赤岳 リベンジ 2014年1月12日~13日

行者小屋から見た赤岳

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赤岳山頂お一人様証拠写真

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■1月11日


夕方6時に新宿でTさんのML430に乗り込んで出発。

Tさんは新宿の高層ビルに事務所を構える中堅企業の社長で、私のお客様でもあり、山の先輩で3歳年上。

ML430は山に行くために購入した車で、普段はSクラスに乗っているという贅沢なメルセデス・オーナーだ。


中央道は空いていた。

談合坂S.Aで食事をして、美濃戸口の八ヶ岳山荘に着いたのは21時30分頃。

今夜はここに泊まり、明日の朝は美濃戸まで車で入って赤岳を目指す。

年末年始も来ていたので、この山荘グループ社長にも覚えられている。

赤岳展望荘も同じ系列だからだ。


風呂に入ってからビールで乾杯。

その後はTさんが車に積んできたワイン。

部屋は特等の部屋を用意してもらっていたので快適だ。

二人で11時半頃まで飲んで寝た。


■1月12日

朝6時から朝食。

7時少し過ぎに出発。

チェーンは巻かずにスタッドレスタイヤだけでなんとか美濃戸山荘まで入る。

途中、一箇所だけ滑って肝を冷やす登りがあった。

八ヶ岳山荘で渡された「美濃戸山荘」のステッカーをフロントガラスから見えるように置いた。

手前の駐車場に車は20台ほど停まっていたが、ここまで入っている車はわれわれだけ。

同じ系列の山荘だから特別に入れさせてもらったのだ。


準備を整えて歩き出す。

まずは行者小屋まで南沢ルートで登る。

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トレースはバッチリ。

それが八ヶ岳の良い点。

ワカンも持ってはいたけれど車に置いてきた。

赤い実

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ナナカマドなの?

アップ

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やがて横岳が見えてくる。

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大同心と小同心

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オー、ワンダホー!!

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ゆっくり歩いて2時間と少しで行者小屋に着いた。

これから登る赤岳が見えた。

ダイヤモンド赤岳だ。

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稜線から雪煙があがっていて風が強いことがわかる。

しかし雲はかかっていない。

期待できるぞ。

行者小屋のテント場は、連休なのでたくさんのテントがあった。

ここのテン場が自分にとっての雪山の原点だ。

(それについては ここ で書いた)

12日前の大晦日に来た時には全く見えなかった阿弥陀岳も見える。

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気温はマイナス14℃位。

このあたりは風がないから寒くない。

テルモスのお湯を飲んだり、行動食を食べたりして少しゆっくりした。

ストックをピッケルに変える。

ファイントラックのドライレイヤーの上に化繊の半袖Tシャツ。

ミッドはパタゴニアのR0.5。

アウターはモンベルのダイナアクション。

バラクラバとゴーグル。

大晦日は地蔵尾根で赤岳展望荘に入ったが、今回は赤岳に向かって突き上げる文三郎尾根から直接頂上に登る。


霧氷と阿弥陀岳

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高度を上げ森林限界を越える。

横岳から硫黄岳

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右 阿弥陀岳  左 中岳

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赤岳の岩壁

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風がだんだん強くなり、雲が少し出てきた。

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中岳・阿弥陀岳への分岐

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キレット分岐

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雪は風で吹き飛ばされているので、ここからは岩と氷と少しの雪のミックス。

なにしろ厄介なのは風。

飛ばされないように注意しながら、時折フロントポイントやダガーポジションも使って登る。

やがて阿弥陀岳を見下ろすようになる。

富士山が見えた

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権現岳の向こうに南アルプス

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さらに阿弥陀岳を眼下に見下ろす。

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そうなってくれば頂上は近い。

着いた。

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2011年12月31日以来の登頂。

冬は多分5回目くらいで、夏と秋に1回ずつ登っている。

多分・・・
実は良く覚えてないし、昔の写真はほぼ整理できてなくて、どこがどこだか良くわからないし、そもそもあまり撮ってない。

もっとずっと昔からブログがあれば良かったな。


気温はマイナス15℃位だったが、風が強いので体感温度はもっとずっと低い。

行動していなければ体温が奪われる。


動画を撮った。

風が強く身体が揺れるからブレブレだけどね。

風の音も出るから注意。




山頂に着いて5分も経つと、なんだかガスが出てきた。

風も強くて寒い。

とてもじっとしていられない。

近くにいたパーティーと写真の撮りっこをした。

Tさんとツーショット

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写真を撮ったら、とっとと赤岳展望荘に向かって下る。

すっかり吹雪になってしまい、途中で振り返ると、赤岳はすでにガスに包まれてしまっていた。

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この赤岳山頂から展望荘までの下りは、猛烈な風と雪のために身体を支えるのに必死で、視界も悪く、この山行で一番厳しかった。

赤岳展望荘に二人で駆け込むように入る。

こんな天候時の山小屋はオアシス過ぎる。

受付を済ませ、まずはそのまま食堂の椅子に腰掛けて暖かいお汁粉とコーヒーを飲んだ。

ここはコーヒーとお茶、お湯が無料で飲み放題。

到着した時間にはお汁粉もサービスされていた。

身体も温まったら部屋へ。

個室棟の3人用の個室に2人で泊めてもらった。

昨日、宿泊した八ヶ岳山荘で展望荘の個室を予約していて、更にTさんが2週間後に全く同じコースでアメリカの友人を3人連れて来る予約も入れていたので、ちょっと良いサービスをしてくれた。

まあ実はそれだけじゃなく、他にも諸々と小屋にメリットのある予約を入れていたからだけどね。

食事の時には良いワインもサービスしていただいた。


展望荘のディナーはバイキング形式で、鶏肉のトマト煮とか、豚の角煮が実に美味しい。

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サービスでいただいたワインの他にも数本購入した。

そして大晦日のパーティーでも提供されていた生ハムもあって、テーブルで一緒だった皆さんと飲んだ。

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食事の後も談話室に移り、ワイワイ飲みながら大勢で山談義。

外はまだ吹雪いているようだけど、この談話室は暑いくらいに暖かい。

買ったワインとビール、持ってきたウイスキーで楽しい夜は更ける。

消灯時間の9時まで、たくさん飲んで部屋に戻って眠った。


■1月13日

3時半頃に目が覚めてしまった。

風の音がしないから、もしかしたら晴れているのか?

もちろん部屋の窓には越冬のための板が張られているから外を見ることはできない。

もし晴れていれば、きょうは横岳から硫黄岳を経由して赤岳鉱泉に下る。

そんなことを考えているうちにもう一度、眠ってしまった。


朝食の前に小屋入り口から外を見ようと思って行ってみると、同じことを考えている人がたくさんいて、口々に「あー、こりゃダメだ」と言っては皆、落胆している。

自分の目でも確かめた。

吹雪・・・

視界も非常に悪い。
まるで元旦と同じ。

これじゃ縦走どころじゃないってことで、最短ルートの地蔵尾根で下ることにした。

そうなれば急ぐこともない。

ゆっくり朝ごはんを食べ、ゆっくりコーヒーを飲む。

昨日の談話室で一緒に飲んだソロの方も、横岳から硫黄岳に縦走する予定を変更し、下ることにしたという。

みんなそうだった。

しかも我々は美濃戸山荘まで車で入っているので、さらにゆっくりでいい。

遅いほうがトレースもできるだろう。

しかし、実はそうでもなかったのだが・・・

8時頃には下山のために出発して行くパーティーがチラホラ。

我々はお茶を飲みながら、色々な方と話したりしていたが8時半過ぎから準備を始めた。

小屋の方に挨拶して、9時頃出発。

小屋の外に出ると、これだ。

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吹雪いているからトレースはすぐに消える。

慎重に下る。

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風が強い。

途中で少しだけ間違えて谷に下りそうになったが、すぐに元に戻ってリカバリーした。

3分ほどのロス。

しかし、この時に吐く息がバラクラバから多めにゴーグルに入ってしまい、ゴーグルが曇った。

ファンを回したが曇りはとれない。

かと言ってゴーグルを外せば内側の曇りは途端に凍ってしまうから外すわけにもいかずに苦労した。

絶対に曇らないゴーグルを発明したいものだ。

どんどん下ると少し風が弱まってくる。

かろうじて中岳が見えた。

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さらに下って、さらにもっと下れば風が嘘のようになくなってくる。

行者小屋が見えた。

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このあたりで一安心。

行者小屋まで下った。

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前日とは全く違う天気。

見上げてみると上空には厚い雲がかかっている。

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その雲の中は吹雪なのだが、なんだか少しだけ陽の光も見えるような・・・

予報では午後は回復するらしい。

行者小屋で小休止。

ピッケルをストックに持ち替えて南沢ルートへ。

曇っているけれど風は弱く、ついさっきまでの吹雪が嘘のようだ。

雪もけっこう降ったようで、モンスターたちを見ながら緩やかに下って行く。

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時々、新雪の上に動物の足跡があって、単調な下りを少しだけ楽しくしてくれる。

進むうちに少しだけ日差しが出てきて、美濃戸山荘に到着する頃になると、山頂は雲に覆われてはいるものの少し晴れてきた。

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美濃戸山荘は営業していないが、その前のベンチに腰掛けてアイゼンやスパッツを脱ぐ。

一組のご夫婦が先にいて、Tさんがいろいろと話をしている。

「車に乗って行きますか?」ってことで、そのご夫婦も美濃戸口まで一緒に乗って行くことになった。

4人分のザックを積んで、歩けば1時間近くかかる道を10分程度で八ヶ岳山荘へ。

元旦に来た時は、エッチラオッチラ歩いた道だ。


八ヶ岳山荘で風呂に入り、こちらの社長も一緒におでんを食べながら、また色々と話しをした。


帰りの中央高速道も渋滞はなく、石川P.Aで1回だけ休憩して新宿まで実にスムーズに帰ることができた。


硫黄岳への縦走はできなかったものの、2回というか2年連続で立つことができなかった赤岳の山頂に立つことができた。

それで良しだ。

山よさよなら ご機嫌宜しゅう
また来る時にも 笑っておくれ

「雪山讃歌」の9番。

ちょっと古臭い歌詞の、微笑ましい歌だ。



お誘いいただいたTさんに心から御礼申し上げます。

昨年から今年の越年赤岳は すぐ前の記事で。

一昨年から昨年の赤岳は ここ で。


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