兄の紹介で古本屋さんとの仕事をお請けすることになりそうだ。
これは願ってもない。
それは憧れの業種。
毎日毎日、本とレコードに囲まれた部屋で、暮らしたい。
夜ならウイスキー、昼ならコーヒーなんか飲みながら・・・
(実際の古本屋さんはそんなことしない)
こちらの古本屋さんは浦和の老舗。
店主の奥様が兄の同級生で、昔のご近所ということもあり、打合せしながら大昔の話に花が咲く。
遠い遠い昔のこと。小学生、中学生だったころ、南浦和のお話し。
そういえば、つい先日のことだが、とても久しぶりに子供の頃の思い出の場所に行った。
9月26日(土) 午前中の仕事を無理やり終わらせて、そそくさと南浦和へ。
中抜けして、さいたま市文化センター小ホールで「天満敦子ヴァイオリン演奏会」を聴くのだ。
その前に、文化センターへの通り道でもある、南浦和駅西口前の大谷場氷川神社に参拝。
(今、大谷場は全く反対口にあるが、昔はこのあたりも大谷場村だったのだそうだ)
ああ、懐かしい!
ここは幼少時代の遊び場の一つだった。
当時、この社の軒下にはアリジゴクがたくさんいた。
だから、そこいらへんの大きな蟻を捕まえては、そのすり鉢状の穴に放り込む。
蟻は必至で穴から逃げようとするが、アリジゴクは蟻に砂をかけて自分の方へ落そうとする。
逃げる蟻、砂で攻撃するアリジゴク。
そして・・・悲しくも力尽きた蟻がアリジゴクの餌食となる。
そんなことが面白くて、友達と何度も何度も繰り返していた。
今思えば、残酷。
しかし、そんな日常的な遊びから生物に生命があるということを学んだような気がしてならない。
注)ここからは食事中などには読まないことをお勧めいたします。
子供のころ、トカゲを何十匹も捕まえて粉ミルクの缶の中に入れて飼っていた。
もちろん母には内緒。
しかし当然、下の方のトカゲが死に、それからは連鎖的に・・・缶の中の異臭・・・
蛇を虫カゴに入れて飼ったり、蛇とトカゲ、蛇とノコギリクワガタ、トカゲとカブトムシを闘わせたり(闘わなかったけどね)カタツムリを殻から引っこ抜くとナメクジになるのかどうか実験したりしていた。
ザリガニのシッポを引きちぎって、次のザリガニを釣るための餌にするのなんか当たり前。
カエルのお尻に爆竹を突っ込んで火を点けたりもした・・・
お尻から煙を出しながらピョンと跳ねるカエル。
そして爆竹が破裂する。
当然、カエルも破裂・・・
ああ、本当にごめんなさい。
たくさん殺生しちまったなー
でも、当時のガキどもは、みんなこんなことやってたのね。
話がズレ過ぎた。
で、その大谷場氷川神社の凄いところは、なんと狛犬が「狛キジ」なのだ。
鳥のキジだよ。
これ

理由はよく知らないけど、なにしろキジなのだ。
浦和には他にも、調神社のウサギの狛犬(うさぎいぬ?)など面白い狛犬の神社がある。
謂れは知らない。
秩父の山犬伝説と併せて、老後の研究課題としよう。
多分・・・
さて、天満敦子さんの演奏はロマンティックで情熱的だった。
そして、ストラディバリウス・・・
泣く子も黙るビッグネーム。
だから私のような素人で、さもしい輩は、その名前だけで酔いしれてしまう。
あの小さな楽器一つで、都内に、そこそこのマンションが買えるのだなんて考えながら見て聴いてしまう。
「うーん、やっぱりストラドは違うね」
なーんて言ったって、ホントにわかってんの?
ストラトキャスターじゃないよ!
本当にわかる???
「やっぱり○○年のボルドーは違うねー」
なんて言ってる、ちょっとワインをかじり始めたオッサン(Sさん)と同じじゃないの?
私にバイオリンの音色が本当にわかるとは到底思えない。
しかし、それでも敢えて言わせてもらう。
ストラディバリウスの生音はマジで凄かった!
子供の頃、缶蹴り、サッカー、野球、釣り、虫取り・・・そんなことしかやってなかったけど、せめてバイオリンとかピアノとか習っていたらなぁ・・・
もう少しはまともな人間になってたかも。
だが、あとのまつり。
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にほんブログ村で、先日同じ場所をのぞいても、昔たくさんいたアリジゴクは全くいなかった。
ウスバカゲロウの住める環境ではなくなってしまったからだろう。
寂しいねぇ・・・
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