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2012年8月19-20日 燕岳 ソロ・テント泊

燕岳 2763m

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風化した花崗岩の山

雷鳥もいたよ

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燕岳というと、どうしても北アルプス表銀座縦走の出発の山という印象が強い。

いまから20数年前、若く、体力があり余っていた頃に今回と同じ中房温泉から燕岳・常念岳・蝶ヶ岳を経て上高地に下った4日間のことを思い出す。

多分これが燕岳初登頂だったと思う。

その後も夏のワンデイや残雪期に登ったことがある。

テントを担いでの合戦尾根はやっぱりキツかったが、素晴らしい夏の終わりの眺望を見ることができた。

今回の燕岳は山友のO君からのオファーだった。

お互い今年もどうやら長い休暇をとれそうもないので、1泊のショート・アルプスをテント泊でやろうぜということに。
しかし、残念なことに言い出しっぺのO君が膝をやられてしまった。
(この前の記事「棒ノ嶺でトレーニング&温泉」に書いた)

じゃあ中止しようとも思ったが、O君が中房温泉までダイレクトに行ってくれるバスの手配などを全て完璧にやっていてくれたし、O君曰く、なかなかバスの座席をとるのが大変だったということなので結局、前々日に1名だけキャンセルして一人で行く事にした。



■8月19日(土)

8月18日の夜22時30分に竹橋の毎日新聞社前を出発する毎日あるぺん号に乗り込む。
満席。

席が運転席のすぐ後ろだったので、調布までの景色を見ながらウイスキーをちびりちびり。
頭の中では、直前に行ったビーチボーイズのコンサートの影響で「素敵じゃないか」とか「神が創りしラジオ」が流れていた。

談合坂と諏訪湖のS.Aでトイレ休憩して、うつらうつらしながら明け方に常念岳登山口である一ノ沢林道の終点へ。
昨年の秋に来たばかりの場所だ。

そこから次は終点の中房温泉へ。

到着は5時半頃だったかな?
寝ぼけていて記憶にない…

諸々の準備を整えて6時半頃には出発。

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午後になると天気は不安定になりそうだったので、できるだけ早く燕山荘に着いた方が良いだろう。
しかもテン場が狭いので尚更だ。

合戦尾根は北アルプスの三大急登と言われているのだが、良く整備されているし(され過ぎか?)第一から第三ベンチ、富士見ベンチとほぼ等間隔に休憩場所が設置されていて位置確認がしやすい。

第三ベンチが距離で言うと中間点。

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テント泊の装備が重い…
酒も食料も、できるだけ山小屋で調達しようというインチキなテン泊なのに…

汗だくだよ。

あ゛~、誰か助けてくれ~

と心のなかで思いながらひたすら登るしかないから登る。

結局は自分をやらざるを得ないところに追い込んで、やらなければならない状況にしてしまうというのが、山に限らずこれまでのいい加減な自分のやり方だ。

植村直己もその著書で同じようなことを言っていた。
まあ、植村直己と一緒にしないでって言われるけどさ。

雲が上空へ上空へと登りはじめた。
雷だけは勘弁だ。

富士見ベンチを過ぎて更にヒーコラ言いながら登る。
出発して約3時間たった頃、この看板。

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ガスってきた。

そしてあと5分・・・

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そして

着いた!

スイカ小屋!
じゃなくて

合戦小屋。

スイカ

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合戦小屋名物。
800円

甘くて美味しい~
塩をたっぷりかけて食べるぜ。

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登る人、下る人で合戦小屋も大賑わい。
日曜日だから下る人の方が多いようだった。

スイカに元気をもらい、さらに登ると三角点が置かれた合戦沢ノ頭へ。
槍ヶ岳が見えるポイントだが、ガスで何も見えない。

ここから燕山荘まで標高にして200m強のアルバイト。

高山植物の花畑が広がると燕山荘は近い。

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あ゛~、もうだめだ~・・・

って頃に燕山荘に到着。

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あー疲れたぁ。

しかし、そんなことを言っている場合ではない。
雨が降りそうだから早いところテントを設営せねば。

できた。
きょうはペグダウンも必須だ。

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小屋で手形をもらってね。
幕営費は500円。

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まだ昼前。
サブザックに水、防寒着、レインスーツ、カメラ、非常用グッズなどだけを詰めたら山頂を踏もう。

しかし山頂は雲の中。

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間違って雲が飛んで行って晴れますように!

・・・・・・

無理でした。

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しかし、雷鳥を発見!

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寄ってみた

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4羽ほど確認。

違う岩に移った。

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以外に歩くのが早いし岩に登るのも上手だ。


眺望はなかったが雷鳥に会えてちょっと幸せだった。

雨がポツリポツリと降りだしたので、テントまで下る。

小屋も見えなくなってしまった。

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燕名物のイルカ岩を見ながら下る。

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僕のフリッパー~♪海の底ふかぁ~くー 消えてゆ~くー その影~♪
(わかる人はけっこうな歳だ)

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コマクサも群生している。

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眺望はなかったが楽しかった。


戻った時間にテント場を俯瞰するとこんな感じ。

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それほど混んでいない。

しかし、この後に続々と増えていく。

小雨の中での設営ならばまだ良いが、設営中に雨が激しく降りだして大変な思いをしている方々もたくさんいた。

山では早く行動した者が得をする。
と思っている。

小屋で日の出の時間をチェックしたら、さあビールだ!
外のベンチで飲めるかな?と思っていたら本降りの雨。

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マグカップを忘れたからワイン用に燕山荘オリジナルを1個買った。

とりあえずテントに戻って一人で乾杯。

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この後、小屋に行ってビールを買い、談話室っぽいテーブルあたりで飲もうと思っていたのだが、雨は止まない。
小雨になったりはするが、時折激しく降る。

こうなったらテントに引きこもるのもいいかもしれない。

山ではいつも、なんだか知り合った人とダラダラ飲むのが常だけど、たまには標高2,700mのテントの中、一人で自分を見つめ直すのはどうだ。

そうだ。一人反省会をしよう。

反省会場は、さながらテント・バーだな。

P1030880.jpg
(左の炭酸水のペットボトルはワインです)

この時点でまだ4時。

相変わらず雨。
しかも激しく降るとテントの場合はうるさい。
風も出てきたが飛ばされないように設営したから大丈夫。

隣のテントは若いニイチャンが二人。
話を聞く気はないが聞こえてくる。

「あのさー、ちょっと重大発表があるんだ」
「何?」
「実はさぁ、オレ結婚するわ」
「えー!マジ!ここで言う!?相手は〇〇ちゃん?」
「そりゃそうだよ」

そんな会話を肴に飲んでいた。

ああ!青春って素晴らしい!
オレにも青春時代があったよ!
たいしたもんじゃないけどさ。

夕食にカルボナーラのショートパスタも作って食べた。
(お湯を入れるだけでできる)
そしてワインとウイスキーで1時間ほど飲んでいるうちに眠ってしまった。

寒くて目が覚めたのが19時半。
雨はまだ降り続いているようだ。

もう一度シュラフに潜り込んで目をつぶったら、本気で眠ってしまった。



■8月20日

目が覚めたのが明け方の3時。
ずいぶん良く眠った。

期待せずに天気をチェックするためにテントから顔を出してみる。

な、な、なんと!

満天の星空!

そりゃ、秋や冬の澄んだ空とまではいかないが、星星星のオンパレード。

ご来光が見れそうだ。
日の出は5時01分だから、4時15分に出発すれば良い。
少し横になっていたが、もう十分眠った。

外ではすでに出発の準備をしているパーティーもいるようだ。
常念方面に縦走するのだろうか。
羨ましい限りだ。

ヘッドランプを点してトイレに行ったり、少し荷物をまとめたりしているうちに4時を過ぎる。

山頂に向けて出発。

東側の雲海と空の境ががオレンジに染まる。

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反対を見ると朝を待つ奥穂高岳と北穂高岳、その二座にかかる吊尾根、槍ヶ岳、笠ヶ岳

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さらには鷲羽岳に水晶岳…


山頂から北側を見れば北燕のずっと向こう(写真左奥)に立山と剱岳、奥の真ん中は針ノ木岳、右奥の双耳峰は鹿島槍ヶ岳だ。
さらにその向こうは五竜岳から白馬岳か。

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そして出た!

2012年8月20日
燕岳から見た日の出。


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槍穂高が目覚める。

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大槍と小槍の間に孫槍も確認できる。

拡大

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雲海の遥か彼方には富士山が見える。
太刀持ちに八ヶ岳連峰、露払いに南アルプスを従えて、まるで土俵入りのようだ。

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燕山荘を見下ろせば大天井岳、常念岳。

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あまりの神々しい光景にしばし時を忘れた。

山頂は多くの人で賑わっていたので、少しだけ下で動画を撮った。

どーぞ





槍ヶ岳をバックに自分の写真も1枚お願いした。
寝過ぎて顔がむくんでらぁ。

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本当にいつまでもいつまでも立ち去りがたい朝の一大スペクタクル的眺望だった。

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帰りのバスの時間もあるし、温泉には絶対に入りたい。
だから、とっとと朝ご飯を食べて、テントを撤収しなければならない。


雲上のテン場にもどり、カレーうどんを作って食べた。
(コッヘルでお湯を沸かして煮こむだけの岳食)

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そしてテント撤収。
もう一日ここでまったりできたら最高なんだがなぁ…

7時30分頃には帰り支度を整えて、小屋に幕営手形を返す。

燕岳ともお別れだ。

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すでに少し雲が上がってきている。
きょうも午後は雨じゃないかな。

中房温泉に向かってズンズン下る。
逃げ足は早い。

すぐに合戦小屋。

きょうはパイナップルだけガーッと食べた。

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あとは第二ベンチで少し休憩したくらいで2時間で降りてしまった。

このまま膝を故障せずに山に登り続けられるといいな。


さてさて、下山後の楽しみは温泉とビアだ!

中房温泉 湯原の湯へ。

なんと一番湯!
まだ朝の9時40分だもんな。

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あー最高だー!

極楽極楽~

着替えも済ませてキレイサッパリしたところで

ビア!

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枝豆もね。

バスは12時に集合だから、まだまだ余裕だ。

だから2杯目いってみよー!

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締めはチキンカレー。

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隣のオジサンが食べていたざるそばも美味しそうだったが、なにしろこのカレーの謳い文句が

「中房温泉の地熱で作った蒸し鶏が入ってます」だと。
そりゃ食べなくちゃ。

お腹いっぱいで丁度良い時間になりバスで帰途につく。

諏訪湖S.Aあたりまでグッスリ眠っていた。
昨日から良く寝たな。

携帯電話には着信やらメールがそこそこ入っていて、山の気分もそろそろオシマイ。
そういえば月曜日なのだった。

S.Aで社員やらお客さんやらメーカーやらに電話。

いつものように新宿の高層ビル群が見えてくれば、また明日からは日常だ。

しかし今朝のあの景色を見てしまったからには、山への想いがまたしばらく続くことになるのだろうな。

山はいい。

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非公開コメント

なんと、お一人だったんですね!
すご~~い。
燕、いいですよね。
燕、いいな。
あ~~燕~~~。

ichi 様

一人だったんですよー。
実は誰か誘おうとも思ったんですけど出発の前々日だったし、イチさんとかフミさんとか考えたんだけど、そりゃ2人じゃ無理だろうってんで一人で行くことにしちゃいました。
ということで、いずれTBKRへ!
プロフィール

辻本孝良

Author:辻本孝良
東京都中央区で会社経営してますがビジネス関係の記事はほぼありません。
山とか酒とかB級グルメとか阪神タイガースとかの、どうにもならないような記事ばっかりです。

50歳を過ぎているというのに志の低いブログでごめんなさい。

会社のサイトは 

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