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2014年3月8日~9日 雪深き雲取山 2017m


東京都の最高峰 雲取山 (七ツ石山より)

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山頂から見える富士山

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雲取山は大東京都一円を俯瞰している。逆に都からこの山を眺めることを知っている人は、あまり多くはあるまい。空のきれいに晴れた日、私はよく近くの高所へ山を見に出かけるが、まず眼の行くのはこの東京都の最高峰である。それはことさら顕著な特長は持たないが、力のあるドッシリした山容を示している。

深田久弥 『日本百名山』より


■3月8日

奥多摩駅に降りてみると意外なことに周辺の雪はすっかり無くなっていた。

しかし、7時に奥多摩駅を発ち、鴨沢に向かうバスの車窓から見える山々には、まだたっぷり雪がある。

この日は、ずいぶん以前から計画していた西穂高岳に登る予定だった。
しかし北アルプス方面の天候が芳しくなかったために断念。

急きょ前日の夜、今回のメンバー3人で検討を重ねた結果、いま向かっている雲取山に行き先を変更したのだった。

雲取山は、今年2月14日の大雪以来、積雪が多くて一ヶ月近く入山できなくなっていて、雲取山荘は孤立状態となっていた。

しかし、前々日の3月6日に警視庁のレンジャー部隊が訓練のために35名で入山し、ついに雲取山荘までトレースがついた。


その情報がヤマレコなどに公開されて、目ざとい山好き達が、いまこの同じバスに乗って雲取山を目指している。

バスには10名ほどの登山客が乗っている。

そのほぼ全員がスノーシューかワカンを持ってきていた。

今回のメンバーは穂高の穂の字を名前に持つミホさん、そして体育会系気象予報士のネコさん(カネコさん)、そして最年長のワタシ。

雪が残る奥多摩湖を見ながら、バスは雲取山の登山口となる鴨沢に到着。

この7時奥多摩駅発のバスに乗るために、昨日は立川の激安ビジネスホテルに泊まった。

昨日の夕方、西穂高岳を断念し、夜になってやっと変更先が雲取山に決定した時に、立川前泊も急きょ決まった。

なぜかというと、この朝7時発のバスを逃してしまうと、登山開始が9時頃になってしまう。

そうなると、まだまだルートの状況がわからない雪山では時間的に遅いと判断したからだ。

無雪期ならば比較的簡単な山でも、積雪期には全く違う山になる。

だから、早く出発する。

山の基本だな。


鴨沢にはすでに車も数台停まっていた。

ここも、意外なほど雪は少なかった。

準備を整えて出発。

集落を抜け、林道を少し歩く。

本格的な登山道が始まると雪が出てくる。

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七ツ石山から南に伸びる登り尾根の東側山腹をからめて高度を上げて行く。

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この樹林帯の単調で眺望のない登りはまさに修行の道だ。
とにかく黙々と登るしかない。

修験者の気分をたっぷり味わえる。

我々に先行して歩く登山者、パーティーも数人、数組はいたからトレースはしっかりしていて歩きにくいわけではない。

もちろん最も感謝すべきなのは、訓練とはいえトレースをつけてくれた警察の皆さんにだろう。

堂所と呼ばれる少し開けた地点を過ぎてしばらく登ると、七ツ石山を巻いてブナ坂(ブナダワ)に出るルートと七ツ石山に登るルートの分岐点に出る。

ここの沢にかかる橋は大雪で崩壊していた。
高巻き、充分に気をつけて進む。

そして、ブナ坂から先、ようやっと稜線に出れば、いままでの辛い修行の道とはまるで違う、伸びやかな尾根道となる。

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富士山をずっと左手に見ながらの登りだ。

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長い長い樹林帯を登る修業の道からの開放感で、思わず駆け出したくなるような素晴らしい雪景色の尾根だった。

振り返れば七ツ石山

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だが夏道に比べれば、やはり雪道の疲労は大きい。
だから、ちょこちょこ休憩し、行動食を食べたりしながら登ってきた。

しかし、この伸びやかな尾根で、この素晴らしい景色を見てしまえば、何か食べながら少し長い休憩をとりたくなるのはあたり前だ。

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この日は気温も氷点下にはならず、着こめばそれほど寒くなかった。

本当は登るはずだった西穂高岳は、北アルプス一万尺級の眺望。

しかしこっちだって勝るとも劣らない大満足の眺望だった。


広い五十人平と奥多摩小屋を越えると小雲取山への急登が待っている。

富士山をバックに登るオレ。

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遅くてごめんなさい。


小雲取山から一旦少し下ると避難小屋が見えてくる。

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ちょうど追いつかれたソロのニイチャンに3人で写真を撮ってもらった。

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しかし、この景色。

なんてキレイなんだ!

冬の雲取山には何度か登っているけど、こんな景色は初めてだ。


そんな景色は動画で見てね。




雲取山の山頂は、この避難小屋の少し上だ。


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雪が多いから夏のコースタイムに休憩を入れて2時間ばかりかかってしまったが、山頂に到着。

やはり立川に前泊して正解だった。


山頂からの富士山

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記念撮影

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景色が素晴らしすぎる。

だから雲取山の山頂からの景色は動画で見てね。




アウタージャケットも着込んで、しばらく景色に見とれていた。


雲取山は東京都と埼玉県と山梨県の境をなしている。

宿泊する山小屋、雲取山荘は埼玉県側に20分ほど下った場所にある。


前回、雲取山に登ったのは5年ほど前、2008年の大晦日から2009年の元旦にかけての越年登山だった。
そして、その時も雲取山荘に泊まった。

約1ヶ月の間、雪で閉ざされていた、その懐かしい山荘へ。

小屋前で記念撮影。

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宿泊客は我々を含めて10名ほど。

大きな部屋を3人で使わせてもらった。

そして着いて早々に炬燵に入りながらビールを買って乾杯!

いや~、大変だったねーと言いながらプハ~!

山で行動を終えた後に飲むビールより美味しい飲み物があったら教えてくれたまえ。

部屋の窓からの景色。

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この窓から、夜は夜景が見えた。

夕食は小屋に一ヶ月閉じ込められたていた小屋番の兄さんの労をねぎらい、感謝しながらいただいた。

食料はたっぷりあったそうだけど、なにしろ発電機に燃料を入れる給油口だけを死守し、発電機を動かすことだけに集中していたのだそうだ。

そりゃそうだ。
発電機が動かなくなったら小屋は凍てつく。
命の危険すらあるかもしれない。

小屋番さん、よく頑張ったなぁ。
感謝感謝。

夕食後も持参したワインなんかを飲みながら宴会。

8時消灯。

疲れがどっと押し寄せて、おやすみ3秒だった。


■3月9日

ご来光を山頂で見るか、小屋の前で見るか、前日の作戦会議でもなんとなく決まらず、結局は朝起きてみたら曇りだったので見るのは諦めた。

小屋番さんと色々と話をしながら朝食を食べる。

宿泊していた半数ほどのお客さんは既に出発していて、食堂には5人ほどしかいなかった。

その後、下山の準備。

小屋の前でアイゼンを装着して、まずは雲取山の山頂までの登り。

この日の気温は-7°~-8°

昨日下りてきた道を登り返して約30分ほどで山頂着。

富士山は見ることができなかった。

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長野方面だけは少し晴れていて浅間山はよく見えた。


山頂から石尾根を御前山方面に向かって下る。

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少し雪が降ってきたけれど、それがまた良い雰囲気を醸し出す。

振り返って、おどけたミホさん。

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ブナ坂まで下ったら、七ツ石山に登る。

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七ツ石山からは、振り返ると雲取山が大きく見えた。

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バスの時間が2時30分頃でかなり早く着いてしまうので七ツ石小屋の前で、ゆっくりランチを食べる。

寒いけれど、着こめば問題ない。

そこからは鴨沢に向かって一気に下った。


鴨沢には2時少し過ぎに着。

バスに乗り込んで奥多摩駅に戻る。

駅から徒歩5分ほどの「奥多摩温泉 もえぎの湯」で汗を流す。

そして、弾けた。

飲むぜ飲むぜ飲むぜ飲むぜ飲むぜ・・・・
飲む飲む飲む飲む・・・・・・・・・

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写真はまだ20分か30分位しかのんでいない時だから、一体どんだけ飲んだんだ?

何度も言うけど、下山して温泉に浸かった後に飲むビールより美味しい飲み物があったら教えてくれたまえ。

雪深き雲取山、またまた想い出深い山行だった。

ミホさん、ネコさん、ありがとー!!


山はいい。

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ミホさん、写真使わせていただきました。
ありがとうございます。

テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

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人間のアート魂も大好きだけど、一瞬で世界を変えちゃう雪には叶わないなあっていつも思うんです。グリーン雲取は、日原側にしないとね(-_-;)。鴨沢側は夏も修行だもんね…

ichi様

本当に自然の力には人間はなすすべもないよね。全くかなわない。今年は山でも街でも雪の凄さを見せつけられた感じです。グリーン雲取、強いて言えば三峯神社からがいいだろうな。でもそうすると、ミホさんがおすすめの景色を見るために、少し鴨沢側に下らなければならないんだよね。
さて、そろそろ雪もなくなるよ!山、行こうよ。
プロフィール

辻本孝良

Author:辻本孝良
東京都中央区で会社経営してますがビジネス関係の記事はほぼありません。
山とか酒とかB級グルメとか阪神タイガースとかの、どうにもならないような記事ばっかりです。

50歳を過ぎているというのに志の低いブログでごめんなさい。

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