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2011年5月4日 残雪の蓼科山へ (単独)

蓼科山

P1010993.jpg

蓼科山は俗に北八ッと称せられる連嶺の一番北の端に、一きわ抜きん出ている峰で、その余威は更に北に向かって、次第に高さを落としながら広大な裾野となる。しかし、それは赤城山のようにスムースな美しい線ではなく、幾らか不整形なので人々の眼はただその円頂のみにそそがれる。この円頂はどこから望んでも端正な形を崩さず、蓼科山が名山として讃えられたゆえんも、ここにあるであろう。
 名山であるから古くからいろいろ呼び名がある。昔は立科と書かれた。諏訪から望むと、完全な円錐形をしているので、諏訪富士とも呼ばれた。蓼科山は円錐形上に更に円錐丘を戴いた複火山であって、富士に摸されるのは実はこの円錐丘である。この円錐丘はなかなか傾斜が急峻で、山頂に近いところでは三十二度ある。少しくだっても二十八度を示している。

深田久弥『日本百名山』より


茅野駅から渋の湯とかピラタスあたりに向かうバスからは蓼科山がよく見える。
霧ケ峰や車山あたりでスキーをすれば、その独立した円錐形には目をひかれたものだ。
これまで何度も何度も見てきた。
そして3年前は横岳山頂から、直近では今年の2月に天狗岳からもその円錐形を見下ろした。
しかし、いままで登ったことがない。
見た目の緩やかそうな傾斜から、軽いハイキングの山だな~
もうちょっと歳をとってから、ひょいひょいっと登ろうな~
などと思っていたものだ。

しかし、どうしてどうして短いルートを選んだけれど、先に深田久弥も書いている通り、馬返しと呼ばれる付近や、特に山頂付近は相当な急斜面で難儀する山だった。

GWには、なにしろ残雪の山を歩きたい。
できれば営業している山小屋に2泊くらいして縦走なんかできたら最高だ。
休みはなんとかなる。
しかし・・・
いろいろなシガラミがあり、家族を連れてリゾートに行くことになる・・・・
もちろん、う、嬉しい・・・・・・
嬉しいが、しかし・・・・

日頃、好き勝手やってる以上、こういう時にはサービス、サービス!
いつもありがとう!
感謝の心を忘れてはいけないだろう・・・

そのようなわけで蓼科リゾートに行くことになる。
そして、私にはそのうちの1日だけ山登りを許された。
だから一番近くに聳える蓼科山に登ることにあいなったというわけだ。

5月4日

朝一番で、そそくさとブッフェ形式の朝食を摂ってホテルを車で出発。
なんとフロントグラスが昨晩降っていた雨で凍っていた。
蓼科高原はまだ冬と春の中間なのだなぁ、と実感。

蓼科牧場から前日に下見しておいた九十九折りの道を七合目登山口まで。
大河原峠までは路面凍結のため通行止めだが、ここまでならノーマルタイヤでも大丈夫。
駐車スペースには既に4台ほどの車が停まっていた。

登山口の鳥居
P1010994.jpg

遠くから見た蓼科山には、まだ随分と雪が残っているようだったし、北側のルートのため雪も多いと推測されるのでスパッツ(最近はゲーター?ゲートル?)を装着する。
そんな準備をしていたら隣りに立派な四駆の車も来た。
いわゆるランクルのプラドというやつだ。
そして、中からは最近の雑誌などで見る、絵にかいたような山ガールとボーイがお目見えだ。
オシャレだ。
これがソフィスティケーテッド・ハイクのスタイルか。

彼らは小さなザック?リュック?を背負い、鳥居の前で写真を撮り、登山届を書きポストに出してからすぐに登って行った。

自分も、その後ろを2~3分後に登り始める。

登り始めて5分もすると登山道は踏み固められた雪が出てくる。
そして次第に完全な雪道となれば斜度も増してきたのでアイゼンを装着。

P1010997.jpg

朝、気温が低かったので雪が締まっているためアイゼンが良く利く。
シャキッ、シャキッ、シャキッ・・・

おー、気持ちイイ~!
久しぶりの雪道だ。
天気も上々。
なんとも嬉しい。
しかも、非常に静か。
やっぱり、たまには一人で山歩きをしなければいけないな~

などと思いながら登っていると、先ほどの山ガール&ボーイが降りてきた。
どうしたのかと訊けば、滑り止め(アイゼンのことだろう)が無くて、この先の急斜面を登れそうもないので引き返すということだった。
的確な判断だ。
霧ケ峰にドライブ&ハイクを勧めた。
またしっかり準備して来ればいいさ。

そして、彼らが引き返した馬返しと呼ばれる地点に出た。

P1010998.jpg

急登だー!(写真より実際はマジで急です)

ハァハァゼイゼイ・・・
ヘタレなオジサン・・・
キツイ・・・辛い・・・
しかし長い間の山登りで分かったことは、一歩一歩進んでいるうちに、だいたいは目的地に到着できるということ。
そしてダメな場合、撤退の判断は早くすること。

さて、更に登ってゆくと蓼科山荘が建つ将軍平と呼ばれる蓼科山の肩に出る。

白く輝くその先が山頂だ。

P1010999.jpg

山荘の前で水分補給し塩キャラメルを食べているとご主人が出てこられた。
訊けば、雪は昨年が少なかった程度で例年並みらしい。
ただ、ここ数日間は黄砂の影響で遠くの展望は難しいだろうということだった。
そういえば、昨日ドライブした霧ケ峰高原もそうだったことを思い出した。

ここでストックをピッケルに持ち替えて、いよいよ頂上への登り。
標高差で約230m、傾斜角度32度ほど。

P1020003.jpg

親切なことに、ロープが張ってあるので、もしそれを使えばピッケルは不要かな。
まあ気分の問題だ。
安心感が違う。

だいたい、こんな斜度。

P1020004.jpg


そして、いよいよ頂上だ。
ヒャッホー!

山頂ヒュッテは、まだ雪の中。

P1020008.jpg

ヒュッテのオジサンがたまたまスキーを楽しんでいて、写真撮ってあげるよーと言ってくれた。
案内板も、まだまだ雪の中。

P1020006.jpg

しかし一等三角点が設置された頂上はこっちだ。

P1020013.jpg

そして八ヶ岳連峰!

P1020014.jpg

ヤッホー!
しかし、北アも南アも中アも富士山も、やっぱり見えなかった。
黄砂だ。
残念。

しかし、それでも八ヶ岳!

P1020017.jpg

八ッをバックに

P1020021.jpg

広い頂上には岩がゴロゴロ。
蓼科神社の奥社もある。
時間さえ許すならば1時間くらいゆっくり散策したくなるくらい広い山頂だった。

さて、それこそ散策といえば午後は女神湖あたりを散策する予定の日。
あまりゆっくりしていても怒られるしな。

登ってきたルートをズンズン下る。
下りは早いのだ。

なんだか10人ほどがロープにしがみつきながら登ってきていた。
そのコースを避けて、気温の上昇とともに柔らかくなってきた雪の斜面を滑るように下る。

蓼科山荘では、またご主人が迎えてくれた。
挨拶代りにペットボトル飲料を1本購入。

そして所々にシリセードを混ぜながら更に下る。
結構たくさんの登って来る人とすれ違った。

登山口までノンストップで戻り、鳥居をくぐれば駐車場だ。
山に一礼し、ちょっと物足りない感じもするが蓼科山初登頂はおしまい。

次回は他の北八ッも含めて縦走の際に訪れたいものだなぁ~

この日の午後に散策した女神湖からの蓼科山
IMG_3624.jpg

モンベルがカヌーの教室なんかやっていた。
カヌーも面白そうだよー。

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あああ~~~早く行かないと雪が無くなってしまう~~~
と、昨日から一泊で出かけた群馬の温泉で谷川岳を眺めながら焦っておりましたi-201
5月、日帰りで雪のあるところのオススメ、どこでしょう??

ichi 様

谷川岳とか白毛門とか平標山なんかどう?
あとは八ヶ岳もまだあるよ。
あとは鳳凰三山とかかなぁ?
お供いたしますのでお申し付けください!

お久しぶりです。
辻本さん家族サービスで蓼科方面へ行かれたんですね、私も7・8年前に『南北八ヶ岳縦走』と銘打って蓼科牧場から入山し赤岳鉱泉まで計画していたが右足首捻挫の為途中リタイヤ(挫折)した苦い思い出があり、途中撤退(棄権)もいい経験になりました(しかし翌年悔しいので続きから入山して制覇)。今年のG・W中は仕事もなく日帰りで有間山へ行ってきました。夏山前に鳥首峠~武甲山(帰りに駅近くの武蔵屋で蕎麦を)、もしくは二子山~伊豆ヶ岳(約8時間コース)をやるつもりです。

つちかね様

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