3月14日 奥多摩 鷹ノ巣山 (1737m)単独
久しぶりの単独行。
日帰りのためアクセスが楽で、下山後のビールのために公共の乗り物で行けて、そこそこ歩ける山・・・
鷹ノ巣山を選択。
奥多摩駅から朝7時25分発の東日原行きのバスに乗る。
満席ではないが、思ったより登山者が多い。
しかし、その乗客の大半は川乗橋のバス停で降りてしまった。
川乗山に向かうのだろう。
人気の山だ。
バスの中に残った乗客は、私の他に3人のパーティーだけ。
終点の東日原でバスを降り、登山の準備とストレッチ。
暖かくなりそうなので、アウターもフリースも着ないで出発する。
3人のパーティーは私とは反対の方に向かって出発して行った。
地図で確認してみると蕎麦粒山か天目山に行くのだろうか?
そんなわけで、まったく一人。
駐車スペースも無さそうなので、こちら側からの登山者はしばらくはいないはずだ。
稲村岩に向かって、初めは沢に沿って登る。
まだ雪は少ない。
シカの足跡がたくさんあった。
やがて沢を離れると急登が待っている。
日陰の部分で、ところどころ雪が氷になっている部分があるが、注意して登ればアイゼンを着けるほどではない。
それにしても、最近はいつも運動不足を嘆いている。
特に体重オーバーのせいもあって登りがキツイ。
ザックもなんだか重く感じるようになってきた。
年々こんなヘタレ傾向が強くなる。
だが、所属している山岳会には、自分よりはるかに年上なのに、全く元気な山ヤの方々がたくさんいる。
仕事中でも電車移動を増やし、エレベーターとエスカレーター使用禁止を徹底しなければいけないだろう。
負けるわけにはいかない。
もっとも、その前に飲み食いを控えるべきなんだよね・・・
稲村岩の基部から、ほぼ直線的に頂上に向かって稲村尾根を登る。
これがきつい。
奥多摩三大急登なのだそうだ。
でも残りの2つは知らない。
川乗山や長沢背稜などが葉の無い木々の向こうに眺められるが、喘ぎながらの登りで眺望を楽しむ余裕なし。
汗がしたたり、サングラスに落ちる。
だから額に手拭を巻いて汗を防ぐ。
高度を上げるにつれて雪が深くなるが、トレースはしっかりあるのだから文句は言えない。
ヒルメシクイノタワという平坦地で、小休止。
おなかペコペコで、バテバテ。
この場所の名前にあやかって、いなり寿司を2個食べる。
これは昼ご飯用に持ってきたのだが、シャリバテ寸前だった。
他にも食料はあるから大丈夫。
こんなにお腹が減ってバテるのは、朝ご飯がコンビニで買ったサンドウィッチだったからだろうか?
やはり、山の日の朝めしは米だな、と思った。
そういえば、ここまで全く一人。
誰にも会っていない。
熊にも、猿にも、鹿にも、キツネにも・・・
ふと立ち止まると、時折聞こえる鳥のさえずり以外の音が全くしない。
風もなく無音。
そして雪とブナの森には自分だけ。
これが単独行の醍醐味だ。
もしかしたら山頂を独り占めできるかもしれないという期待に胸を膨らませながらラストスパート。
山頂だ!
しかし、残念でした、既に一人、カップラーメンをすすっている先客がいた。
お決まりの挨拶をして、どこから登って来たのか尋ねると、奥というところまで車で入ったのだそうだ。
そして、お目当ての富士山は、かすかにその姿を見せていた。
写真では非常にわかりにくいのだが、カメラが悪いのであって、実際には結構見えていた。
小さな三脚を立てて記念撮影
富士山、わかる?
あーだめかー
じゃあ、この記事 でどうぞ。
ここからの富士山は本当に素晴らしい。
幾重にも重なる山々の彼方にデン!と構える富士は、まさに八面玲瓏なのである。
そんなこんなしているうちに、さきほどの先客も下山の途についた。
だから、今度こそ
山頂独り占めだ!
だから動画でどーぞ!
そんなこんなしているうちに、また3人4人と登って来てしまった。
じゃ、せっかくだからランチにしようってことで、カップラーメン。
少し前にいなり寿司を食べたから、カロリーメイトで済ませようかとも思ったのだが、こんなに気持ちの良い場所で、しかもフリースだけ着れば寒くもない好天。
ならば暖かいラーメンは最高だ。
お湯を沸かすのは面倒だから、テルモス(サーモス)の湯で少し硬めの麺で我慢ね。
あー美味しかったなぁ。
下山は、奥多摩駅までのながーい、ながーーい、ながーーーい石尾根を下る。
最初はスキー場の林間コースって感じ。
しかし、ずっとこんな楽な下りが続くわけではない。
アップダウンもあって、脚にくるー!
ブナの大木が所々にある。
こんな道をトボトボと、ずっと一人で歩き続ける。
こんな時、何か哲学的なことなどを考えて歩けば実にカッコいいだろう。
串田孫一みたいに。
しかし、残念ながら考えていたことは
「早く奥多摩駅でビール飲みてーよー!」
ということだけ。
さて「脚が棒」の状態で下って下って下って来ると、そこには杉の植林帯が・・・
しまった、花粉症の薬を忘れた!
当然、鼻水は出るし、目は真っ赤になり、かゆいかゆい。
今の時分に山に来ると、毎年こんなことになってるわけで、まあ仕方ない。
やっと集落まで下りてきて、神社に無事を感謝し、また来ますと誓う。
下りでも、途中で抜かした60代らしきオジサンにしか会わなかった。
一人を満喫し、ヘロヘロとグズグズの情けない状態で奥多摩駅に到着。
駅の上にある食堂で生ビールを2杯。
下山後のビールの旨さは、半端ではない。
その日最後の「ホリデー快速 東京行き」に乗りこんでうとうと・・・
というのがいつものパターンなのだが、今日はだめ。
鼻が詰まって口呼吸になるし、そのくせ鼻水は出るし、目はかゆいし、涙は出るし、ゆっくり眠ることできず。
目は腫れて真っ赤。
可哀そうなオジサンのために
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それでも、やっぱり山はいい!
日帰りのためアクセスが楽で、下山後のビールのために公共の乗り物で行けて、そこそこ歩ける山・・・
鷹ノ巣山を選択。
奥多摩駅から朝7時25分発の東日原行きのバスに乗る。
満席ではないが、思ったより登山者が多い。
しかし、その乗客の大半は川乗橋のバス停で降りてしまった。
川乗山に向かうのだろう。
人気の山だ。
バスの中に残った乗客は、私の他に3人のパーティーだけ。
終点の東日原でバスを降り、登山の準備とストレッチ。
暖かくなりそうなので、アウターもフリースも着ないで出発する。
3人のパーティーは私とは反対の方に向かって出発して行った。
地図で確認してみると蕎麦粒山か天目山に行くのだろうか?
そんなわけで、まったく一人。
駐車スペースも無さそうなので、こちら側からの登山者はしばらくはいないはずだ。
稲村岩に向かって、初めは沢に沿って登る。
まだ雪は少ない。
シカの足跡がたくさんあった。
やがて沢を離れると急登が待っている。
日陰の部分で、ところどころ雪が氷になっている部分があるが、注意して登ればアイゼンを着けるほどではない。
それにしても、最近はいつも運動不足を嘆いている。
特に体重オーバーのせいもあって登りがキツイ。
ザックもなんだか重く感じるようになってきた。
年々こんなヘタレ傾向が強くなる。
だが、所属している山岳会には、自分よりはるかに年上なのに、全く元気な山ヤの方々がたくさんいる。
仕事中でも電車移動を増やし、エレベーターとエスカレーター使用禁止を徹底しなければいけないだろう。
負けるわけにはいかない。
もっとも、その前に飲み食いを控えるべきなんだよね・・・
稲村岩の基部から、ほぼ直線的に頂上に向かって稲村尾根を登る。
これがきつい。
奥多摩三大急登なのだそうだ。
でも残りの2つは知らない。
川乗山や長沢背稜などが葉の無い木々の向こうに眺められるが、喘ぎながらの登りで眺望を楽しむ余裕なし。
汗がしたたり、サングラスに落ちる。
だから額に手拭を巻いて汗を防ぐ。
高度を上げるにつれて雪が深くなるが、トレースはしっかりあるのだから文句は言えない。
ヒルメシクイノタワという平坦地で、小休止。
おなかペコペコで、バテバテ。
この場所の名前にあやかって、いなり寿司を2個食べる。
これは昼ご飯用に持ってきたのだが、シャリバテ寸前だった。
他にも食料はあるから大丈夫。
こんなにお腹が減ってバテるのは、朝ご飯がコンビニで買ったサンドウィッチだったからだろうか?
やはり、山の日の朝めしは米だな、と思った。
そういえば、ここまで全く一人。
誰にも会っていない。
熊にも、猿にも、鹿にも、キツネにも・・・
ふと立ち止まると、時折聞こえる鳥のさえずり以外の音が全くしない。
風もなく無音。
そして雪とブナの森には自分だけ。
これが単独行の醍醐味だ。
もしかしたら山頂を独り占めできるかもしれないという期待に胸を膨らませながらラストスパート。
山頂だ!
しかし、残念でした、既に一人、カップラーメンをすすっている先客がいた。
お決まりの挨拶をして、どこから登って来たのか尋ねると、奥というところまで車で入ったのだそうだ。
そして、お目当ての富士山は、かすかにその姿を見せていた。
写真では非常にわかりにくいのだが、カメラが悪いのであって、実際には結構見えていた。
小さな三脚を立てて記念撮影
富士山、わかる?
あーだめかー
じゃあ、この記事 でどうぞ。
ここからの富士山は本当に素晴らしい。
幾重にも重なる山々の彼方にデン!と構える富士は、まさに八面玲瓏なのである。
そんなこんなしているうちに、さきほどの先客も下山の途についた。
だから、今度こそ
山頂独り占めだ!
だから動画でどーぞ!
そんなこんなしているうちに、また3人4人と登って来てしまった。
じゃ、せっかくだからランチにしようってことで、カップラーメン。
少し前にいなり寿司を食べたから、カロリーメイトで済ませようかとも思ったのだが、こんなに気持ちの良い場所で、しかもフリースだけ着れば寒くもない好天。
ならば暖かいラーメンは最高だ。
お湯を沸かすのは面倒だから、テルモス(サーモス)の湯で少し硬めの麺で我慢ね。
あー美味しかったなぁ。
下山は、奥多摩駅までのながーい、ながーーい、ながーーーい石尾根を下る。
最初はスキー場の林間コースって感じ。
しかし、ずっとこんな楽な下りが続くわけではない。
アップダウンもあって、脚にくるー!
ブナの大木が所々にある。
こんな道をトボトボと、ずっと一人で歩き続ける。
こんな時、何か哲学的なことなどを考えて歩けば実にカッコいいだろう。
串田孫一みたいに。
しかし、残念ながら考えていたことは
「早く奥多摩駅でビール飲みてーよー!」
ということだけ。
さて「脚が棒」の状態で下って下って下って来ると、そこには杉の植林帯が・・・
しまった、花粉症の薬を忘れた!
当然、鼻水は出るし、目は真っ赤になり、かゆいかゆい。
今の時分に山に来ると、毎年こんなことになってるわけで、まあ仕方ない。
やっと集落まで下りてきて、神社に無事を感謝し、また来ますと誓う。
下りでも、途中で抜かした60代らしきオジサンにしか会わなかった。
一人を満喫し、ヘロヘロとグズグズの情けない状態で奥多摩駅に到着。
駅の上にある食堂で生ビールを2杯。
下山後のビールの旨さは、半端ではない。
その日最後の「ホリデー快速 東京行き」に乗りこんでうとうと・・・
というのがいつものパターンなのだが、今日はだめ。
鼻が詰まって口呼吸になるし、そのくせ鼻水は出るし、目はかゆいし、涙は出るし、ゆっくり眠ることできず。
目は腫れて真っ赤。
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それでも、やっぱり山はいい!