fc2ブログ

北アルプス 常念岳 (2857m) えらく久しぶりのテント泊(単独)

ウェストン曰く
「松本附近から仰ぐすべての峰の中で、常念岳の優雅な三角形ほど、見る者に印象を与えるものはない」

-深田久弥「日本百名山」より

240px-Jyonendake_and_yokotooshidake_from_River-Azusa_1996-4-29.jpg
左のピークが常念岳(Wikipediaより)


9月9日(金)

東京都下の某市役所でパーティション工事の打合せが終わったのは午後3時半頃だった。

車に乗り込みそのまま中央高速道に向かう。
会社には、午後から休むと伝えてある。
久しぶりに山に行くのだ。
血沸き、胸(本当は肉)躍る。
その前に、通り道にある大型ショッピングモールで、食料やら飲み物を調達した。

車には大型ザックや、山用の衣類、登山靴などが積まれている。

中央高速から長野道に入り豊科I.Cを目指す。

この時間だから下り車線は空いていて、夕暮れの快適なドライブができる。

だが、あまり速く走って目的地に早く着きすぎるのも困りものだ。
登山口で一夜を明かすのだ。

だから、それなりの控えめなスピードで走る。

神奈川を抜けて山梨に入るが南アルプスや八ヶ岳の姿は見えなかった。
明日の天気はどうなんだろうか・・・

スイスイ走って諏訪湖が見えてしばらく走ると長野道へ。

豊科I.C手前の梓川サービスエリアに入る。
ここでクールビズの服を登山用の服に着替えるのだ。
ビジネスマンから山のオジサンに変身した。

このサービスエリアからは、明日登る常念岳を見ることができる。
美しいシルエットに、思わず一礼し心の中で明日登らせてもらいますと挨拶をした。

その後はサービスエリアのテーブルで諸々と電話やら何やら仕事をして、iPadでメールも送り、特製と書いてあったので、梓川ラーメンを食べた。
どんな特別な製法なのかは判らない味だった。


すっかり暗くなった高速を豊科で降りる。
そこから安曇野を抜け、カーナビの指示通りにゴルフ場やホテルの横を通って一ノ沢林道に入る。

林道は真暗だ。

きついカーブの連続する山道をヘッドライトをハイビームにして登ってゆく。
こんな時、よくイタチとかテンとかモノノケのような動物を見ることがあるが、この日はいなかった。

登山道への道が間違いないか心配な場合もままあるけれど、ここは登山口への標識があってありがたい。
さすがに人気の百名山だ。

そういえば、このところ百名山を立て続けに登っているが、これは別に意図しているわけではない。

実際に今回は三股から蝶ヶ岳へのコースを予定していたのだが、ネットで調べたところ、林道が工事のために閉鎖されていて、限られた時間しか通行できないと知ったので常念岳に変更したのだ。

その常念岳の一ノ沢登山口駐車場は本当の登山口から1.1kmばかり手前にある。

「これ以上は車はダメよ、この駐車場に入ってね」的な看板が掲げられていて、それに従って車を停めた。
20台ほど停められる林を切り開いたスペースに、すでに4台ほどの車があったが、人は乗っていないようだ。
すでに山に入っているのだろう。

エンジンを切ると、沢の音がかすかに聞こえる。
音はそれだけ。

この辺りに人間は自分一人だけかもしれない。

真っ暗闇かと思っていたが、月の光で明るい。
十五夜が近いから満月に近くて明るいのだろう。

明日は晴れるか?

山の端のラインが美しい曲線を描いている。

P1020353.jpg

そんな景色を眺めながらビールとサワーとカワキモノで車中の一人宴会。
携帯電話も圏外。

なんとも贅沢だ。

夜10時頃になると少し冷えて来た。
車中でシュラフにくるまる。
一応、なにかの時のために武器として手元にストックを置いておいたことは言うまでもない。
そして、これがピッケルなら申し分ないなぁ~、考えてみたらピッケルって凄い凶器だよな~などと考えているうちに眠ってしまった。



9月10日(土)

目が覚めたのは明け方の4時頃。
両隣の車のドアを開閉する音や人の声で起こされた。
見れば駐車場は満車に近かった。

やっぱりね。
この駐車場は早く来ないと良い駐車スペースを確保できないと聞いていたから前日に乗りこんで正解だったのだ。

きょうは常念乗越までの行程だから朝7時頃出発すればいいかなと思っていた。
だからもう一度寝ることにした。
しかし、周りはすでに活動モードな人々でいっぱいだ。
こちらはウトウトするも外が騒がしい。

考えてみたら自分も久し振りのテント泊だから荷物も重いことを思い出した。
だから早く行動するにこしたことはない。

ムクムク起きだし、隣りの車の方に挨拶。

諸々の準備を済ませて出発した。

登山口で登山届を提出し、トイレを済ませていよいよ入山。

背負っている70Lのザックとは初の山行だ。
8月に購入したばかり。

というのも、このところずっとテント泊をしていなかったから、昭和の時代に購入した80Lのザックがダメになって廃棄して以来、必要が無かったのだ。

しかし山友達数名と8月20日からテントで鳳凰三山に行くことになり、それじゃということで買ったのだった。

オスプレーだ、ホグロフスだと小洒落た輸入モノが巾を利かしているようだが、石井スポーツの店員さんに従ってパイネのザック。
実際に非常に軽く、非常に背負いやすい。
当然ハイドレーション対応。
ま、本当のことを言えば小洒落たメーカーのもデザインは良かったけど、背負った感覚がしっくりこなかっただけだ。

しかし、その8月20日の鳳凰三山は天気が悪くて中止。
その後も週末ごとに仕事があったり、天気が悪かったり、台風だったりと山に行けなかった。

その間、パッキングが済んでいる新しいザックがオレを苛むのだった。

そして、よーし、いよいよ行けそうだという段になり、誰かを誘おうかとも思ったのだが、今回はソロで行こうと決意。

大それた決意というわけではない。
だけど、このところ経営に少し緩慢になっている部分がなきにしもあらずだ。

詳細は割愛するけど、少し自分に喝を入れ、また新たな気持ちでビジネスに邁進するために弛んだ心に一撃を加えることも必要かもしれないと思った。
あの独立創業した頃の辛くて苦しくて、分厚い壁の前でへこたれそうになって、それでも歯をくいしばってきた頃を思い出すことも必要かもしれない。



登山口から500mほど進んだところに山の神が祀られている。

P1020357.jpg

二礼二拍一礼。

一ノ沢の左岸に沿って緩やかに登って行く。
沢音が心地良いし、樹林と沢のおかげで少し涼しい。
何度か丸太を組んだ橋で支流を渡る。

スタートからしばらくは実に順調。

なーんだ、テントの装備を担いでも、ぜーんぜん平気じゃん!
むしろ10年前より軽快なんじゃね?
やっぱり、日頃のジョグや、暴飲暴食が良かったんだー!

しかし、これは大きな間違いなのだった。

1時間40分ほど歩いてから一度ザックを下ろして休憩。

ハイドレーションは確かに便利だけど、なんだかチューチュー吸っているだけなので飲んだ気がしない。
まあランニングの時なんかにはいいかもね。
トレランには最高だろうな。
それよりも、水場でゴクゴク飲む冷たい水のなんと美味いことよ!

トリカブトらしき花がたくさん咲いているルートを更に沢沿いに登りつづける。

P1020363.jpg
P1020366.jpg


笠原沢を過ぎると、いよいよ急登が始まる。

山腹をトラバースして一ノ沢の川原へ。

階段が出てくれば、ここが胸突八丁だ。

P1020369.jpg

ここから少しの間が難所とされている。

確かに路が肩幅程度しかないので、すれ違いの際、またはバランスを崩すなどして滑落事故が起きているのだろう。
しかしまあ、慎重に歩けば問題は無い。

30分ほどのトラバースと登りで最終水場の看板が出ている開けた場所へ。

P1020374.jpg

ああ、もうヘトヘト&ヘロヘロ。
ここでも水をゴクゴク。

あー!こりゃ、うめ~!

行動食もパクリ。
手拭も濡らして顔・身体を拭えば少しだけ復活。

ここからがまたキツイ登り。

歩がなかなか進まない。
やはり体力って落ちるんだよ、残念ながら。
それが運命。
オレも50を過ぎた・・・
山小屋泊の山行に慣れた身体にテント泊の装備が重い。

第一ベンチを過ぎる。
第二、第三とあると聞いていたが、第一の次は、ただの「ベンチ」だった。

P1020375.jpg

その最後の「ベンチ」で休憩。

あー、もうエスカレーター持ってきてくれー!
もう登れませーん。

と言っても、そうもいかないし、そもそも自分との闘いじゃなかったの?一撃とかどうしたんだ?と言い聞かせてまた登る。

ヒーコラヒーコラ・・・
あ゛ー
う゛ー
脚が・・・・
だずげでぐれー(たすけてくれ)
と言ったところで、ここは山だ。
遭難でもしなけりゃ誰も助けてはくれない。

だから歩を進めるしかない。
少しづつ。
一歩一歩。
とにかく前へ。


樹林帯を抜けた。

P1020376.jpg

あとは、なんとか急登を登り詰めれば・・・

なんとか、なんとか・・・
ヒーコラ、ヒーコラ・・・

着いた!

常念乗越だ!

P1020377.jpg

その広く開けた鞍部の向こうに突然

じゃーん!

槍穂高!

P1020378.jpg

Woooooooooooo!

なんという絶景!
感動だ。

赤い屋根が常念小屋。

登って来る人来る人、必ず「うぉー」とか「スゲー」とか歓声をあげる。


初めて常念岳の頂を踏んだのは、遥か20数年も前のことだ。
それは燕岳から上高地へ縦走した時で、確か同じ9月だったのではないだろうか。

その後も数回登っているから、この景色のこと忘れられない。

だからもう一度見に来たのだ。

しばし見とれた後、常念小屋にテント設営の料金を支払う。
トイレ使用料込みで600円。
水は1リットル200円で分けてもらえる。

そして、久々にテントを設営。

あー、早くビール飲みたいんだよーねー。
あー、面倒だよー。

と泣きごとを言っても誰も助けてくれない。
雨と風が無いだけマシだ。

これが槍見の我が家。

P1020384.jpg

まだフライシートかけてないけど。
トイレも見えるけど気にすんな。

さて、設営が終わってもまだ昼だ。
ビールか?
夜までまだまだ長いぞ。

ほれ、あの奥に常念岳の頂上が待ってるよ。

P1020382.jpg
(山頂はこの写真のずっと奥にあります)

でも、ここまでテント担いできたからもうヘロヘロだよ。
足が棒。

明日の朝、ご来光を見るために登るのだから今日はもういいでしょ。

無理無理。
ビール、ビール。
飲も、飲も!

しかし一方で、ここまで何しに来たんだ?
見ろよこの天気。
360度大パノラマの絶好のチャンスだろ。
時間があるなら登るべきじゃないのか?という自分・・・

しこたまハシゴ酒の後、ラーメン食べるか食べないか悩むのと一緒。
まあ普段、大体は誘惑に負けてラーメン食べるよな。

というわけで、誘惑に負け・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・なかった!

強いぜオジサン!

サブザック(ただのナップザックというやつ)に財布と、カメラと、水と、防寒着を入れて常念岳の山頂を目指す。

初めは小さな石が多い九十九折の道。
そこから岩の道。
浮石に注意して、ペンキをたどって登る。

8合目で少し傾斜が緩み、やっと山頂を見ることができる。
しかしまたその後はキツイ登り。

そして祠のある山頂へ。

P1020407.jpg

やったぜ!

とんでもない景色に疲れが完全に吹っ飛んだ。

西側には天空を突き刺す北鎌尾根を従えた槍ヶ岳の勇姿。

P1020402.jpg

その左、大喰岳、中岳、南岳、大キレット、北穂高岳と3000m級の穂高連峰が梓川を挟んで対峙する。

北側には横通岳から大天井岳、鷲羽岳も見える。

南は蝶ヶ岳に続く稜線・・・

まあ、とにかく動画でどーぞ!



あー、最高だ。
登って良かった。

証拠写真

P1020404.jpg

しばしボーっと頂上からの景色を眺めていた。

やっぱり山はいい。


頂上から乗越までの下りは45分くらいかな?
地図にはそう書いてある。

ズンズン下りて常念小屋に直行。

生ビールが待っている!

800円。
東京ドームと同じ価格だ。

P1020412.jpg

それにしても、一日の山行を終えて飲む生ビールより美味しい飲み物がこの世にあるだろうか?

きっと無い。

しかも槍穂を眺めながらとくれば、たまらない。

いま下ってきた常念方面。
P1020417.jpg

横通岳方面
P1020418.jpg

ああ、なんて綺麗なんだ。

今度は缶で。

P1020415.jpg

あー、最高だーよー、太陽がいっぱいだー。
気分はアラン・ドロン。


気持ちよく飲んでいるうちに、なんだか人が増えてきて、一人で飲んでいたのだけれど、二人で登ってきていた先輩と同席させていただくことになる。
ビールをはじめ、私の持ってきたスロベニアワインや、その方が小屋で買ってきた日本酒、持ち寄ったつまみ類で中宴会。

P1020421.jpg

さらに、その二方の傍にテントを設営していた青年、武田君も加えて4人で宴会。

あーいいね~~
山の空~

P1020423.jpg

日本酒もおでんもご馳走になる。

更に近くにいた信州大卒のクラスメートで登ってきた美しく賢そうな女子3名も加えて大宴会!

P1020424.jpg
P1020425.jpg
(モザイク処理をさせていただき許可をいただいて掲載させていただいています)

寒くてダウンやら防寒具を着こみ、山の話し、地元の話し、なんだかわけのわからない話で大盛り上がりだった。

日も暮れてきて酔っ払い!
おいらのワインは山ガールに飲まれちゃったわ。

結局、本日の夕飯は酒とつまみ。

それにしても先輩、おでんも酒も本当にご馳走様でした!
また会える日を楽しみにしております!
ご連絡をお待ちしております!

他の皆さんも、また会おうねー。

さて日もとっぷりと暮れてきた。
男どもはテントのネグラへ、山ガール(なのか?)たちは山小屋へ。

明日は頂上でご来光を見るから7時半か8時頃にはシュラフにもぐり込んだ。
そしてもぐり込んだと思ったら、酒の酔いと、登りの疲労でオヤスミ3秒。

すぐに眠りに落ちた。


9月11日(日)


目が覚めて腕のProTrekを見ると3時。
4時にアラームをかけてあったが、その前に起きてしまった。

二人用のテントに一人だから広々として実に快適だ。
この季節で雨も風もなければテントは最高。

きょうの常念小屋は大混雑で、1畳のスペースに2人という状況らしい。
テントの良いところはそんな混雑もなく、自由気ままなところだ。
もちろんテン場にもモラルはあるけど、いまここで外に出るのも、トイレに行くのも、小屋のように気を遣わなくて済む。
しかし山小屋は大好きだ。
日本の主な山小屋に全部泊まるという野望は、まだまだ捨てていない。

テントから顔を出してみた。
冬のように満天とまではいかないが、おびただしい数の星星星・・・・・・・・・・・・・・

隣りのテントからは大きなイビキも聞こえる。

もう眠れないだろうと思い、ヘッドランプを点けて外に出る。
しばらく空を見ていた。

オリオン座が見える。
冬の星座かと思っていたけど、この季節にも見えているんだなぁ・・・
空を見上げながら、ただ漠然と宇宙とか地球とか命の神秘を感じていた。

そのうち、山小屋からも人がチラホラ出てきた。
多くのテントで明りが灯る。
暗い中でお湯を沸かし始めたり、テントを撤収し始める人たちは縦走する人たちだろう。

日の出は5時25分と昨日のうちに山小屋で教えてもらっていたので、常念岳山頂まで1時間10分とみて4時に出発。
その前にカロリーメイトだけ食べておいた。

すでに登っている人たちのヘッドランプの明りが見える。
自分もヘッドランプでペンキの○印を探しながら登ってゆく。
気温が低いので快調だ。

東の空が焼けてきた。

P1020431.jpg

眠っていた穂高連峰に明かりが差してくる。

P1020432.jpg

山頂に到着。

素晴らしい雲海が広がる。

P1020434.jpg


まだか、まだか・・・・
日の出はまだか・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


キタ―!

P1020436.jpg

2011年9月11日 常念岳山頂からのご来光だ。

動画でとくとご覧ください。



昨日ご一緒させていただいた女子3名も登って来ていた。
P1020437.jpg


穂高連峰に常念岳の影。
P1020440.jpg


朝の山頂
P1020447.jpg

これも動画で



寒くてダウンを着ていたが、ハートが熱くなるような光景だった。
ずっとこの山頂で光と影が織りなす大自然の移りゆく景色を見ていたかった。

女子3名は蝶ヶ岳に向かうので、お互い気をつけてと挨拶を交わして別れた。


テントまで戻って朝ご飯の支度。
といっても岳食のカレーうどん。

P1020457.jpg

お湯を沸かして、5分くらい煮込むだけ。

山で料理とか出来ないんだ。
ちなみに、平地でも出来ない。
食べるの専門。

でも、このカレーうどんは結構美味しいんだよね。


朝ごはんの後はテントの撤収作業が待っている。

あー、設営よりももっと面倒なんだよねー。

昔は作業する振りしてればいつの間にか撤収も終わってたのになぁ~
一人じゃサボれないんだよー。

でも、まあ実はなかなか上手なんだよね。
それに天気も良いし。

全てのパッキングも終えて下山の時がやってきた。

小屋から離れた方のテン場に、昨日のお礼に向かうが、テントも少なくなっていたし、どれが目指すテントかわからなかったのでそのまま下山することにした。
メールアドレスの交換などもしたから、また会える。

さようなら常念乗越。
また必ず来ます!


昨日、喘ぎながら登って来た道をズンズン下る。

頂上から見た通り安曇野方面は雲の下だった。
だから途中の樹林帯は雲の中。

途中の烏帽子沢あたりでは、昨日も一言二言、言葉を交わした女性が品川の方と判ったので

オールディーズナイト

にお誘いした。
(CM)

山では出会いが多いなぁ~


登山口には昼少し前に到着。
(だったと思う)

もちろん手前にあった神社には無事に帰れたお礼参りをした。

駐車場に戻って感慨にふける間もなく車を出す。

温泉には寄りたいが中央高速が渋滞する前に帰るという作戦。

稲穂が黄金に色づいている安曇野の美しい景色の中、高速に向かう。

途中の蕎麦屋で美味しい蕎麦も食べたかったが、店を調べる時間も無かったし、なにしろ着替えをしたかったので高速に乗り、梓川S.Aへ。
トイレを利用して身体を拭って着替える。
信州といえば蕎麦だから、天ぷら蕎麦を食べた。
ま、普通に美味しかった。

眠ければ少し仮眠をとるところだったが、全く眠くなかったので出発。

しかし残念ながら、やはり上野原からは渋滞の連続。
ビリー・ジョエルや山下達郎を歌っていればイライラもしない。

やがて新宿の高層ビル群が見えてくる。
山からの帰りはいつも思う・・・

今朝の常念岳山頂から見たあの景色は夢だったのではないのか?

まさに夢のような景色だった。
実際には、写真や動画では決してわからない。


「痛快云わん方なかりき。かかるコースも神の力をかりて無事予定通りの結果を得しは誠に幸いなり、神に感謝せり。ああ思いめぐらすものすべて感慨無量なり」
―加藤文太郎「単独行」より

ワンパターンだが、山から下りた思いを、この文よりうまく言い表せない。

にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村

常念岳、素晴らしかった。
さらにまた山への想いが連なるばかりだ。

Twitterボタン
Twitterブログパーツ

フェイスブックは → ここ

2008年の槍ケ岳山行記は→ ここ

テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

プロフィール

辻本孝良

Author:辻本孝良
東京都中央区で会社経営してるけど、山とか酒とかメシとか阪神タイガースとかの、どうにもならないような記事が多め。
志の低いブログでごめんなさい。

会社のサイトは 
http://www.e-crossroad.jp

Facebookは  
facebook.com/takayoshi.tsujimoto

Instagram は
instagram.com/55crossroad

Twitterは  
http://twitter.com/t_tsujimoto

で見てちょ。

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索
RSSフィード
リンク