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2013年5月4日 西穂高岳 (単独)

2013年 ゴールデンウィーク

前半はまったり観光旅行などしていたが、このゴールデンウィーク後半に、どうしてもやらなければならないことがあった。

それは西穂高岳に登ることだ。

P1040856.jpg

一番左のピークが西穂高岳


一年前の「一番情けない登山」 の時に雪辱を誓った山。

山行当日に痛風発症という最低で屈辱的敗退から一年、食生活を変え、生活習慣を見直し、身体を絞り、二度と痛風にならないように努めた。

そして一年越しで西穂高岳に登頂。
山に登った頑張りということではなく、この一年の自己管理面で 「一番頑張った登山」 となった。


2013年5月4日


前日に新穂高口から入っていた山小屋、西穂山荘を朝5時半に出発。

朝食は弁当(おにぎり2個とおかず)に替えてもらい、5時頃おにぎり1個とおかずだけ食べておいた。
すでに陽は昇っているから明るいが、風は強く気温は低い。

目指す西穂のピークは奥の奥だ。
(一番高いように見えるのはピラミッドピーク)

P1040865.jpg


高気圧が帯状に並んだ天気図通リの好天。
しかし上空には寒気が居座っている。
この寒気せいで気温は上がらず、山では天候の急変に注意が必要だ・・・
と、気象予報士でもある西穂山荘の専務さんに教わった。

西穂高岳山頂の気温が予想でマイナス8℃~12℃程度。
風が秒速10m~15mとして体感温度はマイナス18℃~27℃。
厳冬期並みの装備が必要だ。

ハードシェルのアウターにバラクラバ、万が一のためにヘルメットも装着。
グローブもインナーとゴアのアウター。
サブザックに必要なものを詰め、他の荷物は山荘にデポ。


まずは穂高丸山に向かって登る。

早朝で雪が締まっているからアイゼンが気持ちよく効く。

登りながら一年前のことを思い出して心のなかで苦笑い。

ここを痛む脚を引きずるように登ったっけ。
生活習慣がダメダメだったなあ〜

しかし一年前までのダメダメを、西穂高岳が山登りを続けるなら悔い改めよ!と教えてくれたのだ。


笠ヶ岳に朝日が当たり、山容がますます端正に見える。

P1040871.jpg


ひと登りで丸山

P1040873.jpg


早めに出発したので誰もいない。
午後は天候が崩れる可能性もあるし、雪が締まっている朝のうちの方が絶対に登りやすい。

丸山から広い稜線を緩やかに登る。
昨年と比べると雪が多い。

振り向けば焼岳と、3月に登った乗鞍岳が大きい。

P1040876.jpg


西穂独標が近づいてくる(中央の台形のピーク。独標とは独立標高点)

P1040879.jpg


広大な稜線を登りきれば独標の直下に出て、岩と雪のミックスに取り付く。

昨年に比べれば何のことはない岩壁。

西穂独標着

P1040880.jpg


そう、ここが去年のゴールデンウィークに悔しい思いをした場所。
敗退の地。

あの日は、ここまで来るのも大変だった。
痛風の痛みで・・・
最低だぁ。

しかし、きょうは違う。
全く問題なし。

独標には先発の方が1人いて写真の撮り合いをした。

撮ってもらった写真

P1040882.jpg


その方は独標まで写真を撮りに来たそうだ。

ここでおにぎりを半分を食べた。
少しだけ凍っていた。

アマチュアカメラマンさんに見送られ、写真手前のピラミッドピークを越えて西穂高岳に向けて踏み出す。

P1040881.jpg


西穂の頂上までは西穂丸山を13峰として、全部で13のピークがある。
独標はそのうちの11峰目。
ここで引き返す登山者が多い。

でも、オレは行くぜー。

さて残りは10峰。

独標を下り、緊張を強いられるヤセ尾根、岩と雪の壁、トラバースが連続するルートを進む。

決して転んではいけない。
特にアイゼンの前爪を引っ掛けないように注意して一歩づつ慎重に歩を進めた。

ただ例年より雪が多いし(多分)、その雪も締まっているから岩が露出しているより歩きやすい。


ピラミッドピークは8峰目

IMG_8707.jpg


下から仰ぎ見ると常にこのピラミッドピークが前面にあってニセピークを成すが、ここまで登ると西穂のピークが射程圏内だ。(写真左のピーク)


武者震い一発、いざ往かん。

一年間思い描いていた登山だから、身体は全くきつくない。

風はそこそこあるが、身体を持っていかれる程ではない。
寒さもハードシェルを着ていれば全く問題なし。
問題は鼻水だけだ。

4峰 チャンピオンピークより

P1040891.jpg

先行者が2名、山頂にいるのが見える。

多分、山荘にいた奥穂までアンザイレンして縦走する方たちだ。
間ノ岳、天狗の頭を越して、ジャンダルムとロバのミミ越して往くのだから大変だよ。

西穂の本峰が近づいてきた。

山頂直下の急登も、まだ朝のうちの締まった雪に、いい具合にステップが切られている。
ここ数日間の登山者に感謝しながら、そのステップをありがたく使わせていただく。

登りきる手前で山頂の標識が見えた。

心のなかで

ウォー!!

と叫んだ。

キターッ!!

一年越しのニシホ!

P1040895.jpg


思ったよりもあっさりと登れたのは、この一年間、必ずゴールデンウィークにニシホをやる!
という決め事をしていたからだ。

他の山のお誘いも、気仙沼に行かない?というお誘いもお断りして臨んだ山行だった。

そのために食生活を変えた。
それなりに鍛え、身体も絞った。
おかげで多くのスーツを捨てて、新たに購入しなければならなかった。


頂上からの景色は言葉にできない。

北東方面に鎮座するは日本第三位の標高を誇る奥穂高岳と吊尾根を越えて前穂高岳

P1040896.jpg

圧巻

左に霞沢岳 
中央奥に雲に覆われた乗鞍岳 
右 焼岳

そして登ってきた尾根

P1040897.jpg

奥穂から涸沢岳、南岳、槍ヶ岳、双六岳へと続く稜線。

P1040899.jpg


槍ヶ岳には雲がかかってしまって穂先が見えない。
それから北穂高岳は涸沢岳に隠れているはずだ。

笠ヶ岳にも雲が出てきた。

P1040898.jpg


頂上には誰も居ないから自分撮り。

P1040906.jpg


顔が見えないから男前だ。


感無量。
しかも頂上独り占め!

というわけでお決まりの動画

360°パノラマでどーぞ
(注意:風強く音出ます)




いつまでもここにいたい。
最高の時間。

今回は山に登った達成感の他にプラスアルファの達成感がある。


しかしいつまでも山頂にいることはできない。
景色を目に焼き付けた。


さて登ってきたルートを下って帰らなければならない。
そうかぁ・・・・
登りよりオッカナイかもな。


それでも下らないと帰れない。

下って行く尾根

P1040916.jpg


ピラミッドピークまで戻って一息

P1040917.jpg


雲が出てきた。
早朝に出発して正解だ。

独標まで戻った。

さらに雲が出ている。

ここで昨日の山荘で同室だったソロの方2名と再会。
消灯時間まで大勢で一緒に飲んで山談義していた。

ここでまた色々な話をしながら大休止。

しかし、この時にはすでに奥穂高岳には雲がかかってしまい山頂は隠れてしまった。

他にも数名が登ってきて、雲が出てしまったことを仕切りに残念がっていた。

朝早い時間から行動していたおかげで奥穂も前穂もバッチリ見ることができたオレは、内心でほくそ笑んでいた。

この、下りの時に撮ってもらった写真を、登る時のものと比べれば雲の量の違いが一目瞭然だろう。

P1040921.jpg


独標からの下りをクリアすればやっとホッとできる。

転んでも滑落しない。
転びはしなかったけど。

シリセードも混ぜながら西穂山荘を目指してズンズン下った。
独標で一緒になった同室だった方2名と一緒に。

途中で振り返ると西穂の山頂は、まだ雲に隠れていない。

P1040929.jpg


「一年間よく頑張ったじゃないか、また来いよ」

と言ってくれていたと思うことにした。(山頂は一番奥のトンガリ)


西穂山荘に到着。

一年前の情けない撤退をした汚名は返上できたのではないかと密かに思った。

さて、アイゼンを外してデポしてある荷物をまとめたら、西穂山荘名物の西穂ラーメンだ。

同室だった方たち、さっき独標で知り合った若者たちと一緒に食べた。

IMG_8713.jpg


旨い!

標高2,385mの山小屋で提供されるラーメンとしては。


さて、ランチしたら下山開始。

新穂高口まで一気に下る。
雪もたっぷりだから夏より早く歩ける。

振り返って仰ぎ見る西穂にも厚い雲がかかるところだ。
天気は崩れるだろう。

IMG_8715.jpg


ロープウェイの駅で下山届けを提出し、乗り場で並んでいると案の定、雪が降ってきた。
山頂付近は荒れているだろう。


駐車場の車に戻り、シートに座って少しだけ感慨に浸る。

家族に下山報告のメールをしたら、きょうの宿探しのために車を走らせた。
平湯温泉あたりの観光協会で温泉旅館を紹介してもらおう。

そして明日5月5日は焼岳に登る。

昨年の「一番情けない登山」は → ここ

というわけで「焼岳」に続く

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テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

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非公開コメント

なるほど~そういうことでしたか!!
悲願達成、おめでとうございます!!

ichi様

まあ、そんなことでした。
悲願というか、なんというか、胸のモヤモヤを取っ払ってきたって感じです。
夏の裏銀座も霞沢も是非。

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辻本孝良

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東京都中央区で会社経営してますがビジネス関係の記事はほぼありません。
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