武尊山 2158m (沖武尊山から剣ヶ峰山) 単独

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9月14日(日)
仕事も家の用事も何もない完全オフの日を作ることができた。
この日を有意義に過ごさねば!

となれば、久しぶりに映画を見たり、神保町界隈で古本屋やレコードやをハシゴし、喫茶「さぼうる」でランチなんていう素晴らしい過ごし方を考えていたのだが…

だめだ…
8月末に登った富士山の「わだかまり」というか「ストレス」が残っている。
どうにもこうにも「山らしい山」に登りたい。
しかし、この季節、日帰りで行けるような山は、まだ紅葉にも早いし、天気が良ければ暑いし、なんだかこのところ天気もパッとしない。

でも、やっぱり行くのだ!山に!
「さぼうる」は仕事中サボって行けばいい!

前日にネットのピンポイント天気予想を数件調べ、群馬あたりが晴れの確立が高いと判断。
武尊山(ほたかやま・上州武尊山のこと)に決定!
その昔、さんざん前武尊山の南側をスキーで滑っていた山。
深田100名山にも名を連ねる名峰だ。

今回は車で武尊神社に入り、主峰の沖武尊から剣ヶ峰山をめぐる周回コース。
初めて歩くコース。

朝3時半出発。
関越道を飛ばし(交通法規を守って)水上インターで降りる。
途中、赤城SAでカレーうどんを食べた。
ここのうどんは、本当に美味しいのでぜひ!(けんちんうどんもお勧め)

カーナビに従って武尊神社手前の駐車場へ。
早朝にもかかわらず、もう10台以上の車が停まっている。
前日来て、車中泊の登山者はすでに出発しているようだ。
一般的な脚で、休憩を入れると8時間程度のロングコースのためだろう。

時計の温度計では気温14度。

武尊神社に安全祈願と山に入れていただける感謝の参拝をしてから出発。

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未舗装の林道を暫く歩き、剣が峰山分岐から左に折れて手小屋沢避難小屋への登りへ。
見事なブナの大樹が幹を伸ばす原生林。
紅葉少し前の葉を透して時折照らす陽光が美しい。
山にいる充実感が全身を包む。
紅葉している頃に来たら凄いだろうなー

傾斜がゆるみ東へトラバースしながら登ると、沖武尊から延びる尾根に出る。
ここが手小屋沢避難小屋分岐。

さて、ここからその尾根を登る。
コメツガやシラビソの針葉樹が多くなる。
ロープ、朽ち果てそうな木製のハシゴ、クサリの岩場もあり、スリルがあって楽しい登りだ。

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そして岩場を越すと周囲はツツジ類、シャクナゲなどの低木となる。
これから登る沖武尊はもちろん、尾瀬の至仏山、燧ケ岳や、後で登る剣が峰山を望むことができる。
風が心地よい。
晴れたり曇ったりしていて、日が出ると汗ばむような陽気だ。
谷川岳方面も尾瀬方面も雲が多く、標高が高い山の頂には雲がかかっている。
ここにして正解だった!と一人ほくそ笑んでいた。

ひと頑張りで武尊山の最高点である沖武尊に立つ。

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一等三角点

素晴らしい!
来てよかった!
サイコー!

武尊山は独立峰なので、その山頂からの展望は実に雄大だ。
雲に隠れてしまいそうな谷川岳、かすかにしか見えなかったが苗場山、平標山。
遠く巻機山、平ヶ岳。そして尾瀬の至仏山、燧ケ岳。
赤城山に榛名山、日光白根山、皇海山など、名だたる峰々や、玉原湖を見晴らす。

前武尊方面の稜線
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剣ヶ峰山方面の稜線

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しかし、非常に残念なことに山頂には川場方面から登って来たと思われる50代~60代位とおぼしき団体さん御一行が…
百名山の土日祝日の運命とはいえ、その団体はどうなんでしょう…
ギャーギャー、キャーキャーとてつもなくうるさいだけでなく、山座同定盤の上にザックは置くは、山頂表示板周りを独占するはの傍若無人な振る舞い。
怒りを超えて悲しいばかりだ。

実は登ってくる際に、ある女優さんと連れの男性に会った。
で、その女優さんだけど、頂上でその団体を見たと思ったら、避けるようにして景色を観てからすぐに下山しちゃった。
テレビでよく見る女優さんで、名前はわからなかったけど、さっき調べて判明。
おそらく、あの傍若無人な団体に囲まれてしまうことを避けたに違いない。
そのオジサンオバサンたちと同年代なのではないかな?
みんな知っているだろう。
賢明ではあるが、ゆっくりできないのも少し可哀そうだった。

一体、百名山ブームって何なの?
先月の富士山といい、この団体といい、考えてしまうなぁ…
もちろん、団体さんが全てこんなではない。
キチンとした大人の団体さんにもたくさん会った。
団体で山登りするのは楽しいことだし、自分も経験がある。
でも、たまに出会う残念な団体さんもいることは確かだ。
要はリーダーの質なのかな。
深田久弥もこんなつもりで「日本百名山」を書いたわけではないだろう。

山頂で、とっととランチして、山座同定盤を見るふりしながら上に置いてあるザック3個を撤去し、団体が去った静かな中で記念撮影し、剣ヶ峰山に向かう。

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コルまで下り、稜線を登り返すこと約1時間。
剣ヶ峰山の山頂に着く。

コルから沖武尊を望む
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とても狭く、人がすれ違うのがやっとだが、ここも雄大な景色を楽しめる。
いま歩いてきた稜線、そして沖武尊山が聳える。

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下りは、ぬかるんだ急坂が続く。おびただしい木の根と非常に軟弱な地質で何度か足を滑らせそうになる。ロープを出そうかと思うほどだ。
慎重に下らなければならない。
いくつかの沢を越して傾斜が緩み始めると、またブナの林が続き、しばらくして林道となり武尊神社に戻る。
ああ、降りてきた。
けっこう足がパンパン。

無事に下山できたお礼の参拝。
朝はお賽銭を入れなかったので、今回はきっちり。

駐車場で着替えや帰り仕度をしていると、いま隣に来たばかりの中年ご夫婦に話しかけられた。
なんでも今晩は車中泊で、明日の早朝から行動ということだ。

私と同様に初めて登るということで、きょうのコースのことをわかる範囲で色々とお教えした。
この辺りは熊が多いので、そのことを相当心配なさっていたが、それだけは何とも言えないなぁ。

私は、クマ避けの鈴は好きじゃない。
少し怖い時には単独じゃなければ、誰かと会話する。
単独なら手をたたく、何か声とかストックで音を出す。
これで充分のような気がする。
それでも遭遇したら目を逸らさずに頑張るしかないな。
後ずさりで徐々に逃げる…
ザックを置いて、少しづつ少しづつ…
それでもダメなら…闘うしかないだろー。

熊に絶対に絶対に遭遇したくないなら、例の団体さんと一緒に行動すれば大丈夫。
クマさんだって涙が出るほどそんな団体さんが嫌いだから。

さて、そんなこんなで帰途につく。
車では「お疲れビール」というわけにもいかず、途中のオートキャンプ場でジンジャーエールを買って祝杯。
途中、温泉に入る予定だったが宝川温泉、谷川温泉に行くのは少し時間がかかる。
通り道の水上温泉のホテルや旅館に入るのもなんだか面倒だ。
だから、そのまま高速道に入る。

ししし・・・しかし・・・
なんと30kmの渋滞だって・・・

赤城SAで味噌ラーメンと揚げシューマイ串を食べ、少し眠ってから渋滞が少し緩和されたころに帰った。

武尊山
紅葉の頃、また登りたい素晴らしい山だ。
雪の季節も、残雪の頃、新緑の季節もいい。

思い出深い、充実した一日だった。

テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

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素晴らしい休日でしたね。
上州武尊山は、私は登ったことがありません。
俄然、行きたくなりました。

この山は、群馬県出身の夫は、高校の山岳部時代にさんざん登っていた
そうで、それで、一緒に行こう・・と誘ってもボツになっていたのです。
いつか行きたい・・と思わせる、山行報告でした。

後輩は、谷川岳にでかけたのですが、
登山届を出しに行ったら、雷が危険なので入山禁止と言われ
結局、登山できずに戻ってきました。

・・そんなこともあるのですね。

登頂、おめでとうございます。

この日、谷川岳は入山禁止だったんですかー
僕も、以前一回だけありました。
今回は武尊山にして良かったー
東京からもアクセスが良く、お勧めできる山ですね。
紅葉の季節、シャクナゲの季節、できれば平日なら最高だと思います。

プロフィール

辻本孝良

Author:辻本孝良
東京都中央区で会社経営してますがビジネス関係の記事はほぼありません。
山とか酒とかB級グルメとか阪神タイガースとかの、どうにもならないような記事ばっかりです。

50歳を過ぎているというのに志の低いブログでごめんなさい。

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