味覚の王者 越前ガニ @望洋樓

今年も越前ガニが11月6日に解禁となった。
というわけで先日、福井の望洋樓へ。

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越前ガニは味覚の王者だ。
まあ、他にも旨いものはたくさんあるけれど、ことカニに関して言えば、この越前漁港にあがるズワイガニこそが越前ガニであり、最高に旨いカニだ。
毛蟹もいいが、越前ガニにはちょっと太刀打ちできない。
タラバにいたっては足元にも及ばない。

開高健はこう書いている。

「雄のカニは足を食べるが、雌のほうは甲羅の中身を食べる。それはさながら海の宝石箱である」。(開高健全集「越前ガニ」より抜粋)

写真の真ん中がセイコといわれるメス

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外子と内子とカニミソがたっぷり入っている。
特に内子の味は喩えようのない旨さだ。
まさに宝石箱だ。

そしてオス・・・

ぶるりん!と出てくる足の肉・肉・肉・・・・

まずは刺し身。そして焼き。
茹では、まる1匹、とフルコースで供される。

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開高健は『白いページ』というエッセイ集の中で越前ガニを食べながら、こうも書いている。

志賀直哉は『痴情』という短編小説の中で、色白できめ細かな肌の非常に美しい女性を
「どこか遠い北の海でとれたカニを思わせるようなところがあった」と表現していた。
若いころに読んだ時には、その意味がわからなかった。
しかし、こうして大人になり越前ガニを食べていると、その意味がわかると。

そして、その北の海は北海道ではなくて、冬の日本海であろう。
だから、神様のカニも、毛ガニやタラバではなく、越前ガニであろう。
と推理している。

続けて
「ついに謎の半ばはわが手に落ちた。いまではそのカニのことが書けそうである。赤い、大きな足をとりあげて殻をパチンと割ると、なかからいよいよ肉がでてくる。それは冷たいげれど白く豊満で、清淡なあぶらがとろりとのり、赤と白が霜降りの繊鋭な模様となって膚に刷かれてあり、肉をひとくち頬ぱると甘い滋味が、冷たい海の果汁が、口いっぱいにひろがる。これを高級料亭のようにおちょぼ口でやってはいけない。食べたくて食べたくてムズムズしてくるのをジッと耐えながらどんぶり鉢に一本ずつ落していき、やがていっぱいになったところで、箸いっぱいにはさみ、アア、ウンといって大口あけて頬ばるのである。これである。これでないといけない。超一流品を車夫馬丁風にやる。その痛快味が手伝ってくれるので、ヒリヒリしてくる。」

ああぁぁぁ~~~
思い出しただけで大量垂涎。

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