皇居ラン

午前中に皇居3周+αで20km



めちゃくちゃ暑かった。
ドリンクホルダーにポカリ500mlを1本。
これじゃ足りないくらいだった。

剱岳 特別でシンクロニシティな山! (2012年9月15日~17日)

北アルプス 剱岳 2999m

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北アルプスの南の重鎮を穂高とすれば、北の俊英は剱岳であろう。層々たる岩に鎧われて、その豪宕、峻烈、高邁の風格は、この両巨峰に相通じるものがある。

(中略)

日本アルプスの高峰にはそれぞれの風格があるけれど、一つの一尖端を頂点として胸のすくようなスッキリした金字塔を作っているのは、この剱岳と甲斐駒ケ岳ぐらいであろう。

(中略)

全く剱岳は太刀の鋭さと靭さをもっている。その鋼鉄のような岩ぶすまは、激しい、険しいせり上がりをもって、雪をよせつけない。

― 深田久弥『日本百名山』より ―


■9月14日(金)


なんだかんだで仕事の終りが遅くなってしまった。
扇沢に向けて出発したのが夜の9時半
本当は夕方には出発したかったのだが・・・

車にはテント泊装備を詰め込んだ75リットルのザックが積まれている。

一週間ほど前に山小屋に予約の電話を入れたところ、剣山荘も剱沢小屋もいっぱいですと断られてしまった。

山小屋の性質上、行けば泊めてもらえるとわかっていても、モラルとして小屋に迷惑をかけるようなことをしてはいけないし、なによりも大混雑の小屋泊は嫌だ。

そんなわけで、剱沢にテントを張って別山尾根から単独で剱岳を目指すことにした。

本当は山小屋に2泊して、まったり登山にしたかった・・・
人生はままならない。

剱岳には30年前くらいと、15年くらい前に登っている。
15年周期?今回で3度目。
この一般ルートは2度目。

夜も遅いから中央高速はスイスイだと思っていたら、そうでもなかった。

3連休前の金曜日で、みんなどこに向かうのか、非常に車が多い。
もちろん仕事中のトラックなどではなく、乗用車。
しかも、サンデードライバーは遅いのに追い越し車線に入ってくる。
そのおかげで、本来のパフォーマンスで走ることができない。
毎度のことだが・・・

中央道から長野道に入り、豊科I.Cで降りる。

途中のコンビニでビール、明日の食料を買って安曇野を抜け、ヘッドライト以外の明かりのない道をひたすら走る。
扇沢の有料駐車場に到着したのは9月15日の午前1時半になってしまった。

ビールを飲み、たいして眠くなかったけれど、車の中でシュラフに入って眠った。


■9月15日(土)

朝の6時半頃に起床。
珍しくグッスリは眠れず、3時頃までウトウトしていた。

まずはここから黒部立山アルペンルートで室堂に行く。
これが長くて面倒ではあるが、一気に標高2400メートルの地点まで行けてしまうのだから文句は言えない。

大きなザックの別料金も徴収されながら黒部ダムを通り

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室堂に9時頃到着。

まだ時間が早いので、観光客よりも登山客の方が多かった。


準備を整え、剱沢の幕営地に向かう。
約4時間ほどの行程だから急ぐ必要はない。

出発の記念撮影。

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みくりが池と立山

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こんな山岳風景を労せずに見れるのだから黒部立山アルペンルートって凄い。
黒部ダムを見るたびに、当時の日本の国力を思い知らされる。

いま地獄谷は火山ガスの影響で通行禁止のようだ。

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雷鳥沢のテン場を見下ろす。

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ここは春スキー・夏スキーのメッカで、若い頃よく滑ったものだ。
夏にはファミリーキャンプの方も多い。

沢を渡る橋には、予約がないと先にある山小屋には泊まれないよ!というメッセージ。

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そんなに混んでるのかぁ・・・

明朝は絶対に早出して、タテバイを早くクリアしなければならないだろう。


ここから別山乗越に向かってキツイ直登。

あ゛ー
だから小屋泊がいいんだよ~

あ゛ー
重いよー

・・・・・・・・・・・・・

2時間くらい登ったか?

剱御前小舎の建つ稜線、別山乗越に出る。

ここからは別世界の景色が見える。

だろう・・・

そう、見えるはず・・・

見えるかも・・・

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見えなかった・・・


剱御前小舎の前でおにぎりを食べ、ゆっくりしてから剱沢のテント場に向かって下る。

1時半頃に到着し、なかなか良さそうな場所も見つけてテント設営を開始。

あー、テント張るのってめんどくせーなー
山小屋だったら、もうビール飲んでるんじゃないかなぁ?

そんなことを考えながら、しょーがない
一生懸命ペグを打ったり、石を持ち上げたりの労働。


ところが完成間近になると、ポツリポツリと雨が・・・

早く完成させて
うん、ラッキーだ。

これで雨風を凌げる。

テントに入ると雨はだんだん強くなる。
剱沢小屋までビールを買いに行きたかったが、だいぶ下った場所にあるので出られなかった。

雨は少し小雨になったと思うとまた強くなる。

そんな中でテントを設営している若者たちの声が聞こえる。

雨の中の設営は大変だね~ (ひとごと)

良かったなぁ。雨が降る前に寝床ができた。
つくづくラッキーだなどと思っているうちにうたた寝してしまった。


3時過ぎに目を覚ますと雨音がしない。

テントから顔を出してみる。

おお!

ツルギ!


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雲は厚いが、とうとう今日はじめて剱岳とのご対面だ。

なんてカッコいいのだ!

見とれる。

さて、今のうちにビールを買いに行こうと思い、テントに入って財布を持つ。

サンダル履いて、さあ小屋に行こうとした時、黒いレインスーツを着て、いまテント場に到着したばかりの大きな男が私の前で立ち止まった。

私も顔を見た。
見覚えがある。

あーっ!

お互いに声をあげた。

な、な、なんと、D社のT社長ではないか!

お取引先、大事なお客さんだ。
そして、お互い山が趣味だ。

先月も一緒に霞沢岳に行く予定にしていたのだが、諸事情により行けなくなってしまい、その後はどこに行くか打合せしていない状態だった。

そのT社長が目の前にいる。

それにしてもなんという偶然!

その確率って一体どうなんだろう?
天文学的な数字だろうな。

T社長は同じく室堂から立山を縦走して、このテン場に着いたところだった。
まるで打ち合わせしたかのように、ドンピシャで会うなんて!

まずは記念撮影。

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T社長は、先日もヨセミテでクライミングをしてきたばかりだ。
7000mの級の山にも何度も登っている。

口癖は「経営者は山に登らないほうがいい」だ。


アメリカで購入してきたというMSRの超軽量テントの設営を少しお手伝い。
このテントは非常に簡素化された優れものだった。


また少し雨が降り始める。
それでもなんとか設営を終え、剣沢小屋で生ビールでもということになり、一緒に下った。

しかし小屋は宿泊客でごった返していて生ビールどころではない。
結局、缶ビールを買ってテン場にもどる。

途中でレスキュー劇も見た。

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山は危険がいっぱいだ。
経営者はその社会的責任において、山の危険を充分に認識したうえで山と向き合うべきなのだ。

一緒にビールを飲み、雨が上がった後はディナーのラーメンやらピラフを食べ、お互いに持ってきたウイスキーや焼酎を飲み、つまみで小宴。

そのうち剱沢テント場の日も暮れてくる。

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会議の結果、明日の天気が良ければ早発ちして剱岳に登り、テン場に戻ってテントを撤収し、できれば完全下山で信濃大町の温泉郷へ、無理なら室堂あたりの宿泊施設で宴会をしようということになる。

7時頃にはテントの中でシュラフにもぐった。

金曜日からの仕事の疲れや、今朝は眠れなかった車中泊ということもあって、すぐに眠ってしまった。


■9月16日(日)

朝2時半にT社長の声で目が覚めた。

天気が良ければ3時に出発しようということで、2時40分にアラームをかけていた。

テントから顔を出すと

どうだ!
満天の星・星・星・星・星・星・星・星・星・星・星・星・・・・・

行ける!

ツルギへ!

昨日のうちに準備していた水、食料、雨具、緊急用品、防寒具などを詰めたサブザックを背負って3時に出発。

すでに何組かの先発隊もいた。

真っ暗な中をヘッドランプの灯りで進む。

まずは剣山荘まで。

ここで落石対策のヘルメットを装着。
けっこう落石があると聞いている。
バリエーションではないがハーネスを着けている人も結構いた。


少し進むと早速クサリの洗礼。

まあこれは全く問題ない。
クサリの必要もないようなクサリ場を2つ越して一服剱。

ここからはドカーンと前剱が見えるのだろうが、まだ暗くて見えない。

更に前剱大岩の直登に付けられたクサリなどを越えて前剱の山頂に夜明け前に到着。

東側の空が焼け始めた。

尖っているのは双耳峰の鹿島槍ヶ岳だろう。

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巨大な剱岳の本峰がうっすらと見えてきた。

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凄い迫力だ。

前剱を越えたあたりで日の出。

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この後も岩場・クサリ場のオンパレード。

一般登山道で高度感とスリルならば、ここが日本一かもね。
落石も怖い・・・

でも、クサリはなんだか新しいし、よく整備されているようだ。
昔はもっと古かったよなぁ?

さて、登りの締めは「カニのタテバイ」

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足場、ホールドもしっかりあるから、しっかり三点支持で登る。

上から見た後続の皆さん。

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あとはガレた岩場を登りつめれば

剱岳の頂上!

9月16日 朝6時17分。


やっぱり達成感あるなぁ~

剱岳!

記念撮影

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標高が2998mと表示された古いプレートだったから、正式な2999mのプレートを持ってもう一枚。

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剱岳の標高の変遷については『剱岳 点の記』から2005年のGPSを使った測量まで数々のドラマがある。
それについて書いていたら非常に長くなるからここでは書かない。

しかし一つ言いたいことは、明治時代の測量技術と測量道具で柴崎芳太郎がはじき出した標高は、現代のGPS技術を駆使した測量に何ら遜色なかったという事実。
(そのうち書く)

凄すぎるぜ、測量技師魂!

富士山も見えるし立山の遥か先には槍ヶ岳と穂高

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八ヶ岳や南アルプスをはじめとして後立山連峰は総なめ。

もちろん出発地点のテント場も遥か眼下だ。

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そして剱岳の影と富山湾

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とんでもない景色に疲れは完全に吹っ飛ぶ。

一体どれくらいの名山、名峰が見えるのか!?
知っているだけでも数十にのぼる。


では、そんな頂上からの景色を360度動画でご覧ください。
(富士山と槍ヶ岳アップあり。風の音注意)




登りの途中ではドライフルーツなどの行動食を食べていたが、T社長がバーナーを持ってくれたので、絶景を見ながら温かい朝食を摂る。

下りも気を抜けないから、しっかり食べた。

そして出発。

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下りは「カニのヨコバイ」が最難関とされる。

こんな高度感。

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なんなくクリアしてピース。

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ハシゴもあるしクサリはまだ続く。

登りのタテバイが渋滞しているのを眺めながら、やはり早発ちが正解と実感。

朝の暗いうちは見えなかった景色を見ながら下る。
前剱でさえこの迫力だ。

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別山と剱御前に囲まれた剱沢のテント場は、上から見ると牧歌的だ。

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下って下って振り返る。

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晴天のテント場に戻った。

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あまりにも感動的なピークハントに興奮しているせいもあり、あまり疲れを感じていなかった。

テントを撤収。
天気が良かったので乾いていてありがたい。

約1時間で撤収・パッキングしてテント場を出発。

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何度も何度もツルギを振り返る。

いままでこんなに名残惜しいと思った山があっただろうか!?

天空を切り裂く姿、その屹立と威風堂々はオレの心を激しく揺さぶるんだー!

そう、剱岳は全く特別な山だ。


別山乗越まで登り返せば、ここで剱岳とお別れ。

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また会いに来ることを誓い、剱御前小舎でカレーを食べてから雷鳥沢に向かって降りる。

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ううう~

だんだん脚が・・・

朝3時から歩いてたんだよ・・・

T社長でも、そこそこダメージはあるようだった。
そりゃそうだ。
3つ上だからね。
50代半ばだね。

雷鳥沢のキャンプ場を過ぎると、室堂ターミナルまで整備された道をゆるゆると登り。

立山はキレイだが階段がキツイ。

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観光客のオバちゃんやオジちゃんにも抜かれる。

この日一番苦しい登りだ。

室堂ターミナルには午後3時着。

12時間かけて剱沢から剱岳に登り、室堂に降りた。

最終のロープウェイは4時頃だ。

これで扇沢まで行ける。
そして綺麗な温泉旅館が待っている。

もし一人だったらテント場でまったり過ごしていたことだろうが、温泉で宴会というのは魅力的過ぎる。

ああ、早く冷たい生ビールを飲みたい!

立山黒部アルペンルートの従業員の方に、料理が美味しい信濃大町温泉郷のオススメ旅館を教えてもらった。

ロープウェイに乗る前に電話したが、残念ながら満室だった。

ではということで、その宿のオススメ宿を教わり電話してみた。

ちょいとリッチな部屋なら空いているというので、そこを予約。


扇沢まで降り、お互いの車でその宿に向かう。

広くて綺麗な部屋に、山から降りてきたオジサンが二人。

綺麗な温泉に浸かり、追加料理やら、特注の酒やらまで注文して宴会。

仕事のハナシは無しで、山のハナシと、くだらないハナシばっかりで大盛りあがり。
しかし、二人ともさすがに疲れがドッと出た。

多分8時半頃には眠ってしまった。

あまり覚えていないけど・・・


■9月17日(月)敬老の日


本当に偶然に出会ったT社長と信濃大町温泉郷に泊まるとは、出発前にはゆめゆめ思ってもみなかった。

計画通りなら、今朝は剱沢のテント場を早く出て、朝一番のトロリーバスに乗っていたことだろう。

ところが朝風呂に入って美味しい朝食を食べている。

人生は面白いことが起こるものだ。
そう作られているのかな。

結局、人生は良い出会いがたくさんあれば幸福なんだ、と亀井勝一郎も書いていた。

中央道の渋滞に巻き込まれないようにということで8時半には宿を出発した。
10時過ぎに甲府付近ですでに小仏トンネルと藤野で少し渋滞が始まったと知り中央道の恐ろしさを再認識した。

それでもT社長のML430のパワーには及ばなかったが、なんとかそれほど混まないうちに帰ることができた。

剱岳でT社長と偶然出会い、一緒に登れた今回の山行のことは一生忘れないだろう。

やっぱり剱岳は最高の山だった。

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鉄人の涙に涙した日 ― ありがとう金本!

虎ノ門の客先を出てiPhoneを見ると、猛虎会メンバーのY君からメールが来ていた。

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件名に「アニキ引退!」と書かれている。

は?金本が引退?
嘘だろ・・・

本文にコピペされているURLにアクセスすると

「阪神の金本が今季限りで引退表明―午後から記者会見」

という記事。

ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!

車に戻って情報収集する。
どうやら本当のことらしい。

胸が締め付けられるし、なんだか泣ける。

あの日もそうだった。

2010年4月18日、金本のフルイニング出場が止まった日も・・・


どうも仕事が手に付きそうもない。
しかし、次の仕事に向かわねばならない。

その前にクロスロード猛虎会のメンバー(パーティション屋さん、保険屋さん・・・その他)と連絡を取り合い、神宮球場で行われる東京最終戦のチケットをゲットしようと話し合う。
とりあえずチケットとりはメンバーに任せて、次の仕事に向かう。(というかどうやってとるか知らない・・・)

ところがタイガース戦のサイトにアクセスできないというメールが次々に入る。
金本特需だ。

諦めかけた時、こうなりゃ10月5日の最終戦、甲子園球場に行こう!ってことになり、運良くチケットが取れたという報告メールが来た。

よーし、やった!

金本の現役最後の日を、しかと見届ける!
そして「ありがとう!」と、どうしても伝えるのだ。


夕方までに、やらねばならない仕事を全て終わらせ、その後は記者会見をチェック。

--引退を決意した今の率直な気持ちは
 
「うーん。ホッとした一面もあるし、悔いもありますし、寂しい気持ちもあります。いろんな気持ちが混ざっているが、ホッとしたのがかなり占めている」

--悔い、とは

「悔いは悔いといってもいろんな悔いがある。若いときにもっとバットを振っておけばよかったとか、もっともっと自分を鍛えたり、練習したりしておけば、もっともっといい数字が残ったのではという悔い。やっぱり、肩をけがしてから全盛期のプレーをめざしてやってきたが、数字的にできていなくて、悔いがあった。多少は来年もチャレンジしたいという悔いもある」

アスリートの多く、いやほとんどが、引退の記者会見では表現の差はあれ「全力を出し切ったので悔いはない」と言う。

しかし、あれだけストイックに自身を鍛えてきた男が、もっと練習し、もっと鍛えておけば良かった・・・
だから悔いがある、とは!


きょうは夜のニュースで記者会見を何度も見た。
そして金本の涙を見ては泣いた


同じように「悔いがある」と記者会見で言った男がいた。

野茂英雄だ

この二人に共通しているのはボロボロになっても持ち続けたプロフェッショナルな、本物の「負けじ魂」だったような気がしてならない。

フルイニング出場が止まった日、横浜にいた時の記事は→ ここ

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テーマ:阪神タイガース - ジャンル:スポーツ

2012 ビーチ・ボーイズを見た夏

2012年8月16日 ビーチ・ボーイズの日本ツアー初日 コンサート開始前
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作家志望の青年(リチャード・ドレイファス)が夏休みも終わって東部の大学に入るために飛行機に乗り込む。

スパニエルズの「グッドナイト・ウェル・イッツ・タイム・トゥ・ゴ―」が流れる。
切ないメロディー・・・

離陸した飛行機の窓から白いサンダーバードが一本の長い長い道路を走っているのが見える・・・

一晩中探していた、あのTバードだ。
しかしもう戻れない。
苦笑い。

人生はままならない・・・
ほろ苦い青春の一コマ・・・


あー、もうダメだぁ・・・

ここで涙腺崩壊。

追い打ちをかけるようにビーチ・ボーイズの「オール・サマー・ロング」が流れる・・・

ジョージ・ルーカスの映画『アメリカン・グラフィティ』のエンディングからエンドロール。

田舎町の高校生たちが、ただどんなふうに夏休み最後の一日を過ごしたかを描いただけの映画。
ただそれだけの映画。

しかし若き日の旅立ちや希望、出会いと別れ、ファッションや音楽といったものを鮮やかに切り取った素晴らしい作品だ。


夏の終わりは物悲しい・・・

そう、今年の夏も終わるね。
2012年の夏が逝く・・・


今年の夏も、いろいろあった。

山にも行った。
鳳凰三山やら燕岳やら。

花火も見た。
キレイだったなぁ・・・

でもわが阪神タイガース打線の花火は一向に上がらなかった・・・

旅行も何度か行った。
リゾートでまったりもした。

オリンピックもあった。
連日の熱戦で寝不足の日もあった。

あ、もちろん仕事もした。
7月に大きな仕事も無事に終え、良い決算を迎えたのではないかな。

しかし、この夏の一番の思い出深い出来事は

そう、何と言っても

ビーチ・ボーイズ!

8月16日 QVCマリーンスタジアムの来日公演を見た!

凄かった。

感動。

オジサン・・・いや爺さんに近いバンドの「ほのぼの懐メロ大会」的なコンサートを想像していたのでド肝を抜かれた。

もちろん、今年に入って「神の創りしラジオ」という信じられないほど素晴らしいアルバムをリリースしていたから、クオリティの高さは想像していた。

しかし、それにしてもそのパワフルなステージには圧倒された。
そして、まだまだ健在の美しすぎるコーラスには、もうただただ感謝感激、ナミダナミダ。

1980年にベニー・グッドマンがオーレックスJAZZフェスティバルで来日した時、若造だった私の隣で感涙にむせんでいたオジサンの気持ちが良くわかった。

凄まじくハイクオリティのコンサートだった。



ビーチ・ボーイズが好きだ!と言うと

「ああ、あのサーフィン音楽のバンドね」って言われる。

大半の人の認識だ。

チューブのアメリカ版で、海とかサーフィンとか、車とか西海岸のビキニを着た女の子ってだけのイメージ。
ヒット曲は「サーフィンUSA」・・・ 以上。

違うよ、違う!
それはビーチ・ボーイズをわかっていない。

まあ全然違うとは言わないが、しかし全然違う!

ビーチ・ボーイズは世界の音楽シーンにも多大な影響を与えた偉大なバンドなんだ!

って以前は力説していたものだが、最近はそれも面倒だからやめてる。
バンド名もねー、なんかチャラい感じがしちゃうのかね~。

そのビーチ・ボーイズだが、そもそもサーフィンができるメンバーは、亡くなってしまったデニス・ウィルソンだけだ。

そのデニスがサーフィンを音楽にしてみないかという提案を、才能豊かな兄のブライアンが「サーフィン」という曲にしてみた。

しかしこの曲、今聴くとビートルズのデビュー作「ラヴ・ミー・ドゥ」に通じる酷さだ。

これはマンガか?
クレージーキャッツがふざけて歌っているのか?
そんな酷さだ。

でも、これがジワジワとローカルチャートで2位まで上昇した(らしい)。

この時のバンド名はペンデルトーンズだったのだが、マイナーレーベルが名前を THE BEACH BOYS に勝手に変えた。
サーフィンだからビーチ・ボーイで行っちゃえ!って感じの軽いノリか!?

これが功を奏したのかどうかは知らないが、更になんということか、この曲が全米チャートで75位までヒット。
(マジかよ)

その後も「サーフィン・サファリ」あたりが成功して「サーフィンUSA」や「サーファー・ガール」があれよあれよという間に大大ヒット。

ここでサーフィン・サウンドなるものが生まれた。
いままでなかったサウンドを作り上げちまったのだ。

ここからビーチ・ボーイズの快進撃が始まる。
そして同時に天才ブライアン・ウィルソンの葛藤も始まる。

と、まあビーチ・ボーイズの歴史とか、紆余曲折とかを書いていたら、明後日になってしまうくらい書かなきゃならないからココらへんでやめとく。

さらにオレの思いまで書いたら本になる。
(売れないから書かない)

だから実際に聴いてもらうしかないのだ。

60年代のサーフィンやホットロッドをテーマにした曲は、それはそれで素晴らしい。

しかし是非とも「ペットサウンズ」や「トゥデイ」「サーフズ・アップ」などを聴いてみていただきたい。
なんなら、人気歌手がだいたいはヤッツケで録音する「クリスマスアルバム」でさえ群を抜いているから確認してみてくれたまえ。


話を8月16日の来日公演にもどす。

前日からワクワクが続いていて眠れなかった。

ビーチ・ボーイズは7時頃登場ということだったが、4時頃には到着。
暑い日だったが、マリーンスタジアムは海のそばにあるせいか風があって少し涼しい気がした。

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まずはプログラムを購入しようと列に並ぶ。
買うのに30分以上かかった。

Tシャツなどのグッズを買うための列は気が遠くなりそうだったので諦めた。

客層はお腹の出たオッサンばかりかと思っていたが、全然そんなことはなかった。

若い世代も多くて驚いたのだが、これは自分の好きなアーティストがブライアン・ウィルソンをリスペクトしていると言っていたからとか、山下達郎のカバーで好きになったからというような理由からと後からTwitterで知った。
女性が多かったのも嬉しかったなぁ。

記念の一枚

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ちなみにこの日、連れて行った同行の女子2名は完全にビーチ・ボーイズのファンと化した。

アリーナは芝を痛めるという理由からアルコールの持ち込みが禁止だ。
外で飲んでから入場。

千葉ロッテマリーンズのホーム球場だ。
ビニールシートが敷き詰められ、椅子が置かれている。


前座は、なんと

アメリカ!

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「名前の無い馬」「ベンチュラハイウェイ」「金色の髪の少女」で有名。

これだけでも凄いわ。

しかもクリストファー・クロスが登場というサプライズも。

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ぶったまげたわ。



さてさて、次はビーチ・ボーイズが登場だ。

暮れなずむマリーンスタジアムの空が高揚感を煽る。
これも計算された演出なのか!?

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海風が心地よい。


ビーチ・ボーイズ登場!

ああ!

会えたよ!

生だぜ!

ブライアンがいるビーチ・ボーイズに!

アリーナはのっけから総立ち。

ノリノリの数曲から「サーファーガール」のブライアンのソロでぐっときた。

「ドント・ウォーリー・ベイビー」でちょびっと泣いた。


アレンジやコーラスはオリジナルの通りだ。
凄まじきバンド魂。

その後も新曲の「神の創りしラジオ」を含む30曲。

亡くなってしまったデニスとカールも画像と音声で登場。
今は亡きデニスのヴォーカルに合わせて「フォエバー」
そして
カールのヴォーカルに合わせて「神のみぞ知る」を演奏するなんて・・・

「素敵じゃないか」

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そしてアンコールで3曲。

「ココモ」はクリストファー・クロスが歌う!

「Fun,Fun,Fun」はアメリカと。

まるで魔法をかけられたような、あっという間の2時間だった。
もちろん大声で歌いまくっていたから声はかれた。

一番好きな曲とも言える「プリーズ・レット・ミー・ワンダー」が無かったのが残念。
「ディズニーガール」もちょっと聴きたかったなぁ。


メンバーの死や幾度の分裂を繰り返すも、50年目にしてリユニオンしたビーチ・ボーイズの来日公演。

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2012年の夏、最高の感動と「グッド・バイブレーション」を味わった日だった。

その興奮は半月以上経った今でも冷めることがない。

そしてこの素晴らしかった一日が、冒頭の『アメリカン・グラフィティ』のエンドロールと重なって、夏の終わりを感じる度に滂沱たる涙を禁じ得なくなったりするのだった。

・・・・・・・

歳のせいかな・・・


【この日のセットリスト】

01. Do It Again
02. Little Honda
03. Catch a Wave
04. Hawaii
05. Don't Back Down
06. Surfin' Safari
07. Surfer Girl
08. Don't Worry Baby
09. Little Deuce Coupe
10. 409
11. Shut Down
12. I Get Around
13. That's Why God Made the Radio
14. Sail on, Sailor
15. Heroes and Villains
16. Isn't It Time
17. Why Do Fools Fall in Love
18. When I Grow Up (to Be a Man)
19. Cotton Fields
20. Forever
21. God Only Knows
22. All This Is That
23. Sloop John B
24. Wouldn't It Be Nice
25. Then I Kissed Her
26. Good Vibrations
27. California Girls
28. Help Me, Rhonda
29. Rock and Roll Music
30. Surfin' USA
アンコール
31. Kokomo(with クリストファー・クロス)
32. Barbara Ann (with アメリカ)
33. Fun, Fun, Fun (with アメリカ)

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ありがとう!

マイク、アル、ブルース、デビッド、そしてブライアン

人生は「オール・サマー・ロング」!

夏の終わりに押してくださいなっと
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テーマ:グッドミュージック♪ - ジャンル:音楽

いよいよ今週末だよ!オールディーズナイトin大森ベルポート

さあ、いよいよ今週末だ!

第10回オールディーズナイト開催します♪

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9月8日(土)17時~ 

常連さんはもちろん、初めての方も大歓迎!

絶対に楽しい。

しかも、ドリンクと軽食が付いて、プロのイカした演奏を3ステージも楽しめて2,500円!

当日は辻本がおりますので、私を探すか、スタッフにこのアホなブログを見たと言えば前売り扱いでOK!

家族連れで、友人や恋人と、もちろん一人だって、最高のサタデーナイトを約束します。

お待ちしております!

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今回は、ロンドンオリンピック&パラリンピックに因んで、ビートルズナンバーも揃えました♪

第10回オールディーズナイト

9月8日(土)  17:00~開場

17:10~ Goji Gozy(ゴジゴジ)による オープニングパフォーマンス

これがまたイケてる!


メインステージ

池之上千秋とチャックンロールバンド

1stステージ 18:00~
 ダイアナ、ロック・アラウンド・ザ・ロックなど。
 50’s~60’sのヒット曲

2ndステージ 19:00~
 ヘイ・ジュード、アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼアなど。
 ビートルズの曲を中心に。

3rdステージ 20:00~
 ロング・トレイン・ランニング
 ダンシング・クイーン、君の瞳に恋してる、ワイルドで行こう など。
 ヒット曲を中心に踊りましょう!

前売り2,500円 当日3,000円 (1ドリンク+おつまみ付)
乳幼児の入場可(無料) 中学生以下1,000円割引。

今回は、品川区芸術祭2012協賛事業として、芸術祭プログラム持参で
当日券500円割引もあります。

マジ楽しいから来てちょ。

オレいます、よろしく!
酔っ払ってるけど・・・

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土砂降りの中の皇居ランもなかなか楽しいもんだ。

きょうは昼から仕事。(いま正確にはブログ書いてる)

山岳会の皆さんは6日だか7日かけて北海道の山々を縦走している。
お誘いをいただいたお友達たちは浅間山の黒斑山らしい。

うらやましいぜ・・・

しかしオレだって未だに実現していないが、来るべきアルプス大縦走&秋山・雪山に備えなければいけない。

というわけで朝は皇居ラン。

久しぶりに3周+αで約21km走った。

120901krun.jpg
(GPS-trkのデータ)

坂本町公園をスタート。

永代通りで大手門に入り皇居の外周道路へ。

毎度おなじみの半蔵門から桜田濠

12901sb.jpg

曇っていて思ったほど暑くないが、雲の間から日が射すとやっぱり暑い。
でも、日焼け止めたっぷり塗ってきたぜ~。

土曜日とあってランナーがそこそこいる。
綺麗なお姉さんとか外人さんとかも走っているから皇居ランはいいんだよー。

2周目の竹橋を過ぎた頃から、なんだかポツポツっと降り始めた。

火照った身体に丁度良い。

しかし、桜田門を過ぎて内堀通りに入るころから雨が大粒になりはじめ、土砂降り!

大きな木の下などで雨宿りしているランナーもいたが、オレは平気だ。

土砂降りの中を走るのも久しぶり。
楽しいもんだ。
童心に帰れる。

3周目になると小降りになりはじめる。

身体の熱が冷やされて走りやすい。

雨もやみ、桜田門を直進。

せっかくだから雨上がりの日比谷公園も走っちゃえ。

12901hp.jpg

ペニンシュラの横から丸の内中央通りを通って鍛冶橋通りを右折。

そのまま昭和通りに出て帰った。

実に楽しい20キロだった。

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辻本孝良

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東京都中央区で会社経営してますがビジネス関係の記事はほぼありません。
山とか酒とかB級グルメとか阪神タイガースとかの、どうにもならないような記事ばっかりです。

50歳を過ぎているというのに志の低いブログでごめんなさい。

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