ミホさんお薦めの美味しい蕎麦処御池へ。

乗鞍膳は蕎麦とイワナのカラアゲ

24_IMG_8199.jpg

25_IMG_8198.jpg

いやーこれも旨かったぁー!

帰りの中央道も思っていたよりずっと渋滞は少なく、3人で今回の山の思い出話なんかをしていれば、あっという間に東京だ。



最高の天気とメンバーに恵まれて、雪山の楽しさを凝縮したような想い出深い山行だった。

この山行の何から何まで企画をしてくれたミホさん、そして一緒に来てくれたKさんに、心から感謝申し上げます。

本当に山はいい。
これからも部活、やりますぜ!

にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村

この記事では、ミホさん撮影の写真もたくさん使わせていただきました。
重ねて感謝感謝です。

テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

滑るために、生まれてきた!

2月23・24日 久しぶりのスキー。
ご近所さんたちと一緒に、たくさんの人で賑わうスキー場へ。

1302230001.jpg

こうした賑やかなスキー場もそれはそれで、楽しいものだ。
一昔、いや二昔前の華やかな時代を彷彿とさせる。

それに年度末のため仕事は忙しいけれど、とても良い息抜き、ストレス解消になる。

スキーのスピード感はたまらない魅力だ。
体力的に、昔のような切れるターンはできなくなってきたけど・・・。
それに、スキー場ではキレイ(そう)なオネエサンたちのカラフルなファッションも見れるしね。

昨年も一昨年も一緒に滑り、少しコーチした人たちが、かなり上達してきた。

まあ、そのコーチも兼ねて楽しんだ。


学生時代はゲレンデをステンマルクのように(ウソ)ガシガシ滑り、それからバックカントリースキーもはじめ、若き頃の冬は雪の中にいることが多かった。

そのうち仕事は忙しくなるし、ゴルフも行くし、結婚はするし、挙句の果てに自分で会社なんか作っちまったからB.CスキーはNG。

もちろん山登りは相変わらずチョロチョロと続けていたけど、スキーからは年々遠ざかるばかりだ。

でも、やっぱりスキー場に来ると燃えるんだ。

その昔「滑るために、生まれてきた」というデサントのCMがあった。

フィル・メーアというサラエボオリンピックのスラローム金メダリストであり、アメリカ史上有数のアルペンレーサーがスタート前に旗門をシミュレーションしている。

1302230005.jpg

その姿を淡々と映しただけのCM。

これが、めちゃめちゃカッコ良かった!

そのせいでウェア(デサント)も板(K2)も買っちまったもんだ。

当時、フィル・メーアとインゲマル・ステンマルクはヒーローだった。
シーハイル!な時代だったな・・・。

というわけでやっぱりオレは


滑るために、生まれてきた!



登るために、生まれてきた!


(仕事じゃね-のかよっ!)

ブログランキング・にほんブログ村へ

そういや、高校・大学入試でも随分たくさん滑ったけどな。

テーマ:スキー - ジャンル:スポーツ

2013年1月20日 塔ノ岳~鍋割山

丹沢 塔ノ岳山頂より

IMG_7944.jpg


山岳会の先輩と日光へスノーシューに行く予定だったが、その先輩がインフルエンザにかかってしまって中止。
それでも雪山に行きたい。

篭ノ塔山か赤城山あたりにでもソロで行こうと考えていた。

だが前日の土曜日、たまっていた仕事をし始めたら、なんだかんだで遅くなってしまった。

登山計画を練り、早朝発の運転はしんどい。

だから、何も調べなくても、何も考えなくても行ける塔ノ岳にした。

ワンパターン・・・

すでに何十回も登っている山だ。

しかし情報によれば、関東平野でさえ大雪だった14日の雪が、丹沢にはまだたっぷり残っているという。
これはトレーニングにももってこいだ。




家を出るのが遅かったこともあり、小田急の渋沢駅に着いたのが8時過ぎ。
いつもよりかなり遅目に大倉をスタート。

通称バカ尾根(大倉尾根)で塔ノ岳を目指す。

晴天。
気温3℃~5℃くらいか?

15分も歩くと暑くなってきて着ていたフリースを脱いで1枚になる。


駒止茶屋の手前にある平坦な場所でアイゼン装着。
きょうは6本爪。
丹沢なら軽アイゼンで大丈夫。


お腹が空いたから堀山の家でおいなりさん(いなり寿司)を2個食べる。
全く凍っていない。


そのうち富士山も見えてくる

P1040661.jpg


いつもなら苦しめられる階段は7割ほどが雪に埋もれている。
だからかえって歩きやすい。

更に高度を上げる。

P1040663.jpg


バカ尾根も雪が積もればとてもお利口で素晴らしい尾根だ。

大山方面。

P1040664.jpg


花立を過ぎ、山頂手前の小さなピークの積雪でこんな感じ。

P1040665.jpg


休憩を含めて約3時間で頂上へ。
なかなか良いペース。

P1040671.jpg


頂上の日当たりの良い場所では、もう雪が無かった。

山頂からの展望は動画で見てちょ。



南アルプスまでよく見えて最高。

他のハイカーは寒い寒いと言っているのだけど、オレ1枚しか着てない。
(メッシュのドライレイヤーは除く)

いつもそうなんだよね。
山に来ると体温が上がる特異体質なのかな?
それともバカなのか?


山頂で、しばし景色を堪能する。


まだ午前中。
サーモスのお湯で何か暖かいものを食べようかとも思ったが、体調が良いので鍋割山を経由することにする。

だから、のんびりもしていられない。

おいなりさんは油でコーティングされているから凍りにくいというが、きょうはどんな食料でも凍らないだろう。
残りの2個を食べ、ドライフルーツとナッツを混ぜこぜにした特製山食を食べたらすぐに出発。


金冷シまで下ったら鍋割山稜に入る。

小丸への登り返しは雪が深くてキツかった。

その先はアップダウンはあるものの、ブナが葉を落としているから爽快な陽だまりハイクだ。
雪も少ない。

P1040683.jpg


人も少ないから静かな山を楽しめる。


やがて鍋割山荘の建つ鍋割山の向こうに富士山。

P1040684.jpg


この先はまた雪が多くなる。

特に鍋割山荘裏側の斜面はやわらかい雪が多く、トレースはあるがそこそこ体力を使う。

そして到着。

P1040687.jpg


富士山もドーン。
少し霞んできたけど。

IMG_7953.jpg


さて、鍋割山と言えば名物の鍋焼きうどんだ。

もちろん何度も食べているが、ここに来たら食べなければいけない。

しかし、小一時間前においなりさんを食べたばかり。
しかも最近、この鍋焼きうどんが色々な雑誌などで紹介されていて、とても混んでいた。

というわけで、きょうはパス。
まあ、また食べに来ればいい。


ナッツ&ドライフルーツ&佐久間製菓のしょうがパワー「温体飴」食ってから下山開始。

雪道の下山は得意技。

後沢乗越でアイゼンをとる。

二俣に出ればもうすっかり雪はなかった。

そこからは長ーーーい、ながーーーーーーい西山林道で大倉に戻る。

この林道は眠気覚ましのため、そしてトレーニングのため、なるべく早足で歩いた。

けっこう疲れた。


大倉で靴を洗い、スパッツやアイゼンをザックにしまう。
バスの時間を確認したら、レストハウスで

大生!

P1040689.jpg


ダイナマイト!


にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村


前回の塔ノ岳の記事は → ここ

前回の鍋焼きうどんは → ここ

Twitter Button from twitbuttons.com
Snabblån


テーマ:山登り - ジャンル:趣味・実用

2013年1月13日 陣場山~高尾山縦走

陣馬山頂上からの富士山

IMG_7914.jpg

山友達のWさんから1月の3連休はどこか山に行くのか?というメールがあった。

1月13日に日帰りで丹沢あたりに行こうかなと思っていると答えると、じゃあ高尾山に付き合ってくれないかという。

以前にも聞いてはいたが、少し前から膝を痛めてしまっていて、山の下りの際に激痛が走り、とても歩けないのだそうだ。

そこで、グルコサミン&コンドロイチンのサプリを飲み続けたり、ストレッチやウォーキングで治療していたという。

その成果を試しに山に行きたい。
そして万が一また痛みが出てもケーブルカーやリフトで下りられる高尾山か御岳山に付き合えというのだ。

もう一人の山仲間のWさんもOKしてくれているという。

まあ、言ってみれば痛みが出た場合に備えた付き人みたいなもの。


高尾山かぁ・・・・

ちょっとねぇ・・・・


しかし頼りにされているのに他の山に行ったりしたら男が廃る。

よし!行こう。

でも、前に行った時みたいにオレは陣馬山から縦走するから、途中の小仏城山で12時ごろ待ち合わせということにしてもらった。



というわけで、ひとり高尾駅7時35分発のバスに乗り陣馬高原下へ。

まずは陣馬山に登る。
高尾山口までは約19Kmのハイクだ。

地図読みの練習も兼ねて、2万5千分の1の地図で地形を確認しながら、しかも早く歩く。

陣馬山からの富士山

IMG_7915.jpg

写真の右奥には遠く南アルプスの山並みが見える。

P1040635.jpg

奥多摩方面。

P1040636.jpg

山頂で小休止と写真撮影。
水分補給して、干し柿とナッツを食べる。

ここから明王峠までは、ほぼ小走り。


正直に言おう!

身体を絞ってからというもの、やはり動きが違う。
10年前に戻ったとまではいえないが、2年~3年前よりは明らかに動ける。

これも昨年、痛風を発症したおかげだ。
そして西穂高岳に登れなかった情けない山行があったからだ。

「人間万事塞翁が馬」

だな。


明王峠を通り越し、堂所山の山頂は巻く。

景信山の景信小屋へ。

P1040641.jpg


ここからも富士山を見ることができる。

本当はここで名物のなめこうどんか、なめこ汁を食べたいのだが、城山で待ち合わせということなので、そこでゆっくりお昼を食べることにする。

かなり速いペースだが少し休んで先に進む。

トレランの人には負けるが、ハイカーには負けじと小走り&早歩き。
最近、ちょっとトレランもやってみたい気がするのだった。

小仏峠

P1040644.jpg


ここで携帯の電源を入れると、場所によってだがかろうじて電波が入る。

Wさん達に、少し早めに城山に着くが、ゆっくりなめこうどんでも食べながら待っているとメールしようとした。

するとWさんからのメールを受信。

電車を間違えて青梅線に乗ってしまったという。



_| ̄|○il|li ガクッ......

なんでやねん!


あの二人だけで大きな山に行ったら遭難することは間違いないな。
実に気楽なもんだ。

で、検討した結果一丁平で待ち合わせとなった。

ご飯をゆっくり食べるはずだった城山の茶屋でカロリーメイトとナッツと干し柿を食べる。

P1040646.jpg

こうなったら楽しみは下山後の蕎麦屋までとっておこう。



その後、一丁平で待つこと40分、二人と合流。

一丁平の少し上にある展望台からも素晴らしい景色が見える。
丹沢山塊と富士山だ。

IMG_7922.jpg

二人には、ここで持っている食料だけでランチを済ましてもらう。


そこから高尾山方面に向かい「氷の華」(シモバシラという植物)を探す。

冬の高尾山といえば、氷の華を見なければね。

注)氷の華については ここ でチェック。

しかし残念ながらこの日は気温が高く、大きな華は見ることができなかった。


高尾山の頂上は混雑しているだろうからパス。

薬王院まで下って参拝。


予想していた大混雑。

P1040652.jpg

さて、その後ケーブルカー駅方面に向かって舗装された登山道(登山道ではないか?)を下る。

しかし・・・

Wさんの膝が痛み出す。

本当に下りだけで激しい痛みが出るのだそうだ。
登りは全く問題ないのに。

なんとも痛ましい。
残念ながら治っていなかったわけだ。


仕方なく二人のWさん達はリフトで下りて、オレが先に下って蕎麦屋に並ぶということになる。

本当に高尾山で良かった。

落ち込むWさんと、もう一人のWさんをリフト乗り場の行列に残し、40分と表示されている登山口まで10分ちょいで走って下りてしまった。


先に髙橋家に入り、15分ほどで席に着く。

そして板わさ・焼き味噌でプハ~っとして二人を待つ。

注)髙橋家は ここ でチェック


もう山に登れないのではないかと更に落ち込むWさんに

「おごるから元気だしなよー」と言っても、そんなんじゃ元気でないよな。

山に行けないなんて考えられない。


少し飲んで蕎麦も食べて、ほろ酔いで京王線に乗り込む。


終点は新宿。
西口のションベン横丁・・・いや思い出横丁・鳥園でまた飲んで帰ったのは言うまでもない。


膝痛で悩んでいる知り合いは他にもいる。

自分だってそうなる可能性は充分あるわけで他人事ではない。

良い治療方法をご存知の方、是非とも情報をお寄せください。
お願いします。

にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村

テーマ:山登り - ジャンル:趣味・実用

2012年12月30日〜2013年1月1日 八ヶ岳 硫黄岳〜赤岳 越年登山

今年の越年登山は天候に恵まれず厳しかった。

硫黄岳山頂で自分で自分を撮る

P1040605.jpg

赤岳への登り
地蔵尾根より横岳方面

P1040609.jpg

展望無し、そして吹雪・・・

それでもやはり山で過ごす年末年始は素晴らしかった。


■2012年 12月30日


8時ちょうどの特急あずさは2号ではない…

ということは昨年の越年登山の記事でも書いた。


その記事は後でチェックしてもらうとして、新宿駅から8時ちょうどのスーパーあずさ5号に乗り込む。


グリーン車。
一年間なんとか仕事を頑張ったから豪華に行くのだ。


ゆっくりコーヒー を飲みながら車窓からの景色を眺める。

どんよりした曇り空。


高尾を過ぎてもいつも見える山々を見ることができない。
雨も降りはじめた。


10時過ぎに茅野に到着。

昨年の今日と全く同じ。

違うのは天気。
茅野も雨。


登山口は雪だろうか?
それとも雨のままか?


タクシーで行ってもいいなと思っていたが、すでに美濃戸口行きのバスが停車していて、それほど混雑していなかったのでそのバスに乗車。

登山口となる美濃戸口に11時過ぎに到着。


朝早いうちに サンドイッチを食べたきりだったのでお腹が空いていた。

昨年と同様に美濃戸まで行き、赤岳山荘か美濃戸山荘で蕎麦でも食べようと思っていたが、雨が降っていてイマイチ気分が乗らない。
少し出発を遅らせれば雨も止むかもしれないと思い美濃戸口の八ヶ岳山荘で蕎麦を食べた。

味はねぇ・・・
やはり我慢して先に進んで食べるべきだった。


登山届を提出し、身体も荷物も濡らさないように、雨でも雪でもド-ンと来い的装備を整えて出発。

美濃戸まで1時間の林道歩き。

雨で雪が所々シャーベット状になっている。

気温が氷点下になっていないのでゴアのアウター(フェニックス・マーベルピーク)の下は半袖のメッシュドライレイヤー(ファイントラック)+ベースレイヤー(パタゴニアR0.5)だけ。
それでも暑いくらい。


美濃戸を過ぎて北沢に入り、ゆるやかに登ってゆく。

しばらくすると雨は雪に変わり気温はグッと下がる。


積雪はこんな感じ

P1040573.jpg


きょうの目的地で宿泊地である赤岳鉱泉までは、天気が良ければ快適なスノーハイクといったところだが、きょうはとても快適とはいかない。

だから先を急ぐ。

午後2時過ぎに赤岳鉱泉着。

名物のアイスキャンディーでは大勢がアイスクライミングの練習をしていた。

P1040578.jpg


雪がだんだん激しく降りはじめた。
明日の天気はどうなのか・・・

P1040579.jpg


宿泊の手続きをして、寝床を確保。

鉱泉といっても冬季は風呂に入れない。
だからすぐにビールを買って同室の方にご挨拶。
そして、まずは乾杯。


部屋には炬燵があって、その炬燵に足を突っ込んで寝ることもできる。
こちら側に3人、向こう側に3人で。


その6人のうち、酒を飲むのは自分の他に2人だけ。
持ってきたウイスキーを振舞ったり、焼酎を振舞われたりしながら談笑。

明日のコースや、縦走の予定、今まで登った山々のハナシ・・・

山好きが集まれば話が尽きることはない。


夕飯はホッケ焼きとキムチ鍋。
ホッケはきちんと焼いてくれていて美味しい。
昨年も同じだった。

夕食後も飲みながら同室の皆と会話がはずむ。

しかし外は雪が激しく降っていて、明日の天候が非常に気になるところだ。


そのうち、一人二人と床に入り、自分も9時半頃には眠ってしまった。


■2012年12月31日


大晦日の朝。
赤岳鉱泉前の天気は曇り。

しかし分厚い雲が標高でいうと約2500m位からかかっている。

恐らくその雲の中は雪だ。
しかも風が強いだろう。


その天気を鑑みて直接赤岳に向かうか、それとも硫黄岳から横岳経由で赤岳に向かうか思案していた。


麓の天気予報は「曇り」だった。
もちろん山とは違うが回復傾向にあるのではないか?


ならば、予定通りまずは硫黄岳まで行く事にした。

出発前の記念撮影。

P1040585.jpg


同室で、同じく硫黄岳を目指す青年と撮りっこした。

彼はピストン。
ゆっくり登るということだったので先に出発する。


出だしはこんな樹林帯の中を登る。

P1040588.jpg


高度を上げると雪がちらついてきた。

もう少しで森林限界を超える。

P1040590.jpg


このあたりには雪が柔らかい急斜面があった。
アイゼンも効かず、ピックも刺さらないから登るのに難儀するし体力を消耗する。

しかも強風。


その先は雪崩に注意しなければならない場所なので、とっとと通過して標高2656mの赤岩の頭へ。

そこからは岩稜帯となる。


P1040596.jpg

P1040597.jpg

更に風が強くなる中、夏沢鉱泉との分岐点に出る。

P1040599.jpg

凄まじいエビの尻尾だった。


そこから硫黄岳山頂までは猛烈な風雪と視界のきかない中を進まなければならない。

気温は体感で氷点下20℃~25℃程度だろう。

ゴーグルに息が入ってしまい、みるみる凍りつく。
ファンを回すが曇りがなかなかとれずルートを探すのに少し苦労した。


やっとのことで広い山頂に出る。

長居は無用だし、誰もいないので取り急ぎ自分で自分を撮影。

P1040607.jpg

2枚のうちの1枚。


相変わらず猛烈な風が吹いているし視界は悪い。

様子を見るために少しだけ横岳方面に向かってみる。


うーん・・・
これは厳しい・・・

悩む。
しかし立ち止まって思案していられる状況ではない。

撤退!


残念だが危険は回避しなければならない。


硫黄岳山頂の標識まで戻ると、3人のパーティーがいた。
シャッターを押してくれと頼まれた。

アウターグローブを取ってインナーグローブでシャッターを押すが、みるみる手がかじかむ。

じゃあ、こっちも頼むというわけで証拠写真を撮ってもらった。


P1040602.jpg


撤退と決まれば、この吹雪の状態から一刻も早く逃げ出したい。

赤岩の頭に向かって下る。

さらに下降して森林限界の広い斜面を速攻クリア。

樹林帯の中に入れば風がかなり弱まる。

あとは早い。
50代のおっさんにしては雪道の下りはお手のものだ。


途中で昨日、同室だった青年とすれ違う。
硫黄岳ピストンなのでゆっくり来たのだろう。

強風とルートファインディングに気をつけてと言って別れた。


しかし、下りの間ずっと考えていた。

いまスタート地点の赤岳鉱泉に下っている。
その先、どうするのだ?

今日は、赤岳で明日の初日の出を見るために赤岳展望荘に行く予定だった。
しかし赤岳鉱泉に戻ってきてしまった。


選択肢は3つだ


1.きょうはこれでオシマイ。赤岳鉱泉でもう一泊し、まったり正月を過ごして明日帰る。


2.きょうはこれでオシマイ。今ならこのまま美濃戸に下山して東京に帰っても夕方か夜には着く。家で年越し蕎麦を食べる。


3.行者小屋から地蔵尾根で、なにしろ赤岳展望荘まで行く!


1と2が現実的だ。

まったりゆったり正月を過ごせば良い。
暖かい部屋で、ビールとウイスキーが待っている。
あるいは帰れば家族の手料理が。


上空を見ればわかる。

赤岳も阿弥陀岳も横岳も全く見えない。
山頂方面は分厚い雲に覆われている。


だから3を選べば、さっきまでいた吹雪の中に再度突入することになる。
すでに気持ちも切れてしまっている。

が、赤岳から初日の出は見たい・・・


思案に暮れたらあせらないことだ。

サーモスのお湯を蓋に注いでゆっくり飲む。
熱い液体が胃袋の中に流れこむのがわかる。


行こう!

決めた。


3の再突入を選択。


カロリーメイト、ドライマンゴー、ナッツで昼メシ。

武者震い一発、切れかけた気持ちを奮い立たせて出発する。


行者小屋までの登りもきつく感じる。
しかし待ち構える急登に対応するために急がずに進む。


行者小屋

P1040608.jpg

ここからは本来ならば阿弥陀岳が大きく見えるはずなのだが全く見えなかった。

また水分を補給&ドライマンゴーをムシャムシャ。
成城石井で売っている7Dのドライマンゴーはマジ旨い。
ドライフルーツの最高峰である。


いよいよ地蔵尾根に取り付く。

やはり下の方の急な斜面では昨日降った柔らかい雪に難儀する。

雪に埋まりかかった鉄階段も昨年と同様、慎重にこなす。

先行者が見えた。

P1040610.jpg

高度を上げれば強風が容赦なく吹き付ける。

飛ばされたり、バランスを崩さないよう慎重に登らなければならない。
転べば奈落という箇所もある。


阿弥陀岳は全く見えない。
横岳方面の尖った岩が凍てついているのが見える。

P1040611.jpg


更に強風に耐えながらピッケルを突き刺しては少しづつ登る。

雪つぶては強風と組み合わされば凶器のようだ。
バラクラバで顔面をしっかりガードする。

一瞬、ガスが風に飛ばされて景色が見えたが、またすぐにガスった。
しかし、また見えそうだったので身体を確保して少しだけカメラを構えて待った。

見えた!

P1040613.jpg


一番左は恐らく横岳の手前にある日ノ岳だろう。

この景色だけでも見ることができてラッキーだ。


お地蔵さんが登山者を迎えてくれる地蔵の頭に着いてみると、お地蔵さんのお顔には発達したエビの尻尾。

P1040615.jpg

ピッケルで顔のエビの尻尾を砕こうとも思ったが、間違ってお地蔵さんを傷つけたりしたらまずいのでやめた。

地蔵の頭から少し赤岳に向かえば目的地の赤岳展望荘が見えてくる。

P1040617.jpg


厳しい山歩きの末に、山小屋が見えてくると嬉しくなることは良くあることだ。
あー、やっと着いたー!苦労が報われたー!
っていうことなのだろう。

しかしこの日、展望荘が見えた時はこの10年のうちの山登りで1番嬉しかった。


パンパンに張った脚、冷えた身体で重いドアを開け、中に入った時の暖かさは格別だ。



宿泊の手続きの際にいつものスギさんに顔を少しだけ覚えてくれていたのか
「良く来てくれてますかぁ?」と訊かれた。

「一年前の大晦日も来たし、よく来てるよ」と少しだけ盛って申告したら3人の個室にしてくれた。

一年前にも来たことは間違いないからね。


2段ベッドの下段に寝床を構えたら、ビールを買って飲むぜ。

フロントで買って暖かい食堂に行ったら、昨日も赤岳鉱泉で一緒だったSさんがいた。
鉱泉から赤岳展望荘にダイレクトで登って来たのだ。

Sさんは飲まないが、再会を祝して乾杯。

硫黄岳から一度降りて、ここまで登り返したと言うとビックリしていた。


その周りの方には持参したウイスキーを振る舞ってまた皆で山談義。
こんな日にここに集っているのは、山好きというより「山バカ」に近いわな。

そばでは大晦日パーティー用の生ハムとパルミジャーノ・レッジャーノがスライスされていた。


P1040618.jpg


5時半からバイキング形式の素晴らしい食事。

そして7時からは大晦日恒例のパーティーが始まる。


小屋のオーナーの挨拶の後、長野県警山岳警備隊の方による乾杯。

P1040622.jpg


赤白ワインも日本酒も飲み放題。
もちろん生ハムやパルミジャーノは食べ放題。

太っ腹だぜ展望荘。


昨年もご一緒させていただいた同年代の方数名とも一年ぶりの再会。


そしてじゃんけん大会!


山ブランドのグッズやウェア、『山と渓谷』『岳人』の一年分無料購読権、高速バスのチケットや展望荘の無料宿泊券をかけて山岳警備隊員とじゃんけんをする。


そして


当たった!


無料宿泊券

P1040624.jpg

やったぜ!
素晴らしい一年だったし、締めくくりまで良し!


こりゃ、また来なくちゃねーの記念撮影

P1040625.jpg


パーティーでいい加減飲み、年越し蕎麦が振舞われた後、続きは談話室で。

身体は疲れていたが、皆に誘われてまた談話室で紅白歌合戦を観ながらまた飲む。

司会の堀北真希ちゃんがあんまりキレイで目がシャキッ!だ。

美輪明宏の「ヨイトマケの唄」には鳥肌。


標高2722mの山小屋で過ごす大晦日とは思えない。

家族も友人もあの人もこの人も見てるのかな?
どんな大晦日なのかな?


そんなことを思っているうちに疲れがどっと出てきて、お先に失礼させてもらう。


明日の天気次第だが、初日の出を赤岳の頂上で見る!

初夢は、じゃんけん大会で当たったペア宿泊券で堀北真希ちゃんと展望荘に来る夢を見よう。

しかしどんな夢も見なかった。



■2013年1月1日



朝4時に目が覚めてしまった。

元旦

山小屋の朝。

まだ真っ暗だ。


日の出が6時55分なので6時少し過ぎに出発すれば山頂で御来光を拝める。


目をつぶるが眠くない。

そのうち同室の方が起きた。
天狗岳を越えて唐沢鉱泉まで縦走するそうだ。


5時。
天気の状況を見に行くらしいので、一緒に行く。


ドアを開けてみる。

一気に冷気が入ってくる。
強風・・・

しかもガスっていて何も見えない。


ご来光はダメそうだ・・・


同じように気になって起きてきて外の天気を確認する人が大勢いた。

そして口々に、これはダメだねと言って部屋に戻って行った。


それにしても今回はずっと天気に恵まれなかったなぁ・・・

まあ、それも山だ。


5時40分頃から朝食。

ちょっとしたおせちにお雑煮まで。


食べ終わって再び天気を確認。


残念ながら間違いなく初日の出は見ることができない。


赤岳に登ることも断念して下山することした。


諸々の準備を済ませて展望荘を出たのが7時だったので、展望荘の裏手から日の出の方角を撮影。

P1040626.jpg


お日様は見えないが、なんとなく明るくなっているので手を合わせる。

家内安全

商売繁盛

阪神優勝


を祈願。

2013年の幕開けだ!


それにしても風が強くて寒い。
氷点下15℃+風

地蔵の頭に向かって下る。

東側が明るくなりつつある。

P1040627.jpg

午後には天気が回復するのではないかな。


もう一日あれば、きっと素晴らしい景色も見れるだろう。

しかし元旦の夜は家族親兄弟が待っている。


また来ればいい。


慎重に地蔵尾根を下る。

P1040628.jpg

標高を下げると風も徐々に弱まる。


行者小屋まで降りればひと安心。

ここで小休止していたら一昨日から一緒のSさんが降りてきた。
夏沢鉱泉でもう一泊するのだそうだ。


また来年会いましょうと言われた。

そうしましょうと答えた。

こりゃ、常連さんになっちまいそうだ。


お互いに気をつけてと言って別れた。



南沢で美濃戸に下る。


スノーシューハイクでもしたくなるような雪原だ。

P1040629.jpg


ワカンも持ってきているが、トレースがついているので必要なかった。

P1040631.jpg


南沢は所々が凍っているのでアイゼンは着けていた方が良い。
滑って転んで怪我というのは避けたい。

美濃戸山荘で休憩してアイゼンを外す。

しかし外さなければ良かった。


林道は一昨日の雨のせいでツルツル。
車ばかりか、人も滑るわ滑るわ・・・

何度か転びそうになりながら、なんとか美濃戸口に戻る。

八ヶ岳山荘でアウターパンツを脱ぎ装備一式を片付ける。
義理堅いから暖かい場所で装備を片付けさせてもらったお礼にカレーうどんを注文した。
味は来た時の蕎麦と以下同文。

11時20分のバスで茅野駅へ。

12時半の特急あずさの乗車券と指定席を買おうとしたら、指定は売り切れで、グリーンも無いという。

13時半なら指定が取れるというが、元旦の茅野駅はキヨスクと立ち食いそばしか営業している店はない。
一杯飲みながらということもできないので自由席で帰ることにする。


しかし予想に反して自由席もそこそこ席が空いていて、すんなり座れた。


缶ビールを飲みながら、あずさの車窓から見た八ヶ岳南部は、編笠山を除いて、やはり山頂付近は少し雲がかかっている。


八ヶ岳はいつだってそこにある。
だからまた来ますと約束して目をつぶる。


隣に座っているニイちゃんが堀北真希ちゃんならいいなと妄想すればするほど美輪明宏がヨイトマケの唄を歌う。
だから寝るのはやめた。


たくさん来ているメールに返信したり、下山報告したり、フェイスブックとツイッターでいいね!したり、返信したり、コーヒー飲んだりしているうちに新宿着。


山から帰ればいつもの元旦のご馳走が待っている。

あー、なんて良い正月なんだろう。

「痛快云わん方なかりき。かかるコースも神の力をかりて無事予定通りの結果を得しは誠に幸いなり、神に感謝せり。ああ思いめぐらすものすべて感慨無量なり」
by加藤文太郎

皆さん、新年あけましておめでとうございます!

にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村


昨年の越年登山は → ここ でチェック!

テーマ:山登り - ジャンル:趣味・実用

明日から八ヶ岳へ。

今年の5月、あの一番情けない登山から約7ヶ月半、食生活を少し変え、筋トレ、ジョグ、水泳、山歩きなどの運動量を増やすことで約6kg身体を絞った。

11月23日の天皇誕生日も皇居ラン

1212231509kr.jpg

2周(10km)+α(4.6km)=14.6km

一般参賀は終わっていたけど、お祝いにきていた各国の駐日大使をはじめとしたVIPが帰るところだった。

121223kr.jpg

右側にずらっと並んでいる高級車が警察の誘導で皇居前広場から出るところ。

こんな光景を見ながら走っていれば、好きでやっているわけではないジョギングも、まあまあ楽しい。

たまにこのブログを読んだ方に「ジョギングが趣味なんですね~」と言われる。

しかし、ジョギングが趣味なわけじゃない。

できればしたくない。

しかし、山に登り続けるために必要だと思うから走る。

やりたいことをやるために、やりたくないことをしなければならいことがあるのだ。
byスペンサー(ロバート・パーカーの小説に出てくる私立探偵)


でも、天皇陛下と皇族の皆様方が心安らけく新年をお迎えいただけるように祈りながら走れば、それはそれで楽しい。
ついでに自分と、自分に関わっていただける全ての方にも良き新年が来ますように!


24日も15km走った。

全て年末年始の雪山のため。


昨日は銀座で思いっきり打ち上げして仕事納め。
2012年は、まあまあ良い年だったかな。

そして明日から八ヶ岳に入る。

天候次第だが明日は赤岳鉱泉へ。
大晦日は硫黄岳、横岳を経由して主峰の赤岳へ。

そして元旦には赤岳直下で2013年初日の出を見るのだ。


今年も終わる。

そろそろ寝ます、
一年間ありがとうございました。

仕事のみならず私に関わっていただいた皆々様、そしてこのアホなブログを間違って読んでしまった皆様が素晴らしい新年を迎えられますように!


ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

そして年越し蕎麦もお雑煮も良いけれど、たまには高い空でも見上げてくれたまえ!

一番情けない登山は → ここ

テーマ:山登り - ジャンル:趣味・実用

猿橋駅―御前山―馬立山―九鬼山―禾生駅 縦走 (単独)

2012年11月24日

P1040425.jpg


中央本線の猿橋駅を早朝にスタート。

御前山、馬立山を経由して九鬼山を目指す。

昭文社の山と高原地図にはルートが出ているが、国土地理院の25,000分の1の地図には道はない。
10年ほど前にも一度、歩いたことがある。



少し歩くと百蔵山と扇山方面の開けた景観。

P1040400.jpg


予報では天気は回復傾向だったがガスっている。

ここから本格的な登山道。

P1040401.jpg


うぎゃー
いきなりヤブコギだよ!

P1040402.jpg

しかも雨が降り始めた。


ヤブはそれほどキツイわけではない。

でも雨にしっとりと濡れているからジャケットとパンツがビショビショだ。

これで強い雨ならレインウェアを着るのだが、弱いし、そのうち止むと思うと着るのが面倒。

ジャケットは撥水性能を発揮して問題ないが、パンツの撥水性はキャパシティをオーバー。
下に着ているCR-Xも濡れてきた。

だがとにかく進む。

そのうちヤブは突破するが、このルートは所々・・いやいたるところににヤブがある。
ヤブコギが好きな方は夏にどうぞ。

でも、ヤブじゃない所はなかなか風情がある。

P1040405.jpg

玄人っぽいな。

そして落ち葉の絨毯の上を歩くのは気持ちが良い。


御前山の山頂で小休止。

P1040408.jpg

すでに雨は止んでいた。
しかもパンツも乾いている。

やはり速乾性の衣類はエライな。
山の道具は良い物を買ったほうが絶対に快適だ。

この山頂からは富士山を始めとして、素晴らしい展望があるはずなのだがきょうは見えない。

でも倉岳山方面の紅葉を見下ろせる。

P1040411.jpg

雨上がりの紅葉は、なかなか綺麗だった。

アップダウンを繰り返しながら馬立山へ。

P1040414.jpg

そういえば、駅から歩いていて、まだ誰一人とも会っていない。
山を独り占め状態。

さらにアップ&ダウンしながら進む。

崩落寸前のザレ場をトラバースするような箇所もありスリルもある。


途中で前方のヤブがガサゴソガサゴソと音をたてている時は肝を冷やした。

クマ~!

頭をよぎった。

しかし熊ではなかった。

30代くらいの登山者だった。

「禾生(駅)から?」と尋ねたら「そうだ」と。
「猿橋から?」と訊かれたので「そうだ」と答えた。

ようするに全く逆ルート。

お互いに「気をつけて」と言って別れた。

紅葉を見ながら静かな静かなハイク。

P1040420.jpg

人がいない山はホントにいいな。

札金峠を過ぎて、また登る。

紺屋の休場と言われる尾根の上の開けた場所に出る。

P1040426.jpg

そこを過ぎると本格的な九鬼山への登り。

岩場も少しあったりする。

そして九鬼山に到着。

P1040435.jpg


秀麗富嶽十二景の一座なのだが、この日は展望なし。

山頂には他に男2名のパーティーがいた。

景色も見えないから、おにぎりを食べてさっさと下山。

急で滑りやすい道を愛宕神社まで下りれば富士急の禾生駅は近い。

P1040442.jpg P1040443.jpg


畑で作業している方に挨拶し、このあたりは鹿の害はないのですかと尋ねた。
案の定、困っているのだそうだ。

このルートの終わりには落合水路橋を見ることができる。

明治時代に建設された水路用の煉瓦アーチ。

P1040446.jpg

P1040447.jpg

P1040449.jpg


歩きごたえのある、なかなか充実感のあるルート。
晩秋を感じる実に静かで良い山行だった。

にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村


禾生駅の手前にコンビニがあるからビールはそこで買える。
さらに大月駅でも追加で買ったのは言うまでもない。

テーマ:山登り - ジャンル:趣味・実用

2012年10月20日~21日 磐梯山と安達太良山 うつくしま福島!

山岳会の先輩である岩崎さんからお誘いをいただき、2人で「うつくしま福島!」の百名山2座を登った。

IMG_7379.jpg

素晴らしい紅葉を堪能した二日間だった。



磐梯山の山頂で
DSCN3304_R.jpg

安達太良山 白糸の滝
IMG_7356.jpg


【10月20日(土)】


早朝出発。
岩崎さんの車で東北道をひた走り、磐梯山の登山口へ。
今回は裏磐梯登山口から林道を車で少し登ったところにある裏磐梯スキー場の駐車場がスタートだ。

まずはスキー場を登って行く。

P1040195.jpg


天気は上々で、北側の展望が広がってくる。

見えている湖は桧原湖だ。

スカルパのシャルモGTXのデビューでもある。

P1040188.jpg


登り始めだから、ゆっくりと歩く。


小さな池塘を過ぎると

P1040202.jpg


銅沼へ。

P1040206.jpg

「あかぬま」と読むのだが、その名の通り銅の色をした赤い泥が出ている。

なんでも、こんなに水が少ないことは非常に珍しく、この写真を撮った池の中までは普段だったら行けない。
だからこの景色もなかなか見ることができないのだそうだ。

天狗岩の荒々しい火口壁と白い噴煙が見事な景観を作り出している。

これはラッキーだった。

そこから、しばらくダケカンバ、ブナ、アカマツが繁る樹林帯を登る。

P1040215.jpg


やがて八方台登山口からの道と合流すると急登となり、見晴らしの良い崖上に何度か出ながら登ってゆく。

P1040220.jpg


五色沼や秋元湖が見える。

更に高度を上げると桧原湖方面の美しい紅葉の森を俯瞰する。

P1040223.jpg

P1040224.jpg


山頂はまだまだ先だが、広がる展望の素晴らしさにテンションもあがって歩も進む。

やがて弘法清水へ。

P1040227.jpg


ここで喉を潤したら、ここから頂上まではガレた急登だ。

このあたりでやっとスカルパ・シャルモGTXの出番。
磐梯山では、ややオーバースペックかもしれないが、軽いしソールが固めで安定感がある。
岩場が少しあるようなハイキング登山でも使えるだろう。
フィット感も素晴らしい。


麓から見た磐梯山は、どちらかと言えば穏やかな山に見える。
しかしこんな火山の荒々しい景観が広がっているとは知らなかった。

P1040228.jpg


そんな景色を見ながら、ひと登りで山頂へ。


西吾妻山は雲の中に隠れていた。

P1040243.jpg


猪苗代湖が見える

P1040250.jpg


桧原湖

P1040246.jpg


風は少しあったけど、寒くも暑くもなく、うつくしまの素晴らしい景色を見ながら頂上の少し下あたりでゆっくりランチした。

下りは弘法清水を黄金清水方面に少し下り、銅沼から眺めた火口壁の上を通ってから登ってきた道に戻る。
その火口壁の上からは、桧原湖や五色沼がよく見えた。

下りは早い。
樹林帯の紅葉や朝とは違った表情の銅沼を眺めながらスキー場の駐車場に戻った。

下山!

お疲れ様でしたー!


駐車場から綺麗な紅葉の道を車で約20分。

きょうの宿泊先である、曽原湖のキャンプ場に到着。
曽原湖って初めて知ったのだが、桧原湖の隣にある小さな湖だ。

IMG_7350.jpg

そのキャンプ場にあるバンガローがきょうの寝床。

IMG_7348.jpg


そして本日のメインイベント

キャンプファイヤー!!


ディナー

P1040290.jpg

コンビニでビールも買ったよ。

P1040295.jpg

外は少し冷えているけど、焚き火があるから暖かい。
薪はここで買える。

あー、こんなの久しぶりだー!
キャンプファイヤー。
いいね。

RIMG0154_R.jpg


おっさん2人で学生時代にもどった気分。

岩崎さんが用意してくれた美味しいおでんなどを食べながら、ビール、ワイン、焼酎。
湖の畔で焚き火を囲んで山談義しながらディナー。

岩崎さんは大きな会社の経理を任されていた方なので、時折そんな経営に関する話もしてくれる。
それもまた楽しい。

なんとも贅沢な夜が更ければ、
心地良い山登りの疲れとアルコールのおかげでシュラフにもぐって良く眠った。



【10月21日(日)】


朝の曽原湖

P1040297.jpg


キャンプ場を車で出発し、コンビニで昼ご飯を調達してから安達太良山の沼尻登山口へ向かう。

安達太良山には冬と初夏に登ったことがある。
あだたら高原スキー場の方からだ。

沼尻登山口からは初めて。
もちろんスキー場にはBCではないが何度か来ている。

すでに登山口には30台ほどの車があって、登る準備中のパーティーもいた。

駐車場の紅葉が綺麗で、なんだか期待ができそうだった。

駐車場を出発して少し登ったところから白糸の滝を見ることができる。

その景色がなんとも素晴らしい。

P1040304.jpg


去年の秋は北アルプスの涸沢&奥穂高岳に紅葉を見に行ったが、これがイマイチだった。

久しぶりに凄い紅葉を見た。


更に登れば白糸の滝を見下ろす。

P1040314.jpg


しかし、この頃から天気がだんだん怪しくなってきた。

湯の花採取場を左に見ながら高度を上げてゆく。

1,641mの越さなければならない前衛ピークが紅葉で綺麗だ。

P1040319.jpg


まずは船明神山への直登ルートから安達太良の山頂を目指すのだが、天候がますます悪くなってきた。

展望が見れそうな崖っぷちからも何も見えない。

P1040320.jpg


やがて有毒ガスが出るので立入禁止になっている沼ノ平を見下ろすようになる。

P1040328.jpg


風がかなり強くなってきた。

恐らく雨も降り始めるだろう。

先行のパーティーが風の強さに次々と撤退する。

そして、ほとんどが下山していった。

我々は岩崎さんの決断で進む。

まだそれくらいの風だった。

船明神山の直下は岩場になっていて、スカルパにはさらに持って来い。

しかし、風は容赦なく吹きつける。

その中を進む。
それなりの準備と装備があれば、厳しい山登りっていうのはなんだか楽しいものだ。

船明神山

P1040335.jpg


さらに進む。

雨が降りだした。

フードをかぶっても容赦なく顔面に雨が当たる。
それがすごく痛い。

でも、なんだか楽しい。

P1040340.jpg


しかし強まる霧、雨、風・・・

山頂からの展望は期待できないし、雨もますます強くなる。

これはピークハントはお預けだ。

撤退!


そうとなれば、とっとと降りる。

樹林帯に入れば風も弱まる。
そして雨に光る紅葉もそれはそれでオツなものだ。

白糸の滝まで降りてくれば、雨も風も嘘のように無くなった。

そしてその景色は、朝とは全く違う、しっとりとした表情で我々を労ってくれる。

IMG_7397.jpg



そして晴れていれば、ここには昨日登った磐梯山が見えたはず。

P1040354.jpg


福島は美しい!

会津磐梯山は宝の山だ!
って民謡も歌ってる。

そして安達太良山には本当の空がある!
って智恵子も言ってる。
(でも実は「智恵子抄」を読んだことはない)


その福島の空を失うようでは、この国はオシマイだ。


それにしても実に楽しい2日間の山旅だった。


にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村


岩崎さん、いつもありがとうございます。

テーマ:山登り - ジャンル:趣味・実用

2012年10月13日 平標山 (単独)

平標山(たいらっぴょうやま) 1984m

P1040177.jpg


このところ仕事もプライベートも非常に忙しい日々が続いていたが、10月13日の土曜日は何も予定がない。

となれば1年前に買ったはいいが、宝の持ち腐れになっているクロスバイクでどこかに行こうかと考えた。
多摩川とか荒川とかの土手なんかを走るのが気持ちいいと雑誌を立ち読みして知った。
では実行か?

いや、それよりも最近買ったばかりの山靴も早急に試さなければならない。
だから山に行くことにした。

それにしても自転車どうすっかなぁ・・・


下調べをする時間がなかったので、いつものように勝手を知っている山を考える。
どうせなら紅葉している山がいい。

あれこれ考えた末、またまた平標山に決定。
もう何度も滑って登っているが、何度行っても飽きない名峰だ。


当日、仕事と飲み会でちょっと疲れていたせいもあって起床が遅くなってしまった。

5時に車で出発。
関越道へ。

すでに車が多い。
追い越し車線の意味を理解していないサンデードライバーが必ずいるので東松山あたりまではスムーズに進まなかった。

赤城高原S.Aで蕎麦を食べ、食料を仕入れた。

谷川連峰が見えてくる。

ん?何やら厚い雲に覆われているぞ・・・
いままでは上々の天気だったのに・・・

予感的中。

国境の長いトンネルを抜けると雨だった。
天気予報では曇のち晴れだったのに・・・

距離的にはかなり遠回りだが湯沢I.Cで降りて国道17号を南下。
かぐらスキー場以南では雨は降っていなかった。

平標山の登山口は国道沿いにあるから楽だ。

きょうの相棒、初めてのガルモント・タワーライトGTX

P1040111.jpg


気温は7℃くらい。
出発は8時20分と遅め。

だが、きょうは単独だから少し早めに歩く訓練。
ガルモントが応えてくれるか!?

まずは松手山経由のルート。

樹林帯の急登の後、傾斜が緩むと森林限界をなす松手山

P1040119.jpg


途中、ガルモントの紐を2度ほど締め直した。
あたる箇所は無いのだが、なんだかまだしっくりこない。

尾根筋の登山道の両脇が紅葉していた。

P1040122.jpg


天気はイマイチだが、その気持ちの良い尾根を走るように進んだ。
(たいしたスピードじゃないけどね)

平標山手前のピークの山肌が紅葉していて綺麗だった。

IMG_7292.jpg


しかし雲に覆われている。
風も出てきた。

追いついた3人のパーティーがレインウェアを着込んでいた。
平標山は小雨だろうか?

まあ降りだしたら着ればいいや。
そのまま進む。

2時間20分ほどで山頂。

P1040147.jpg


天気が良ければ素晴らしい眺望なのに、なーんも見えない。
しかも風が強く、行動していないと寒い。

谷川連峰の最高峰である仙ノ倉山にも行く予定だったので、鞍部に向かって階段状の木道を下る。

P1040141.jpg


風衝草原は草紅葉だが、風が凄い。
風の通り道になっているのだ。

その草紅葉と山の強風の様子を動画で見てちょ。
音には気をつけて。



身体を持っていかれそうになるほどだった。

ジャットのフードをかぶる。
体温も奪われる。
フリースを出すか?
それを着て先に進むか?
いま戻るか?

鞍部に設えてあるベンチにいた単独の先行者も引き返してきた。

たとえ吹雪になっても大丈夫な装備は持っているが、この風の中を雲に覆われた山頂に行っても面白くはなさそうだった。

撤退。

平標山の頂上に登り返す。

ここまで来ると、風は随分と弱まる。

それでも、ゆっくりと何か食べるということもできないレベルなので平標山の家に向かって下る。
下れば風はもっともっと弱まる。

平標山の家と大源太山

P1040157.jpg


風が弱くなってきたところで、おにぎりを2個食べる。

そんなこんなしているうちに、なんだか天気が回復してきて陽がさし始める。

えー!今頃かよー

平標山も仙ノ倉山も山頂が見えている。
雲がない!

なんだよー
ただ、風は相変わらず強そうだ。

山の天気はままならない。

というわけで、たおやかな平標山と仙ノ倉山の稜線、対比的なエビス大黒ノ頭、大源太山の風景を動画でどーぞ。



平標山の家は昔に比べると格段に綺麗になっている。
そのうち是非、泊まりたい。

大源太山に登ってから帰ろうかとも思ったが、三国峠越えして蕎麦でも食べて帰る予定だったのでパス。
できれば渋滞は避けたい。

まだ少し紅葉には早い広葉樹林帯に入り平元新道をズンズン下る。

P1040180.jpg

紅葉はところどころ

P1040181.jpg


水場を過ぎれば岩魚沢の林道に出る。

近年、別荘地の手前に新たに道ができていて、沢に近い道へ誘導される。

P1040186.jpg


恐らく別荘オーナーの方々からの要望に所轄の管理者が応えたものだろう。

そのために駐車場が有料化されたってことだ。
前回もそんなことを感じていたことを思い出した。

さて、初めて履いたガルモントだが、初め感じたしっくりこない状況は紐の締め具合で解消された。
締め上げ方が少し弱かったようだ。

軽量であることは非常に良いが、やはりソールが柔らかいので、いままでと安定感が違う。
だから、やはり日帰りライトハイク用として今後も使用することになるだろう。

それにしても何度登ってもホント平標山はイイ山だ。

空いてるしね。

前回の平標山の山行報告は ここ で! 

にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村

テーマ:山登り - ジャンル:趣味・実用

登山靴が増えちゃったハナシ

春夏秋の3シーズンと冬の低山で履いている登山靴のビブラム製カップソールと革の部分にスキマが出来てしまった。(つま先の部分)

IMG_6939.jpg


この状態でもゴアテックスのインナーが守ってくれているので防水性に問題は無いのだが、いつソールが剥がれてもおかしくない状態でもある。
修理が必要だ。
あるいは買い替える。

この靴は、もう8年も履いている。
イタリアAKU社のアイガー。
3代前のモデルだけど、一緒にたくさんの山を歩いた。
作りは実に頑丈で、重い荷物を背負って岩稜帯を 歩く縦走山行にはもってこいだった。

しかし一方では、軽量で手入れの楽なナイロンアッパーの靴が主流となった昨今では、天然皮革の手入れは面倒だし、なんと言っても重いのが難点だった。

無雪期の日帰り登山や低山のライトハイク にはオーバースペックであることも分かっていた。


そこで、まずはこいつのソール交換をすると同時に、ソールの柔らかいライトハイク用の靴を探すことにした。
オレも若い頃に比べたら、脚力は間違いなく落ちている。
だから軽いにこしたことはない。

しかし、軽くてもしっかり足をサポートしてくれる靴がいい。

奥多摩、秩父、丹沢あたりで活躍できる靴を探そう。

まずは靴の修理のために大丸東京のICI石井スポーツへ。
AKUは石井スポーツの独占だ。
ソール交換をお願いした。
15,750円也。

ここでいくつかの靴を試す。
2足目に履いたガルモントが良い感じだった。
ただ大丸の店は品揃えもイマイチだから、もっとたくさんのメーカーも試すために銀座の好日山荘へ。

ここでも何足か試し履き。
店員さんと色々と話しているうちに、先ほど修理に出したAKUの靴と同レベルの靴も試して見たらどうだって事になり、スカルパのシャルモGTXという靴を履いてみた。

スカルパのシャルモ ゴアテックス

IMG_6947.jpg

これが非常にしっくりくる。
素晴らしいホールド感。
ワンタッチアイゼン対応の硬いビブラム社のムラツを使用したソールは、先端にクライミングゾーンがあって、岩を登るには威力を発揮するだろう。
岩稜帯における岩の突き上げにも充分に対応出来そうだし、なにしろ軽い。

これ、購入。

体力と技術のなさを道具でカバーしようっていう作戦だ。

初めて買った天然皮革ではない登山靴 。

ワンタッチアイゼンを使用する靴は冬用があるから、夏から秋のアルプス級と雪の低山などで活躍することになるだろう。

早く履きたい!

で、なんだか目当てではないクラスの靴を衝動買いしてしまったので、本来の目的の靴も探す。

ICI、好日山荘、OD BOXをみて回り、色々あったのだが結局は

ガルモント タワーライト ゴアテックス

IMG_6946.jpg

を購入。

ランニングシューズ並みの軽さと履きやすさなのに、足首もしっかりサポートしてくれそうだ。

というわけで、修理に出した靴が戻ってきたら、山靴が一気に倍の4足になる。

左から
今日買ったガルモント、スカルパ、
そして一番右は12本爪のアイゼンを装着して登るための保温力もある雪山用ブーツ。
当然ソールはガチガチに硬い。

IMG_6945.jpg

ビジネスシューズに関しては収集癖があると言っても良いくらいなのだが、プロの登山ガイドでもでもない、ただのヘタレな山好きが、4足の山靴を使い分けることになった!

どんだけ山に行くんだ…

ああ、そーか。
きっと、これから更にもっともっとたくさんの山に行けっていう天からのお告げなんだ!


にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村

テーマ:山登り - ジャンル:趣味・実用

剱岳 特別でシンクロニシティな山! (2012年9月15日~17日)

北アルプス 剱岳 2999m

P1030985.jpg

北アルプスの南の重鎮を穂高とすれば、北の俊英は剱岳であろう。層々たる岩に鎧われて、その豪宕、峻烈、高邁の風格は、この両巨峰に相通じるものがある。

(中略)

日本アルプスの高峰にはそれぞれの風格があるけれど、一つの一尖端を頂点として胸のすくようなスッキリした金字塔を作っているのは、この剱岳と甲斐駒ケ岳ぐらいであろう。

(中略)

全く剱岳は太刀の鋭さと靭さをもっている。その鋼鉄のような岩ぶすまは、激しい、険しいせり上がりをもって、雪をよせつけない。

― 深田久弥『日本百名山』より ―


■9月14日(金)


なんだかんだで仕事の終りが遅くなってしまった。
扇沢に向けて出発したのが夜の9時半
本当は夕方には出発したかったのだが・・・

車にはテント泊装備を詰め込んだ75リットルのザックが積まれている。

一週間ほど前に山小屋に予約の電話を入れたところ、剣山荘も剱沢小屋もいっぱいですと断られてしまった。

山小屋の性質上、行けば泊めてもらえるとわかっていても、モラルとして小屋に迷惑をかけるようなことをしてはいけないし、なによりも大混雑の小屋泊は嫌だ。

そんなわけで、剱沢にテントを張って別山尾根から単独で剱岳を目指すことにした。

本当は山小屋に2泊して、まったり登山にしたかった・・・
人生はままならない。

剱岳には30年前くらいと、15年くらい前に登っている。
15年周期?今回で3度目。
この一般ルートは2度目。

夜も遅いから中央高速はスイスイだと思っていたら、そうでもなかった。

3連休前の金曜日で、みんなどこに向かうのか、非常に車が多い。
もちろん仕事中のトラックなどではなく、乗用車。
しかも、サンデードライバーは遅いのに追い越し車線に入ってくる。
そのおかげで、本来のパフォーマンスで走ることができない。
毎度のことだが・・・

中央道から長野道に入り、豊科I.Cで降りる。

途中のコンビニでビール、明日の食料を買って安曇野を抜け、ヘッドライト以外の明かりのない道をひたすら走る。
扇沢の有料駐車場に到着したのは9月15日の午前1時半になってしまった。

ビールを飲み、たいして眠くなかったけれど、車の中でシュラフに入って眠った。


■9月15日(土)

朝の6時半頃に起床。
珍しくグッスリは眠れず、3時頃までウトウトしていた。

まずはここから黒部立山アルペンルートで室堂に行く。
これが長くて面倒ではあるが、一気に標高2400メートルの地点まで行けてしまうのだから文句は言えない。

大きなザックの別料金も徴収されながら黒部ダムを通り

P1030956.jpg

室堂に9時頃到着。

まだ時間が早いので、観光客よりも登山客の方が多かった。


準備を整え、剱沢の幕営地に向かう。
約4時間ほどの行程だから急ぐ必要はない。

出発の記念撮影。

P1030962.jpg


みくりが池と立山

P1030967.jpg


こんな山岳風景を労せずに見れるのだから黒部立山アルペンルートって凄い。
黒部ダムを見るたびに、当時の日本の国力を思い知らされる。

いま地獄谷は火山ガスの影響で通行禁止のようだ。

P1030968.jpg


雷鳥沢のテン場を見下ろす。

P1030971.jpg


ここは春スキー・夏スキーのメッカで、若い頃よく滑ったものだ。
夏にはファミリーキャンプの方も多い。

沢を渡る橋には、予約がないと先にある山小屋には泊まれないよ!というメッセージ。

P1030972.jpg


そんなに混んでるのかぁ・・・

明朝は絶対に早出して、タテバイを早くクリアしなければならないだろう。


ここから別山乗越に向かってキツイ直登。

あ゛ー
だから小屋泊がいいんだよ~

あ゛ー
重いよー

・・・・・・・・・・・・・

2時間くらい登ったか?

剱御前小舎の建つ稜線、別山乗越に出る。

ここからは別世界の景色が見える。

だろう・・・

そう、見えるはず・・・

見えるかも・・・

P1030976.jpg


見えなかった・・・


剱御前小舎の前でおにぎりを食べ、ゆっくりしてから剱沢のテント場に向かって下る。

1時半頃に到着し、なかなか良さそうな場所も見つけてテント設営を開始。

あー、テント張るのってめんどくせーなー
山小屋だったら、もうビール飲んでるんじゃないかなぁ?

そんなことを考えながら、しょーがない
一生懸命ペグを打ったり、石を持ち上げたりの労働。


ところが完成間近になると、ポツリポツリと雨が・・・

早く完成させて
うん、ラッキーだ。

これで雨風を凌げる。

テントに入ると雨はだんだん強くなる。
剱沢小屋までビールを買いに行きたかったが、だいぶ下った場所にあるので出られなかった。

雨は少し小雨になったと思うとまた強くなる。

そんな中でテントを設営している若者たちの声が聞こえる。

雨の中の設営は大変だね~ (ひとごと)

良かったなぁ。雨が降る前に寝床ができた。
つくづくラッキーだなどと思っているうちにうたた寝してしまった。


3時過ぎに目を覚ますと雨音がしない。

テントから顔を出してみる。

おお!

ツルギ!


P1030986.jpg


雲は厚いが、とうとう今日はじめて剱岳とのご対面だ。

なんてカッコいいのだ!

見とれる。

さて、今のうちにビールを買いに行こうと思い、テントに入って財布を持つ。

サンダル履いて、さあ小屋に行こうとした時、黒いレインスーツを着て、いまテント場に到着したばかりの大きな男が私の前で立ち止まった。

私も顔を見た。
見覚えがある。

あーっ!

お互いに声をあげた。

な、な、なんと、D社のT社長ではないか!

お取引先、大事なお客さんだ。
そして、お互い山が趣味だ。

先月も一緒に霞沢岳に行く予定にしていたのだが、諸事情により行けなくなってしまい、その後はどこに行くか打合せしていない状態だった。

そのT社長が目の前にいる。

それにしてもなんという偶然!

その確率って一体どうなんだろう?
天文学的な数字だろうな。

T社長は同じく室堂から立山を縦走して、このテン場に着いたところだった。
まるで打ち合わせしたかのように、ドンピシャで会うなんて!

まずは記念撮影。

P1030988.jpg


T社長は、先日もヨセミテでクライミングをしてきたばかりだ。
7000mの級の山にも何度も登っている。

口癖は「経営者は山に登らないほうがいい」だ。


アメリカで購入してきたというMSRの超軽量テントの設営を少しお手伝い。
このテントは非常に簡素化された優れものだった。


また少し雨が降り始める。
それでもなんとか設営を終え、剣沢小屋で生ビールでもということになり、一緒に下った。

しかし小屋は宿泊客でごった返していて生ビールどころではない。
結局、缶ビールを買ってテン場にもどる。

途中でレスキュー劇も見た。

P1030992.jpg

山は危険がいっぱいだ。
経営者はその社会的責任において、山の危険を充分に認識したうえで山と向き合うべきなのだ。

一緒にビールを飲み、雨が上がった後はディナーのラーメンやらピラフを食べ、お互いに持ってきたウイスキーや焼酎を飲み、つまみで小宴。

そのうち剱沢テント場の日も暮れてくる。

P1030995.jpg


会議の結果、明日の天気が良ければ早発ちして剱岳に登り、テン場に戻ってテントを撤収し、できれば完全下山で信濃大町の温泉郷へ、無理なら室堂あたりの宿泊施設で宴会をしようということになる。

7時頃にはテントの中でシュラフにもぐった。

金曜日からの仕事の疲れや、今朝は眠れなかった車中泊ということもあって、すぐに眠ってしまった。


■9月16日(日)

朝2時半にT社長の声で目が覚めた。

天気が良ければ3時に出発しようということで、2時40分にアラームをかけていた。

テントから顔を出すと

どうだ!
満天の星・星・星・星・星・星・星・星・星・星・星・星・・・・・

行ける!

ツルギへ!

昨日のうちに準備していた水、食料、雨具、緊急用品、防寒具などを詰めたサブザックを背負って3時に出発。

すでに何組かの先発隊もいた。

真っ暗な中をヘッドランプの灯りで進む。

まずは剣山荘まで。

ここで落石対策のヘルメットを装着。
けっこう落石があると聞いている。
バリエーションではないがハーネスを着けている人も結構いた。


少し進むと早速クサリの洗礼。

まあこれは全く問題ない。
クサリの必要もないようなクサリ場を2つ越して一服剱。

ここからはドカーンと前剱が見えるのだろうが、まだ暗くて見えない。

更に前剱大岩の直登に付けられたクサリなどを越えて前剱の山頂に夜明け前に到着。

東側の空が焼け始めた。

尖っているのは双耳峰の鹿島槍ヶ岳だろう。

P1040001.jpg


巨大な剱岳の本峰がうっすらと見えてきた。

P1040004.jpg


凄い迫力だ。

前剱を越えたあたりで日の出。

P1040009.jpg


この後も岩場・クサリ場のオンパレード。

一般登山道で高度感とスリルならば、ここが日本一かもね。
落石も怖い・・・

でも、クサリはなんだか新しいし、よく整備されているようだ。
昔はもっと古かったよなぁ?

さて、登りの締めは「カニのタテバイ」

P1040011.jpg


足場、ホールドもしっかりあるから、しっかり三点支持で登る。

上から見た後続の皆さん。

P1040013.jpg


あとはガレた岩場を登りつめれば

剱岳の頂上!

9月16日 朝6時17分。


やっぱり達成感あるなぁ~

剱岳!

記念撮影

P1040026.jpg


標高が2998mと表示された古いプレートだったから、正式な2999mのプレートを持ってもう一枚。

P1000181.jpg


剱岳の標高の変遷については『剱岳 点の記』から2005年のGPSを使った測量まで数々のドラマがある。
それについて書いていたら非常に長くなるからここでは書かない。

しかし一つ言いたいことは、明治時代の測量技術と測量道具で柴崎芳太郎がはじき出した標高は、現代のGPS技術を駆使した測量に何ら遜色なかったという事実。
(そのうち書く)

凄すぎるぜ、測量技師魂!

富士山も見えるし立山の遥か先には槍ヶ岳と穂高

P1040029.jpg


八ヶ岳や南アルプスをはじめとして後立山連峰は総なめ。

もちろん出発地点のテント場も遥か眼下だ。

P1040033.jpg


そして剱岳の影と富山湾

P1040023.jpg


とんでもない景色に疲れは完全に吹っ飛ぶ。

一体どれくらいの名山、名峰が見えるのか!?
知っているだけでも数十にのぼる。


では、そんな頂上からの景色を360度動画でご覧ください。
(富士山と槍ヶ岳アップあり。風の音注意)




登りの途中ではドライフルーツなどの行動食を食べていたが、T社長がバーナーを持ってくれたので、絶景を見ながら温かい朝食を摂る。

下りも気を抜けないから、しっかり食べた。

そして出発。

P1000187.jpg


下りは「カニのヨコバイ」が最難関とされる。

こんな高度感。

P1040036.jpg

なんなくクリアしてピース。

P1000195.jpg

ハシゴもあるしクサリはまだ続く。

登りのタテバイが渋滞しているのを眺めながら、やはり早発ちが正解と実感。

朝の暗いうちは見えなかった景色を見ながら下る。
前剱でさえこの迫力だ。

P1040052.jpg

別山と剱御前に囲まれた剱沢のテント場は、上から見ると牧歌的だ。

P1040053.jpg


下って下って振り返る。

P1040058.jpg


晴天のテント場に戻った。

P1040064.jpg


あまりにも感動的なピークハントに興奮しているせいもあり、あまり疲れを感じていなかった。

テントを撤収。
天気が良かったので乾いていてありがたい。

約1時間で撤収・パッキングしてテント場を出発。

P1040070.jpg

P1040071.jpg

P1040072.jpg

P1040074.jpg

P1040075.jpg


何度も何度もツルギを振り返る。

いままでこんなに名残惜しいと思った山があっただろうか!?

天空を切り裂く姿、その屹立と威風堂々はオレの心を激しく揺さぶるんだー!

そう、剱岳は全く特別な山だ。


別山乗越まで登り返せば、ここで剱岳とお別れ。

P1040097.jpg


また会いに来ることを誓い、剱御前小舎でカレーを食べてから雷鳥沢に向かって降りる。

P1040101.jpg

ううう~

だんだん脚が・・・

朝3時から歩いてたんだよ・・・

T社長でも、そこそこダメージはあるようだった。
そりゃそうだ。
3つ上だからね。
50代半ばだね。

雷鳥沢のキャンプ場を過ぎると、室堂ターミナルまで整備された道をゆるゆると登り。

立山はキレイだが階段がキツイ。

P1040105.jpg


観光客のオバちゃんやオジちゃんにも抜かれる。

この日一番苦しい登りだ。

室堂ターミナルには午後3時着。

12時間かけて剱沢から剱岳に登り、室堂に降りた。

最終のロープウェイは4時頃だ。

これで扇沢まで行ける。
そして綺麗な温泉旅館が待っている。

もし一人だったらテント場でまったり過ごしていたことだろうが、温泉で宴会というのは魅力的過ぎる。

ああ、早く冷たい生ビールを飲みたい!

立山黒部アルペンルートの従業員の方に、料理が美味しい信濃大町温泉郷のオススメ旅館を教えてもらった。

ロープウェイに乗る前に電話したが、残念ながら満室だった。

ではということで、その宿のオススメ宿を教わり電話してみた。

ちょいとリッチな部屋なら空いているというので、そこを予約。


扇沢まで降り、お互いの車でその宿に向かう。

広くて綺麗な部屋に、山から降りてきたオジサンが二人。

綺麗な温泉に浸かり、追加料理やら、特注の酒やらまで注文して宴会。

仕事のハナシは無しで、山のハナシと、くだらないハナシばっかりで大盛りあがり。
しかし、二人ともさすがに疲れがドッと出た。

多分8時半頃には眠ってしまった。

あまり覚えていないけど・・・


■9月17日(月)敬老の日


本当に偶然に出会ったT社長と信濃大町温泉郷に泊まるとは、出発前にはゆめゆめ思ってもみなかった。

計画通りなら、今朝は剱沢のテント場を早く出て、朝一番のトロリーバスに乗っていたことだろう。

ところが朝風呂に入って美味しい朝食を食べている。

人生は面白いことが起こるものだ。
そう作られているのかな。

結局、人生は良い出会いがたくさんあれば幸福なんだ、と亀井勝一郎も書いていた。

中央道の渋滞に巻き込まれないようにということで8時半には宿を出発した。
10時過ぎに甲府付近ですでに小仏トンネルと藤野で少し渋滞が始まったと知り中央道の恐ろしさを再認識した。

それでもT社長のML430のパワーには及ばなかったが、なんとかそれほど混まないうちに帰ることができた。

剱岳でT社長と偶然出会い、一緒に登れた今回の山行のことは一生忘れないだろう。

やっぱり剱岳は最高の山だった。

にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村

テーマ:山登り - ジャンル:趣味・実用

2012年8月19-20日 燕岳 ソロ・テント泊

燕岳 2763m

P1030932.jpg

風化した花崗岩の山

雷鳥もいたよ

P1030860.jpg

燕岳というと、どうしても北アルプス表銀座縦走の出発の山という印象が強い。

いまから20数年前、若く、体力があり余っていた頃に今回と同じ中房温泉から燕岳・常念岳・蝶ヶ岳を経て上高地に下った4日間のことを思い出す。

多分これが燕岳初登頂だったと思う。

その後も夏のワンデイや残雪期に登ったことがある。

テントを担いでの合戦尾根はやっぱりキツかったが、素晴らしい夏の終わりの眺望を見ることができた。

今回の燕岳は山友のO君からのオファーだった。

お互い今年もどうやら長い休暇をとれそうもないので、1泊のショート・アルプスをテント泊でやろうぜということに。
しかし、残念なことに言い出しっぺのO君が膝をやられてしまった。
(この前の記事「棒ノ嶺でトレーニング&温泉」に書いた)

じゃあ中止しようとも思ったが、O君が中房温泉までダイレクトに行ってくれるバスの手配などを全て完璧にやっていてくれたし、O君曰く、なかなかバスの座席をとるのが大変だったということなので結局、前々日に1名だけキャンセルして一人で行く事にした。



■8月19日(土)

8月18日の夜22時30分に竹橋の毎日新聞社前を出発する毎日あるぺん号に乗り込む。
満席。

席が運転席のすぐ後ろだったので、調布までの景色を見ながらウイスキーをちびりちびり。
頭の中では、直前に行ったビーチボーイズのコンサートの影響で「素敵じゃないか」とか「神が創りしラジオ」が流れていた。

談合坂と諏訪湖のS.Aでトイレ休憩して、うつらうつらしながら明け方に常念岳登山口である一ノ沢林道の終点へ。
昨年の秋に来たばかりの場所だ。

そこから次は終点の中房温泉へ。

到着は5時半頃だったかな?
寝ぼけていて記憶にない…

諸々の準備を整えて6時半頃には出発。

P1030827.jpg


午後になると天気は不安定になりそうだったので、できるだけ早く燕山荘に着いた方が良いだろう。
しかもテン場が狭いので尚更だ。

合戦尾根は北アルプスの三大急登と言われているのだが、良く整備されているし(され過ぎか?)第一から第三ベンチ、富士見ベンチとほぼ等間隔に休憩場所が設置されていて位置確認がしやすい。

第三ベンチが距離で言うと中間点。

P1030830.jpg

テント泊の装備が重い…
酒も食料も、できるだけ山小屋で調達しようというインチキなテン泊なのに…

汗だくだよ。

あ゛~、誰か助けてくれ~

と心のなかで思いながらひたすら登るしかないから登る。

結局は自分をやらざるを得ないところに追い込んで、やらなければならない状況にしてしまうというのが、山に限らずこれまでのいい加減な自分のやり方だ。

植村直己もその著書で同じようなことを言っていた。
まあ、植村直己と一緒にしないでって言われるけどさ。

雲が上空へ上空へと登りはじめた。
雷だけは勘弁だ。

富士見ベンチを過ぎて更にヒーコラ言いながら登る。
出発して約3時間たった頃、この看板。

P1030832.jpg


ガスってきた。

そしてあと5分・・・

P1030833.jpg

そして

着いた!

スイカ小屋!
じゃなくて

合戦小屋。

スイカ

P1030835.jpg

合戦小屋名物。
800円

甘くて美味しい~
塩をたっぷりかけて食べるぜ。

P1030840.jpg

登る人、下る人で合戦小屋も大賑わい。
日曜日だから下る人の方が多いようだった。

スイカに元気をもらい、さらに登ると三角点が置かれた合戦沢ノ頭へ。
槍ヶ岳が見えるポイントだが、ガスで何も見えない。

ここから燕山荘まで標高にして200m強のアルバイト。

高山植物の花畑が広がると燕山荘は近い。

P1030846.jpg


あ゛~、もうだめだ~・・・

って頃に燕山荘に到着。

P1030850.jpg

あー疲れたぁ。

しかし、そんなことを言っている場合ではない。
雨が降りそうだから早いところテントを設営せねば。

できた。
きょうはペグダウンも必須だ。

P1030848.jpg

小屋で手形をもらってね。
幕営費は500円。

P1030849.jpg

まだ昼前。
サブザックに水、防寒着、レインスーツ、カメラ、非常用グッズなどだけを詰めたら山頂を踏もう。

しかし山頂は雲の中。

P1030852.jpg

間違って雲が飛んで行って晴れますように!

・・・・・・

無理でした。

P1030858.jpg


P1030859.jpg

しかし、雷鳥を発見!

P1030867.jpg


寄ってみた

P1030866.jpg


4羽ほど確認。

違う岩に移った。

P1030861.jpg


P1030862.jpg
以外に歩くのが早いし岩に登るのも上手だ。


眺望はなかったが雷鳥に会えてちょっと幸せだった。

雨がポツリポツリと降りだしたので、テントまで下る。

小屋も見えなくなってしまった。

P1030868.jpg


燕名物のイルカ岩を見ながら下る。

P1030870.jpg

僕のフリッパー~♪海の底ふかぁ~くー 消えてゆ~くー その影~♪
(わかる人はけっこうな歳だ)

P1030871.jpg

コマクサも群生している。

P1030855.jpg

眺望はなかったが楽しかった。


戻った時間にテント場を俯瞰するとこんな感じ。

P1030875.jpg

それほど混んでいない。

しかし、この後に続々と増えていく。

小雨の中での設営ならばまだ良いが、設営中に雨が激しく降りだして大変な思いをしている方々もたくさんいた。

山では早く行動した者が得をする。
と思っている。

小屋で日の出の時間をチェックしたら、さあビールだ!
外のベンチで飲めるかな?と思っていたら本降りの雨。

P1030879.jpg

マグカップを忘れたからワイン用に燕山荘オリジナルを1個買った。

とりあえずテントに戻って一人で乾杯。

P1030882.jpg


この後、小屋に行ってビールを買い、談話室っぽいテーブルあたりで飲もうと思っていたのだが、雨は止まない。
小雨になったりはするが、時折激しく降る。

こうなったらテントに引きこもるのもいいかもしれない。

山ではいつも、なんだか知り合った人とダラダラ飲むのが常だけど、たまには標高2,700mのテントの中、一人で自分を見つめ直すのはどうだ。

そうだ。一人反省会をしよう。

反省会場は、さながらテント・バーだな。

P1030880.jpg
(左の炭酸水のペットボトルはワインです)

この時点でまだ4時。

相変わらず雨。
しかも激しく降るとテントの場合はうるさい。
風も出てきたが飛ばされないように設営したから大丈夫。

隣のテントは若いニイチャンが二人。
話を聞く気はないが聞こえてくる。

「あのさー、ちょっと重大発表があるんだ」
「何?」
「実はさぁ、オレ結婚するわ」
「えー!マジ!ここで言う!?相手は〇〇ちゃん?」
「そりゃそうだよ」

そんな会話を肴に飲んでいた。

ああ!青春って素晴らしい!
オレにも青春時代があったよ!
たいしたもんじゃないけどさ。

夕食にカルボナーラのショートパスタも作って食べた。
(お湯を入れるだけでできる)
そしてワインとウイスキーで1時間ほど飲んでいるうちに眠ってしまった。

寒くて目が覚めたのが19時半。
雨はまだ降り続いているようだ。

もう一度シュラフに潜り込んで目をつぶったら、本気で眠ってしまった。



■8月20日

目が覚めたのが明け方の3時。
ずいぶん良く眠った。

期待せずに天気をチェックするためにテントから顔を出してみる。

な、な、なんと!

満天の星空!

そりゃ、秋や冬の澄んだ空とまではいかないが、星星星のオンパレード。

ご来光が見れそうだ。
日の出は5時01分だから、4時15分に出発すれば良い。
少し横になっていたが、もう十分眠った。

外ではすでに出発の準備をしているパーティーもいるようだ。
常念方面に縦走するのだろうか。
羨ましい限りだ。

ヘッドランプを点してトイレに行ったり、少し荷物をまとめたりしているうちに4時を過ぎる。

山頂に向けて出発。

東側の雲海と空の境ががオレンジに染まる。

P1030887.jpg

反対を見ると朝を待つ奥穂高岳と北穂高岳、その二座にかかる吊尾根、槍ヶ岳、笠ヶ岳

P1030891.jpg

さらには鷲羽岳に水晶岳…


山頂から北側を見れば北燕のずっと向こう(写真左奥)に立山と剱岳、奥の真ん中は針ノ木岳、右奥の双耳峰は鹿島槍ヶ岳だ。
さらにその向こうは五竜岳から白馬岳か。

IMG_6692.jpg

そして出た!

2012年8月20日
燕岳から見た日の出。


P1030905.jpg


槍穂高が目覚める。

P1030909.jpg

大槍と小槍の間に孫槍も確認できる。

拡大

P1030931.jpg

雲海の遥か彼方には富士山が見える。
太刀持ちに八ヶ岳連峰、露払いに南アルプスを従えて、まるで土俵入りのようだ。

IMG_6715.jpg

燕山荘を見下ろせば大天井岳、常念岳。

P1030911.jpg

あまりの神々しい光景にしばし時を忘れた。

山頂は多くの人で賑わっていたので、少しだけ下で動画を撮った。

どーぞ





槍ヶ岳をバックに自分の写真も1枚お願いした。
寝過ぎて顔がむくんでらぁ。

P1030923.jpg


本当にいつまでもいつまでも立ち去りがたい朝の一大スペクタクル的眺望だった。

P1030926.jpg


帰りのバスの時間もあるし、温泉には絶対に入りたい。
だから、とっとと朝ご飯を食べて、テントを撤収しなければならない。


雲上のテン場にもどり、カレーうどんを作って食べた。
(コッヘルでお湯を沸かして煮こむだけの岳食)

P1030940.jpg

そしてテント撤収。
もう一日ここでまったりできたら最高なんだがなぁ…

7時30分頃には帰り支度を整えて、小屋に幕営手形を返す。

燕岳ともお別れだ。

P1030942.jpg

すでに少し雲が上がってきている。
きょうも午後は雨じゃないかな。

中房温泉に向かってズンズン下る。
逃げ足は早い。

すぐに合戦小屋。

きょうはパイナップルだけガーッと食べた。

P1030943.jpg


あとは第二ベンチで少し休憩したくらいで2時間で降りてしまった。

このまま膝を故障せずに山に登り続けられるといいな。


さてさて、下山後の楽しみは温泉とビアだ!

中房温泉 湯原の湯へ。

なんと一番湯!
まだ朝の9時40分だもんな。

P1030946.jpg

P1030947.jpg


あー最高だー!

極楽極楽~

着替えも済ませてキレイサッパリしたところで

ビア!

P1030949.jpg

枝豆もね。

バスは12時に集合だから、まだまだ余裕だ。

だから2杯目いってみよー!

P1030951.jpg

締めはチキンカレー。

P1030953.jpg

隣のオジサンが食べていたざるそばも美味しそうだったが、なにしろこのカレーの謳い文句が

「中房温泉の地熱で作った蒸し鶏が入ってます」だと。
そりゃ食べなくちゃ。

お腹いっぱいで丁度良い時間になりバスで帰途につく。

諏訪湖S.Aあたりまでグッスリ眠っていた。
昨日から良く寝たな。

携帯電話には着信やらメールがそこそこ入っていて、山の気分もそろそろオシマイ。
そういえば月曜日なのだった。

S.Aで社員やらお客さんやらメーカーやらに電話。

いつものように新宿の高層ビル群が見えてくれば、また明日からは日常だ。

しかし今朝のあの景色を見てしまったからには、山への想いがまたしばらく続くことになるのだろうな。

山はいい。

雷鳥をポチッ

にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村

テーマ:山登り - ジャンル:趣味・実用

2012年8月13日 棒ノ嶺でトレーニング&温泉

棒ノ嶺の山頂で

IMG_6534.jpg


来週のアルプスに向けてO君とトレーニング山行をすることに。

我々にはお盆休みなんて洒落たものが無いし、翌日も仕事だ。
近場の低山にしか行けやしない。

しかし真夏の低山はねぇ・・・

だったら、このクソ暑いなかで大汗かいても温泉に入って美味しいもの食べてゆっくり帰ろうじゃないかということで棒ノ嶺に決めた。

白谷沢に沿って登るコースは、短い流域だが小さな滝を見ながら、手軽に沢登りっぽいコースを楽しむことができる。
ゴルジュ状の場所もあるし短いクサリ場もある。

夏もこの沢沿いだけは実に涼しい。

まあコースの感じは動画で見てね。



登山口から車道を登って行くと有間ダム。

P1030796.jpg

名栗湖は台風に備えて水量少なめ。

このダムを渡って山道へ。

入口に水場がある。

白谷の泉

P1030797.jpg

枯れていることもあるようだが、この日は豊富。
ゴクゴクっといただく。

コーヒーか水割りでもと、持ってきたプラティパスにも入れて持ち帰る。

ザックには他にもきょうの飲用に3リットルほど入っているが、きょうはトレーニングなのだ!
負荷をかけるべし!


沢からはなれて山道に入り、林道を渡って山腹を登って行くと岩茸石に出る。

登った。

P1030809.jpg


樹林の中を登るから日陰なのがありがたい。
風も少しある。

それでも大汗かきながら権次入峠を右に行けば広々とした山頂だ。

P1030820.jpg

ゆっくり登ったが朝が早かったので人も少ない。

風があって気持ちいい。
暑いかとも思ったが、日陰は実に涼しい。


きっと下では気温35度とか言っているに違いない。
わずか969mの山で、この涼風は思っていたよりもずっと良い。

だが眺望は残念。

北側に草津や日光の山々も見れるのだそうだが、近くの武甲山すら見ることができなかった。

動画どーぞ。



まだ早いのでお互いにお腹が空いてはいなかったが、おにぎりを1個だけ食べ、少しゆっくり休んだら下山開始。

ズンズン下る。

コクワ発見。

P1030825.jpg

岩茸石まで戻り、そこからは滝ノ平尾根を下る。

と、ここで・・・

連れのO君にトラブル発生。
膝にかかえている痛みが出てしまった。

なんでも最近になって、下りになると出るらしい。
必ずというわけでもないらしいが、この2ヶ月くらい山に登れなかったことも影響しているのか・・・

ストックで庇いながらゆっくり、なんとか下山。

平地や登りでは全く何の痛みもないのだそうだ。

来週のアルプスに暗雲たちこめる・・・

ともあれ、さわらびの湯へ。

P1030826.jpg

さっぱりしてから飯能あたりで美味しい蕎麦を食べようと車を走らせるが、たいした店がなさそうだったのでバーミヤンでドカ食いして帰った。

にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村

テーマ:山登り - ジャンル:趣味・実用

2012年7月28-29日 南アルプス鳳凰三山(日本山頂人文字協会傑作集)

鳳凰三山の象徴

地蔵岳のオベリスクと一緒に登ってくれたメンバーの皆さん

P1030742.jpg

そして日本山頂人文字協会の最高傑作

薬師岳人文字は

Y A K U S H I

P1030784.jpg


左端、KさんのY字バランスを見よ!
素晴らしい!


【プロローグ】

愛と希求がひとつになって
業が命を賭した山頂人文字であるとき
行いは初めて真の意味を持つ
神と将来のために

ロバート・フロスト『ボストンの北』より


【出発前】


北アルプスの霞沢岳に男女7名のテント泊で行く予定の山行が、まあ毎度のことだが大きな紆余曲折の末に、小屋泊で南アルプス鳳凰三山に変更となった。

更にメンバーも男はオレだけ、女子が4名となり、前日にイチさんが体調不良でリタイアしたため、昨年の草津白根山と同じフミさん、エノさん、モナ、そしてオレの4名での山行となった。



【7月28日】


大月まで渋滞していた中央道も、その先はガンガン飛ばせる。
もちろん法定速度は守ってるに決まってる・・・はずだ。


女3人よればかしましいと言われるけど、今回同行してくれる3人の会話は実に楽しい。
運転しながらお腹の皮がよじれるほど、ずっと笑っていた。
だから眠くなることはない。

韮崎インターで降りて登山口の青木鉱泉へ。

いろいろな人のブログで、道を間違えると、とんでもない悪路を行かなければならないと知っていた。
だから用意した地図を確認しながら進む。

楽勝!
と思っていたら、なぜか悪路の方に来ていた。

「2つの選択肢がある場合、困難な方を選べ」って、誰かエライ人が云ってた。
それを実践したことになる。

パリダカに出たい人にはお勧めのワイルドな道路だ。

とにかく、すんなりと、うまいこと事が進まないのがこのメンバーの常で、それがまた楽しいということにしておく。


青木鉱泉

P1030696.jpg

愛想もへったくれもないオジサンから駐車券を買って車を駐車場へ。

各々が準備を整えたら出発。

ドンドコ沢の左岸を登るコース。

P1030699.jpg

P1030702.jpg


小さな滝をたくさん見ながら、時に小さな沢を渡る。

P1030703.jpg


約3時間半ほどかけて白糸の滝へ

P1030707.jpg


このコースは標高差約1,500m。
滝をたくさん見ることができるが急登が続く。

楽しいがなかなタフなコースだ。

P1030710.jpg

更に1時間ほどで五色滝。

P1030712.jpg

これは圧巻。

マイナスイオンに癒される。

この滝を見ながら行動食を食べたり、水分補給など。

さらに1時間。
辛い登りが続くが、なんとか今日の目的地、鳳凰小屋にたどり着いた。

P1030720.jpg


まずはチェックイン。
荷物を自分の寝床になるスペースに置き、自炊の準備にとりかかる。

さあディナー&宴会だ。

この日のメインは豚汁!

チョー旨い豚汁!
美しき同行の皆さんが作ってくれるから尚更おいしい。

これ

P1030715.jpg

ビールを買って乾杯。

ビールの他には持ってきたワインじゃ足りないから、小屋で白ワインと赤ワインも購入。

オレは荷揚げには少し協力させていただいたけど、同行の皆さんのおかげで美味しいディナーにありつけた。

ありがたや、ありがたや。
みんな優しい。
シカモキレイ・・・
本当に感謝。

いつものことだが屋外のテーブルで、近くにいた方々を巻き込んで宴会は続く。

街では35度の猛暑ですとか言っているときに、爽やかで実に涼しい山小屋で豚汁とワイン。
なんという贅沢。

P1030718.jpg

あー
最高だ。

日が沈み、あたりが暗くなってもヘッ電(ヘッドランプ)点けて宴会は更に続く。

話は尽きない。

特に群馬県のKさん、愛知県のYさんとは今までの山の話で盛り上がり、もうお友達ね。
(次の日の山頂人文字にまで巻き込んでしまった)

山の仲間の宴会は文句なしに楽しい。

あんまり楽しくてワインも追加し、ヘベレケになるまで飲んでる者もいた。

それは…

オレだ…


フミさんもね…

いい加減酔っぱらって小屋の就寝時間には寝床に入ってバタンキューだった。



【7月29日】

山では3時頃に目が覚めてしまうのが習慣になっているのだろうか?
腕のプロトレックで時間を見ると3時半。
まだ酒が少し残っている。

もう一度眠ろうと思って目を閉じていたら、本当に眠ってしまった。

皆には5時に起きて6時に出発と言っていたが、もう一度起きたら本当に5時。

寝起きは良い方だし、酒も抜けていたのだが、なんだかまだ横になっていたかった。
飲み過ぎだな。

反省。

まわりのグループの皆さんはパッキングなどの準備に余念がない。


わが隊の皆が起きたから外のベンチで朝ご飯。

それぞれが持ってきたものを食べる。

オレはこれ。

P1030719.jpg

岳食の味噌煮込みうどん。
世話がないけど、結構うまい。

山小屋を出発したのは予定より遅め。

今日は長い行程だ。
さあ、みんな頑張ろう!

その前にオレが大丈夫なのか?

まずは地蔵岳を目指す。

登り初めはこんな感じ

P1030723.jpg

森林限界に近づくと・・・

おお!
オベリスクが見えてきた。

P1030724.jpg

まだ元気いっぱいの我が隊。

P1030725.jpg


砂礫のキツイ登りだから、ちょっと大げさに言うと一歩登れば半歩下がるって感じ。

なかなか進まない。
しかし辛抱強く登っていればオベリスクが近付く。

P1030727.jpg

そして登りきればオベリスクの基部へ。

P1030737.jpg


甲斐駒ケ岳ドーン!

P1030733.jpg


ところで、ここは地蔵岳の頂上ではない。
だってオベリスクのテッペンが頂上なんだから。

その頂上を目指して登る人も多数いる。
お助けロープもある。
若き日のオレも登ったさ。
しかし、今はヘタレの50代だから体力温存。
先は長いからね。

さあ、ここで山頂人文字だ。

小屋で知り合ったKさんとYさんにもご協力いただいた。

J I Z O U

P1030739.jpg


うーん・・・
まあまあ。
モナのJは、なかなか決まってる。
YさんのZも侮れない。

ところで、ここでトラブル発生。

なんと脚を捻挫してちゃんと歩けなくなってしまった青年が我々のすぐそばに座り込んでいたのだ。
一人で途方に暮れている様子。
聞けば、友人と3人で登りに来ているが、二人を山小屋に残して一人でオベリスクまで登ってきたのだそうだ。
その途中で脚を捻挫したらしい。

見ればハイカットではないスニーカー的なシューズに、下こそトレパンではあるがタウン着といったいでたち。

彼の友人の携帯に電話するが繋がらない。
SB社のiPhoneじゃ電波が問題外だし。

オレのau携帯でなんとか里にある鳳凰小屋の出張所に電話をして事情を説明したが、残念ながらそこにはお婆さんしかいなくて状況が全く理解できないようだし、小屋とも連絡はとれないの一点張り。

近くにいた登山者の皆さんに、鳳凰小屋に向かう人がいないか確認したが、時間的に薬師岳方面に向かう方ばかりで、小屋への連絡はとれなくなった。

いよいよ鳳凰小屋まで同行かとも思ったが、ダブルストックでなんとか歩けるということで、オレのストックを貸した。
住所と名前を教えて山を降りたら後日、送り返してもらうことに。

その彼はトルコと日本のハーフで、かなりのイケメン。

我が隊の女性陣も少しだけザワついて・・・

う?そーでもなさそうだ。
どんだけ理想が高いのよ。

そんなこんなで時間が遅れ気味。

賽の河原を通って観音岳に向かう。

P1030753.jpg

たくさんのお地蔵さんとオベリスク。
不思議な光景だ。


観音岳への稜線

P1030760.jpg


北岳を遠望しながら下って登る。

雲が出てきた。

振り向けばオベリスクが雲の中に入ってしまうところ。

P1030771.jpg

約1時間10分で観音岳 

三山で一番高い2840m

P1030773.jpg


さあ、人文字!

K A N N O N

P1030775.jpg


オレにも「O」をやれってか!?
50歳越してんだけどなぁ・・・
ハズカシイ・・・

またまたKさん、Yさんも巻き込んだ。
すみません、ありがとうございました。

ところで「N」はなかなかキツイんだよね~


観音岳から薬師岳への稜線は実に気持ちがいい。

残念ながら雲に覆われて北岳や間ノ岳は見えななくなってしまったが、もし晴れていたならば、素晴らしい雲上散歩になるだろう。

P1030779.jpg


約30分で薬師岳に到着

ここで撮った人文字が前にも見ていただいた写真

Y A K U S H I

P1030784.jpg


一番左のY字バランスをしていただいたKさんは体操の先生。

真ん中のUがYさん。

Hはオレ。
帽子で顔を隠したら怒られた。

そして、右端のモデルのように綺麗なお嬢さんは、この写真を撮っているSさんの奥様。
Sさんは、前の観音岳でも写真を撮ってくれた方。
かなり男前だ。
薬師岳でもたまたま一緒だったので写真もお願いするとともに、奥様も人文字に借りた。

きょうはカッコイイ男に会う日だね。
ま、オレにはかなわないけどな。
アハハハ・・・・・・

というわけで、日本山頂人文字協会は会員を募集しています。

入会すると、かなりアホらしいけど、それなりに楽しい山行ができます。
笑いが絶えません。

Kさん、Yさん、そしてSご夫妻、入会ありがとうございました!
(Yさんは入会と同時に中部支部の支部長になりましたとさ)

鳳凰三山、ものすごく久しぶりに登らせていただきました。


薬師岳からは、うんざりするほど長くて、長くて、なが~~~~い中道で青木鉱泉に下る。
ずーっと樹林帯。

飽き飽き。


辛さで泣きべそかく女子もいるくらい。
木の根っこも岩も滑るし。

ヘロヘロ。

途中でヘリコプターの音が聞こえた。
鳳凰小屋方面からだ。
きっと捻挫した彼を運んだに違いない。

ちょうど心が折れそうになるころ青木鉱泉に到着。

お疲れ!

充実感。

Kさん、Yさんにも会えて労をねぎらいあう。

青木鉱泉の昨日と同じ愛想もへったくれもないオジサンが温泉の受付をして、ひとっぷろ浴びてから帰途につく。

ちなみに風呂はなかなか風情があって良い。
あとは接客業であることを忘れなければねぇ…

中央高速はいつものように大渋滞だったが、楽しい皆さんのお陰で全く眠くなることもなく、皆さんを安全に西国分寺で降ろした。

そしてそこからは一人で山旅の余韻をかみしめながら帰った。

山はいい。

だからお決まりのフレーズ。
「痛快云わん方なかりき。かかるコースも神の力をかりて無事予定通りの結果を得しは誠に幸いなり、神に感謝せり。ああ思いめぐらすものすべて感慨無量なり」 加藤文太郎


【エピローグ】

優れた山頂人文字をつくるためには、自分一人でやるよりも他人の助けを借りるほうが良いものだと悟ったとき、その人は偉大なる成長を遂げるのである。

アンドリュー・カーネギー


美しい山頂人文字にポチッとよろしく
 ↓
にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村


同じメンバーで行った草津白根山で山頂人文字の巻→ なぜかシラネど白根山 本白根山(草津白根山) 

その他、山頂人文字を見たいという物好きな人は、このブログの左下にある検索窓で「御岳山」とか「滝子山」とか「人文字」などテキトーに検索すると出てくる。



テーマ:山登り - ジャンル:趣味・実用

プロフィール

辻本孝良

Author:辻本孝良
東京都中央区で会社経営してますがビジネス関係の記事はほぼありません。
山とか酒とかB級グルメとか阪神タイガースとかの、どうにもならないような記事ばっかりです。

50歳を過ぎているというのに志の低いブログでごめんなさい。

会社のサイトは 

http://www.e-crossroad.jp

Facebookは  

facebook.com/takayoshi.tsujimoto

Twitterは  

http://twitter.com/t_tsujimoto

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索
RSSフィード
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。