武甲山の写真展にお誘いいただいた。

今年の2月に秩父の武甲山に登った。

これはその時の写真。
CIMG2635.jpg

そして、その時に書いた記事 → ここ

この記事を読んでいただいた方から、武甲山と秩父夜祭の今昔を紹介する写真展へのお誘いをいただいた。
映画も上映するらしい。

武甲山のことは、ぜひ多くの方に知ってもらいたい。
その悲しい歴史は埼玉県民だったら知らなければならない。
それは義務だ。

そして埼玉県民以外の方にとっては・・・

義務だ。

その写真展の詳細は → ここ

協賛も募集している。
なんとか時間を作り、紅葉を見た後に是非、寄らせていただきたい。

そんなわけで紅葉狩り&写真展ツアーの参加者を募集する!
詳しいことはオレまで。

一緒に行かなくても、時間があったら行ってみてね。
紅葉、自然、蕎麦・・・
秩父散策も楽しい。

クリックもよろしく。
にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村

もう、紅葉の季節か~

テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

GのV3を虎の選手はどう見ているのか?!

ジャイアンツの原監督は、優勝監督インタビューで目に涙を浮かべていた。

熱いぜっ!

CIMG3521.jpg

リーダーは想いを語れ!


語れなければ行動で示せ!

何が何でも解らせろ!


タイガースの皆さんは、この涙をどう見ているのですか!?
猛虎魂が疼き、悔しくて眠れない日々ですか?

臥薪嘗胆

と思ってくださいね!

残念ながら、今年は完敗・・・というか 惨敗でした。

ジャイアンツの関係者並びにファンの皆様には、心よりお祝い申し上げます。
しかし、V4は決してさせませんので、ご安心ください。

ジャイアンツに敬意を表してオレンジ色のボタン
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

日本シリーズの健闘を祈る。

映画 『おくりびと』   テレビだけど、観ました。

昨晩、テレビで 映画『おくりびと』を観た。

初めはユーモアを交えながらテンポ良く話を進める。
観ている者は、どんどん引き込まれてゆく。
そして徐々に徐々に、静かに、深く観る者を感動させる。
日本人の死生観だけでなく、人への愛を感じさせて心満たされる良い映画だった。

それで、この映画で気になって気になって仕方なかったのが、主人公の住まいとなる父親が残したカフェ。
素晴らしいインテリアで、私がエイプリルフールに書いた 

 この記事 

のバーのイメージにちょっと近いかも。

だが、実は気になったのはインテリアではなくて、そこにあったJBLのスピーカー。
これが気になって気になって・・・
あれって 4318? 
おお、そーだよ。
欲しい! 
喉から手が出るぜ。

okuribitojbl.jpg

この写真は私ではない。少し似ているが映画のワンシーンだ。
ほら、あるでしょ。
JBL 

でも、ちょっと時代が合わないのでは?
いや、まあ、そんなことはどうでもいい。

しかし、おシャレだねー、この感じ。

今、LUXMANのアンプが故障していて修理に出さなければならないのに、なかなか持って行けずにいる。だからレコードは小さなコンポで聴いている・・・
というか、時間が無くてあまり聴いてないのが現状。

そんなこともあり、オーディオに随分と気をとられながら観ていた。
しかも、なんと山務が扮する社長のリビングにもJBLが!

いやいや、インテリアもオーディオもレコードも、この映画を作った人たちのセンスの良さがキラリと光っていました。

それから鳥海山のある風景。
これも素晴らしかったなぁ。
お客さんで歴史好きのKさんと、この前さんざん上杉家と米沢藩の話をしていたので、いまとても山形に魅力を感じている。

そして、もちろん主役のモッくん。
良い役者になったもんだ。
しかも、本当にかっこいい。
さすが、私の後輩だ。

同じ埼玉県人だから・・・
そんな後輩・・・
それだけ・・・

そしてそして、特筆すべきは、山務だ。
やっぱりこの人は凄い。
凄いというよりスゲエ。
あの焼いたフグの白子を食べるシーン。
これには完全に参りました。
何かを口にするという意味では、『マディソン郡の橋』の中でシャワーから滴り落ちた水滴を舐めるメリル・ストリープを見た時以来の鳥肌。
そして『暴力脱獄』で50個のゆで卵を食べるポール・ニューマン以来の衝撃だった。
骨付きチキンのシーンと合わせて、生と死を暗示させているのだろうか。

なんにしても、私が死んだら山務の会社でモッくんに納棺をお願いしたい。
で、葬式のBGMには、マーラーの5番 4楽章をかけてくれ。

というわけで、なんでもいいから白子の好きな人は下のボタンをクリック
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

ああ、フグの白子食べたい!



テーマ:日本映画 - ジャンル:映画

よか男と友達になったきに (土佐弁のつもりだが間違ってたらごめん)

きょうはシルバーウィークの2日目ということで都心部オフィス街の道路はガラガラ。
いつもこうなら仕事もはかどるなぁー、と思いながら戸田、新宿、丸の内、日本橋浜町の現場回りをしてた。

さて、昨日の出会いのお話し。

日本橋浜町の現場で仕事を終え、職人さんたちに「明日もよろしくねー」と地下鉄で帰途に着く。
帰って素直に夕ご飯を食べれば良いのに、岩本町あたりの赤ちょうちんがオイラを誘惑する。

赤ちょうちん、冷えた生ビール、炭火焼き鳥、厚揚げ、マグロぶつ・・・

ぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつ・・・
腹減った
ぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつ・・・
仕事の後の一杯はたまらない
ぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつ・・・

負けた…

だって、いっぱい仕事してお腹がペコペコなんだからいいじゃん、いいじゃん、と自己弁護。


秋葉原駅にほど近い、初めて入る居酒屋さんへ。
一人、カウンターで、とりあえずの生ビール。
なかなか美味しい料理の店だった。

で、2杯目の焼酎を飲んでいる頃、隣の空席に男の人が一人で来て座った。

「観光ですか?」
と訊かれたので
「いえいえ仕事の帰りです」と返す。

それが始まり。

気がつけば、差しつ差されつ、肩組んで10年来の友人レベルになっていた。

CIMG3522.jpg


Photo by 板さん

二人の酔っ払いオジサンズを見てもしょうがないだろうからモザイクかけた。

彼は私より少し年下。
高知県土佐市から来たそうだ。
言葉が土佐弁
秋葉原のホテルに泊まっている。
バイク乗りで精悍な感じ。
武市半平太は、こんな風貌だったのではないか?
会ったことないが。

彼のお嬢さんは交通事故による脳挫傷で苦しんでいて、その学会というか総会のようなものが東京で開催されているのだという。
そのために来ている。

自分の子供への献身は、親ならば当然と言えば当然のことだと他人は簡単に言う。
しかし、それは時に厳しく、辛い。
肉体的にはもちろんだが、経済的にもそうだろう。
それに、自分のための時間がなかなか作れない。
我々の想像なんか遥かに及ばないご苦労に頭が下がる。
山に行けなくて嘆いている自分が恥ずかしい。


自己紹介の後も話題が尽きない。
うどんの話し、カツオやマグロの話し、歴史上の人物の話し、四万十川・・・

だから、もう一軒ハシゴ。
気がつけば終電もないから自分の泊まるホテルを予約して、また飲む。
こうなりゃ、いい加減に酔っ払いのアホなオジサン2人。
2時過ぎまで飲んでた。

こうして、飲み屋で知り合った人とも和が広がることもある。
私の場合、それが多過ぎるという批判もある。
中には悪い人もいるから気をつけろとか、そもそもそれでいいの?って。

なるほどー
真摯に反省・・・は、少し。
しかし色々な人と仲良くなると、世間が広がり、自分の糧になることもある。


糧になった!
だから、これでいいのだ。

それに向こうに行く機会があれば、美味しいうどん屋さんを教えてくれるって。

ほんとに、よか男じゃったきに。(土佐弁のつもり)

再会を約束した。


で、恒例のクリックをどうぞ。
にほんブログ村 経営ブログへ
にほんブログ村

よか男と知りあえるよ。

テーマ:ビジネスブログ - ジャンル:ビジネス

シルバーウィークって何?

巷では、5連休とか、シルバーウィークとか、なんだかとても楽しそうな大型連休が近いらしい。
遊ぶ計画の話で、大いに盛り上がるお取引先、メーカーさん、友人や仲間も多い。
中には、北欧ツアーに行くなどという大胆不敵な輩もいるから驚きだ。

だけど、私なんか、このところ休み無しね。
来月中旬くらいまで休み無し。
このシルバーウィークだって、現場やらセミナーやらが目白押しだ。
どこにも行けないぜ。

零細企業をやってれば、そんなの当たり前。
全然平気。
連休なんて羨ましくない。
仕事は楽しい!
ルンルンだ!
仕事が無いと不安で眠れなくなったりすることもあるけど、あれば嬉しいよね。
だから、休みなんて全然要らない。
むしろ、民主党には土日を廃止する法案を作って通してもらいたいくらいだ。

ははははは・・・・

・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・

はー・・・・


そんなわけない・・・

でも半分は本心。
仕事がなくなったらどーしようって思うでしょ。
でも半分は嘘だ。
休みは、やっぱり欲しい時もある・・・

というのも、昨年のゴールデンウィークに北八ヶ岳でお友達になったTさんから、数名で日光白根山に行くから一緒にいかが?というお誘いがあったのだ。

この記事   で読んでね。

他にも、あれこれ遊び、山、のお誘いがあるけど、ダメ。
行けません。
仕事優先!

でも、日光白根山 か・・・

行ったことないから良くシラネー山。
上州あたりの山から良く見える山だよな。

行ってみたいなぁ
いろいろ、調べて楽しみにしていたのだがなぁ・・・

中小零細は辛いねぇ。

え?! 辛いのは、うちだけ?
そーだろーなー

というような、くだらない愚痴をこぼしてんじゃねーよ、と思ったら

にほんブログ村 経営ブログ 中小企業社長へ
にほんブログ村

をクリック!

このボタンはデカイ。
だから休日がデッカク充実します。

テーマ:中小企業の経営 - ジャンル:ビジネス

鳥谷弾で壮絶な打ち合いを制す!対巨人戦5カード連続勝ち越し!

何だかんだと忙しくてプレーボールぎりぎりに東京ドームに到着。
やはり巨人戦となると、他のチームより気持ちが昂る。

CIMG3499.jpg

クライマックスシリーズというシステムに対しては、それほど肯定的ではないけれど、ヤクルトとの順位をひっくり返したいま、出場の権利を得られるのであれば、そりゃ得た方が良いに決まってる。

但し、勝率5割以上という条件付けが必要だと考えている。

それならば、今日のゲームも落とせない。
タイガースにとって重要ではない試合は一つたりとも無いのだ。

ドームに入り3塁側の席に着くと、いつものクロスロード猛虎会員の面々(と言っても2名)は既に到着していた。
早速ビールを買うと同時にプレーボール。

1回表 いきなり浅井の先頭打者ホームランから幕開け。
幸先は良いが、乱戦の予感・・・

そして予感は当たる。
壮絶な打ち合いだった。
前の試合の完封が嘘のような岩田の乱調・・・
追いついては離されるというイライラするゲーム展開・・・

5回表 3点差を追いつく鳥谷の3ラン。

CIMG3509.jpg

ゲームを振り出しにもどし、

そしてそして、

最後に決めたのも 鳥谷 だ!

筒井―江草―アッチソンと継投。
盤石だ。

最後は

CIMG3514.jpg

球児

三人をキッチリ抑える。

試合終了

ハイタッチ
CIMG3518.jpg

「六甲おろし」の大合唱

それにしても・・・ハラハラドキドキの勝利

やはり巨人は強いし、すでに1位通過はほぼ確定しているから、体力温存モードに入っているのかもしれない。

しかし、我々は何としても5割までは絶対に戻し、胸を張ってクライマックスシリーズを戦うべきだ。
その制度があるのだから。

原監督

CIMG3521.jpg

クライマックスシリーズで相まみえましょうぞ!

で、イチローは凄い!
野球は美しい!
と思ったら、下のボタンをクリック!

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

テーマ:阪神タイガース - ジャンル:スポーツ

神戸 ♪ 泣いてどうなるのか~ ♪

9月8日(火)いま神戸から帰る新幹線の中で、この記事を書き、アップしている。
そんな時代だ。

昨日、神戸2日目は、夕方に仕事を終えてホテルに戻る。

部屋に居ても仕方ない。
だからハーバーランド、メリケンパークをそぞろ歩く。
特に、あてがあるわけではない。
そもそも地理がわかっていないから、適当に歩き、適当な串カツ屋さんか中華街あたりでディナーするのだ。

CIMG3460.jpg

あー、神戸だ~

やっぱり港町。
横浜っぽい。
でも、山が町に迫っているところが違う。

元町も月曜だから人が少ない。

CIMG3458.jpg

中華街

CIMG3466.jpg

横浜より、かなりこじんまりとしている。

CIMG3470.jpg

それにしても、こういう散歩は一人じゃイマイチつまらない。
でも、泣いてもダメ。
どうにもならない。

ブルース・リーは泣いたりしない。

CIMG3467.jpg

中華は一人の場合、飲茶か小皿系じゃないと厳しい。
こじんまりした家庭的な店を探していると、男の人に勧誘された。
話を聞けば、誠実で嘘が無い。
価格は普通だが、家庭的。

一又村という店
「ゆういっそう」と読むのだそうだ。

餃子は、かなり美味しかった。

CIMG3472.jpg

生ビールには餃子だよなー!

他、大好物のピータンと麻婆豆腐を注文。
ピータンは、さすがに本物で美味しかった。
麻婆豆腐は、もっと豆鼓醤がきいた、深めの味が好きだな~

それにしても食べ過ぎじゃないの?
しかも生ビール3杯。

さらに・・・
店を出た後も、屋台系のラーメンまで食べてしまった・・・
神戸牛が入ったラーメンだっていうから・・・
半ラーメンのようなもの。300円
写真撮るの忘れたけど・・・

で、これもまた旨い。
中華街は大好きだ。

しかし、このままホテルに帰って寝ちゃったら、いくらなんでもイケないだろう。
牛になるどころではない。
トドになる。

じゃあ、まだ夜も早いから北野まで歩いちゃえ!
てんで、お腹いっぱいだけど適当に、北野の方角に向って歩き出す。

この日も神戸は暑かった。
汗かきながら  ♪歩こう~歩こう、私はメタボ~♪
 
けっこう歩いたな~
しかし、北野の異人館周辺は、すっかり観光モードが終わっていて、暗くて淋しかった。

CIMG3480.jpg

スタバも歴史的な建物の中にある。

よくわからないがイングランド館。
バーになってた。

CIMG3481.jpg

有名な風見鶏の館とかも寄ろうかと思ったが、なんだか人も少ないし、異人館っていったって、お洒落だけど、あんまり面白くないから三宮駅方面に歩いて帰る。

三宮って、高級っぽいクラブやバーがたくさんあるんだね。
東京だと銀座?赤坂?
神戸のことはわかりませんけど。
「ドウハン」のオジサン&オジイサン達が、お水なオネエサンとたくさん歩いてた。

いくら一人じゃつまらなくても、別に酒を飲むのにオネエサンにお金払ってまでねぇー
まあ、ひとそれぞれだからね。

ホテルに戻り、一応着替えてから結局またホテルのバーでスコッチを飲んだ。
神戸のオシャレスポットに一人は少し寂しいが、こうして一人で飲むのも良いものだ。
「単独行」の加藤文太郎を思いながら・・・

で、読んだら下のボタンをクリック!
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

一人を満喫できますよ。

テーマ:神戸 - ジャンル:地域情報

高取山に加藤文太郎を訪ねる

いま神戸のホテルでこの記事を書いている。
港町の夜景は本当に美しい。
(少し酔ってますが、ご容赦を)

きょう9月6日、ずっと以前から必ず登ると決めていた六甲山系の西側に位置する「高取山」に登って来た。
念願が叶った日だ。

高取山から見た神戸の街
CIMG3445.jpg

関西にもネット経由だけではなく、紹介系のお客様は多い。
特に、大阪と神戸はマーケットが大きいから、東京、神奈川、埼玉、千葉に次いで当然多くなる。

今回の出張は、神戸が本社のお客様の複合機入れ替えの商談だ。
というか既に決まっている。
全国の営業所、支店に納入させていただくので、明日ご挨拶に行くのだ。
そして、どうせ神戸に行くならば前日に入って、高取山に行こうと決めたのだ。

高取山。
標高は、たった328メートル。
東京の高尾山でさえ599メートルだ。
しかし、ここは私に多大な影響を与えた新田次郎の小説

『孤高の人』

の冒頭に出てくる山。

そして、その主人公である加藤文太郎が何度も訪れ、通り過ぎ、トレーニングを積んだ山なのだ。


----------------------------------------------------
以下『孤高の人』 プロローグ
----------------------------------------------------

雪がちらついているのに意外なほど遠くがよく見えた。厚い雪雲の下面と神戸市との間の空気層の間隙の先に淡路島が見えた。雪雲の底の平面は、鉛色をした海と平行したまま遠のいて行って、水平線との間に、くっきりと一条、青空を残して終っていた。そこには春のような輝きがあった。

 神戸市の背後の山稜を覆った雪雲の暗さから想像すると、間もなくはげしい風を伴った、嵐にでもなりそうな光景であった。神戸としては珍しいことである。

 若者は、その雲の底を生れて初めて見る怪奇な現象であるかのように見詰めていたが、首が痛くなると、眼を足もとの神戸市街とそのつづきの海にやった。神戸に生れて、神戸に育っていながら、このたった、三二〇メートルの高取山の頂上に、こんなすばらしい景観が展開されることをこの瞬間に発見したような気がした。

鈴の音がした。
若者が立っている高取山の頂上のすぐ下に高取神社がある。鈴が鳴ったのは参詣人があったことになる。

「この寒いのに、ものずきもいるものだ」
若者は、そのものずきの中に自分自身を含めて嘲った。間もなく老人が、ひっそりと足を延ばすような歩き方で山の頂に現われた。老人はひっそりと来て、ひっそりと眼を海の方に投げた。老人の呼吸には乱れがなく、まるで平地を歩いて来て、たまたまそこに立止ったような姿であった。
老人はかなり時代がかった鳥打帽をかぶり、運動靴を履き、左手に防風衣を持っていた。今日はじめてこの山へ来たのでないことは明らかであった。

(中略)

「大雪になるでしょうか」
 若者は老人に話しかけた。

「大雪?」
 老人は空を見た。

「多分降らないでしょうね、やがて雪雲は切れて、きらきら輝く冬景色になる」
「分るのですか、それが、なぜでしょう」             

「理由はない。加藤文太郎の命日は毎年天気がよかった。だから今年もそうでなければならない」

「加藤文太郎というと?」
 若者はやや首をかしげて聞いた。

「不世出の登山家だ。日本の登山家を山にたとえたとすれば富士山に相当するのが加藤文太郎だと思えばいい」
 老人の声は意外なほど若かった。

「さしつかえがなかったら、その人のことを話して下さいませんか、・・・・ここは寒いから、どうです、すぐ下の茶屋で・・・・・」

「いや寒くはない。それに風もない。加藤文太郎のことを話すには、此処がもっともふさわしいところだ、此処は加藤文太郎が最も愛していた場所のひとつなんだ」

(中略)

「加藤は生れながらの登山家であった。彼は日本海に面した美方郡浜坂町に生れ、十五歳のときこの神戸に来て、昭和十一年の正月、三十一歳で死ぬまで、この神戸にいた。彼はすばらしく足の速い男だった。彼は二十歳のとき、六時に和田岬の寮を出て塩屋から山に入り、横尾山、高取山、菊水山、再度山、摩耶山、六甲山、石の宝殿、大平山、岩原山、岩倉山、宝塚とおよそ五十キロメートルの縦走路を踏破し、その夜の十一時に和田岬まで歩いて帰った。全行程およそ百キロメートルを十七時間かけて
歩き通したのだ」

(中略)

「・・・だが人間的にも、彼は他の追従を許さぬ程立派な男であった。彼は孤独を愛した。山においても、彼の仕事においても、彼は独力で道を切り開いていった。仕事に対するときと同じ情熱を山にもそそいだ。昭和の初期における封建的登山界に、社会人登山家の道を開拓したのは彼であった。彼はその短い生涯において、他の登山家が一生かかってもできない記録をつぎつぎと樹立した。その多くは冬山であった。サラリーマンとしての限られた休日を利用してそれをやったのだ。一月の厳冬期に、富山県から長野県への北アルプス縦走を単独で試みて成功したのも彼が最初であった。食糧も装備もすべて彼独特の創意によるものが多かった。彼は疲れると熊のように雪洞にもぐって眠り、嵐が止むと、また歩いた。不死身の加藤文太郎、単独行の加藤文太郎と言われるようになったころ、彼はもう山から離れら
れないものになっていた」

「その不死身の彼は実際は不死身ではなかったのですね」

「いや、不死身であった。彼は山で死ぬような男ではなかった。被はきわめて用心深く、合理的な行動をする男であった。いかなる場合でも、脱出路を計算した上で山に入っていた。その彼がなぜ死んだか。
それは、そのとき彼が単独行の加藤文太郎ではなかったからだ、山においては自分しか信用できないと考えていた彼が、たった一度、友人と一緒にパーティーを組んだ。そして彼は、その友人と共に吹雪の北鎌尾根に消えたのだ」

 老人は眼を空に投げた。老人が予言したように張りつめていた雪雲に穴が明いて、そこから光の束が神戸市街を照らしていた。
「見えるでしょうあの和田岬のあたりの日の当っているところ・・・加藤文太郎はあの造船所に技師として勤めていたのです」

-------------------------------------------------
こちらのサイト

からコピー&ペーストさせていただきました。
厚くお礼申し上げます。
-------------------------------------------------

早朝の新幹線で東京を発つ。
新神戸に向かい、そこからタクシーでホテルへ。
スーツケースをデポして、すぐに電車で三宮からJR兵庫駅へ。
なぜ兵庫駅かというと、わけがある。
加藤文太郎が技師として務めていた三菱重工の神戸造船所と、住んでいた寮は和田岬にあり、そこから高取山に向かうとなれば、そのあたりを通ったと推測したからだ。
(多分、合っている)

歩き始めたのは10時半頃になってしまった。

それにしても暑い。
東京は29度という予報だったが、関西は33度・・・
この気温で低山はキツイはずだが、加藤文太郎の足跡をトレースしているのではないかという高揚感の方がずっと強くて、暑さがそれほど気にならない。

山に行く時は必ず地図を持っているが、今回はファミリー向けのハイキングコースなので問題ないという判断から、買わなかった。

だから紆余曲折の末に登山口へ。
地図が無いことは、もっと後にも後悔することに…

登山道は整備された階段の連続。毎日登山をしている皆さんのための道らしく、神社とお茶屋さんが点在する。
頂上にある高取神社への表参道なのだろう。

樹木が鬱蒼と茂り、木陰はやや涼しい。
そこをひと登り。

そして、とうとう来た。
高取山。

CIMG3447.jpg

三菱重工業 神戸造船所が見える。

CIMG3453.jpg

君は、そこの優秀な技師だった。
大学出の技師も敵わぬくらいの技師だった。

その当時、空港も、スタジアムも、高層ビルもマンションも無かっただろう。
ここで、どんな景色を見て、何を思っていたのか。

感無量。

私は君を想う。
君は31歳で北鎌尾根に消えた。
もう、私の方がずっと年上になった。
君がもし私の歳までもし生きていたら、一体どんな凄い登山家になっていたのだろう。

神社にも参拝。
そしてまたしばらく神戸の街を眺めては、君がどんな人だったかを考える。

だが、そんな時でもお腹は減るものだ。
新幹線でガッツリ系の駅弁を食べても、センチメンタルな気分に浸っていても。

一応、運動用の服装で、小さなザックも背負っているが、食料も何も持っていない。
だから、そろそろどこかの店でランチタイムにしなければ・・・
登ってくるときにチェックしたお茶屋さんで「うどん」を食べよう!
ってことで、下山開始。
その後は、ホテルに戻ってシャワーを浴び、ビールを飲んでから元町でも歩こうという計画。
私は加藤文太郎のようにストイックではないのだ。

神社の階段を下ったところに、道標がある。
こっちは何とかのバス停へ、こっちはどこそこ経由でなんとか駅へのようなものだった。
しかし、そこに「六甲全山縦走路」という表示があった。

全山縦走…
縦走路…
ジュウソウロ…
じゅうそうろ…
ぜんざんじゅうそう・・・

次の瞬間、加藤の単独行魂が乗り移っていた。
その表示の方へ歩き始めていたのだ。

六甲山系のことは何もわからない。
街だって全くわからない。
そして地図も食料も何もない。

しかし、ここに来る前に、いろいろなブログなどで読んだ情報を総合すれば、この縦走路を更に西に進むと、須磨アルプスの馬の背という岩場があったはずだ。
ここが、写真でしか見ていないが、なかなか雰囲気のある岩場だった。
最初の計画では、そちら方面から高取山を目指すはずだったのだが時間的に無理したくなかったので、今回のルートに変更したのだ。

だが、もう西の方角へ歩き始めた。
腹は減っているが、爽快な気分で妙法寺方面という表示に向かって、山らしくなった道をグングン下る。
ヘッドライトもあるから夜になっても構わない。
余程のことがあれば、南に降りれば必ず街があることがわかっている。
だから加藤文太郎になったつもりで下る。
途中で抜き去ったオジサンに「おー元気やなー、スピード違反で捕まるでー」と言われた。
関西では、こういうオッチャンが普通にたくさんいるから楽しい。

公園のグランドのような場所まで来ると、住宅街に入る。
そこから、少し大きな道路に出るのだが、道がわからない。

CIMG3452.jpg

こういった「六甲全縦」という看板もあるのだが、私は一般ルートの逆に進んでいるので、このような看板を確認するためには、ポイント、ポイントで後ろ向きにならなければならない。
山歩きには、地図をケチってはいけないことがわかった。良い教訓だ。

高速道路の下を過ぎ、大きな団地の集落に出た。
看板の向きから考えて、そこを右折する。
しかし、なんだか妙法寺という駅に出て、その先に縦走路はどう見てもなさそうだ。
しかも、山が反対側に見えている。
どこの何という山なのか、見当もつかない。

加藤君、やっぱりオレは君とは違うよ。
ここでリタイヤだ。
駅に行けば何か食べ物屋さんもあるだろう。
腹が減って動けなくなっちゃうよ。
勘弁してね。

と、心の中でお願いして駅に向かう。

妙法寺駅には、大きなショッピングセンターが隣接している。
そこの1階にあるそば屋さんで、やっとランチにありついた。

CIMG3450.jpg

関西では「うどん」が正解だなと思った。

あー、でも、お腹いっぱい。
さあ、どーしようかな。
もう暑いし、疲れたし、ここから電車で帰るとしよう。
と、改札に向かう。

だが実はまだ葛藤していた。
「こんなに暑いんだから、ここから電車でホテルに帰って冷たいビール飲めよ」
といういつもの自分。

そして「ここに何しに来たんだ?」と加藤魂が少し残っている自分・・・

加藤魂が勝った。
馬の背方面は道がもうわからなそうだから、ここまで来た道をもう一度戻ることに決定。
また、登り返すのだ!

もちろん、結構な距離があるからキツイだろう。
なにしろこの暑さだ。
高取山が遥か遠くに見える。

CIMG3451.jpg

しかし、ここで耐えれば経営者として一皮剥けるのだ!と屁理屈を作りながら汗だくで登った。

そしてまた六甲山系の山々、神戸市街を見下ろす美しい景色を見る。
午前中には見えていなかった堺市や岸和田市なども見えた。

CIMG3454.jpg

加藤文太郎のおかげだ。
またしばらく登山道に設えてある木のベンチに座って、ボーっと神戸の街を眺めていた。


午前中に登ってきたコンクリートの道、階段を「長田小学校前バス停」方面に下る。
また元気に下って抜き去ると、オッチャンにやじられる。
甲子園のヤジがユーモアに溢れた一級品であることが良く分かる。

街中に出て、さらに歩き続けると「長田神社」という大きな社があった。
我々は阪神淡路大震災で長田区は大きな被害を受けたことを知っている。
だからというわけではないが、参拝。
もう起こらないことを祈願。

更に少し歩いて地下鉄の長田駅から電車に乗り、ホテルに戻った。

若かりし頃、あこがれていた人の第二の故郷を、ほんの一部だが歩くことができた幸せな一日だった。

加藤文太郎についての

この記事

もよろしく。

それから下のボタンも必ずクリック!

にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村

ご利益があるよ。

ハイボールにもフォローの風が吹いている

ハイボールブームなのだそうだ。

IMG_0709.jpg


サントリーの営業と広告の勝利。
ウイスキーを11年ぶりに増産しているという。

戦略名は「プロジェクトH」
ウィスキーを飲まない20代30代を取り込むためのプロジェクト。
もちろん大企業だからこそできるメディアミックス戦略であり、我々のような中小零細ができるようなマーケティングではないかもしれない。
しかし日本中の営業マンが各地の流通業者、酒屋、飲食店を回り、名産料理との相性の良さを訴えるイベント開催やポスター配布によって需要を掘り起こし、専用サーバーや専用ジョッキを配布。
地道な草の根的営業活動を展開したわけだ。
このあたりは大いに参考にするべきだろう。
衰退の一途をたどると思われたウイスキーが、おシャレで、爽やかで、美味しいドリンクとして若者に浸透したのだ。
売れないと嘆く前に、視点を変えてみることが大事という教訓である。
もっと早くやってもよかったとも思うが・・・

その恩恵は、ライバルのニッカ「スーパーニッカ」リニューアルにも及び、業界全体を押し上げている。
そして、ますます売れる。 儲かる。

だから、最近は居酒屋でも「ハイボールあります!」とか「お勧めのハイボール」などと書かれたPOPが盛んに掲げられている。

IMG_0712.jpg
これなんか、わざとレトロに作られている。

ハハハハハ・・・
時代がやっと私に追いついたのだ。

私なんか、ずっと昔からハイボール派だ。
というか、安いウイスキーしか飲めなかったから、とにかく炭酸で割ってしまうのだ!
「レッド、大盛り!」by 高見山 だ。(わからないだろうな)
焼酎を割れば焼酎ハイボール、すなわち「酎ハイ」だ。

もちろん、美味しいウイスキーは割ったりしない。
高級なウィスキー、シングルモルトにシングルバレル、こういったのは割らない。
だが、ソーダで割ればトリスがレッドに、レッドがホワイトに、ホワイトが角になる・・・わけはないが、そこそこ美味くなる。
そして、なんといってもビール感覚でゴクゴク飲める。
(注・本当にゴクゴク飲むのはやめましょう)

昨日は恵比寿のメーカー ショールームで夕方から打ち合わせ。
その帰り道にメーカーの営業さんと飲む。
「オイスターバーMAIMON恵比寿」に誘ったら、なんと牡蠣が苦手なのだそうだ。
心の中では出費が抑えられてラッキー!と思いながらも、今日から始まった9月の牡蠣を想う。
今年も「R」の付く月になったのかー  それにしても早いなぁ・・・

さて、じゃあどの店にしようかと歩いていたら、この「大衆酒場」の看板に引き寄せられてしまった。

大衆酒場…
ああ、何と良い響き!
美しき四文字熟語。

「タイシュウサカバ!」
その言葉を大きな声で叫べば音楽が流れ、小さな声で囁けば祈りにも似て・・・

もちろん反対語は「高級料亭」である。

「恵比寿 カドヤ」

IMG_0713.jpg

上の階のテナントさんは少しヤバい風俗系のお店。

店内は満員。
恵比寿はビールの街だから、最初はビールを飲むのが一般的なマナーだ。

そして、2杯目からはハイボール。

IMG_0710.jpg

きっとこれはサントリーが配布したジョッキに違いない。
レモンが入ると少しだけ高級になる。

これを飲んでいる若者もホントに多かった。
恐るべし、サントリー

コマーシャルは

ここ (小雪さん出演)

で見ることができる。

ちなみに、私はマドラーでかきまわさない。
炭酸の泡で、ゆっくりと炭酸とウイスキーが混ざるし、その濃さの違いを楽しむことができる。
でも、小雪さんがかきまわしてくれるなら、何度でも、いつもより多めに回してもらいたい。

それから、もし家で飲むなら炭酸水は是非「ウィルキンソン」を使ってもらいたい。
一流のバーテンさんも使用している。
これを使えば美味しさが13.6%アップする。
(当社比)

ハイボールをきっかけに、シングルモルトの美味しさを知ってもらい、ウイスキー文化がもっと広まるといいな。

で、ここまで読んだら下のボタンを必ずクリックしてくれたまえ。

にほんブログ村 経営ブログ 中小企業社長へ
にほんブログ村

きっと良い日になります。

テーマ:お酒全般 - ジャンル:グルメ

プロフィール

辻本孝良

Author:辻本孝良
東京都中央区で会社経営してますがビジネス関係の記事はほぼありません。
山とか酒とかB級グルメとか阪神タイガースとかの、どうにもならないような記事ばっかりです。

50歳を過ぎているというのに志の低いブログでごめんなさい。

会社のサイトは 

http://www.e-crossroad.jp

Facebookは  

facebook.com/takayoshi.tsujimoto

Twitterは  

http://twitter.com/t_tsujimoto

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索
RSSフィード
リンク