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2012年7月28-29日 南アルプス鳳凰三山(日本山頂人文字協会傑作集)

鳳凰三山の象徴

地蔵岳のオベリスクと一緒に登ってくれたメンバーの皆さん

P1030742.jpg

そして日本山頂人文字協会の最高傑作

薬師岳人文字は

Y A K U S H I

P1030784.jpg


左端、KさんのY字バランスを見よ!
素晴らしい!


【プロローグ】

愛と希求がひとつになって
業が命を賭した山頂人文字であるとき
行いは初めて真の意味を持つ
神と将来のために

ロバート・フロスト『ボストンの北』より


【出発前】


北アルプスの霞沢岳に男女7名のテント泊で行く予定の山行が、まあ毎度のことだが大きな紆余曲折の末に、小屋泊で南アルプス鳳凰三山に変更となった。

更にメンバーも男はオレだけ、女子が4名となり、前日にイチさんが体調不良でリタイアしたため、昨年の草津白根山と同じフミさん、エノさん、モナ、そしてオレの4名での山行となった。



【7月28日】


大月まで渋滞していた中央道も、その先はガンガン飛ばせる。
もちろん法定速度は守ってるに決まってる・・・はずだ。


女3人よればかしましいと言われるけど、今回同行してくれる3人の会話は実に楽しい。
運転しながらお腹の皮がよじれるほど、ずっと笑っていた。
だから眠くなることはない。

韮崎インターで降りて登山口の青木鉱泉へ。

いろいろな人のブログで、道を間違えると、とんでもない悪路を行かなければならないと知っていた。
だから用意した地図を確認しながら進む。

楽勝!
と思っていたら、なぜか悪路の方に来ていた。

「2つの選択肢がある場合、困難な方を選べ」って、誰かエライ人が云ってた。
それを実践したことになる。

パリダカに出たい人にはお勧めのワイルドな道路だ。

とにかく、すんなりと、うまいこと事が進まないのがこのメンバーの常で、それがまた楽しいということにしておく。


青木鉱泉

P1030696.jpg

愛想もへったくれもないオジサンから駐車券を買って車を駐車場へ。

各々が準備を整えたら出発。

ドンドコ沢の左岸を登るコース。

P1030699.jpg

P1030702.jpg


小さな滝をたくさん見ながら、時に小さな沢を渡る。

P1030703.jpg


約3時間半ほどかけて白糸の滝へ

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このコースは標高差約1,500m。
滝をたくさん見ることができるが急登が続く。

楽しいがなかなタフなコースだ。

P1030710.jpg

更に1時間ほどで五色滝。

P1030712.jpg

これは圧巻。

マイナスイオンに癒される。

この滝を見ながら行動食を食べたり、水分補給など。

さらに1時間。
辛い登りが続くが、なんとか今日の目的地、鳳凰小屋にたどり着いた。

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まずはチェックイン。
荷物を自分の寝床になるスペースに置き、自炊の準備にとりかかる。

さあディナー&宴会だ。

この日のメインは豚汁!

チョー旨い豚汁!
美しき同行の皆さんが作ってくれるから尚更おいしい。

これ

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ビールを買って乾杯。

ビールの他には持ってきたワインじゃ足りないから、小屋で白ワインと赤ワインも購入。

オレは荷揚げには少し協力させていただいたけど、同行の皆さんのおかげで美味しいディナーにありつけた。

ありがたや、ありがたや。
みんな優しい。
シカモキレイ・・・
本当に感謝。

いつものことだが屋外のテーブルで、近くにいた方々を巻き込んで宴会は続く。

街では35度の猛暑ですとか言っているときに、爽やかで実に涼しい山小屋で豚汁とワイン。
なんという贅沢。

P1030718.jpg

あー
最高だ。

日が沈み、あたりが暗くなってもヘッ電(ヘッドランプ)点けて宴会は更に続く。

話は尽きない。

特に群馬県のKさん、愛知県のYさんとは今までの山の話で盛り上がり、もうお友達ね。
(次の日の山頂人文字にまで巻き込んでしまった)

山の仲間の宴会は文句なしに楽しい。

あんまり楽しくてワインも追加し、ヘベレケになるまで飲んでる者もいた。

それは…

オレだ…


フミさんもね…

いい加減酔っぱらって小屋の就寝時間には寝床に入ってバタンキューだった。



【7月29日】

山では3時頃に目が覚めてしまうのが習慣になっているのだろうか?
腕のプロトレックで時間を見ると3時半。
まだ酒が少し残っている。

もう一度眠ろうと思って目を閉じていたら、本当に眠ってしまった。

皆には5時に起きて6時に出発と言っていたが、もう一度起きたら本当に5時。

寝起きは良い方だし、酒も抜けていたのだが、なんだかまだ横になっていたかった。
飲み過ぎだな。

反省。

まわりのグループの皆さんはパッキングなどの準備に余念がない。


わが隊の皆が起きたから外のベンチで朝ご飯。

それぞれが持ってきたものを食べる。

オレはこれ。

P1030719.jpg

岳食の味噌煮込みうどん。
世話がないけど、結構うまい。

山小屋を出発したのは予定より遅め。

今日は長い行程だ。
さあ、みんな頑張ろう!

その前にオレが大丈夫なのか?

まずは地蔵岳を目指す。

登り初めはこんな感じ

P1030723.jpg

森林限界に近づくと・・・

おお!
オベリスクが見えてきた。

P1030724.jpg

まだ元気いっぱいの我が隊。

P1030725.jpg


砂礫のキツイ登りだから、ちょっと大げさに言うと一歩登れば半歩下がるって感じ。

なかなか進まない。
しかし辛抱強く登っていればオベリスクが近付く。

P1030727.jpg

そして登りきればオベリスクの基部へ。

P1030737.jpg


甲斐駒ケ岳ドーン!

P1030733.jpg


ところで、ここは地蔵岳の頂上ではない。
だってオベリスクのテッペンが頂上なんだから。

その頂上を目指して登る人も多数いる。
お助けロープもある。
若き日のオレも登ったさ。
しかし、今はヘタレの50代だから体力温存。
先は長いからね。

さあ、ここで山頂人文字だ。

小屋で知り合ったKさんとYさんにもご協力いただいた。

J I Z O U

P1030739.jpg


うーん・・・
まあまあ。
モナのJは、なかなか決まってる。
YさんのZも侮れない。

ところで、ここでトラブル発生。

なんと脚を捻挫してちゃんと歩けなくなってしまった青年が我々のすぐそばに座り込んでいたのだ。
一人で途方に暮れている様子。
聞けば、友人と3人で登りに来ているが、二人を山小屋に残して一人でオベリスクまで登ってきたのだそうだ。
その途中で脚を捻挫したらしい。

見ればハイカットではないスニーカー的なシューズに、下こそトレパンではあるがタウン着といったいでたち。

彼の友人の携帯に電話するが繋がらない。
SB社のiPhoneじゃ電波が問題外だし。

オレのau携帯でなんとか里にある鳳凰小屋の出張所に電話をして事情を説明したが、残念ながらそこにはお婆さんしかいなくて状況が全く理解できないようだし、小屋とも連絡はとれないの一点張り。

近くにいた登山者の皆さんに、鳳凰小屋に向かう人がいないか確認したが、時間的に薬師岳方面に向かう方ばかりで、小屋への連絡はとれなくなった。

いよいよ鳳凰小屋まで同行かとも思ったが、ダブルストックでなんとか歩けるということで、オレのストックを貸した。
住所と名前を教えて山を降りたら後日、送り返してもらうことに。

その彼はトルコと日本のハーフで、かなりのイケメン。

我が隊の女性陣も少しだけザワついて・・・

う?そーでもなさそうだ。
どんだけ理想が高いのよ。

そんなこんなで時間が遅れ気味。

賽の河原を通って観音岳に向かう。

P1030753.jpg

たくさんのお地蔵さんとオベリスク。
不思議な光景だ。


観音岳への稜線

P1030760.jpg


北岳を遠望しながら下って登る。

雲が出てきた。

振り向けばオベリスクが雲の中に入ってしまうところ。

P1030771.jpg

約1時間10分で観音岳 

三山で一番高い2840m

P1030773.jpg


さあ、人文字!

K A N N O N

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オレにも「O」をやれってか!?
50歳越してんだけどなぁ・・・
ハズカシイ・・・

またまたKさん、Yさんも巻き込んだ。
すみません、ありがとうございました。

ところで「N」はなかなかキツイんだよね~


観音岳から薬師岳への稜線は実に気持ちがいい。

残念ながら雲に覆われて北岳や間ノ岳は見えななくなってしまったが、もし晴れていたならば、素晴らしい雲上散歩になるだろう。

P1030779.jpg


約30分で薬師岳に到着

ここで撮った人文字が前にも見ていただいた写真

Y A K U S H I

P1030784.jpg


一番左のY字バランスをしていただいたKさんは体操の先生。

真ん中のUがYさん。

Hはオレ。
帽子で顔を隠したら怒られた。

そして、右端のモデルのように綺麗なお嬢さんは、この写真を撮っているSさんの奥様。
Sさんは、前の観音岳でも写真を撮ってくれた方。
かなり男前だ。
薬師岳でもたまたま一緒だったので写真もお願いするとともに、奥様も人文字に借りた。

きょうはカッコイイ男に会う日だね。
ま、オレにはかなわないけどな。
アハハハ・・・・・・

というわけで、日本山頂人文字協会は会員を募集しています。

入会すると、かなりアホらしいけど、それなりに楽しい山行ができます。
笑いが絶えません。

Kさん、Yさん、そしてSご夫妻、入会ありがとうございました!
(Yさんは入会と同時に中部支部の支部長になりましたとさ)

鳳凰三山、ものすごく久しぶりに登らせていただきました。


薬師岳からは、うんざりするほど長くて、長くて、なが~~~~い中道で青木鉱泉に下る。
ずーっと樹林帯。

飽き飽き。


辛さで泣きべそかく女子もいるくらい。
木の根っこも岩も滑るし。

ヘロヘロ。

途中でヘリコプターの音が聞こえた。
鳳凰小屋方面からだ。
きっと捻挫した彼を運んだに違いない。

ちょうど心が折れそうになるころ青木鉱泉に到着。

お疲れ!

充実感。

Kさん、Yさんにも会えて労をねぎらいあう。

青木鉱泉の昨日と同じ愛想もへったくれもないオジサンが温泉の受付をして、ひとっぷろ浴びてから帰途につく。

ちなみに風呂はなかなか風情があって良い。
あとは接客業であることを忘れなければねぇ…

中央高速はいつものように大渋滞だったが、楽しい皆さんのお陰で全く眠くなることもなく、皆さんを安全に西国分寺で降ろした。

そしてそこからは一人で山旅の余韻をかみしめながら帰った。

山はいい。

だからお決まりのフレーズ。
「痛快云わん方なかりき。かかるコースも神の力をかりて無事予定通りの結果を得しは誠に幸いなり、神に感謝せり。ああ思いめぐらすものすべて感慨無量なり」 加藤文太郎


【エピローグ】

優れた山頂人文字をつくるためには、自分一人でやるよりも他人の助けを借りるほうが良いものだと悟ったとき、その人は偉大なる成長を遂げるのである。

アンドリュー・カーネギー


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同じメンバーで行った草津白根山で山頂人文字の巻→ なぜかシラネど白根山 本白根山(草津白根山) 

その他、山頂人文字を見たいという物好きな人は、このブログの左下にある検索窓で「御岳山」とか「滝子山」とか「人文字」などテキトーに検索すると出てくる。



テーマ:山登り - ジャンル:趣味・実用

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仙丈ケ岳から、辻本さんは今頃あのあたりにいるのかなと思いながら鳳凰三山を見ていました。
でもまさかこんなに素晴らしいクオリティの人文字を作っていたとは思いもよりませんでした(笑)
人文字は、楽しそうな雰囲気がすごく伝わってきていいですね!



武田 様

すでに武田くんも人文字協会の会員なので、そのうち一緒にやることになります。
その時はよろしくね。

ありがとうございます。

うわー!素晴らしい写真ですね!ロバート・フロストの言葉と、写真の風景が合致しているせいか、言葉の内容がダイレクトに伝わってきました。私も山登りをしたくなったので、今度、家族で挑戦してみたいと思います。

フランクリンプランナー・・・様

ありがとうございます。
家族登山、いいですねぇ。
気をつけて楽しんでください。
プロフィール

辻本孝良

Author:辻本孝良
東京都中央区で会社経営してますがビジネス関係の記事はほぼありません。
山とか酒とかB級グルメとか阪神タイガースとかの、どうにもならないような記事ばっかりです。

50歳を過ぎているというのに志の低いブログでごめんなさい。

会社のサイトは 

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