2015年9月13日 奥多摩 鷹ノ巣山 1737m

朝8時。
東日原のバス停から歩き始める。

始発電車に乗り込み、立川、青梅で乗り換えて奥多摩駅に着くのが7時過ぎ。
そこからバスでここまで来れば、どうしても8時になってしまう。

曇り空。
寒冷前線の通過が予想されていたので、午後から雨の予報。
できるだけ早めの行動が望ましい日だった。

鍾乳洞方面に5分も歩けば左手に鷹ノ巣山への登山道入口が現れる。
もう何度となく来ているから良くわかっていた。


稲村岩を見ながら少し下って橋を渡れば本格的な山道となる。

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奥多摩とはいえ、山に来るのは久しぶりだった。

6月に残雪の北穂高岳に登って以来、山に行くことができなかった。
仕事、公私における諸々の付き合い、家の用事…
そして、いざ山に行ける!という連休は悪天候。

人生は儘ならない。



まずは沢に沿って登る。

2日前まで続いた長雨の影響で水量が非常に多い。
茨城県の常総市では鬼怒川が決壊して甚大な被害があった。
沢の水が轟々と流れる様子を見ていると自然の力の恐ろしさを感じる。

しばらく進んで沢の右岸から離れると、稲村岩に向かって急登となる。
このコースは、奥多摩といえども、結構なトレーニングになる勾配を持つ。
アルプス足馴らしのための日帰りハイクとして良いだろう。



登山道に栃の実やどんぐりがたくさん落ちている。

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この緑色のどんぐりはナラの実だろうか?

いずれにしても、これらが山に棲む動物たちの食料となるわけだ。

単独。
周りには誰もいない。
さっきまで聴こえていた沢の音ももうしない。
静寂。
熊に会わないために、時折ストックで自然界には無い音を出しながら登る。
熊除けの鈴はあまり好きではない。
もちろん仕方ない山域もあるけれど、山はできれば静かに歩きたい。

稲村岩を巻き、50分ほど登れば稲村岩尾根の基部に出る。

時間があれば稲村岩に登れるが、きょうは雨が降る前に下山したいのでやめた。
休憩もせずに進む。

更にキツイ急登が延々と続く。

丹沢の塔ノ岳のバカ尾根(大倉尾根)もよく行くトレーニングコースだが、ここも負けていない。
そして丹沢のようなヒルによる攻撃も、ほぼない。

それにしてもまだ9月。
森はまだ緑。

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じっとしていれば平地よりはずいぶん涼しいが、やはり登っている身には暑い。
汗が吹き出る。
もっと高い山に行きたいと思いながら登る。

登る・・・

登る・・・

喘ぎながら・・・

助けてくれ〜・・・・


3ヶ月のブランクは、やはり大きい。
山を歩くための筋肉が退化している。
普段もできるだけジョギングや筋トレを心がけているけれど、平地をゆっくり10Kmや20Kmジョグしたくらいではダメだと痛感した。

とにかく登って登って登る。
このコースは、なにしろ単調な急登が、ずっと連続する。

コース上に少し開けた場所は2箇所ほどしかない。
そのうちの一箇所、ヒルメシクイノタワを過ぎて、更に急な登りを30分ほど登る。

山頂付近には、少し色づいた葉もあった。

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やっと頂上へ。

それにしてもキツかった。
このブランクで退化した筋肉を本気でなんとかしなければならない。


頂上には5人ほどがいた。

鷹ノ巣山からは幾重にも重なる低い山々の向こうに富士山が大きく見える。
しかしこの日の富士山は雲の中だった。

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2008年に登った時の記事を参考までにどうぞ。

→ ここ

さすがに標高1700mともなれば風が冷たいのでジャケットを着た。

おにぎりを食べていたらポツリポツリと雨が降りだした。

さっさと食べて、下山準備開始。

なが~い、なが~い石尾根を下って奥多摩駅まで歩く予定だった。

一旦、その石尾根方面に向かいかけたが、雨が少し強まった。
レインウェアを着るのは面倒だし暑い。

一刻も早く帰ることを決断。

地図で確認すると、峰谷のバス停に下りるのが一番早い。
しかし、バスの本数は少なそうだ。
もしかしたらもうないかもしれない。
となると、鍾乳洞という観光地がある東日原のバス停に戻るのがベストと考えた。

結局、登ってきた道を下る。

15分も下っていたら、雨は止んでしまったようだった。

なんだかなぁ~。


稲村岩まで下りて少し休憩。
膝、ガクガク。
山歩きで筋肉を傷めるのは下山の時だ。
本当に少しトレーニングしなければならない。
雪山シーズンは近い。


東日原のバス停にたどり着くと、バスが停まっていた。
乗客も多数乗っている。
車掌さんに聞けば5分後に出発だという。
ラッキーだった。

バスは鍾乳洞観光に来たらしきファミリーや、グループで来ている若者たちでいっぱいだった。
当然、座席は空いていない。
しかし、そんなことは良い。
問題なのは自分の汗まみれのシャツだ。
バス停で着替えることができなかった。
マムートの消臭&速乾性ではあるが、隣に立っている若いお嬢さんに触れないようにするのが大変だった。
何しろ乗っているのは山道を走るバスなのだ。

約25分ほど頑張って、踏ん張って奥多摩駅へ。
もえぎの湯まで歩き、温泉に浸かってさっぱりしたら、駅前の食堂でビールを飲んで帰途につく。

やっぱり山はいい。
こんなこと、やめることはできない。

トレーニングせねば。

烈風の安達太良山と、まったり温泉のくろがね小屋

1月に行った安達太良山のことを、同行していただいたIさんがブログにアップしてくれたので、リンクしちゃいました。

頂上はこんな感じで、ものすごい風が吹き、山頂標識が傾いておりました。

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だから寝っ転がって撮影。

頂上へは、自分とMさんで。

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詳しくは → 安達太良くろがね小屋 

を読んでね。


平標山~仙ノ倉山

先日、平標山から仙ノ倉山を歩いた。
(もう何十回も登ってるけど)

その際に仙ノ倉山頂から撮った360°パノラマ動画
(注意:風の音出ます)



所々に雪が残り、ミネザクラが咲く中、爽快なハイクだった。

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仙ノ倉山から平標山に続く伸びやかな稜線。
山頂付近のミネザクラは、まだつぼみ。

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奥の白い山は苗場山。

5月だったので、高山植物はあまり咲いていなかったが、6月とか7月あたりになると、この稜線には花畑が広がる。

いつ訪れても良い山だ。

帰りに寄った貝掛温泉の素晴らしさが忘れられない。

山には神様が住んでいるのか?

御嶽山噴火のニュースは、残念ながら亡くなられた方も多数いて痛ましい。

きっと美しい紅葉を見ながら山を楽しんでいたに違いない。

雪山や厳しい岩稜帯の登山でもあるまいし、まさかこんなことになるとは思ってもみなかっただろう。

そこにいたハイカーのみなさんの、頂上を踏んだ時の笑顔、お弁当を広げて頬張るときのはじけるような笑顔が目に浮かぶ。

御嶽山はロープウェイを使えば誰でも比較的簡単に登れるだけにファミリー登山も多い。

まだ安否不明のお子さんもいるようだ。

心が痛む。



その噴火があった日、まず母親から

「いまどこ?御嶽山じゃないよね!」というメールが入る。

その後も山の仲間、友人、知人、SNS仲間の皆さんから「御嶽山じゃないよね!?」という電話やメールやメッセージをたくさんいただいた。

最近、仕事が忙しくてブログもFBも更新していなかったので尚更だったのかもしれない。

というわけでもないが、取り急ぎアップ。

ありがとうございます。

私はこのところ山に行ってません。

早月尾根から剱岳~大日岳なんていう素晴らしいお誘いも断わざるを得なかったくらいだ。

まあ何にしても山好きっていうのは、こうして常々、皆さんにご心配をおかけしているのだと改めて知らされた。

いつも提出しているけど、登山届の重要性も再認識した。

そして火山に登るということを考えさせられた。

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写真は2013年5月に登った時の北アルプス焼岳

これまでにも火山には随分と登っている。

その際には、一応だがその山の警戒レベルは確認している。

しかし、例えば昨年登った例で言うと、黒斑山は浅間山がAランクの火山だけに注意をするが、安達太良山とか磐梯山などは、ほぼ無警戒だった。

これが吾妻山とかだと、警戒はゼロ。

火山であることすら忘れている。

日本は火山が多い国だからこそ、今回の噴火では、今後どうやって山と付き合うのかを考えている。

そして比較的活発な火山は避けたいと思っている。



ところで、いにしえより日本では山には神が住むと言われている。

西洋では山には悪魔が住むと言われているのだそうだ。

どっちなんだ?


山でとてつもない風景を見ると、あーこれは神の領域だと感じることがある。

しかし山が時折、牙を剥くことも充分に知っている。

でも御嶽山は信仰の山だよ。

それなのに、なんでだ!?

しかも、よりによって昼頃の、山頂付近にハイカーがたくさんいる時間帯に・・・・
せめて夜とかだったら・・・・
神様はどうして・・・・

そんな思いだ。

亡くなられた方のご冥福を心から祈る。

2014年7月26日~27日 北アルプス蝶ヶ岳 ソロ テント泊

夏のショートアルプス第1弾

蝶ヶ岳のテン場上から見る前穂高岳、奥穂高岳、涸沢岳、北穂高岳~切戸、南岳、中岳、大喰岳、槍ヶ岳
をバックに槍のポーズ!

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■2014年7月26日

右に見える競馬場と左のビール工場を過ぎても空はまだ暗かった。

走行している車は少なくジョン・コルトレーン&ジョニー・ハートマンを聴きながら気持ちよく車を走らせる。

まるで滑走路のような道を山に向かっていた。

山はゴールデンウイークに南アルプスの鳳凰三山に登って以来だ。

いや、正確に言うと軽いハイキングみたいな低山にはトレーニングのために行ったけれど、まあ山らしい山となるとゴールデンウイーク以来ということになる。


5月から6月、そして7月もなんだか忙しかった。

仕事もそうだし、法事やら、旅行やら、諸々な用事が複合的に絡み合って3か月近くも山に行けなかった。

3ヵ月!

いままで3ヶ月間も山に行かなかったことがあっただろうか?

この10年間でいうと最長だろう。


勝沼の急な下りを過ぎて、甲府盆地が見えてくるあたりで空が白みはじめた。

いつもなら見えるはずの八ヶ岳の連峰も、5月に登った鳳凰三山も見えなかった。

それでも小淵沢あたりの緑はしっとりと美しく、爽やかだ。

ペールギュントの「朝」を流したらすごく似合うに違いないが、実際にはCDが替わって懐かしのメロディー、エンゲルベルト・フンパーディンクを聴いていた。


諏訪湖を過ぎ岡谷ジャンクションで長野自動車道に入る。

梓川S.Aで朝食。

これから使うカロリーのことを考えればガッツリ食べても問題ない。

早朝からかつ丼!


5時40分頃に安曇野I.C を降りた。


もう200回だか300回だかわからないほど利用しているインターチェンジだ。

2年ほど前までは豊科インターチェンジという名称だったのに、安曇野市が道路標識から何から、全ての変更にかかる費用を負担して、名称を安曇野インターチェンジに変えたのだ。

その費用対効果はどうだったのだろう?

大王わさび園の社長だけは笑っているかもしれない。

そんなことを考えながら登山口である三股に向けて車を走らせた。

正面に常念岳が見える。

雲は少なく、好天を期待できそうだった。


急カーブが連続する山道をどんどん登る。

三股の駐車場に到着する手前の狭い山道の路肩には、すでに車がたくさん駐まっていた。

こ、これは、もしかして・・・


予想的中。

昨年の夏、北岳に登った時と同じだ。


一番上の駐車場まで、成り行きで入ってしまったが、もうすでに車を駐めるスペースはなさそうだった。

車1台がやっと通れる道なのに後ろから赤いボルボが来ていたので、一番奥まで行ってからUターンするしかない。

すると、本当の奥の奥に、なんとか1台だけ、少しインチキ臭く駐められるスペースがある。

他の車に迷惑をかけることもない。

長年培ってきたドライビングテクニックでそこに駐めた。

車から颯爽と降りても誰からも拍手は起きなかった。

ちょうど大きなテン泊用ザックを背負って出発する2人の若い女性がいたので話しかけた。

「おはようございます。蝶?常念?きょうのテン場は混んでそうですねぇ」

とまあ、そんなありきたりの山仲間的な挨拶を交わした。


70Lのザックを背負って6時50分頃に出発。

天気は上々。

高速道路から八ヶ岳や南アの山が見えなかった時は少し心配もしたが取り越し苦労だったようだ。

きょうの北アは機嫌が良い。


少し林道を歩くと指導センターのような小屋がある。

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ここで登山届を提出して、少し先の吊り橋で本沢を対岸に渡る。

尾根にとりつくが、ずっと樹林帯の厳しい登りだ。

久しぶりのテント泊装備が重い。

テントを担ぐのは一昨年の秋に剱沢テントサイトで泊まって以来だが、稜線まで担ぐという意味では燕岳以来、約2年ぶりのテン泊装備だ。


力水の水場でプラティパスの1リットル容器を満たせば更に重くなる。

ハイドレーションにも2リットル、ペットボトルに詰め替えたワイン、ウイスキー、つまみのチーズにサラミ、メシ3食分とガスカートリッジ、なによりもテント・・・

混んでいても小屋にするべきだったか・・・

いや、今回は久しぶりの山を、初心に帰って登るのだ。

腹筋も少し割れるだろ。


ゴジラみたいな木

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道は整備されているのだが、ストックのスノーバスケットを夏用の小さなものに取り換えるのを忘れていた。

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こいつが木の根や岩に引っかかる。

今回の反省点だ。

1時間ほど登った頃、駐車場で話をした若い女の子2人に追いついた。

駐車場でもそうだったが、このオジサンを「おにいさん」と呼んでくれる、優しく美しく明るい女子だった。

もしテン場が混んでいたら場所を確保しておいてと頼まれたので、合点だい!と答えた。

まあ冗談で言っているのはわかるが、本当に混んでいたらこの「おにいさん」がとっておいてあげようと思った。


2時間半ほどで、まめうち平という開けて文字通り平らな場所に出る。

ここで大休止をとって行動食を食べる。


標高2000mを越し、さらに蝶沢上部までくると常念岳が大きく見える。

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素晴らしい天気。

すでに雲の上。

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ここからはガレた急登が続く。

足場が不安定で一番の正念場。

風は爽やかだ。

しかし汗が止まるほど吹いているわけではない。

立ち止まれば涼しいけれど、歩かないことには着かないし、なによりも山小屋のビールが飲めない。

でもきつい・・・

やがて常念岳の高さに近づいてくる。

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常念校長として有名な佐藤嘉市は毎週月曜日の朝礼で言ったそうだ。

「常念を見よ!」

常念を見よ。開いた心で常念を見よ・・・


この気高き常念岳を教育の柱として、毎週必ず常念岳を語った校長先生だったらしい。

詳しいことはググれば出てくる。



樹木の背丈がだんだん低くなってくる。

登山道には黄色い花がたくさん咲いていた。

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いつものことだが名前はわからない。

教わったことがある花のようだが忘れた。

有名な花の名はわかるが、全てを覚える気がないのだ。

あるいは馬鹿なのかもしれない。

それならそれでいい。


大滝山への分岐に出ると視界が開ける。

花畑が広がった。

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もう少し登るとハイマツ帯の緩やかな稜線の向こうに槍の穂先が見えた!

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着いた。


蝶ヶ岳ヒュッテ、山頂はすぐそこだ。

まずはヒュッテ手前のテント場でテントを張る場所を確保。

思ったより密集していなかったし、まだスペースは充分あった。

一応、お願いされた女性陣のスペースも少し離れた場所にとっておいた。

ザックやストックで場所を確保したら、まずは景色を見に行く。

山の天気はすぐ変わる。

いまは穂高連邦の山頂も槍ヶ岳の山頂も見えている。

しかし、いつ雲の中に入ってしまうとも限らない。

テント場の少し上は絶好の展望地になっていて、梓川を挟んで対峙する圧巻のヤリホタカを見ることができる。

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なんという景色!

そう、この景色を見るために登って来たのだ。

若き頃から何度か見てきた景色だけれど全く見飽きることない。

夏も、秋も、そして雪で真っ白な時も。

では、パノラマで常念岳まで見てみよう。

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いや、動画の方が更に伝わる。
(風の音注意)



しかし、この山岳風景のド迫力は、実際にその場に立たなければ半分も伝わらないだろう。

やっぱり何と言っても北アルプスだ。

しばし立ち尽くして穂高の連嶺と槍ヶ岳から派生する荒々しくも美しい北鎌尾根、そして北側に連なる常念山脈に見とれていた。


しかし、ずっとこうしているわけにもいかない。

テント張らなきゃ!

というわけで、テン場に戻って設営開始。

まあ、風もそれほどないし、雨も降ってないから、それほど苦ではない。

というわけでライペン・エアライズⅡのフレームポールをスリーブに押し込んでいると、隣でテントを設営していたキレイな若い女性に話しかけられた。


「あのー、人文字の方ですよねぇ?」

ん・・・・???

人文字???


あーっ!!!!



その女性は2年前の同じ7月、南アルプス鳳凰三山に登った際に「山頂で人文字」に巻き込んだYさんではないか!
(その時の記事は後ほどリンクする)


なんという偶然!

しかも隣のテント!

同じ三股から友人と2人で登ってきたのだそうだ。

確かに途中で抜かれたのを覚えている。

一体この日本には、どれくらいの山があって、どれくらいのテン場があって、そのテン場の隣に偶然にも居合わせる確率っていうのはどれくらいのものなのだろう。

そういえば、一昨年の秋に剱岳に登った際に、剱沢のテントサイトでも、お客様であり山の友人でもあるTさんに全く偶然に会った。

テント泊には不思議な共時性というか、偶然の出会いを作り出す不思議な力があるのかもしれない。


再会を祝して槍をバックに記念撮影。

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ビールをご馳走したいところだが、Yさんは飲まないのでまた夕飯の時にでもということになった。

テントを設営しても、まだまだ時間はたっぷりある。

天気は素晴らしい。

昼寝をしてもいいが、まずはビールだ。


と、そうこうしていると、例の「おにいさん」と呼んでくれるキレイな女子2名も到着。

テン場は思ったほど混雑していなかったので、良い場所も確保できたようで何より。

この日のテン場の様子。

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蝶ヶ岳ヒュッテで生ビールを買って、まずはヤリホに乾杯!

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あまりにも美味しくて、たて続けに2杯。

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山頂

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テン場の上やヒュッテの周辺をウロウロしているだけでも本当に気持ちがいい。

昼寝をしてもいいが、なんだかもったいないからベンチで山を見ながらビールのんだり、写真を撮ったりしていた。


後から到着した、駐車場で会った2人の女子が、腕を槍ヶ岳のように頭の上で尖らせ、背後から腕の中に槍ヶ岳を入れて撮影していた。

しかも撮影者は仰向けに寝そべって撮影している。

それを見て笑っていたら、あんたもやりなさいと言われた。

オジサンはもう50歳過ぎてるからいいんだよベイベ、みたいなことを言ったが承知してもらえなっかた。

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槍イン槍

なかなかいい。

撮ってくれてありがとう!

この雄大な景色を眺めている、哀愁ただよう後ろ姿も撮ってくれていた。

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さらに山頂とかテン場付近を徘徊していたら、こんな凄い方々がいた。

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蝶ヶ岳だから「蝶」

廻りのみなさん大爆笑。

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蛾じゃないよ。蝶。

聞けば、白馬岳では白馬の面、鷲羽岳では鷲ってやってるらしい・・・・

こんな楽しみ方もあるんだなぁ。

勉強になる。
(ならない)


さて、槍in槍の写真を撮ってくれたお礼ってことではないけど、2人の女子にビール1杯おごるよってことで、そろそろ腰を落ち着けて飲みモードに入ろうってことになった。

で、ヒュッテの側にあるテーブルで、先にいた皆さんとも仲良くなってワイワイ。

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それで、こちらの男子3名組のみなさんは、上質な牛たんやら和牛肉をたくさん担いで上げたのだそうだ。

なんと、それをご馳走してもらった。

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これはズッキーニとベーコンの炒めだが、カルビなんてマジで相当上質な柔らかい肉だった。

それを、食べて食べてといってご馳走してくれた。

こちらのお礼はワインとウイスキー、あとは乾き物くらい。

申し訳ねぇ・・・

さらに人数もどんどん増えてきて、大宴会。

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夕暮れ時には風が出てきて、すごく寒くなってきた。

偶然再会したYさんも呼んできて、山の宴会ゴーズ・オン。

初めて会った人ばっかりなのに、山の話は尽きない。

これが山のいいところ。

やがて夕日が山と我々をオレンジ色に染め始めた。

みんな写真を撮り始める。

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穂高の向こうに陽が沈んでゆく。

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寒い。

でもハートウォーミングな、ちょいとウルッとする景色だ。

常念岳

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やがて飛騨側に陽が沈み、テントのカラフルな明かり、山小屋の明かり、安曇野の街の夜景を見ながら、もう少しだけ飲む。

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8時頃までなんだかんだで飲んだり食べたりしていた。

風がかなり吹いてきた。

ここはアルプスの稜線だ。

テントに戻ってシュラフに入れば、疲れと酔いでおやすみ3秒。

即、寝た。

山はいい。


■2014年7月27日

もの凄い強風にテントが揺れている。

バサバサ、バサバサとフライシートと本体が擦れ合う音、ゴーゴーと唸る風の音で目が覚めた。

時計を見ると夜中の1時半。

稜線のテント場ではよくあることだ。

テント本体もしっかりペグダウンしているし、張綱も複数の大きな石でテンションをかけているから飛ばされることはない。


小用のためにヘッドライトを点けてテントから出た。

身体をもっていかれそうなほどの強風が時折吹きつける。

明りが点いているテントもいくつかあったし、張綱を張り直しているらしき人もいた。

風に吹き飛ばされたのか空に雲は少なく、満天の星空。

テントに戻ると顔だけ出してしばし星空を眺めていた。



もともとこの日、常念岳から前常念を経由して三股に戻るハードなコースで帰るつもりはなかった。

しかし蝶槍まで空身で行き、こことは少し違った景色を見てからテントに戻って朝ごはんを食べ、撤収、下山という予定にしていた。

ただ、朝になってもこの風が収まらないならば、このまま素直に下山しようと決めた。

天気予報もきょうは午後から崩れるというものだった。

昨日、知り合った「おにいさん」と言ってくれる二人の女性は、常念まで行くと言っていた。

そこで小屋泊したいと。

となりのYさんたちや、一緒に宴会で飲んだソロの若い女の子は、常念経由のハードコースで下山すると言っていた。

たくましい女性が多い。

宴会で一緒だった男は全員がそのまま下山組。

山でも女性パワーが炸裂してる。



朝までもう少し寝ようと思ってシュラフに入る。

音が気になりながらも、ウトウトと寝たり起きたりしているうちに朝が来た。

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撤収している人もいるが、あきらかにペシャってしまっているテントあり。


信州側は雲に覆われている。

昨日は素晴らしいスカイラインを見ることができた穂高も槍も、山頂は雲の中だ。

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かろうじて常念岳は見ることができた。

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相変わらず風は強く、上空には雲が多かった。

午後から崩れるという予報は正しそうだ。

そうであるならば、とっとと下山しようと決めた。

隣のYさんも起きていて、常念岳を経由するかどうか決めかねているようだったが、結局は常念岳方面に向かったようだ。

昨晩の宴会では、たくさんご馳走になってしまたので、昨日の夜ご飯にしようと思っていたオニギリが余っていた。

それを朝ご飯に食べた。

お湯を沸かして汁ものも作れたが、面倒くさいのでやめた。

強風の中でテントを撤収し、パッキング終了。

なかなか素早い。

もう一度ヤリホの景色を見に行ったが、変わらず雲の中だった。

「おにいさん」と言ってくれる女性2名も挨拶に来てくれて、またどこかで会いましょうと言って別れた。

そして昨日の夜の素晴らしいディナーをご馳走してくれた西東京からの3人組の皆さんに挨拶して6時半に下山開始。

山頂付近はガスっていたが、少し下ると雲の下に出たようでガスはとれた。

下っていけば常念岳も山頂が雲に覆われている。

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途中、パラパラと弱い雨も降り出し、まめうち平でザックカバーをかけたが、結局はそれほど降られることなく9時少しすぎには三股に下山した。

宴会で一緒だった2人の男性がすでに駐車場で帰り支度をしていたので、お疲れ様でしたと挨拶し、車の前でザックを下ろす。

あー、終わっちまったなぁ・・・

少しお腹が空いていたので、ザックの中に余っていたコロッケパンを食べた。

車を出して、帰り道を10分も走ればある、国営アルプスあづみの公園の「ほりでーゆ~四季の郷」という温泉に寄った。

10時からだけど、9時45分頃には開けるから少し待ってということだったのでロビーで待つ。

いまさっき駐車場で会ったお二人にまた会った。

宴会で一緒だったソロの若い女の子が、夜中の2時半頃に常念岳に向けて出発し、前常念を経由して9時半に下山したところに会ったことを聞いた。

なんとも凄い。

この女の子は、あとからFacebookで「ジャンダルムちゃん」と呼ばれていた。

まだ山を始めたばかりなのに、既に西穂~ジャンダルム(登る)~奥穂を歩いているからだ。


温泉で汗を流してさっぱりしてから帰途についたが、この頃から本格的な雨が降り始めた。

早く下山して正解だった。

稜線は厳しいことになっているだろう。


途中のサービスエリアで蕎麦を食べた。

所々で強い雨に遭いながら中央高速道を順調に走って帰り、夏のショートアルプス第1弾は終わった。



思いがけない再会があり、たくさんの山友ができた。

本当に楽しくて素晴らしい、思い出深い山行だった。

お会いした皆様、本当にありがとうございました!


下山した二日後に酷い筋肉痛になったことは言うまでもない。

Yさんとお会いした時に記事は→ ここ「2012年7月28-29日 南アルプス鳳凰三山(日本山頂人文字協会傑作集)」

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2014年5月4日~5月6日 南アルプス鳳凰三山 地蔵岳と温泉と旨いもので黄金な3日間

南アルプス鳳凰三山 地蔵岳のオベリスク

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ゴールデンウィークは上高地から入山し、徳本峠をベースに残雪の霞沢岳に登る計画だった。

そのために交通手段の切符も押さえていたし、小屋も予約していた。

しかし北アルプス方面の天気予報は5月4日の夜から5日にかけては天気が崩れるという。

なにしろこちらのメンバーには気象予報士が1名とそのタマゴが1名いるから、その予報の精度には更に磨きがかかる。

出発日が近づくにつれて、その予報はほぼ間違いなくなってきたし、しかも出発の前日に飛騨を震源とする地震が頻発。

北アルプスでは、雪崩や岩崩れがどこで起きても不思議ではないような状態だった。

悪天候に加えて地震の心配をしながらの頂上アタックは危険と判断し、急きょ山域を変更することになった。

そして色々な候補の中から南アルプスの鳳凰三山に決定。

なかなか踏ん切りがつかなかったけれど、上高地へと向かう全ての切符をキャンセル。

急な変更だったから電車の切符も取れないだろう。

ということでアプローチは車で。

青木鉱泉まで入って5月4日の天気が良いうちに鳳凰小屋まで登り、翌日は早出して三山の頂上を回って中道で戻るということになった。

結局、中道はまだ雪が深くて歩けなかったので、三山のうちの地蔵岳をピストンし、下山後は旨いものと温泉を満喫してきた。

計画が目まぐるしく変わる、エキサイティングで黄金に輝くゴールデンウィークとなった。


■5月4日

早朝5時30分に新宿駅に集合。

メンバーの1人、体育会系気象予報士のネコさんの車(通称ネコバス)に乗り込んで中央高速へ。

あああ~、マジかぁ・・・

すでに数Kmのノロノロ渋滞が始まっていた。

ゴールデンウィークって凄まじい。

しかし、大月を過ぎたあたりからスイスイとなり、韮崎I.Cで降りて青木鉱泉へ。


駐車料金を支払ったら出発。

まずは桜の咲いているなだらかな道を行く。

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遠くに目指す残雪の稜線が見える。

ずいぶん遠いぜ・・・

そして、この先には壁のような急登が待ち構えていることも知っている。

このドンドコ沢ルートは2年前にも歩いた。

大小、たくさんの滝を見ることができる。

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こちらが今回もオレのようなオジサンに付き合ってくれる良き若者たち。

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穂高の名を冠したミホさん、体育会系気象予報士のネコさん、もうすぐ気象予報士のアユミちゃん。

昨年末に金峰山に登った時のメンバーだ。

後ろに見えるのは白糸の滝。


ミツバツツジの咲く登り。

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そして急登・・・キツイ。

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でも登らなければ高いところには行けない。

後からミホさんのFBで分かったことだけど、この日は標高1150mの青木鉱泉から2760mの山頂まで、実に標高差1610mを登った。

三大急登のブナ立尾根が標高差1550m。

それを上回る登りで、しかも大きな滝が次々に現れるという直登の道。

樹林帯の中を登って登って登って登る修行の道だ。


そのうち登山道は雪に覆われ始める。

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そんな樹林帯から富士山が見えるポイントに出た。

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修行のような登りの中の一服の清涼剤・・・って感じだった。


この日、我々は少し急いでいた。

なぜなら、翌日にはほぼ確実に天気が崩れることがわかっていたからだ。

そのために北アルプスよりもアクセス、天候とも少しは良い条件の南アルプスに変更したのだ。

そして鳳凰小屋に到着する時間次第で、できるならば一日目に頂上に立ってしまおうということになった。

だから所々で滝が見えるポイントがあるのだけれど、滝を見ている余裕がなかった。


樹林帯の中、雪と岩の急登が続く。

標高2300m付近で少し視界が開け、正面に地蔵岳の山頂にあるオベリスクが見えた。
(一番高いトンガリがオベリスク)

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それにしても遠いじゃないか・・・・

あそこまで行けるのだろうか?

3時までに鳳凰小屋に着き、小屋のご主人の了承を得てから最小限の荷物で山頂を目指し、遅くとも5時までには小屋に入る。
そんな予定だった。
もちろん小屋のご主人にダメと言われなければのハナシ。

とにかく登る。

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黙々と登る。

登らなければ小屋には着かない。

着かないと1人だけ雪の上でツェルトにくるまって眠ることになる。

だから登る。

ツェルトは快適じゃないし、それなりの準備はあるけどきっと寒い。


登って登って登って、やっと小屋に到着した。

3時過ぎ。

ここから頂上までコースタイムだと登り80分、下り50分。

ということは2時間以上かかるから小屋に戻れるのは5時を過ぎることになる。
本来の登山では行動すべき時間ではない。

小屋の前では、小屋の常連さんらしきオジサンと小屋のご主人が話しをしていた。

疲れてはいたが、登る自信はあった。

以前の経験で登りは1時間で行けると思った。

下りは雪道だから40分で行けるだろう。

このヘタレなオジサンが登れるならば、ウチのメンバーは問題なく登れる。

まあどちらにしても、小屋のご主人にお伺いをたてる予定だった。

ところが、なんとご主人の方から「明日は天気が良くないから、きょうのうちに頂上まで行けるなら行って来い」と言ってくれるではないか。

ただし5時半までに戻れということだった。
夕飯も5時半まで待ってくれるという。


これ幸いと速攻で4人とも準備開始。

サブザックに必要な物だけを詰めたり、アイゼンを装着したりして出発した。


小屋から先は樹木がなくなってくる。

そして勾配はキツくなり、厳しい登りを強いられる。

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このあたりは夏だと砂礫の登りで、雪と同じように登りにくい急斜面だ。

ううぅぅぅぅ・・・・苦しい~。


でも登山って不思議なものだ。

朝から急な雪の斜面を登り続けている。

だから身体はキツイ。

しかし、あと少し頑張ればすごい景色を見ることができるとなると不思議と力が湧いてくるのだ。

明日は天気が悪くなることがわかっているから、きょう登らなければ山頂からの景色を見ることができないこともわかっている。

そして登った先には「オレのカイコマ」(俺の大好きな甲斐駒ヶ岳)の雄々しき金字塔が見えるはずだ。

だから登る。

すごい景色とカイコマに会わなければならない。

夕方だが、気温がそれほど下がっていないので、踏み込んだ雪は崩れて登りづらい。

オベリスクが近づいてきた。

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あと少し。

若い衆はずっと先を登っている。
オジサンも頑張る。

う~~~
キツイぜ~~~

それでもついにキタ~!

カイコマ!(甲斐駒ヶ岳)

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山頂直下の賽の河原。

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上空には幻日。

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地蔵岳の真の山頂は要するにオベリスクのテッペンだ。

オベリスク

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北岳方面の景色を見るために賽の河原からさらに観音岳方面に向かって赤抜沢ノ頭まで登る。

そして北岳と間ノ岳の標高日本2位3位のそろい踏み。

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雲が垂れこめて山頂は隠れていたけれど、少し待っていたら山頂が見えた。

間ノ岳はいままで本邦4位の標高とされていたのだけれど、今年の国土地理院の調査で3位の奥穂高岳と同じ標高だと発表があったばかり。

圧巻のそろい踏みと言えるだろう。

しかし、穂高を愛してやまないミホさんは、3位は奥穂高岳だけで、間ノ岳は4位であると言い張ってきかない。

現代科学の粋を集めた世界最高水準の測量技術は完全に無視。

それにしても素晴らしい景色だった。

連なる南アルプスの山々にしばし見とれていた。

そして暮れゆく空には幻日。

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なんも言えねぇ・・・


そんなわけで、ここからの景色は動画で見てね。



暗くなるまで、ずっと眺めていたいような景色だった。

しかし、我々は5時半までに戻らなければならない。


取り急ぎ賽の河原まで戻って記念撮影。

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そしたら一気に小屋まで下る。

雪は凍っていないから雲の上を歩いているように下れる。

しかもグリセードもどき&シリセードを使って早い早い。

なんとか5時半に小屋に着いた。

荷物を運び、寝床を作ったらすぐに夕食。

カレー

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これが旨かった。

もちろん、ビールで乾杯も。

ご飯を食べたら宴会だ。

ワインを買おうと思ったら、な・な・なんと!

まだ上げていないから無いよだって。

ガ~ン!

以前、この山小屋に泊まった時にはワインをしこたま買って飲んだし、実は予約した時に確認したらワインはあるって聞いていたのだけど・・・

まあ小屋に直接ではなかったし、電話を受けてくれたのは、おばあちゃんだったから仕方ないね。

そんなわけで、ビールでプチ宴会。

8時には疲れて横になり、3秒後には眠りに落ちた。


■5月5日

朝4時には目がさめた。

やはり天気は曇り。

もちろん景色は見えないだろう。

昨日のうちに頂上まで登って正解だった。

5時半に朝食を食べて、準備ができたら出発。

中道の雪が深くて通れないということだったので、観音岳と薬師岳には登らずに登ってきた道を青木鉱泉まで下る。


気温2℃。

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小屋の前で記念撮影したら下山開始。

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登りの際に見れなかった大きな滝を見ながら。

五色の滝

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南精進ヶ滝

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などなど。

5月5日だから、鯉が昇っているのが見えた(ら面白いね)。

下るにつれてツツジもたくさん咲いていた。

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そしてまた下って下って

青木鉱泉手前の新緑。

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山にも遅い春。

昼前には青木鉱泉に下山した。


お腹も空いていたから、ここで鉱泉に入っても良かったが、ネットで色々調べたところ、韮崎の白山温泉っていうのが良いらしい。

行ってみた。

良かった。

そして隣接する「そば処 上小路」っていう店がまたGood!

そば、天ぷら・・・味・量・価格の3拍子そろったイチロー的な店だった。

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さて、お腹がいっぱいになったところで、これからについて会議。

このまま高速道路の渋滞の中を東京に帰るか、それともどこかにもう一泊するのか。

後者になった。

そもそも皆さん霞沢岳に登るため、5月6日まで休暇をとっている。

だから、石和温泉の観光協会に電話で問合せ。

できれば美味しい地元の居酒屋で飲みたいということで、素泊まりできる宿を探してもらった。

「みなもと旅館」という良い宿を紹介してくれた。

「本当は夕飯も召し上がっていただきたいんですがねぇ・・・」という女将だったけど、それでもとても親切で、ワイン風呂もあって、高級じゃないけど小奇麗な宿だった。

居酒屋はネットで色々調べて(オレ以外の皆さんが)、ぷらぷら宿から歩いて石和温泉駅前の「鳥勢」という店に行った。

ここがまた良かった。

「あんたら見かけない顔だな」的な店。

大将にも本当にそう言われた。

しかし、すぐ仲良しになれる。

馬刺しが旨いから「旨い、旨い」と食べていたら、大将がデカイ馬刺しの元を持ってきて、他店の馬刺しとは何が違うのか、どう違うのかプレゼンテーションが始まった。

しかし何がどう違うのかは忘れた。

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もちろん「鳥勢」ってくらいだから鳥も美味しいし、他の料理も美味しい。

追加で注文した馬刺しは、初めに注文したものの倍くらい盛ってあった。

帰る頃には楽しい大将と超仲良しになって、外で記念撮影もして、最高の気分で宿に帰った。


■5月6日


朝早く石和温泉を出発。

高速道路が空いているうちに東京に帰った。

山と温泉と旨いものを堪能し、初めにも書いた通り、黄金に輝くメチャ楽しいゴールデンウィークだった。

毎度のことだけど、同行のメンバーに心から御礼申し上げます。

山はいい。

馬刺しもね。

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うちのは他と全然違うんだよ・・・ってか。

2014年4 月13日 谷川岳 (天神平より天神尾根で一ノ倉沢上部ノゾキまで・単独)

トマの耳からのパノラマ

中央がオキの耳

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山頂

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車を駐車場に停めて谷川岳ロープウェイに一緒に乗り込んだのは自分の他に 3人の登山パーティーのみ。

しかし、後続には8人くらいのB.Cスキーヤーもいるし、決して登山者が少ないわけではない。


天気はまずまず。

残雪の森を上空から眺めながら高度を上げていく。

一応は登山をかじっている身として、積雪が無い季節ならば西黒尾根とか巌剛新道で登るべきところだが、この歳になると積雪期はちょっとインチキだけどロープウェイを使うことを許してもらいたい。

山頂駅の中で雪山用ブーツの紐を締め上げ、スパッツを着ける。

さらに外に出て雪の上でアイゼンを装着。

まずはダブルストックでスキーゲレンデの右端を天神尾根から派生する田尻尾根に向かって登る。

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谷川岳の双耳、オキとトマがはっきりと見える。


田尻尾根は越して一旦鞍部に下り、そこから今度は天神尾根に出るために登る。

朝のウォーミングアップにしてはキツイ。

右手には白毛門と朝日岳が大きい。

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谷川岳も全容を現す。

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地形図上で1441mの小ピークの先で、その昔、雪洞を掘って泊まったあたりを通過する。

その頃の、若き頃の体力が懐かしい。

谷川岳にはB.Cスキーでも、登山でも、積雪期に何度も登っている。

自分には、ここは雪山入門みたいな山だ。

それでも、また何度も来てしまうのは、やはり天気が良ければ見ることができる山岳風景のためだろう。

この天気ならば、今日はきっと素晴らしい眺望を見ることができるに違いない。

そう思うと登る気力も湧いてくる。


朝なので雪は、やや締まっていて、それほど消耗はしなかったが、下って来る頃には気温も上がってザラメ状になっていることだろう。


その先の熊穴沢の避難小屋は完全に雪に埋もれていた。

谷川岳がいかに豪雪地帯にあるかがわかる。

一箇所だけ岩とクサリが露出していて慎重にこなす。


やがて樹木がなくなって、広大な斜面に出る。

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気温は高めで、シャツ1枚で登っていた。

肩の小屋まで登ると苗場山方面の山々もスッキリと見えた。

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このあたりは霧が出ていると非常に迷いやすいのだが、きょうは全く問題なし。

ただ、東側にクラックがあるので、ガスっている時は要注意だ。

振り返って見た写真

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南側の山頂、トマの耳に到着。

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これから向かうオキの耳と一ノ倉岳、茂倉岳方面のパノラマ

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東側には白毛門と朝日岳、その遥か先には尾瀬の至仏山、東北で一番高い山である燧ヶ岳、日光白根山に上州武尊山。

その反対は万太郎山から仙ノ倉山、平標山へと続く谷川連峰がよく見える。

素晴らしい景色だった。


風が出てきたのでアウタージャケットを着て、行動食を少し食べて先に進む。

オキの耳に到着

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トマの耳を振り返る

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風はあったが寒くはない。

ここでおにぎりを2個食べた。

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こんな山岳風景を眺めながら食べるおにぎりは、なんだってどうだって旨い。

白毛門も上州武尊山も大きく見える。

実は、谷川岳と上州武尊山のどちらに登るか迷っていたのだが、まあどちらにしても素晴らしい雪山山行になっただろう。


さて、ほとんどの登山者は、このオキの耳で天神平に戻る。

しかし、スキーを担いだB.Cスキーヤー達は芝倉沢を滑るために一ノ倉岳に向かう。

オレも若いころよく滑ったよなぁ・・・

少し歩き足りなかったし、時間も早かったので一ノ倉岳の手前、通称「ノゾキ」まで行くことにした。


東側には雪庇が張り出している。

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誤って踏み抜けば300m~800m落ちる。

西側ならば落ちてもピッケルで止まりそうだ。

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前方に一ノ倉岳と茂倉岳が大きく見えてくる。


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ノゾキの手前

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さて、いざ一ノ倉沢の上に来たけれど、雪庇が張り出しているから俯瞰するために覗くわけにもいかない。

間違いなく下に岩がある部分で一生懸命に手を伸ばして撮った写真がこれ。

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一ノ倉沢の高さがわかるだろうか・・・

振り返ればオキの耳。

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素晴らしい山岳風景を楽しむことができた。


その景色がこれ

360°のパノラマでどーぞ!





景色を堪能したら来たルートを戻る。

オキ、トマに再び立ち、天神平まで一気に下る。

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グリセードもシリセードも、なかなか有効だった。


天神平まで戻ると、一般の観光客がたくさんいた。

ここでさえ、谷川岳や白毛門の絶景を楽しむことができる。

ロープウェイ山頂駅で長靴を無料で貸してくれるから、子どもたちがそれを履いて雪だるまを作って遊んでいた。

アイゼンをはずしていると、おばちゃんに話しかけられた。

どこに行ってきたのか?

どれくらいの時間がかかるのか?

といったことだった。


ロープウェイで駐車場まで戻り、高速道路が混む前に帰ろうと思った。

温泉には寄らずに水上インターチェンジに急ぐ。

しかし、予想に反して渋滞はなさそうだったので、某S.Aに寄る。

お腹が空いていたからラーメンを食べた。

美味しくなかった。

だから、まる天のタコ棒も食べた。

締めにワッフルとコーヒーを買ってから出発した。

しかし、その間に渋滞が始まってしまい、25km+7km巻き込まれた。

ワッフルとコーヒーと、サザンの「海のYeah!!」があって良かった。

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2104年3月29日 四阿山


四阿山 2354m

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「信越線の上田に近づくと、神川(四阿山から流れ出る川)の谷の奧に、遥かにこの山の望まれる所がある。頂上がやや左に傾いだ屋根型をして、その右端に乳首のような丘が盛り上がっている。いい形である。昔の人はただどんな山でも名山とは呼ばなかった。眺めて美しい、品格のある山でなければならなかった。… そして(先輩たちは)等しくいい山であると主張している。ピッケル・ザイル党には向かないかもしれぬが、しみじみした情緒を持った日本的な山である。」

深田久弥 『日本百名山』より


今回は山岳会メンバーの個人山行。

四阿高原駐車場にS会長の車を駐め、登山口にあるポストに登山届けを提出したら出発。

はじめはツボ足で森の中を雪を踏みしめながら歩く。

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装備は念のため全員アイゼンとピッケル、そしてS会長はスキー、IさんとKさんがワカン、オレはスノーシュー。

天気は上々。

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気温は高め。
すでに5℃以上だろう。

森を抜けると広大な雪原が広がる。

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ここは雪がなければ牧草地である。

緩やかに登っていくと浅間山(一番左)が見えてくる。

そして浅間山に連なる黒斑山、籠ノ登山、湯ノ丸山なども。

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更に登ると北アルプスの峰々が見えてくる。

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素晴らしい展望だー!

しかし、雪の上を歩けば当然それなりに消耗する。

背中のスノーシューが重かったので、足に装着した。

今シーズン初のスノーシュー。

ちなみにS会長はピークハントはせずに、シールで登り、途中でスキーを楽しんでいるという計画だ。

しかしIさん、Kさんは、まだツボ足。

ワカンは背中に背負っていても軽いからね・・・・

と言ってるうちに雪が腐りはじめて、ズボズボが始まる。

膝どころじゃない、足の付根までズボズボ。

そんなわけで、IさんKさんもワカンを装着。

しかし、この日はっきりとわかった。

自分が履いているスノーシューでも、たまにズボっといく。

しかしワカンだと、かなりズボズボだった。

右のオレ、スノーシューの図

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もちろん何も装着していなければ、とてつもなく消耗してしまうけれど、ワカンもけっこうな頻度でズボっとなっていた。

スノーシューの威力を実感。

とはいえ、スノーシューだろうがなんだろうが、雪の上を歩くのは疲れる。

浅間山もアルプスも見ながらの登りだけど、キツイ登りだった。

標高2200m地まで来ると、やっと四阿山の山頂が見えた。

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ここは風も弱かったので少しゆっくりと昼食にする。

暖かい日だからジャケットを1枚着れば全く寒くない。


エネルギーをチャージして、更に登ると

浅間山に連なる山々を見下ろすようになる。

根子岳とその向こうには妙高連峰と後立山連峰が見える。

申し分のない景色だが、喘ぎながらの登りが続く。

幸い、今はいているMSRのスノーシューは登攀能力の高い登山用で、ヒールリフターも快適だし、アイゼン並みにグリップする。

いよいよ頂上への最後の登り。

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8年だか9年ほど前に登った時には、この最後の登りでアイゼンを装着した。

しかし、きょうは凍結していない。

MSRなら問題なく行ける。

山頂着。

3人で握手。


記念撮影

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頂上からは360°の大パノラマだ。

浅間山、黒斑山、篭ノ登山、水ノ塔山、湯ノ丸山・・・

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志賀高原

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根子岳と妙高連峰、後立山連峰。

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360°の大パノラマ。

凄い景色だった。

だから動画でどーぞ。




一人で記念撮影

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さて、景色を堪能したら下らなければならない。

登ってきた道。

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スキーでゆっくり登っていた会長とも途中で会うが、やはり下りはスキーがいい。

こんな雪原なら尚更だ。

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登ってきた時と同じように、中腹辺りでは腐った雪にズボッとなりながらも天候に恵まれた素晴らしい山行だった。

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また今回は、改めてスノーシューの浮力を実感した山行でもあった。

ただ、浮力をとるか重量をとるか、また山の斜度や難易度によってワカンとうまく使い分けることが重要なようだ。


帰りには温泉に浸かり、蕎麦なんか食べてから上信越道~関越道と帰った。

運転していただいたS会長、そしてお誘いいいただいたIさん、Kさんに厚くお礼申し上げます。

やっぱり山はいい。

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2014年3月8日~9日 雪深き雲取山 2017m


東京都の最高峰 雲取山 (七ツ石山より)

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山頂から見える富士山

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雲取山は大東京都一円を俯瞰している。逆に都からこの山を眺めることを知っている人は、あまり多くはあるまい。空のきれいに晴れた日、私はよく近くの高所へ山を見に出かけるが、まず眼の行くのはこの東京都の最高峰である。それはことさら顕著な特長は持たないが、力のあるドッシリした山容を示している。

深田久弥 『日本百名山』より


■3月8日

奥多摩駅に降りてみると意外なことに周辺の雪はすっかり無くなっていた。

しかし、7時に奥多摩駅を発ち、鴨沢に向かうバスの車窓から見える山々には、まだたっぷり雪がある。

この日は、ずいぶん以前から計画していた西穂高岳に登る予定だった。
しかし北アルプス方面の天候が芳しくなかったために断念。

急きょ前日の夜、今回のメンバー3人で検討を重ねた結果、いま向かっている雲取山に行き先を変更したのだった。

雲取山は、今年2月14日の大雪以来、積雪が多くて一ヶ月近く入山できなくなっていて、雲取山荘は孤立状態となっていた。

しかし、前々日の3月6日に警視庁のレンジャー部隊が訓練のために35名で入山し、ついに雲取山荘までトレースがついた。


その情報がヤマレコなどに公開されて、目ざとい山好き達が、いまこの同じバスに乗って雲取山を目指している。

バスには10名ほどの登山客が乗っている。

そのほぼ全員がスノーシューかワカンを持ってきていた。

今回のメンバーは穂高の穂の字を名前に持つミホさん、そして体育会系気象予報士のネコさん(カネコさん)、そして最年長のワタシ。

雪が残る奥多摩湖を見ながら、バスは雲取山の登山口となる鴨沢に到着。

この7時奥多摩駅発のバスに乗るために、昨日は立川の激安ビジネスホテルに泊まった。

昨日の夕方、西穂高岳を断念し、夜になってやっと変更先が雲取山に決定した時に、立川前泊も急きょ決まった。

なぜかというと、この朝7時発のバスを逃してしまうと、登山開始が9時頃になってしまう。

そうなると、まだまだルートの状況がわからない雪山では時間的に遅いと判断したからだ。

無雪期ならば比較的簡単な山でも、積雪期には全く違う山になる。

だから、早く出発する。

山の基本だな。


鴨沢にはすでに車も数台停まっていた。

ここも、意外なほど雪は少なかった。

準備を整えて出発。

集落を抜け、林道を少し歩く。

本格的な登山道が始まると雪が出てくる。

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七ツ石山から南に伸びる登り尾根の東側山腹をからめて高度を上げて行く。

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この樹林帯の単調で眺望のない登りはまさに修行の道だ。
とにかく黙々と登るしかない。

修験者の気分をたっぷり味わえる。

我々に先行して歩く登山者、パーティーも数人、数組はいたからトレースはしっかりしていて歩きにくいわけではない。

もちろん最も感謝すべきなのは、訓練とはいえトレースをつけてくれた警察の皆さんにだろう。

堂所と呼ばれる少し開けた地点を過ぎてしばらく登ると、七ツ石山を巻いてブナ坂(ブナダワ)に出るルートと七ツ石山に登るルートの分岐点に出る。

ここの沢にかかる橋は大雪で崩壊していた。
高巻き、充分に気をつけて進む。

そして、ブナ坂から先、ようやっと稜線に出れば、いままでの辛い修行の道とはまるで違う、伸びやかな尾根道となる。

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富士山をずっと左手に見ながらの登りだ。

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長い長い樹林帯を登る修業の道からの開放感で、思わず駆け出したくなるような素晴らしい雪景色の尾根だった。

振り返れば七ツ石山

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だが夏道に比べれば、やはり雪道の疲労は大きい。
だから、ちょこちょこ休憩し、行動食を食べたりしながら登ってきた。

しかし、この伸びやかな尾根で、この素晴らしい景色を見てしまえば、何か食べながら少し長い休憩をとりたくなるのはあたり前だ。

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この日は気温も氷点下にはならず、着こめばそれほど寒くなかった。

本当は登るはずだった西穂高岳は、北アルプス一万尺級の眺望。

しかしこっちだって勝るとも劣らない大満足の眺望だった。


広い五十人平と奥多摩小屋を越えると小雲取山への急登が待っている。

富士山をバックに登るオレ。

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遅くてごめんなさい。


小雲取山から一旦少し下ると避難小屋が見えてくる。

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ちょうど追いつかれたソロのニイチャンに3人で写真を撮ってもらった。

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しかし、この景色。

なんてキレイなんだ!

冬の雲取山には何度か登っているけど、こんな景色は初めてだ。


そんな景色は動画で見てね。




雲取山の山頂は、この避難小屋の少し上だ。


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雪が多いから夏のコースタイムに休憩を入れて2時間ばかりかかってしまったが、山頂に到着。

やはり立川に前泊して正解だった。


山頂からの富士山

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記念撮影

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景色が素晴らしすぎる。

だから雲取山の山頂からの景色は動画で見てね。




アウタージャケットも着込んで、しばらく景色に見とれていた。


雲取山は東京都と埼玉県と山梨県の境をなしている。

宿泊する山小屋、雲取山荘は埼玉県側に20分ほど下った場所にある。


前回、雲取山に登ったのは5年ほど前、2008年の大晦日から2009年の元旦にかけての越年登山だった。
そして、その時も雲取山荘に泊まった。

約1ヶ月の間、雪で閉ざされていた、その懐かしい山荘へ。

小屋前で記念撮影。

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宿泊客は我々を含めて10名ほど。

大きな部屋を3人で使わせてもらった。

そして着いて早々に炬燵に入りながらビールを買って乾杯!

いや~、大変だったねーと言いながらプハ~!

山で行動を終えた後に飲むビールより美味しい飲み物があったら教えてくれたまえ。

部屋の窓からの景色。

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この窓から、夜は夜景が見えた。

夕食は小屋に一ヶ月閉じ込められたていた小屋番の兄さんの労をねぎらい、感謝しながらいただいた。

食料はたっぷりあったそうだけど、なにしろ発電機に燃料を入れる給油口だけを死守し、発電機を動かすことだけに集中していたのだそうだ。

そりゃそうだ。
発電機が動かなくなったら小屋は凍てつく。
命の危険すらあるかもしれない。

小屋番さん、よく頑張ったなぁ。
感謝感謝。

夕食後も持参したワインなんかを飲みながら宴会。

8時消灯。

疲れがどっと押し寄せて、おやすみ3秒だった。


■3月9日

ご来光を山頂で見るか、小屋の前で見るか、前日の作戦会議でもなんとなく決まらず、結局は朝起きてみたら曇りだったので見るのは諦めた。

小屋番さんと色々と話をしながら朝食を食べる。

宿泊していた半数ほどのお客さんは既に出発していて、食堂には5人ほどしかいなかった。

その後、下山の準備。

小屋の前でアイゼンを装着して、まずは雲取山の山頂までの登り。

この日の気温は-7°~-8°

昨日下りてきた道を登り返して約30分ほどで山頂着。

富士山は見ることができなかった。

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長野方面だけは少し晴れていて浅間山はよく見えた。


山頂から石尾根を御前山方面に向かって下る。

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少し雪が降ってきたけれど、それがまた良い雰囲気を醸し出す。

振り返って、おどけたミホさん。

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ブナ坂まで下ったら、七ツ石山に登る。

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七ツ石山からは、振り返ると雲取山が大きく見えた。

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バスの時間が2時30分頃でかなり早く着いてしまうので七ツ石小屋の前で、ゆっくりランチを食べる。

寒いけれど、着こめば問題ない。

そこからは鴨沢に向かって一気に下った。


鴨沢には2時少し過ぎに着。

バスに乗り込んで奥多摩駅に戻る。

駅から徒歩5分ほどの「奥多摩温泉 もえぎの湯」で汗を流す。

そして、弾けた。

飲むぜ飲むぜ飲むぜ飲むぜ飲むぜ・・・・
飲む飲む飲む飲む・・・・・・・・・

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写真はまだ20分か30分位しかのんでいない時だから、一体どんだけ飲んだんだ?

何度も言うけど、下山して温泉に浸かった後に飲むビールより美味しい飲み物があったら教えてくれたまえ。

雪深き雲取山、またまた想い出深い山行だった。

ミホさん、ネコさん、ありがとー!!


山はいい。

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ミホさん、写真使わせていただきました。
ありがとうございます。

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2014年2月11日 塔ノ岳トレーニング山行 大倉尾根ピストン(単独)

もう何十回も登っている塔ノ岳の山頂で

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2月8日から9日にかけて関東地方にも大雪が降った。

子供の頃だったら大喜びで雪だるなんか作ったり、雪合戦して遊んでいただろう。

しかし大人になると、それも迷惑でしかなくなる。

まあ一つだけ恩恵があるとするなら、近郊の低山も雪山になるので、遠くに行かなくても雪山気分を味わえることくらいだ。


というわけで、またまた飽きもせずに塔ノ岳に登った。

前日に、パッと決めて無計画で登れるし、そこそこトレーニングになる山だ。


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山好きの考えることなんて、皆同じ。

雪を求めて大勢が入山していた。

今回も大倉尾根で登る。

下の方は思ったより雪が少なかった。

ワカンが要るかなぁ?なんて思ったけど、持ってこなくても全く問題なし。

駒止茶屋で軽アイゼン装着。


花立の手前で富士山方面を見るが、裾野しか見えない。

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塔ノ岳が見えてくる。

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山頂付近から雪が多くなってきた。

金冷シでこんな感じ


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山頂から富士山方面

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丹沢山、蛭ヶ岳方面

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大山方面

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鍋割山稜から鍋割山経由で下山しようかとも思ったけど、スタートが少し遅目だったのでやめた。

素直に大倉尾根をピストン。

ガーッと下って、大倉でおでんとビアして帰った。

3月の西穂高岳に向けて、そこそこトレーニングになったかな。

昨年、どか雪後に登った塔ノ岳は → ここ


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赤岳 リベンジ 2014年1月12日~13日

行者小屋から見た赤岳

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赤岳山頂お一人様証拠写真

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■1月11日


夕方6時に新宿でTさんのML430に乗り込んで出発。

Tさんは新宿の高層ビルに事務所を構える中堅企業の社長で、私のお客様でもあり、山の先輩で3歳年上。

ML430は山に行くために購入した車で、普段はSクラスに乗っているという贅沢なメルセデス・オーナーだ。


中央道は空いていた。

談合坂S.Aで食事をして、美濃戸口の八ヶ岳山荘に着いたのは21時30分頃。

今夜はここに泊まり、明日の朝は美濃戸まで車で入って赤岳を目指す。

年末年始も来ていたので、この山荘グループ社長にも覚えられている。

赤岳展望荘も同じ系列だからだ。


風呂に入ってからビールで乾杯。

その後はTさんが車に積んできたワイン。

部屋は特等の部屋を用意してもらっていたので快適だ。

二人で11時半頃まで飲んで寝た。


■1月12日

朝6時から朝食。

7時少し過ぎに出発。

チェーンは巻かずにスタッドレスタイヤだけでなんとか美濃戸山荘まで入る。

途中、一箇所だけ滑って肝を冷やす登りがあった。

八ヶ岳山荘で渡された「美濃戸山荘」のステッカーをフロントガラスから見えるように置いた。

手前の駐車場に車は20台ほど停まっていたが、ここまで入っている車はわれわれだけ。

同じ系列の山荘だから特別に入れさせてもらったのだ。


準備を整えて歩き出す。

まずは行者小屋まで南沢ルートで登る。

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トレースはバッチリ。

それが八ヶ岳の良い点。

ワカンも持ってはいたけれど車に置いてきた。

赤い実

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ナナカマドなの?

アップ

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やがて横岳が見えてくる。

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大同心と小同心

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オー、ワンダホー!!

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ゆっくり歩いて2時間と少しで行者小屋に着いた。

これから登る赤岳が見えた。

ダイヤモンド赤岳だ。

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稜線から雪煙があがっていて風が強いことがわかる。

しかし雲はかかっていない。

期待できるぞ。

行者小屋のテント場は、連休なのでたくさんのテントがあった。

ここのテン場が自分にとっての雪山の原点だ。

(それについては ここ で書いた)

12日前の大晦日に来た時には全く見えなかった阿弥陀岳も見える。

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気温はマイナス14℃位。

このあたりは風がないから寒くない。

テルモスのお湯を飲んだり、行動食を食べたりして少しゆっくりした。

ストックをピッケルに変える。

ファイントラックのドライレイヤーの上に化繊の半袖Tシャツ。

ミッドはパタゴニアのR0.5。

アウターはモンベルのダイナアクション。

バラクラバとゴーグル。

大晦日は地蔵尾根で赤岳展望荘に入ったが、今回は赤岳に向かって突き上げる文三郎尾根から直接頂上に登る。


霧氷と阿弥陀岳

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高度を上げ森林限界を越える。

横岳から硫黄岳

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右 阿弥陀岳  左 中岳

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赤岳の岩壁

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風がだんだん強くなり、雲が少し出てきた。

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中岳・阿弥陀岳への分岐

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キレット分岐

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雪は風で吹き飛ばされているので、ここからは岩と氷と少しの雪のミックス。

なにしろ厄介なのは風。

飛ばされないように注意しながら、時折フロントポイントやダガーポジションも使って登る。

やがて阿弥陀岳を見下ろすようになる。

富士山が見えた

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権現岳の向こうに南アルプス

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さらに阿弥陀岳を眼下に見下ろす。

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そうなってくれば頂上は近い。

着いた。

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2011年12月31日以来の登頂。

冬は多分5回目くらいで、夏と秋に1回ずつ登っている。

多分・・・
実は良く覚えてないし、昔の写真はほぼ整理できてなくて、どこがどこだか良くわからないし、そもそもあまり撮ってない。

もっとずっと昔からブログがあれば良かったな。


気温はマイナス15℃位だったが、風が強いので体感温度はもっとずっと低い。

行動していなければ体温が奪われる。


動画を撮った。

風が強く身体が揺れるからブレブレだけどね。

風の音も出るから注意。




山頂に着いて5分も経つと、なんだかガスが出てきた。

風も強くて寒い。

とてもじっとしていられない。

近くにいたパーティーと写真の撮りっこをした。

Tさんとツーショット

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写真を撮ったら、とっとと赤岳展望荘に向かって下る。

すっかり吹雪になってしまい、途中で振り返ると、赤岳はすでにガスに包まれてしまっていた。

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この赤岳山頂から展望荘までの下りは、猛烈な風と雪のために身体を支えるのに必死で、視界も悪く、この山行で一番厳しかった。

赤岳展望荘に二人で駆け込むように入る。

こんな天候時の山小屋はオアシス過ぎる。

受付を済ませ、まずはそのまま食堂の椅子に腰掛けて暖かいお汁粉とコーヒーを飲んだ。

ここはコーヒーとお茶、お湯が無料で飲み放題。

到着した時間にはお汁粉もサービスされていた。

身体も温まったら部屋へ。

個室棟の3人用の個室に2人で泊めてもらった。

昨日、宿泊した八ヶ岳山荘で展望荘の個室を予約していて、更にTさんが2週間後に全く同じコースでアメリカの友人を3人連れて来る予約も入れていたので、ちょっと良いサービスをしてくれた。

まあ実はそれだけじゃなく、他にも諸々と小屋にメリットのある予約を入れていたからだけどね。

食事の時には良いワインもサービスしていただいた。


展望荘のディナーはバイキング形式で、鶏肉のトマト煮とか、豚の角煮が実に美味しい。

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サービスでいただいたワインの他にも数本購入した。

そして大晦日のパーティーでも提供されていた生ハムもあって、テーブルで一緒だった皆さんと飲んだ。

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食事の後も談話室に移り、ワイワイ飲みながら大勢で山談義。

外はまだ吹雪いているようだけど、この談話室は暑いくらいに暖かい。

買ったワインとビール、持ってきたウイスキーで楽しい夜は更ける。

消灯時間の9時まで、たくさん飲んで部屋に戻って眠った。


■1月13日

3時半頃に目が覚めてしまった。

風の音がしないから、もしかしたら晴れているのか?

もちろん部屋の窓には越冬のための板が張られているから外を見ることはできない。

もし晴れていれば、きょうは横岳から硫黄岳を経由して赤岳鉱泉に下る。

そんなことを考えているうちにもう一度、眠ってしまった。


朝食の前に小屋入り口から外を見ようと思って行ってみると、同じことを考えている人がたくさんいて、口々に「あー、こりゃダメだ」と言っては皆、落胆している。

自分の目でも確かめた。

吹雪・・・

視界も非常に悪い。
まるで元旦と同じ。

これじゃ縦走どころじゃないってことで、最短ルートの地蔵尾根で下ることにした。

そうなれば急ぐこともない。

ゆっくり朝ごはんを食べ、ゆっくりコーヒーを飲む。

昨日の談話室で一緒に飲んだソロの方も、横岳から硫黄岳に縦走する予定を変更し、下ることにしたという。

みんなそうだった。

しかも我々は美濃戸山荘まで車で入っているので、さらにゆっくりでいい。

遅いほうがトレースもできるだろう。

しかし、実はそうでもなかったのだが・・・

8時頃には下山のために出発して行くパーティーがチラホラ。

我々はお茶を飲みながら、色々な方と話したりしていたが8時半過ぎから準備を始めた。

小屋の方に挨拶して、9時頃出発。

小屋の外に出ると、これだ。

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吹雪いているからトレースはすぐに消える。

慎重に下る。

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風が強い。

途中で少しだけ間違えて谷に下りそうになったが、すぐに元に戻ってリカバリーした。

3分ほどのロス。

しかし、この時に吐く息がバラクラバから多めにゴーグルに入ってしまい、ゴーグルが曇った。

ファンを回したが曇りはとれない。

かと言ってゴーグルを外せば内側の曇りは途端に凍ってしまうから外すわけにもいかずに苦労した。

絶対に曇らないゴーグルを発明したいものだ。

どんどん下ると少し風が弱まってくる。

かろうじて中岳が見えた。

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さらに下って、さらにもっと下れば風が嘘のようになくなってくる。

行者小屋が見えた。

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このあたりで一安心。

行者小屋まで下った。

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前日とは全く違う天気。

見上げてみると上空には厚い雲がかかっている。

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その雲の中は吹雪なのだが、なんだか少しだけ陽の光も見えるような・・・

予報では午後は回復するらしい。

行者小屋で小休止。

ピッケルをストックに持ち替えて南沢ルートへ。

曇っているけれど風は弱く、ついさっきまでの吹雪が嘘のようだ。

雪もけっこう降ったようで、モンスターたちを見ながら緩やかに下って行く。

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時々、新雪の上に動物の足跡があって、単調な下りを少しだけ楽しくしてくれる。

進むうちに少しだけ日差しが出てきて、美濃戸山荘に到着する頃になると、山頂は雲に覆われてはいるものの少し晴れてきた。

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美濃戸山荘は営業していないが、その前のベンチに腰掛けてアイゼンやスパッツを脱ぐ。

一組のご夫婦が先にいて、Tさんがいろいろと話をしている。

「車に乗って行きますか?」ってことで、そのご夫婦も美濃戸口まで一緒に乗って行くことになった。

4人分のザックを積んで、歩けば1時間近くかかる道を10分程度で八ヶ岳山荘へ。

元旦に来た時は、エッチラオッチラ歩いた道だ。


八ヶ岳山荘で風呂に入り、こちらの社長も一緒におでんを食べながら、また色々と話しをした。


帰りの中央高速道も渋滞はなく、石川P.Aで1回だけ休憩して新宿まで実にスムーズに帰ることができた。


硫黄岳への縦走はできなかったものの、2回というか2年連続で立つことができなかった赤岳の山頂に立つことができた。

それで良しだ。

山よさよなら ご機嫌宜しゅう
また来る時にも 笑っておくれ

「雪山讃歌」の9番。

ちょっと古臭い歌詞の、微笑ましい歌だ。



お誘いいただいたTさんに心から御礼申し上げます。

昨年から今年の越年赤岳は すぐ前の記事で。

一昨年から昨年の赤岳は ここ で。


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テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

2013年12月30日~2014年1月1日 越年登山 八ヶ岳 赤岳

昨年に続き、今年の越年登山も天候に恵まれなかった。

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大晦日 地蔵の頭

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それでも赤岳展望荘で迎えた新年は素晴らしいものだった。



■2013年12月30日


8時ちょうどの特急あずさは2号ではない… 5号だ。

ということは昨年の越年登山の記事でも書いた。

しかも、2年前の越年登山の記事でも書いた。

ようするに、3年連続で12月30日の8時に新宿駅から「あずさ5号」に乗っている。

その、あずさ2号と5号の件は、1970年代にヒットした兄弟デュオ狩人の歌を知らなければ全く訳のわからないことだし、どうでもいいことだ。


特急あずさの車窓からは南アルプスやこれから登ろうとしている八ヶ岳の白き峰々がよく見えた。

それらの山を見ているだけで胸が高鳴る。

茅野駅に10時6分着。

10時25分発の美濃戸口行きバスに乗り込む。

空いてはいないが、混んでもいない。

みんなが大掃除なんかをしている時に、悠長に山かよっ!ってことだ。


バスの車窓からも八ヶ岳がよく見えた。

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美濃戸口の八ヶ岳山荘で登山届を提出。

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中で準備をさせてもらっているので昼ごはんにラーメンを食べた。

義理堅い男なのだ。

1年前はソバを食べたが、味を学習しているからラーメンにした。

まあ、正解だった。


天気は良く、気温もそれほど冷え込んでいなかったのでアウターのオーバーパンツははかなかった。

今年は美濃戸までの道路に雪が薄く積もっていて、例年のようにツルツルの氷よりは歩きやすい。


ゆっくり歩いて約1時間で美濃戸の駐車場着。

阿弥陀岳が大きく見えた。

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頂上に雲はかかっていない。

明日も同じであることを祈るばかりだ。


美濃戸山荘の先で北沢のルートへ。

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しばらく進むと横岳方面の大同心・小同心が見えてくる。

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少し雲がかかっている。

明日、その横岳をあるけるのだろうか?

全ては天候次第だ。

さらに大きくなってくると

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赤岳鉱泉に出る。

名物のアイスキャンディーに数人がへばりついていた。

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しかしなんだか雲がかかってきたなぁ・・・・

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明日の天気が少し心配だ。


受付を済ませ、部屋で寝床を作成。

大阪からの2名と名古屋からのご夫婦が既にいらしたので、挨拶して一緒にビール。

その後も数名が同室となり、なんだかみんなでツマミを交換したりして、持ってきたワインなんかを飲んで過ごす。

夕食後も、こうしてダラダラ飲みながら、夜は更ける。

8時頃には床に入って眠ってしまった。


■12月31日

大晦日の朝はこんな天気。

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なんだか一年前と同じだ。

この日はまず硫黄岳に登り、横岳を経由して赤岳展望荘まで行く予定。

上空は厚い雲がかかり、おそらく稜線は強風が吹き荒れていると考えられる。

そのルートは厳しいかもな・・・

だが、まずは硫黄岳に向かってみることにした。

外で準備していたら、二人組のニイチャンに出発前の記念撮影のシャッターを頼まれた。

だからこっちも頼んだ。

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硫黄岳に向けて登り始める。

しかし、天気が良くなることはなかった。

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樹林帯なのに風が出てきた。

1時間15分ほど登ったところでポケットに入れてあるブドウ糖を食いながら考える。

硫黄岳から横岳を越えて展望荘まで行くのは、この天候だと厳しい。

危険だ。

昨年と同じ。

ならば、硫黄岳の山頂に行くこともない。

いま引き返して、行者小屋から地蔵尾根で展望荘に行った方が楽だ。



というわけで一旦、赤岳鉱泉に向かって下山。

振り出しに戻る。

テン場を左手に見ながら、行者小屋に向かう。

一年前と全く同じだ。

苦笑い。

違っているのは、硫黄岳の山頂を踏まずにもどったので疲れていないこと、そして地蔵尾根を登るモチベーションだ。


まずは行者小屋へ。

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阿弥陀岳がドーンと見える場所なのに何も見えない。


ここで行動食と水分補給。

これも一年前と全く同じ。

地蔵尾根

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上り進むと横岳方面が見えた。

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ハアハア、ゼイゼイ・・・

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ハシゴ斜めっていて滑りそうだよ。

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ピッケル突きながら風に飛ばされないように登る。

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地蔵の頭に到着。

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今年はお地蔵さんの顔がエビの尻尾に埋まっていなかった。

手を合わせて「また来ました」と挨拶した。


少し進めば赤岳展望荘。

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凍てついてる。

この先に進めば赤岳だが、きょうはここまで。

こんな日に頂上に行っても何も見えない。


外でアイゼンをはずして小屋に入る。

おー、暖かい。

外とは別世界。

ここはアイゼンのままで入ることができることを忘れていた。


毎度の杉本さんが受付にいて、一年前の大晦日のジャンケン大会でゲットした無料宿泊券を提示。

そんな混んでいないから個室に一人でいいよーということで、超快適山小屋ライフとなった。

まあ、こんな季節のこんな天気の日に標高2722mの山小屋に来るのは、よほどのモノ好き・・・というか山好きだけだからな。

そもそも、小屋が営業してくれるっていうのが凄い。


ザックを置いたら食堂へ。

まだ1時にもなってない。

既に数名の方がいて、無料のコーヒーとか酒を飲んでいた。


片隅では、毎年恒例の大晦日パーティーの時にサーブされる生ハムを切り出す作業中。

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うまそ。

朝ご飯の後、行動食は食べていたが、昼ごはんを食べていない。

ラーメンでも注文しようかと思ったけれど、一緒のテーブルの方々とビールを買って飲み、ツマミを出し合って食べているうちにお腹も膨らんだ。

3年続けてきているので、顔見知りの方もいる。

そうした皆さんと、食堂より談話室の方が暖かいっていうので、そちらに移りウイスキーなんかでダラダラ飲んでいた。

やがて5時半の夕食。

食べ過ぎると、パーティーで生ハム食べられなくなるから控えめに・・・

と言いたいが、ここはバイキング形式で、しかも美味しいからいっぱい食べてしまった。

7時からは恒例のじゃんけん大会。

様々な景品が出るわ出るわ。

近くにいた同志社大学ワンゲル部の諸君が、帽子やグローブが欲しいといっては、ジャンケンの勝ち負けに一喜一憂しているのが微笑ましい。

若いっていいなぁ~ マジで。


パーティーの後も、また顔見知りの方たちと談話室で飲む。

同志社の諸君ともいろいろな話をした。

記念撮影

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(真ん中オレ。一番左の方は諏訪の、山の師匠)


皆、好感度の非常に高い、良い青年だった。

就活、頑張りたまえ!

今年「八重の桜」の影響もあって同志社にはフォローの風が強く吹いているんじゃないかな。

ちなみに、うちの会社なら必ず雇う!


山談義は尽きること無く、更にダラダラ飲んでいたら、あっという間に12時。

2013年が終わっちまったぁ~~

そして

明けましておめでとう!!!

と新年を迎えたとたんにダウン。

みなさん部屋に戻って眠った。



■2014年1月1日


天気が良ければ初日の出を見るために赤岳に登る。

しかし・・・・

明け方、目を覚ました時も小屋が揺れるほどの風が吹いていた。

しかも、氷状のような雪が小屋に当たる音。

こりゃ吹雪だよ。

間違いない。

布団にもぐって二度寝。


起きてから、また確認のために見ても吹雪。

残念でした。

2年連続で初日の出見れず。

赤岳の山頂も踏めず。

また来ればいいさ。


朝ご飯はおせち料理が出る。

お雑煮も。

ゆっくり食べた。

と言うのも、この吹雪の中を下山するのは決して楽しいわけではないからだ。

だって外はこんな感じ。

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これ、ホワイトアウトしちゃったら大変でしょ。

ということで、皆さんゆっくり、ゆっくりな感じ。

8時頃まで部屋でウダウダしていたら、出発するパーティーも多くなったので、自分も出発した。

ものすごい風。

トレースも消えている。

細心の注意をはらいながらの下山。

時折の烈風には耐風姿勢をとらなければならないことも。

ウゲー、ヒジョーにキビシー!

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そのうち、なんだか下山する人たちが一群となってきて、そうすればなんだか安心。

みんなで下りれば怖くない、ってか。


なんとかかんとか行者小屋まで下りれば一応はメデタシメデタシ。

山の天気は怖いねぇ。


行者小屋からは南沢で美濃戸―美濃戸口へ。

八ヶ岳山荘で風呂に入り、看板に「風呂上がりの生ビールが美味しい!」って書いてあるから生ビール。


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おでんも食べた。

なんだか、バスの時刻が合わなかったけど、タクシーが1台いたので茅野駅までタクシーで帰った。


駅で、まずは帰りのチケット。

一年前は特急の指定席がなかったが、今年はすんなり取れた。

でも、その特急が来るまでに1時間ほど時間があったので立ち食いそばを食べた。

おばちゃんが一人で対応しているので、パンク状態。

立ち食いそば屋なのに、出来上がるまでに20分くらい待った。

もちろん元旦だから怒る人なんかいない。

お正月。
日本って良い国だな。

電車内ではiPhoneでメールやFBでメッセージをくださった皆さんにお礼。

こうして気遣っていただけるのはありがたいことだ。

そーいう方々にはご奉仕なければいけないな。


夜は帰ってまた家族との宴会。

ダラダラダラダラダラダラダラダラ・・・・・・・・・・・・・・・

正月はいいねぇ。

これが今年の越年登山。

2014年も宜しくお願い申し上げます。


一年前の越年山行は → ここ


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2013年12月21日~22日 金峰山でクリスマスパーティー&ラッセル&ラッセル

金峰山の山頂から 富士山と金峰山のシンボル五丈石

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山小屋のクリスマスパーティーと お・も・て・な・し

過酷なラッセルの果てに辿り着いた山頂からの感動的な絶景・・・


雪の金峰山は楽しく、想い出深く、素晴らしい山行となった。




■12月21日


登山口の金峰山荘までは雪が深くて車は入れそうもない。

仕方ないので山荘から歩いて15分ほど手前にある駐車場に駐車する。

ここでさえ雪はたっぷりだ。

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本当は山梨側の瑞牆山荘を登山口として登る予定だった。

しかし、前日に金峰山小屋(金峰山荘ではない)の小屋番さんから、われわれメンバーの一人であるミホさんに連絡が入り、そのルートだとトレースが無いかもしれないので長野側の金峰山荘から登ることを勧められたのだった。

この日の前々日、そして前日と低気圧の通過に伴ってこの山域にもドカ雪が降っていた。

トレースがない雪の中を歩くとなれば時間も体力も倍、いや場合によってはそれ以上を費やさなければならない。

というわけで、遠いけれども長野側の廻り目平にある金峰山荘を登山口としたわけだ。


出発の前日に時間を早めたり、車を出してくれるネコさんに拾ってもらう場所を決めたり、装備をワカンにするかスノーシューにするかなど、フェイスブックのグループ機能を駆使して打ち合わせ、やっとここまで来た。


初めはツボ足で大丈夫そうだったが、いずれアイゼンが必要になるという想定でアイゼンを装着して出発。

15分ほど歩いて金峰山荘へ。

この3名が私と一緒に登ってくれるメンバー。

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9月に中央アルプス空木岳から千畳敷へと縦走した時と同じ。

可愛くて賢い山女子2名と体育会系気象予報士のネコさん。

この素晴らしい若者の中にどうしてこんな変なオジサンが混ざっているのかはよくわからない。

不思議だ。

しかし、人生はそもそも不思議なものなのだ。

だから、これでいいのだ。



初めはこんな感じ。

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雪たっぷり。

天気も上々。

楽しいホワイト・クリスマスじゃん!


なーんて、のんきなことを言っていられるのも中ノ沢の砂防堤があるあたりまでだ。

その砂防堤付近でランチ。

フリースを着ればそれほど寒さは感じない。


双葉S.Aで買ったハムチーズパンと、皆が買うから自分も買ったハニーメープル・メロンパンを食べた。

メロンパンはザックにギューッと詰め込んであったから表面が粉々に破壊されて見るも無残な姿になっていた。

だが形が変わっても味はたいして変わらないだろう。

ケーキのように甘かった。

糖質たっぷりで運動前には悪くない。



エネルギーをチャージしたら出発。

小さな沢も雪に埋もれそうだ。

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この先から急登がはじまる。

ウウウ・・・


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ウギャー

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しかし、トレースがあるからまだ楽だよ。

このトレースは小屋の方が前日に登ってつけてくれたものだ。

ノートレースでここを小屋まで登ったのだ。


オレには絶対無理。

全然無理。

間違いなく途中で倒れてる。

そのトレースをありがたく使わせていただく。



それでも雪が深く、足が滑る。

夏道よりずっと体力を消耗する。

天気も曇り空になってきた。

ネコさんは自分の予報が当たっているとほくそ笑んでいる。

瑞牆山がよく見えるポイントまで登ってきた。

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少し休憩。
現在地などを確認してから出発。

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ここからも長い道のりだった。

雪が本格的に降り始め、気温も下がってきた。

そんな天候の中で、深い雪の中の登りを強いられる。

だから、夏道と同じコースタイムというわけにはいかない。

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金峰山小屋が見えた時には思わず歓声があがった。



あー、マジでキツかったぁ。

特に最年長のオジサンにはキツよね。


小屋は空いていて、われわれの他に宿泊客は2名。

淡路島からのご夫婦だけだった。

2階の寝床はゆったりで、ザックも荷物も広げて整理できる。
ありがたい。

とにかく到着の乾杯をしようということで、暖かい下の食堂の炬燵に入る。

そしてビールを買おうとしたら小屋番さんが

「もう少ししたらビール出しますよ」って言ってくれた。

そう、きょう金峰山小屋はクリスマスパーティーなのだ。

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こんな飾り付けも嬉しい。

だって、ここ山小屋だよ。

ホワイト・クリスマス。


それに、まさかタダでビールが飲めるとは思ってなかった。


しかも小屋で提供してくれたのはベルギーCHIMAYのドでかボトル。


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生ハムもあるし、焼き豚やらポークソテーやら・・・

なんともゴージャス。

実は20人のツアーがこの天候でキャンセルとなり、そのツアー分までこちらに提供してくれていたのだ。

ビールなんか、年末年始にとっておけるのに、それを提供してくれたのだ。

なんて太っ腹な!

金峰山小屋サイコー!!



他にも酒は、ふんだんにある。

オレは赤ワインを1本分、上げた。

ほかにもみんなで持ち寄った日本酒など。


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淡路島のご夫婦も交えて、ひとつの炬燵でのクリパ。

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本格スイーツまでいただきながら、楽しい山小屋の夜は更けていったのだった。

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■12月22日


5時起床。

まだ暗い空には満天の星。

晴れだ!

山頂からご来光が見れるぞ!



まだ暗いうち5時半に出発。

山頂付近は雪も少なく岩と氷のミックスだろうという想定で、足にはアイゼン、手にはピッケル。

日の出が7時近くだとして、ある程度のラッセルを強いられても充分に間に合うと思っていた。


甘かった・・・・

出だしはヒザ下程度の雪。

しかし登り進むうちに深くなってゆく。

途中、夏道らしき場所をたどっているうちにルートを間違えた。

一旦戻って、頂上付近にある五丈石に向かって直登してみる。

腰まで雪がある箇所では喘ぎ、もがく。

夜は明けた。

ご来光どころではなかった。

4人が5分くらいでトップを交代しながら進む。

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進むと言っても、たいして進んでいない。

五丈石が、そこ見えている。

夏なら5分で行けるだろう。

しかしその5分に30分くらいかかったのではないか。

こんな激しいラッセルは10年前の谷川岳以来だ。

ラッセル自体も2年ほど前の湯の丸山以来。

キツイよー!

オジサンには特にキツイ。



頼りになったのは、やはりネコさんだ。

深い雪にオレや、女子がもがいているところをネコさんが突破してくれる。

体育会系気象予報士!

頼れる男だ。



そして、喘ぎ、もがき、苦しみながら辿り着いた山頂で待っていたのは・・・



Woooooooooooooooo!!!!

なんて景色だ!

これぞ秩父山群の王者と言われる金峰山山頂からの絶景。


富士山

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寄る

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五丈石と月

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八ヶ岳には厚い雲がかかっていた。

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南アルプスも総ナメ

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気温は多分マイナス18℃くらい。


太陽の光にキラキラと輝くダイヤモンドダストを見ることができる。


綺麗だ。

綺麗で幻想的だ。

言葉なんか出ない。


というわけで、動画も見てね。

ダイヤモンドダストは、写真には写らなかったけど、動画なら少しだけ見れるよ。





風が弱いので気温のわりに寒くない。

この夢のような山頂に少しでも長くいたかった。

記念撮影。

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オレ

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しかし、行動していなければそれなりに冷える。

ずっとここにいるわけにはいかない。

それに、小屋では朝ごはんを作って待ってくれている。

遭難したと思われたらいかん。

後ろ髪を引かれながら下山開始。

登りのトレースをたどる。

なんて楽なんだ。

雪山ではトレースの有る無しで苦楽が全く違ってくる。



一気に下って山小屋へ。

小屋番さんに遅くなったことを詫びたが、大丈夫大丈夫と言ってくれた。


さて、激しいラッセルで皆お腹の皮と背中の皮がくっつく寸前。

ジャーン!

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お粥だよ。

粥も佃煮やら漬物も、おかわりもたっぷり。

たまんね~ぞ!

暖かいお粥が五臓六腑に染み渡る。

みんな3杯も4杯もおかわりした。

心も身体も温まる、おいしい朝ごはんだった。


下山の準備をしてから、小屋のストーブを囲んでコーヒータイム。

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雪山と金峰山小屋の余韻を味わってから下山するのだ。


小屋の方には本当にお世話になった。

おかげ様で素晴らしいホワイトクリスマスだった。

また来ますよ!って、皆同じ思いだった。



気温マイナス15℃

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下山はワカンを装着してきっちりトレースをつけながら。

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登りと同じ急斜面をクリアすれば、長い林道歩きとなり

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車を駐めた登山口に戻れば楽しいクリパ山行もおしまい。


清里まで行き、清里高原ホテルでひとっ風呂浴びる。

ホテルからもキレイな富士山が見えた。

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ディナーはネコさんの知っている「美味小屋」という瀟洒なレストランへ。


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ワンプレート料理。

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有機野菜も肉も美味しかった。


若者たちと一緒だと、こういう洒落た店を教えてもらえるからオジサンも楽しい。

ここの隣のケーキ屋さんでプレミアムチーズケーキを買って帰途につく。


12月の中央高速はそれほど混まないというネコさんの予想通り、スムーズに東京に戻った。

天気も渋滞も緻密なデータで予想する男だ。


同行していただいたメンバーと金峰山小屋の吉木さんには、改めて心からお礼を申し上げます。

ありがとー!!みなさん!

ありがとー!!金峰山!


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2013年12月1日 笹子駅―清八山―本社ヶ丸―角研山―宝越―笹子駅 周回コース(単独)

清八山の山頂より

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JR中央本線に乗って山に向かう。
相模湖から藤野を過ぎると左側の車窓には桂川が現れ、大月を過ぎれば都留市方面へと分かれる。
そして次に現れるのが笹子川だ。

この桂川と笹子川に沿った山々の最高峰が本社ヶ丸(1631m)である。

本格的な雪山シーズンに向けて身体を絞っておく必要があるので、そこそこハードで、しかも素晴らしい富士山の展望を見るために笹子駅からの周回コースで歩いた。


笹子駅から歩き始める。
一緒に降車したのは6人ほどだったが、全員が私とは逆のコース、あるいは滝子山へと向かって行った。

少しだけ国道20号線を西へ歩き、JRの笹子トンネルを越す。
ちょうど一年前に中央高速の笹子トンネルで起きた痛ましい事故を思い出す。


水たまりには氷が張っている。
明け方は氷点下まで冷え込んだらしいが、今は恐らく2℃から3℃くらいだろう。


笹子鉱泉で左折して、林道のトンネルへ。

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出口が見えているから怖くないが、なにしろ全く人がいない。
車も通らない。

静かな山行が期待できそうだ。

駅から1時間20分ほど、ずっとこの林道歩きだった。

すれ違ったのは林業の方の軽トラ1台。

追い越されたのは千葉ナンバーの白い車1台。
こちらはきっと登山者だろう。

もっと歳をとったら、あんな風に登山口まで車で入り、本社ヶ丸までピストンするのも悪くないななどと思いながら、ひたすら歩く。


東電の変電所を過ぎてしばらくすると、登山口が見えてくる。

先ほど抜かれた白い車の登山者が、ちょうど出発するところだった。

メガネをかけていないので、男1名、女1名ということはかろうじてわかったが、若いのか、中年なのか、壮年なのかまではわからなかった。

登山口でホグロフスのソフトシェルを脱いでシャツとフリースジャケットになる。

行動食を食べ、少し休憩したら本格的な山道へ。

まずは開けた植林地を登るが、少しすると単調な樹林帯に入る。

ここで千葉ナンバーの車で来た60代と思われるご夫婦に追いついた。

良い天気ですねと挨拶して先に行く。

霜柱を踏みしめながら、そこそこ急な斜面の登り。


冬枯れの森。

静かだ。

人もいない。

この時期の、この寂しい感じが好きだ。

登っているうちに暑くなってきたのでフリースジャケットも脱いで長袖のシャツ1枚になる。
(メッシュのドライレイヤーは除く)

高度を上げていくと、葉の落ちた木々の向こうに白い山が見えた。

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その姿と方向で白根三山の北岳と間ノ岳だとわかる。

もちろん甲斐駒ケ岳も見えた。

テンションあがる。

この白い峰々を早く見たいからスピードも少しだけあがる。


さらに高度を稼ぐとブナの原生林となる。

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こうなると清八峠は近い。


清八峠から清八山の頂上は、ものの5分程度だ。

山頂の手前で、巨大な富士山が眼前に現れる。

走るように山頂へ。

均整のとれた圧巻の富士山だった。

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そして甲府盆地と南アルプス連峰。

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八ヶ岳も見える。

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一ヶ月後の2014年1月1日には、あの八ヶ岳の主峰である赤岳の頂上に立つ予定だ。
(天気次第)


素晴らしい眺めにしばし時間を忘れる。


清八山は山梨県の秀麗富嶽十二景の十二番山頂だそうだ。

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山頂には先着の2名がいた。
30代くらいの男性2名。

私が着いた時、ひとりが上半身ハダカになっていた。
汗でびしょ濡れのシャツを脱いでいたのだ。

見ると、その脱いだ下着の綿シャツの他に、ウールの長袖シャツ、フリース、そしてレインウェアっぽいアウターを着ていたようだ。

明らかに着過ぎ。

冬の低山では、着過ぎて大汗をかいている人をたまにみる。
暑いのに、なんで脱がないのか不思議だ。

この日は天気も良く、気温もこの時期にしては高めだから問題ないけど・・・
でも雪山とか天候が崩れた冬山だったら・・・

まあ、いいや。


ハダカじゃなかった方の青年に写真を撮ってもらった。

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清八山を後にして清八峠に戻り本社ヶ丸に向かう。

少し行くと造り岩と呼ばれる岩場がある。

ここがまた絶景ポイント。

その眺望は動画で見てね。

三つ峠山から始まる、だいたい250°位のパノラマだ。






素晴らしい景色を堪能したら、いくつかの岩場を越えて進む。

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ただダラダラ登るより、こういうのが出てくると変化があって楽しい。


清八山からは約30分ほどだろうか、本社ヶ丸の山頂に到着。

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あれ?
ここも秀麗富嶽十二景の十二番なの?

後で調べたら、ようするに清八山と本社ヶ丸でワンセットなのだそうだ。


ここの山頂は、それほど広くない。

すでに4人の先着登山者がいて、その後も三つ峠方面から3人くらいの登山者が登ってきた。

この山頂からの富士山は、三ッ峠山の裾野が少し邪魔だ。

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それでも充分に良い景色。
もちろん南アも八ヶ岳も奥武蔵の山々も見えるし、東側の山々を見下ろしている。


時間は昼少し前。

それほどお腹が空いていなかったけれど、ここでランチにする。

トレーニングもかねているので、水を多めに持ち、コンロも持ってきた。

フリースを着れば、山頂でも暖かいし、風もない。

だから、お湯を沸かして3分でできあがる岳食のパスタを食べた。

富士山や南アを見ながらのランチは格別だ。


少しゆっくり、40分ほど山頂で過ごす。

その後も数人の登山者が来たが、なにしろこの山は人が少なくて静かだ。

九鬼山なんかもそうだよな。

知られざる名山ってやつだ。


下りはまず角研山(つのとぎやま)に向かう。

一旦少し下るが、すぐに1541mのピークに登り返し。

その後は割とルンルンな道。

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右斜め後方に、木立の間からずっと富士山を眺めながら歩ける。

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しかし、残念ながらそれは長く続かない。

送電線を越すと、急な滑りやすい斜面が待っている。


その先、角研山では道が分かれ、ダイレクトに笹子駅まで下る道がある。

しかし、このルートは非常に急な悪路だということを知っている。

特に、今の時期だとザレた上に落ち葉が大量に積もっているので非常に滑りやすいのだ。

遠回りではあるが、もう少し先に進み「宝越え」というルートを選択。

だからといって、こっちのルートは簡単かというと、実は負けず劣らずの悪路がある。

しかし、先のルートに比べれば、その割合が少ない。

分岐点で行動食を食べたら出発。

ストックをできるだけ前に突きながら、急な斜面を落ち葉と砂利で足を滑らせないように降りてゆく。

ここは、脚がパンパンになるよ。

ストックを持っていないソロの若いニイチャンに追いついた。

もうヤバイ箇所は、シリモチをつきながら降りている。

それで正解だ。

ダブルストックのありがたさが身にしみた。

「こりゃタイヘンだよね~」
なんて声をかけて先に行く。


林道を横切り、水道水源を過ぎると沢に出る。

この沢の渡渉を数回繰り返し、林道終点に出ればスタート地点の笹子駅まで2~30分だ。


ちなみに笹子駅にはキヨスクもなければ、近くにビールの自販機があるような施設など無いことは知っている。
2年前の6月、滝子山に登った際に学習したのだった。

だから国道20号を東に歩いて笹一酒造まで行き、そこで日本酒でも飲もうかとも思ったが、ちょうどあと5分で電車が来るところだった。

というわけで、今回は我慢に我慢を重ね、JR中央線の薪の上で眠り、肝を舐めながら地元まで帰った。

だからいつもの居酒屋で飲む酒は、いつもとは違う格別な酒となったのであった。


滝子山に登ったのは → ここ で読んでね。

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谷川岳の大展望!土合-白毛門 ピストン(単独)2013年11月3日

白毛門

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日本一の地底駅として有名なJR上越線の土合駅に朝一番の電車で着。

登山の前に486段の階段を登らなければ改札口にたどり着くことができない。

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この駅で降りる大半、というか今回で言えば自分以外の全員(30人位かな?)が谷川岳に登るか、あるいはロープウェイで天神平散策に向かう人たちだ。

スニーカー&ジーンズなど軽装の人が多かった。


電車で土合駅まで来てスタートする場合、朝一番で来ても、山登りとしては遅い出発になる。

高崎までは新幹線でピューっと来れるが、その後が各駅停車に乗り換えて水上まで約1時間。
さらに乗り換えて土合に着くのが8時33分着。

階段を登り、トイレを済ませ、準備をしていれば9時頃の出発となる。

だから、天気も午後には崩れる予報なので、スピード登山の練習ということになるだろう。

駅を出て国道を10分ほど歩き、土合橋の手前で右に入る。

他の皆さんは、そのまま国道を谷川岳ベースプラザに向かって行った。


土合橋あたりから見る山が色づいていた。

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舗装されていない駐車場を突っ切ると谷川連峰馬蹄形の概念図がある。

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実は、この連休で、この馬蹄形を避難小屋泊でやろうかと考えていた。

しかし翌日の10月4日が雨ということなので断念。

前日の土曜日も仕事だったので準備もできなかったということもある。

結局、日帰りで西黒尾根から谷川岳に登ることにしたけれど、ヤマレコ情報で直近に谷川岳に登った人が、ここの紅葉はダメだったけど、白毛門の紅葉が綺麗に見えたと書いていたので、こっちになったわけだ。


東黒沢にかかる橋を渡れば、こんな紅葉。

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しかし、平坦な道はわずか50mほどしかない。

ここは、のっけから急登。

中間部も急騰。

後半も急登。

よーするに、ぜんぶ急登。

曇り空。

午後から崩れて夕方には雨の予報。



まずは樹林帯を登る。

ツライ。

でもキレイ。

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大木も多く木の根が錯綜していて、それに掴まってよじ登ったり、踏んで滑らないように注意したりで歩きにくい。

前回登った時は上の方は雪だったけれど、この辺りがそうだったことを思い出した。


山に来るのが久しぶりなせいか脚が少し重い。

9月末に中央アルプスに行き、それ以来の山登り。

10月は仕事もプライベートでも何かと忙しくて山に行ってない。

ひと月も空けるなんて、とても珍しいことだ。


しばらくはいつものゆっくりペースで登る。

タラタラのセンという大滝が見えてくる。

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このあたりで調子が出てきたので、少しスピードアップ。

高度を上げていくと、やがて谷川岳東面の凄絶な岩壁群が見えてくる。

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ここまで誰にも会わず、実に静かな山行。

木々が小さくなってくれば展望が開ける。

さらに松ノ木沢ノ頭と呼ばれる標高1484m地点の手前で、いきなり白毛門が眼前に現れる。

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この山の名前の元になったジジ岩とババ岩が並び、門のようになっているのが見える。

その岩に雪が積もって白髪(毛)のように見えるからだという説が有力らしい。

松ノ木沢ノ頭

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小休止して行動食パクリ。


ここからは素晴らしい展望を見ながらの岩登りとなる。

上州武尊岳がよく見えた。

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もちろん谷川岳東面の景色は圧巻だ。

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左からマチガ沢、一ノ倉沢、幽ノ沢の岩壁。

ここで多くのクライマーが命を落としている。

その遭難の多さから残念ながら谷川岳は「魔の山」と呼ばれている。

しかし、その一方でロープウェイを使えば気軽に、遠足気分で登れる山でもある。

(注:無雪期、天気の良い日に天神平から天神尾根で登るに限る)


左側には谷川岳の南側山頂となるトマの耳に向かって、前日まで登ろうとしていた西黒尾根が突き上げている。

素晴らしい景色を堪能。

さらに登ると岩場のクサリやロープも出てくるが、展望が癒してくれる。

草紅葉も美しい。

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ひと登りで山頂へ。

何度目の登頂だろう?

ちょっとだけラッセルするような積雪期や残雪期に数回、夏に1回ってところだ。

前回は3年前の残雪期だった。



時計を見ればコースタイムより随分と早い。

この日はスタートも遅かったし、天気も崩れる予報だったので意識して速く登った。

まあ、50過ぎたオッサン的には頑張った方じゃないの。



山頂には7~8人ほど先着の方がいた。

若いカッポーの兄ちゃんに頼んで写真を撮ってもらった。

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お礼に二人一緒の写真を撮ってあげた。


山頂からの展望は素晴らしい。

谷川岳はもちろん、笠ヶ岳と朝日岳が大きい。

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遠くには平ガ岳、燧ヶ岳、至仏山、上州武尊岳、皇海山、日光白根山、赤城山といった百名山。

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いい景色だー!

曇りだった天気は、なんだか晴れ間が出たりしている。

山頂でおにぎりにパクつくながら、隣のオッチャンとも天気が予想外だと話した。


車で来ていれば笠ヶ岳まで足を伸ばしたいところだが、帰る電車の時間が3時31分なので、とても間に合わない。

しかも、前日に田中マー君で楽天が日本一を決めるはずだったのに、巨人に今年初めての黒星を喫してしまった。

これでシリーズ対戦成績は3-3のタイ。

だから帰って日本シリーズを観戦しなければならない。

その前には、少しだけ居酒屋で二三杯ひっかけなければならない。


景色を目に焼き付けたら登ってきたルートを下る。

登りが急なら下りも急に決まってる。

急がなくてもいいので慎重に下る。

それでもリズムが大事なので、いつものペースで下っていく。

天気が予想というか、予報に反して良いので汗をかくくらいだった。

登っている時と違った谷川岳ドーン!

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紅葉の山々を見ながら下る。

山頂にいた方は全員追い越した。

別に競争しているわけじゃないけど。

登りはダメだけど、下りは早いんだ。


樹林帯に入ると陽の光に照らされた紅葉が一層見事だった。

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この辺りまで下ると足は棒。

久しぶりの山登りだったけど、朝ジョグ、たまにはラン、たまに筋トレは実践していた。

しかしそんな軽い、いい加減なトレーニングでは、たいした効果はないようだ。

やっぱり白毛門はキツかった。


東黒沢の清流で顔を洗う。

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橋を渡れば土合駅は近い。

土合駅には売店も自販機もない。

駅員もいない。

なーんにもない。

水上駅で缶ビール350mlを2本買ってナッツをつまみに高崎まで。

高崎からは新幹線でピュー。

その後、居酒屋で軽く引っ掛けてから帰る。


2013年の日本シリーズは楽天が日本一になった。

おめでとう!

前日に破れはしたが、9回160球を投げ抜いた田中将大大投手が最後の1イニングを締めた。

感動した。

マー君、メジャーでも応援します!

ボストンなんていいんじゃないの?

マー君~田澤~上原 なんて夢の様なリレーでどうよ?


というわけで、野球がストーブリーグとなれば、いよいよ雪山シーズンだ。

また厳冬期ではない、雪のある白毛門に近いうちに登ろう!


前回の残雪期 白毛門登山は → ここ

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雲上のテラスでプハ~! ああ、美しき中央アルプス空木岳 2013年9月28ー29日

空木岳(うつぎだけ・2863.7m/左の山)

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駒石付近からのパノラマ

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■9月28日

菅ノ台バスセンター駐車場に到着したのが夜中の2時半だった。


メンバー4人で協力しながら、その駐車場の隅っこに速攻でテントを設営し、女子2名はそちらで、オレとネコさんの野郎2名は車の中でシュラフにくるまって仮眠をとった。

朝5時出発予定だったが、ご飯を食べたり何だかんだで少し出発が遅くなった。

ネコさんが風邪の病み上がりで、体調イマイチということもあり、林道の終点までタクシーを使う。

約1時間半のコースタイム短縮。

これが自分にとっては後々、大正解。

この日の宿泊地である駒峰ヒュッテまで、決して楽な登りではなかったからだ。


なにしろ登る。

樹林帯の中を、ひたすら登る。

だからタイヘン。


やがて水場に到着

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水量豊富。

ゴクゴクゴク。



ここで体調がイマイチのネコさんが引き返すか思案。
もちろん無理強いはできない。

しかし、ネコさんは登ると決意。

さすが体育会系気象予報士だ。


先に進む・・・というか登る。

樹林帯を、とにかく、なにしろ登る。

あ゛~~~~
だずげでぐれ~~~~

寝不足ってこともあって尚更キツイ。

しかし同行の若者3人は「へ」でもないようだ。

体調があまりよろしくないネコさんでさえ、グイグイ登っているよ。


さすが若き山ヤたち。

若いって素晴らしい。

オレだって、オレだって昔は・・・


でも、森はすごくキレイ。

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やがて木々の間から景色が見えるようになってきた。

おお、宝剣岳!

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更に登る

とても元気な若者たち。

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景観も開けてきた。

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森林限界が近づき、木々が低くなってくれば


ドーン!

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見てくれ、空木岳と駒石が描くスカイラインの美しさを!

そして、まさに始まろうとしている初々しい紅葉を!


いやー、素晴らしかった。

あまりの美しさに気が触れてしまったメンバーもいた。

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ミホさんだ。

右手には明日、歩く檜尾岳から宝剣岳方面への稜線が雲上に浮かんでいる。

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疲れは一気に吹っ飛ぶ。

写真を撮ったり、山座同定したりで先に進めないほどだった。


駒石にも登ってみた。

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更に登って振り返ると南アルプスの山々。

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甲斐駒ケ岳、仙丈ヶ岳、北岳、間ノ岳、農鳥岳、塩見岳、赤石岳、聖岳、光岳・・・

みーんな見える!

塩見岳の向こうには富士山が少しだけ頭を出していた。

なんて景色だ!

凄すぎる!


だから、動画で見てちょ。




ここまで来れば、きょうの宿泊先である駒峰ヒュッテはもうすぐだ。


予定より早めに到着。


いやいやおつかれちゃーん!のハイタッチ。

ヒュッテのテラスで記念撮影。

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それにしても、ここ本当にすごくねーか!?

まさに雲上のテラスだ。

ここでグビッと飲(や)って

ぷは~っ!

するために登ってきたと言っても過言ではない。

しかし、その前に、寝床の確保をしよう。


この駒峰ヒュッテは地元の山岳会が運営する避難小屋で、オープン中は管理人さんがいてくれる。

水、ジュース、ビール、カップラーメン程度は販売しているが、食事は自炊だ。

到着順に良い場所を確保できるので、2番か3番くらいに到着した我々は、2階のなかなか良い場所に陣取ることができた。

重いけど持参したマットとシュラフを敷いて今夜の寝床はOK。

さあ、ビアだ!

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かんぱーい!


ウオー、最高だぜー!

ネコさんは相変わらず本調子じゃないようで、ちょっと可哀想。

しばらくテラスで最高の景色を眺めながら飲んでいたが、皆やはり寝不足ということもあって少し休もうということになる。
気温もグッと下がってきた。

ちょっとお昼寝(夕寝か?)タイム。

1時間だか2時間だかわからんけど、ぐっすり眠ってしまった。


起きてみると夕暮れに雲海が染まっている。

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テラスではネコさんもこの景色に感激していた。

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御嶽や乗鞍も遠くに見えている。

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南アルプスの一万尺級が、その頂を雲上に突き上げている。

あー、なんてキレイなんだ。
ヘタすりゃ泣くぜ。

というわけで夕暮れ、駒峰ヒュッテからのパノラマ動画をどーぞ。




明日も天気は良さそうだ。


夜はそれぞれが持参した食料で自炊。

ガスは共同装備ということでネコさんが担いでくれていた。
オレはワインとウイスキー係。

いつもの通り楽しい宴会。

そして、いつもの通り8時頃にはシュラフに潜り込んで、ぐっすり眠った。



■9月29日


夜明け前 八ヶ岳・南アルプス方面

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仙丈岳と北岳の間あたりからご来光

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素晴らしい朝焼けを見たら朝食はそれぞれの食材で自炊。
オレは岳食のパスタなど。


この日はアップ&ダウン、アップ&ダウン、アップ&ダウン、アップ&ダウン、アップ&ダウン・・・
の厳しく長い行程。

まずは空木岳の山頂へ。

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山頂からはこんな景色だ。

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八ヶ岳連峰がはっきり見える。

右端は大好きな甲斐駒ケ岳だ。

御嶽山も大きい。

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そしてこれから歩いてゆく宝剣岳方面に向かう稜線。

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天気良し!

気象予報士が自らの健康と引き換えにしてでも魔法を使って晴天にしてくれたのだ。


素晴らしい景色を堪能したら木曽殿山荘に向かう。

まだ9月だけれども所々で紅葉している。

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木曽殿山荘まで下って少し休憩。

ここからは東川岳への登り返し。

急登だよ・・・


東川岳

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稜線を辿って次は熊沢岳へ。

長い・・・
キツイ・・・

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振り返れば空木岳

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それにしても空木岳はいい山だ。

予想以上。

深田久弥は日本百名山を選ぶときに空木岳と、となりの南駒ヶ岳で迷ったそうだ。

しかし、決め手は「うつぎだけ」という名前の美しさだったという。


山ってけっこう「名は体を表す」なんだよね。


熊沢岳

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行動食などでエネルギーチャージ。

ここからが更にキツイ。

一旦、鞍部に大きく下り大滝山に登り返す。

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辛くて辛い登り返しだよ・・・

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その大滝山を越せば檜尾岳と檜尾避難小屋が見えてくる。

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紅葉もきれいだ。

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なんとか檜尾岳着。

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今年、韓国からの登山者11人が、このあたりで遭難して4人が亡くなったという事故があった。

実に痛ましいことだが、アルプスでは天候の急変に対応できるしっかりした装備と、山の知識が必須だ。

幸いにも今回のメンバーには気象予報士1名と、その卵が1名いる。

備えは万全、鬼に金棒、バレンティンに金属バットといえるだろう。


避難小屋の向こうは南アルプス連峰で、その向こうに富士山が見える。

ここも絶景。


というわけで檜尾岳山頂からの360°パノラマは動画で。




この檜尾岳でランチ。

厳しいアップダウンの連続で消耗したエネルギーを補給する。

しかも、先はまだまだ長い。


檜尾岳から、またまた大きく下る。

そして濁沢大峰に登り返し。

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ひゃ~、ヘロヘロだー

慰めは、ずっと右手に見えている南アルプスの峰々。

特に甲斐駒ケ岳はカッコイイ。大好きなんだ!

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濁沢大峰を越して、また下る。

そこから島田娘の頭と呼ばれる2858mのピークに登り返す。

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あ゛~~~~

ヘタレ。

若者3名には先に行ってもらって、マイペースで歩くよー。


でも、なんとか到着。

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ここまで来れば、もうキツイ登りも岩場もない。


振り返ると、歩いてきた道

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あー、良く歩いた。

頑張るオジサンだな。

ちょこっと感慨に浸る。


極楽平まで下れば、観光地っぽくなってくる。

そこからは木製の階段が設えてあって、15分ほど下れば千畳敷の駒ケ岳ロープウェイ駅だ。


宝剣岳を見上げる。

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極楽平から宝剣岳山頂までは15分ほどなのだけど、誰も行こうと言わなかった。

良かった良かった。


千畳敷は多くの観光客で賑わっていて、なんとロープウェイに乗るのに2時間近く待つのだそうだ。

となれば、ビア!

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ちょいと寒いけどね。


ロープウェイ待ち2時間、さらに下のしらび平から車を置いてある駐車場までバスで1時間。

さらに温泉にも入るので飲んでも大丈夫なんだけど、ネコさんは体調を考え、大事をとってソフトドリンク。

す、すまねぇ・・・


でも、きょうは体調が回復して良かった良かった。

お陰様で最高の天気に恵まれたよ。



ロープウェイに乗り込んで、しらび平からバスに乗る。

菅ノ台バスセンター駐車場に着いた頃には、すっかり暗くなっていた。

温泉につかって汗を流す。



そしてシメは駒ヶ根名物、信州産ロースのソースカツ丼だ!

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こうして満腹になった我々4名は、ネコさん運転の車で東京に帰ったのだった。


いつもながら、この山行を計画していただいたミホさんとネコさん、そして初めて一緒に歩かせてもらったあゆみちゃんに感謝、感謝。

みんなヘタレなオジサンの面倒を見てくれる、心優しきメンバー。

本当にありがとう!

天気もメンバーも素晴らしかった!

実に楽しく、思い出深い山行だった。


もちろん、この山行の反省会(単なる飲み会)も実は10月の中旬の某日、もうすでに八丁堀でやっちゃった。

これまた楽しかった。

また一緒に歩かせてください!

ちなみに反省会はこんなディープな店だった。

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ウツギ、センジョウジキ、中ア、サイコー!

いや北アも南アも、八ッも、どこもかしこも山サイコー。


山はいい。

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テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

2013年8月13日~16日 裏剱を歩いた夏 室堂~剱沢~仙人池~阿曽原温泉~欅平(単独)

仙人池と剱岳

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昨年の秋に剱沢のテント場で偶然に出会ったお客様でもあるT社長と、今年はテントをかついで裏剱を歩こうということになった。

しかし、残念ながら計画していた日程にT社長の急な仕事が入って断念。

結局、急用も何もない自分は少しだけ日程をずらしてソロの小屋泊で行くことにした。

何年も前からチャレンジの機会をうかがっていたルート。

4日間にわたる長大なトレイルを、天候にも恵まれ、計画通りの日程で、いくつもの沢、谷、雪渓、峠、ダムを越えて歩いた。

剱岳本峰に向かって突き上げる小窓王、チンネや八ツ峰北面の屹立、氷河と認定された雪渓、そして山深い温泉・・・

どれもこれもが感動的で、いままでの山行では味わうことのなかった強烈な印象を残して2013年の夏休みが終わった。



■ 8月13日


朝7時に室堂に到着。

前日の夜11時に竹橋の毎日新聞社前発「毎日アルペン号」に乗ってやってきた。

本来ならばT社長のML430で立山駅まで来て、そこからバスで室堂に入る予定だったが、その足がなくなったので仕方なく自分の車で来ることを覚悟。

ところがネットで色々と調べてみると、毎日アルペン号ならば東京から乗り換えることなくダイレクトに室堂に入れる。

遠い遠い道のりを運転しなくて良いなんて実に便利だ。

出発間近だったけれど、なんとか予約もOK!

前回の北ア裏銀座の際のバスで眠れなかった教訓を生かし、酔いはほどほどにして、枕を持って対応したら以外に快適に眠ってきた。



まだ朝が早いこともあって、室堂にはそれほど人がいない。

もちろん前日からの宿泊客もいるけれど、お盆休みって意外と山は混んでいなかったりする。

これから登る立山

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準備を整えたら、まずは一ノ越へ向かって登る。

考えてみたら夏の立山に登るのは初めてだ。
11月あるいは春に、スキーで滑るために登るばかりだったから。

一ノ越まで登れば南側の展望が開ける。

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槍ヶ岳や笠ヶ岳、つい先月に歩いた水晶岳や野口五郎岳をはじめとする裏銀座が見えている。

まさにあの時に眺めた景色の、正反対側からの眺望だ。


室堂平を見下ろせばミクリガ池の向こうに大日岳と奥大日岳。

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こんな壮大な景観を、天気さえ良ければ、いとも簡単に見ることができるから室堂は賑わうわけだ。


さてここからいよいよ雄山への本格的な登りとなる。
もろいガラ場の急登で、浮石に注意しながら登る。

それでも難なく一等三角点と山座同定盤の置かれた雄山に到着。

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しかし、雄山の本当の山頂3003mは、ここではない。


あそこだ!

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鳥居をくぐった先、雄山神社峰本社

ここに登るには500円の参拝料が必要である。

せっかくだから参拝。

これもらえる。

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本当の山頂からの景色も雄大だ。

社の横には剱岳が見えている。

記念撮影

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後立山連峰

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眺望雄大なり。

槍穂高方面

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参拝すれば神主さんにお祓いしてもらえる。

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さて参拝したら立山の最高峰である大汝山に向かって前進しよう。

室堂平が箱庭のようだ。

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黒部湖を見下ろす

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約20分で大汝山へ

山頂は狭いので、写真撮影も順番だ。
だから次の順番の方に撮ってもらった。

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後方の剱岳がカッコいい。

大汝山の次は富士ノ折立へ。
この富士ノ折立を入れた山塊が立山の主峰ということになる。

そして真砂岳と別山を合わせて立山三山と呼ばれている。


富士ノ折立は頂上を少し巻き、真砂岳とのコルに向かって標高差200mの急な下り。

下りきったところが内蔵助カールの源頭部となる。

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ここからは緩やかに真砂岳に登り返す。

振り返って見る立山

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真砂岳を下って別山は巻く。

イワヒバリのつがいが歓迎してくれている。


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別山乘越からの稜線に出れば、眼前には遮る山のない剱岳が現れる。

はずだ。

はずなんだけど・・・


うーん、雲で山頂が隠れている。

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しかし、それでも圧巻の光景であった。

右に八ッ峰、左に前剱を従え、まさに日本山岳の王者と呼ぶにふさわしい。


ここから剱沢小屋に向かって下る。

岩ザレの急降下で、スリップと落石に注意が必要な歩きにくさ。

乗越まで回り込んでから下ったほうが楽なくらいなのではないかな。

剱沢のキャンプ場が近づいてくると、剱本峰が遂に顔を出した。

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昨年の秋にテン泊したキャンプ場を過ぎて更に下る。

きょうの宿、雪崩から守るための石垣に囲われた剱沢小屋が見えた。

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まずは受付を済ます。

明日はどこに行くのか訊かれるので仙人池と答えた。

ご主人は地図を出して剱沢雪渓の危険個所の説明をしてくれる。

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地図のルートはコピーしてあるが、赤ボールペンで丁寧に説明してもらった。

剱岳に登る人たちには、タテバイ、ヨコバイはじめ、ルートの説明をしてくれる。
初めて剱に登る人にはいいかもしれない。

到着したのが13時半ごろ。
ちょうど14時半まで、シャワーを浴びられるというので寝床を確保したら早速いただく。

新しくなった小屋はトイレも綺麗だし、このシャワーも近代的で、山小屋ではないようだ。

さすがに石鹸やシャンプーを使えるわけはないが、シャワーでさっぱりしたら

剱とビア

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くぅ~~~

たまらん。

夕食の時間まで、ずっとずっとこの剱岳の景色を見て過ごしていた。

小屋のサンダル履きだけど写真も撮ってもらった。

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この日は宿泊客も少なく、実に快適な山小屋ライフ。

夕食の後もウイスキーをチビチビ飲みながら、ジャケットも着こんで暮れゆく剱岳をずっと見ていた。

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剱に向かって右の方向は剱沢の深い渓谷。

その向こう側に後立山連峰。

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見飽きることはない。

その孤高、その雄々しさに、男として、またビジネスマンとして思うこと、感じることがたくさんたくさんある。

剱岳は本当に特別な山だ。


外のベンチで知り合った方と小屋に入ってまた酒を酌み交わす。

Fさんは、この日の宿泊者で私のほかに唯一、裏剱の全く同じコースを歩く方だった。
だから話も弾む。


剱沢小屋の食堂には多くの有名人たちが残したサインや写真が、たくさん飾られている。

最近では映画『剱岳・点の記』でここに宿泊していた監督はじめ、スタッフ、出演者のものや

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新田次郎

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若き日の八千草薫さんも剱沢まできたそうな!

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そんな写真を見たりしながら、宿泊の皆さんと酒を酌み交わす。

別山尾根から初めて登るという方、そもそも剱は初めてという方に、コースの指南をするベテランさんや、早月尾根を朝の3時に出て、ここまで来たというツワモノもいた。

Fさんにはコーヒー豆を焼酎に漬け込んで作った特製の酒をいただいた。

奥さまと一緒なので、明日は朝ごはんを小屋で食べずに早出するのだそうだ。


また明日、仙人池ヒュッテでの再会を約束する。

そんなこんなで夜も更け、8時半には床に入った。



■8月14日


朝の剱岳

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朝5時から朝食

6時には出発

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天気良し。


剱沢の沢筋に沿ってガレ場を下る。

やがて雪渓が出てくるのでアイゼンを装着。

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朝は雪がカチカチにしまっているのでアイゼンは6本爪以上が好ましい。

それにしてもドでかい雪渓だ。

まだ歩き始めたばかり。
でも見上げるとこれ

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やがて左手に平蔵谷

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できるだけ雪渓の3分の1の位置をキープするように歩く。
(真ん中と端は雪渓が崩壊して落ちると危険)

東京は今日も猛暑なのかな?

雪渓にいると全く信じられない。


さらに下って源次郎尾根を左に見ながら長次郎谷出会へ

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この辺りが例年、一番注意が必要らしい。
何度か事故も起きている。

しかし今年は雪も多く、雪渓は安定しているように思えた。

剱沢小屋のご主人に教えてもらった通り、真砂沢ロッジの水パイプにそって進み、夏道を探す。
滝に近づくと危険だ。

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雪渓がやっと終わると真砂沢ロッジに到着。

ここでアイゼンをはずし、ドライフルーツなどを食べて大休止


この先は大きくなった剱沢左岸の登山道を進む。

時折ペンキやケルンを見失いそうになるので注意深く歩く。

途中の河原で剱沢小屋で出会ったFさんご夫婦に追いついた。

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お先にどうぞ、というので先に進む。

二股までは滑りやすい岩場の高巻きなども数か所あるので注意が必要だ。
カニのヨコバイ並みにクサリでへつらなければならないスリリングな高巻きも一か所あった。

二股で吊橋を渡る

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こんな山奥に、よくもこんな立派な橋を作ったものだ。

ここで剱岳東面の切り立った八ツ峰と三ノ窓雪渓がとうとう現れた。

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天気が良いからきっと仙人池からは素晴らしい裏剱を見ることができるだろう。

武者震い一発、仙人新道のキツイ登りにとりつく。

汗がほとばしる。

この登りを越せば楽園が待っていると思うけど、キツイものはキツイ。

しかし次第に見えてくる景色はその苦労を癒すに余りある。

剱岳八ツ峰とチンネ そして氷河と認定された三ノ窓雪渓

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このダイナミックな岩峰こそ、今回のトレイルで求めていた風景だ。

それは、まさに「試練と憧れ」の山といわれる剱岳を端的に表している。

この堂々よ、この雄々しさよ!

感無量。

さらに登っていけば池ノ平山と小窓ノ頭の間に小窓雪渓が現れた。

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そんな景色を見ながら登り行けば、やがて仙人峠にたどりつく。

ここから、今日の宿泊先である仙人池ヒュッテの赤い屋根が見えた。

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後方に見えているのは唐松岳から不帰ノ嶮、そして白馬岳に至る稜線だ。


時間は早い。
まだ午前中。


だからザックをデポして池ノ平に寄り道することにした。
往復で1時間ほどの行程。

湯を沸かして、うどんでも食べようかとも思ったが、面倒くさいのでカロリーメイトとか、ドライフルーツとかを食べた。
これでエネルギーチャージ完了。

必要なものだけを持ち、空身に近いから走れるくらいだ。


はじめは木道も実に気持ち良い道。

高山植物もたくさん咲いている。

振り向くと、仙人池ヒュッテもまだ見えて、パラダイス的風景が広がっている。


やがて眼下に池が見えてくれば

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池ノ平山をバックに池ノ平小屋が見えてくる。

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小屋の前からの景色は

パラディーゾ!

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写真だとそれほど見えないけれど、高山植物のオンパレード。

奥に見えている双耳峰は鹿島槍ヶ岳だ。

ここからの雪形は「モンローの唇」と呼ばれるのだそうだ。

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なるほど、いわれてみればね。

池ノ平小屋は小さな小屋だけど、なかなか雰囲気がある。

休ませていただくので飲み物くらいは買おう。
ビールといきたいところだけれど、まだ行動中だからコカコーラを買った。

小屋の女将さんに、どこから?

と訊かれたので、剱沢からと答えると、あら早いわねぇー、と言われた。


コーラを飲みながら、小屋の日陰にあるベンチで眼前に広がる景色をボーっと眺めていた。

小屋の前にはモリブデンが含まれた鉱石が置かれている。

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戦時中、ここはこのモリブデンを採掘するための拠点だったのだ。
モリブデンと、その採掘の歴史についてはここでは書かない。
興味があったらググってみると面白い。


もし当初の予定通りテント泊だったら、この小屋のテン場に泊っていた。
なぜなら仙人池ヒュッテにはテン場がないのだ。

今度はこの小屋にも泊ってみたい、そんな気持ちで池ノ平小屋を後にしてザックをデポしたままの仙人峠に向かった。

花咲く道を仙人峠まで戻り、仙人池ヒュッテに到着。

受付の前に、とにかく池に行く。

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ここも、パラディーゾ!

八ツ峰の1峰から8峰を総なめ。

右側の台形が小窓ノ王。

一番高く見える尖峰がチンネ。

6峰と7峰の間に、剱岳本峰がほんの少しだけ見える。

なんという景色。

深田久弥の『日本百名山』にはこう書かれている。

おそらく剱岳の一番みごとな景観は、仙人池あたりから望んだものであろう。
眼前に岩と雪の交錯したダイナミックな光景が迫ってくる。
雄々しい岩峰と、その間隙に光る純白の雪。
これほどアルプス的な力強い構図は他に類がない。
その男性的な眺めに緊張した眼を下に移すと、そこにはメルヘン的な原がやわらかに広がって、
そこの池沼に岩と雪の剱岳が逆さまに映っている。



小屋に入って受付を済ます。

二股手前の河原で追い越したFさんご夫妻も少し前に到着したところだった。

空いているから、部屋のどこでも好きなところを使ってくださいということだった。
まずは寝床と荷物を整えた。

風呂を用意してあるということだったので、ありがたくいただく。
ポンプでくみ上げた水をボイラーで沸かしてくれている。

昨日といい、今日といい、山小屋で風呂に入れるなんて最高だ。


さっぱりしたところでビア。

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しかも、窓から見える景色が凄い。

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隣の席では、ずーっとアサギマダラ氏がテーブルをずっと吸っている。

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このテーブルから何か出てくるのだろうか?

Fさんご夫妻は外でラーメンを作っていた。

500mlを飲み干し、美味しいからもう一本350mlも追加。

アサギマダラ氏は、本当に全くどこかに行く気なし。
ずっと隣の席で一緒に飲んで、我々は飲み友になった。


ビールを飲み干したら、サンダル履きでまた池に出てみる。

どれだけ見ていても見飽きることがない。

何度も言うがツルギはスペシャルだ。


5時から夕飯。

きょうの宿泊は自分を入れて5名。
Fさんご夫婦と、横浜から来ていた30代男子2名とオレ。

皆で酒を飲みながら楽しくて美味しいディナータイム。

富山名物の「黒造り」と呼ばれるイカスミ入りの黒い塩辛がたまらなく美味しくて、酒が進んだ。

夕食後もまた池に出て剱岳を眺める。

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2013年 夏、裏剱。

もしB.Cスキーや山登りをやっていなかったら、くじけている場面もあったかもしれない。

雄々しく大きな山を見て自分を鼓舞した頃もあった。

山は、動じない心とか、突破する力を与えてくれたかもしれない。


月、立山、剱、仙人池

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山はいい。
特に剱は・・・そんな夕暮れだった。



夜は食堂でスタッフの皆さんたちも交えてウイスキーを飲む。

色々な話題で盛り上がったが、8時半には床に就き、お休み3秒だった。



■8月15日


朝の3時半頃に眼が覚めた。

部屋の窓から空を見ると満点の星空。

ペルセウス流星群が見れるらしいので、しばらく見ていたが流れ星は見れなかった。
外に出ればもっと見やすいだろうが、窓に吐く息でガラスが曇る。
寒そうだ。

布団を窓際に持ってきて、寝ながらにして空を見る作戦を決行したが、そういうインチキは通用しなかった。
というより、ウトウトしながら寝てしまった。

食事の用意ができましたという小屋の方の声で眼を覚ます。
朝5時。

しかし、食事の前に朝焼けに染まる剱岳を見るために池に出る。

他の皆さんも揃っていた。

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だんだん焼けてきて

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言葉はない。

ここにいて良かった。



5時半頃から朝食。

Fさんご夫妻は、昨日と同じように早出した。

きょうも阿曽原温泉小屋で一緒になる。

朝ごはんの後、出発の準備をしたが、どうにも名残惜しくてまた池に行き、剱岳に頭を下げて別れを告げる。

横浜からの若者2名は剱沢に戻るというので、お互いの無事を祈って別れた。

小屋の方にもお礼を言って出発。

良い小屋だった。
また必ず来る。


さて、まずは仙人谷の沢底に大きく下るのだが、ここで雪渓の洗礼。

小さな雪渓は、朝だから固く凍ってはいたが、スプーンカットの窪みにうまく足を乗せながら、つぼ足でクリア。

しかし一旦、夏道になるも、また大きな雪渓が現れる。

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アイゼン装着。

ここはルートを慎重に選ぶ必要がある。

夏道で高巻きするルートを見誤らないこと。
また、雪渓の弱い場所に乗らないことが大事だ。

後から聞いたのだが、Fさんご夫妻はここで、なんと雪渓が崩落して1メートルほど落ちたのだそうだ。
雷のようなドーンという轟音がしたという。

幸いにも1メートルだから何もなかったが、これが3メートルとか5メートルとかだったら・・・
ぞっとする。

雪渓を縦に3分割して、その3分の1のライン上をできるだけキープする。

残雪が多く、ソロということもあってルートファインディングに苦労した。

なんとか雪渓をクリアして、やぶが濃くなってきたと思ったらFさんご夫妻に追いついた。
そして先程の話を聞いた。

雪渓が2か所ほど落ちていたのを確認したが、そのうちの1つがそうだったのかもしれない。

奥様が少し腰を打ったようで、ゆっくり歩くので先に行ってくれという。
歩けないとか、怪我とかいうわけではないので、先に進む。

すこし下ると仙人温泉小屋に飛び出した。

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ここで小休止。


源泉は小屋の少し上にある。

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この源泉の手前で仙人谷の右岸に渡り、山腹を横切るように登り返す。

温泉小屋が小さく小さくなるくらいに登ると尾根のピーク、標高1629mの地点に出る。
標識が設えてあるので分かりやすい。

さて、ここからが雲切新道の激しい下り。

はしご、ロープ、くさりの連続。

鹿島槍から白馬方面の展望は素晴らしい。

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1550メートル付近で3段に分かれたハシゴを下り、さらに下ると細いリッジ状の尾根に出る。
転落しないように進む。

ブナの多い樹林帯に入れば、あーもう勘弁してくれーと言いたくなるような、ひたすら、ひたすら下りだ。

やっぱりここはアルプスだけに、そう簡単ではない。

やがて仙人ダムを見下ろすようになる。
さらに下って丸木橋で仙人谷を渡る。

この先の辺りからクサリのある人工的なコンクリートの道を行く。

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そして、高度感たっぷりの下が切れ落ちた3つのハシゴを下る。
これ、下を見るとダム湖に真っ逆さまだ。

ちょっと怖いけど、ここをクリアすれば仙人ダム。

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ダムの上に立つと、轟音とともに大量の放水を見ることができた。

さて、このダムの日陰で小休止。
景色も良い。

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激しい下りの疲れを塩分チャージのタブレットとドライフルーツで和らげる。


ここからはダムの旧日電歩道の標識に従って阿曽原方面に進む。

こんな地下道を通って行く。

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この中は凄く涼しい。
というか、ずっといたら寒くなるだろう。

しかし、このような山の奥の奥の、そのまた奥に、こうした建造物があるということが凄い。
もちろん、黒四ダムは更にもっとずっと奥で、更に巨大だ。

当時の日本は、どうしてもどうしてもどうしても、どうしてもどうしてもどうしても、電力が必要だったのだ。
いまの日本の発展は、電力なくしてはあり得ない。

この辺りから、大自然と電力開発という相容れない巨大な力のせめぎあいが、この山行に、ずっとついてくることになる。

原発があんなことになっている今、色々考えさせられるルートでもある。


ダムから出ると、少し登り返しが苦しい。

そして水平歩道をしばらく行けば、今日の宿泊先、阿曽原温泉小屋だ。

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こちらの小屋は、他の小屋が雪の重さや雪崩に耐えられように石垣で囲ったり、強度を強くして建てているのとは違い、毎年 晩秋には解体して、その壁や柱や天井をトンネルの中に収納する。

そして夏になると再度、組み立てるのだ。

全く、その御苦労といったら頭が下がる。


到着したのは昼ごろで、一番のりの客だった。

きょうも大きな部屋に通されて、好きな場所を使っていいといわれた。
すでに前の日から連泊している方のザックもあった。


昼ごはんをまだ食べていなかった。

荷物を軽くしたいので、うどん(岳食)を食べることにした。
どこかで火を使わせてもらえるか聞いたところ、食堂で使っていいと言われた。

うどんを食べていると、ご主人がおそらく温泉の掃除から戻ってきて、温泉のお湯がもうすぐ一杯になるから、入ってきていいよと言われた。

今から2時半まで男湯にするということだった。

温泉へは、小屋から7~8分ほど下る。

サンダル履きで行けますか?
と訊いたら、この時間に仙人池から来れる人なら大丈夫と言われた。

阿曽原温泉

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この雄大な自然の中の温泉を独り占め!

50も過ぎたオッサンが、山に向かってフルチンでヤッホー!

やりたい放題だ。

もう、最高。

疲れは全てすっ飛んだ。


温泉から出たら、食堂でビア。

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テレビでは甲子園の高校野球をやっている。

そういえば、この数日間のニュースも何もわからない。

小屋の窓からは峡谷が美しい。

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しばらくすると雲切新道の途中で抜いてきた2人組の方が到着した。
どうやら一人の方が膝を痛めたらしい。

抜いた時は座っておられたので気が付かなかった。

小屋のご主人がテーピングしてあげていた。


小屋のスタッフの方に、Fさん夫妻はおそらく2時頃になるだろうという情報も入れておいた。


350mlをもう一本飲んだ。

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2時30分ごろ、Fさんご夫妻も到着。


さらにしばらくすると前日に欅平から入って泊まっているという青年も戻ってきた。
同じ部屋に置かれていたザックの持ち主だ。
自分が小屋に到着したのと同時にどこかに出て行った青年だった。

きょうはダムまで行ってきたのだという。

他に3時半頃になって同室となるソロの方が1名、真砂沢ロッジから来たという。
ご苦労なことだ。

ダラダラ飲んでいるうちに夕食。

きのうもコーヒー味の焼酎をいただいたFさんに、きょうは自分のウイスキーを飲んでいただいた。

酒が切れれば小屋で購入して飲んでいた。

NHK富山が制作した番組の上映会もあった。

この阿曽原温泉小屋と、昨日の仙人池ヒュッテに関する歴史とか、小屋開け、小屋閉めの苦労、登山道の整備などを描いた番組。

とても興味深い内容だったし、小屋の気さくなご主人の人となりがよくわかった。

本当に良い小屋、素晴らしいご主人だった。

ダムまで行った青年は酒が飲めないのだけれど、まだ山をはじめて2年ということで、オレと同室の真砂から来た方に色々な質問をする。


テントは何がいいのか?
シュラフはどうなのか?
西穂高岳から奥穂高岳に行くには何が必要なのか?
北方稜線はどうすれば行けるのか?

目がキラキラ輝いている。

若いって素晴らしい。
戻りたいなって少し思った夜だった。

そのうち酔いと疲れで眠くなる。

多分、8時頃には眠ってしまった。



■8月16日

4時に起床。

同室の2名もすでに起きていて、青年は温泉に入って、6時から小屋の朝ごはんを食べて、ゆっくり欅平に下るという。

もうひとりの方は、同じ欅平に向かって4時30分には出発した。

オレは、朝ご飯を弁当にしてもらっていて、それを部屋で食べてから5時に出発。

3日間お世話になったFさんご夫婦は、きょうも名剣温泉か宇奈月温泉に宿泊ということで、ゆっくりの出発だから挨拶はできなかった。
名古屋のご自宅、連絡先をきいておいたから、帰ってからゆっくり手紙を書こう。

小屋のご主人はもう起きていて、お礼を言って出発。

ここには絶対にまた来たい。
秋、平日なら最高なんだけど・・・

テント場を過ぎて沢を渡ると、すぐに標高差約150mの登り。
朝からキツイ。

ここから水平歩道をたどる。

いくつもの谷を越え

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滝を越える。

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水平歩道と言っても、水平な道が続くわけもなく、崩壊しそうな場所や、岩を穿てなかった場所を高巻いたり

こんな倒木も、いくつも突破しなければならない。

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一時間半ほど歩いていたら、30分ほど前に出発した同室の方に追いついた。
きっと昨日の疲れが出ているのだろう。

先に行かせてもらった。


この水平歩道は旧日電歩道と呼ばれ日本電力が黒部電源開発のために穿ったものだ。

阿曽原の光熱地帯にトロッコの線路を通す工事は困難を極めたという。
その様子は吉村昭の小説『光熱隧道』に生々しく描かれている。

そこまでして、どうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしても
どうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしても
電力が欲しかった時代だったのだ。

巨大な利益もあっただろうが、国家として絶対にやらなければならなかった時代だったのだ。



狭くて高度感のある道が延々と続く。

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右手は常に断崖絶壁で、転倒して落ちようものなら命はまず無くなる。

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黒部峡谷のスケールに圧倒されながらも、ここに道を作った人たちの苦労がうかがわれる。

しかし、この道の狭い場所ですれ違うのは恐ろしい。
クサリやワイヤーもあるけれど、所々で抜け落ちたりしていて、全面的に信頼してはならない。

だから、すれ違う人が来ないうちに、そして欅平が観光の人たちで混み合わないうちに着きたい。

休憩せずに歩く。

志合谷のトンネルに到着。

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予定より早く歩いている。

このトンネルは150メートルほどある狭いトンネルで、照明などあるわけがなく、ヘッドランプが必要だ。
ソロで歩くなら電球切れなどが決してないようにしなければならない。

トンネルの中の足下は水が流れている。
深いところで10cm、平均でも5センチ程の小川のようだ。

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きちんとしたゴアとか革の登山靴じゃなければ通れないと思った方が良い。


このトンネルを抜けると奥鐘山の西壁が圧倒的なスケールで迫ってくる。
黒部の怪人と呼ばれる岸壁だ。

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黒部は、本当に凄まじい。

この先も狭いルートは続くが、朝も早いのですれ違う人もなく、しばらく進めば尾根上に出る。

これをたどると大きな送電線の鉄塔に辿り着き、ここが水平歩道の富山側上部となる。
ここでまだ朝8時半。

早かった。

ここから欅平までは急降下。
疲れた脚には多少のダメージ。

しかし、欅平の駅が見えてくればゴールは近い。

結局9時少し前には欅平の駅に着いてしまった。


思えばはるばる遠くへ来たものだ・・・
という感慨はあとにして、まずはトロッコ電車の切符を買う。

9時16分の始発電車にも間に合うのだけれど、宇奈月よりも欅平で温泉に浸かりたい。

聞けば、10時台のトロッコもまだまだ空いているというし、猿飛山荘の温泉も営業しているという。

というわけで10時半ごろのトロッコ電車の切符を購入し、猿飛温泉へ。

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渓流を見ながらの源泉かけ流し。

4日間の山旅もここで終わり。

温泉に入って改めて感慨に浸る。

室堂から欅平へ、思えば2日目からはどこの山のピークに立つでもなく、ただひたすらにいくつもの峠、雪渓、渓谷をたどり、つなぎ歩いた。

剱と黒部の半端ではない懐の深さとスケールに圧倒されながら、それでも本当に旅らしい旅だった。

冒頭にも書いたとおり、今までの登山とは違う、強烈な印象の残る山行だった。


温泉でさっぱりしたら、短パン、Tシャツに着替えた。
ヒゲはボーボーだけど。

トロッコ電車に乗る。

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旅の終わりは、のんびりと黒部の風景を見ながら観光気分で1時間20分。
黒部峡谷鉄道の宇奈月駅へ。

そこから電鉄富山の宇奈月温泉駅まで2分ほど歩く。

駅の前にあったお土産物屋さんが経営している食堂で、白エビのかき揚げそばを食べた。

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これが何気に旨かった。
かき揚げに白エビはあまり入っていなかったが、そばと汁が良い。

もし電車の時間に余裕があったら、もう1杯食べてしまっただろう。

10年だか15年前に福井駅の立ち食いそば屋で食べたそばを彷彿とさせた。
あの時は、マジで2杯食べた。
おばちゃんに「おなかすいとるんやのぉ~」
と言われたのを思い出す。

北陸のそばは旨いのだな。

宇奈月温泉駅から味のあるローカルな電車で新魚津に出て、JRの魚津駅へ。

切符売り場で、東京まで指定席で帰りたいと言って切符を頼んだら指定席は夜までないと言われた。
グリーンもないという。
帰省ラッシュの日だもんな。

仕方ないから一番早く帰れる特急はくたかの自由席に乗り込んだ。

座ることは期待していなかったが、なんだか座れた。
自由席の方が空いてるとは。

車内販売のビールを買って飲んだ。

越後湯沢で新幹線に乗換え。

急いでいるわけではないので、1本遅らせて、駅に多く停車する方の新幹線に乗ったら、こっちも座れた。

大宮を過ぎ、赤羽を過ぎ、上野も過ぎて東京に戻る。

東京駅は、帰省なのか、観光なのか、いつもはビジネスマンの多い構内がファミリーでごった返していた。

乗ってきた電車も、この巨大な駅の照明も、地下街やデパートの空調も、全て電気で動いている。
電気、電気、電気・・・


きのう入った阿曽原温泉、仙人池からの朝焼けに染まる剱岳、巨大な雪渓を吹き抜ける涼風、剣沢から見た剱岳の豪宕と峻烈・・・

全てが夢のように思えた。

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昨年の剱岳登頂は → ここ で

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仕事のついでにハイキング 赤城山 地蔵岳

地蔵岳山頂より赤城山の最高峰 黒檜山と大沼

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8月3日(土) 基本的には休みだけど、前橋にちょっとだけ仕事で行くことになった。

しかし、前橋まで行ったのに、すぐに帰るのももったいない。

じゃあ、仕事の後のハイキング作戦だ。


前橋に近い簡単なハイキングコースということで、赤城山の最高峰である黒檜山とか、谷川岳の天神尾根とかを考えた。
しかし、更にグレードを下げて、ビジネスシューズというわけにはいかないが、スニカー程度で充分な山を探してみた。

赤城の地蔵岳なんて、なんとなくよさそうだ。

というわけで行ってきた。


展望台下の登山口

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すでに13時過ぎ。
そんな遅くにスタートなんて普通なら考えられないが、ここなら大丈夫。

歩き始めればブナの原生林などで山らしい雰囲気。

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しかも、この日はなかなか涼しかった。

コースタイム約1時間程度と書かれていたけど、30分だか40分くらいで登っちゃった。

簡単すぎたけど山頂には一等三角点がある。

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涼しいし、山頂も広くて気持ち良い。

景色も思っていたより遥かに良い。

曇っていたので谷川岳や榛名山などは見えなかったけど、そんな山の景色をボヤーッとながめていた。

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黒檜山には、また冬に来て、あの霧氷を見なければなぁ~
と思った。


登山口に戻ると、道路を隔てた反対側に「見晴山登山口」という標識があった。

地図で確認したら確かにある。

行ってみた。

すぐに山頂。

大沼を見晴らせるのかと思ったが間違いだった。

特に何も見晴らせなかった。

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写真の奥に見えるのが、いま登ってきた地蔵岳。


駐車場に戻って帰途につく。

次の目的は、来るときに必ず食べようと思っていた焼きとうもろこしの店。

これ

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焼きとうもろこしは山の帰りの街道沿いでよく売っているし、よく買って食べる。

しかし、これ、いままでのベスト3に入る美味しさだった。

夏の赤城は、思ったより涼しくて、美味しい山だ。

この地蔵岳などは小さな子供のいるファミリーなんかには、とても良いだろう。

でも、蜂・蛇・熊・天気の急変・転倒による怪我など、山は何があるかわからないので自己責任でお登りください。

霧氷の赤城を見るなら → ここ 

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2013年7月20日~22日 北アルプス裏銀座大縦走!

高瀬ダム~ブナ立尾根~烏帽子小屋~野口五郎小屋(泊)~野口五郎岳~水晶岳~鷲羽岳~三俣山荘~双六小屋(泊)~鏡平~新穂高

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■7月20日

眠ったのか眠っていないのか・・・?

新宿を前日の夜11時に発った毎日アルペン号のバスで、七倉に早朝4時半頃着。

ここで降りたのは我々5名と、もう一人の若い女性だけ。

このバスの終点は白馬岳への登山口となる猿倉で、途中扇沢とか八方あたりを経由するようだ。


車中では、なんだかウトウトはしていたが、熟睡はできなかった。
乗車した時は、出発するまで新宿西口しょんべん横丁(いまは思い出横丁に改名)で飲んでいたので、かなり酔っ払っていたのだが、談合坂S.Aの休憩で起きてしまった。

出発の集合場所でメンバーに会った時には「酒臭い」「帰れ」「横の席には座るな」などと言われていたけれど、なんのことはない、いまはすっかり覚めている。
夜行バスは登山口まで直通だから実に便利なのだけど、よく眠れないのが残念だ。


七倉はまだ夜が明けておらず、薄暗いし寒い。
東京の暑さが信じられない。

ここから更にタクシーに乗って高瀬ダムまで行くのだが、道路はまだ閉鎖されている。
朝の5時半にゲートが開くので、それまでここで過ごす。

5時少し前に七倉山荘の明かりが灯る。
宿泊客の朝食が5時からなのだろう。

中に入ってコーヒーを注文できるかと聞いたら、OKということなので、今回のパーティー5名でコーヒーを飲んだ。


そのうちタクシーがやってきて、定員の都合でパーティーの一人であるミホさんと、バスで一緒だったソロの女の子と、山荘に泊まっていたらしきソロの男の人と4人で乗り込む。

聞けばそのソロの女の子は、きょうから野口五郎小屋で1週間アルバイトするというではないか。
そこは我々の、きょうの宿泊小屋だ。

高瀬ダムに到着し「では順調に進めば、今夜お会いしましょう」と言って別れた。

ダム湖を見ながら進む。

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トンネルをくぐり、しばらく進むと水場がある。

そこを過ぎれば、いよいよブナ立尾根の急登が始まる。

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日本三大急登でもあり北アルプス三大急登とも言われる登りだ。
日本三大は大げさだと思うけど。

ブナの原生林の中を、ひたすらに、ただひたすらに急な登りが続く。


若いころはテントを担いで元気に登ったが、いまとなっては小屋泊装備でも充分にキツイ。
それでも燕の合戦尾根ほどではないけど、充分に整備されているので歩きやすい。

もちろん、それなりの体力は要るけどね。


一旦2208mのピークを越し、さらに進む。

唐沢岳と餓鬼岳が見えてくる。


そして高瀬ダムを出てから約5時間、烏帽子小屋に到着。

小屋前に広がる花畑

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急登を登ってきたご褒美は、なんとも素晴らしい。

紫の花がチシマギキョウで、砂礫の中にポツポツ咲いているピンクの花は高山植物の女王といわれるコマクサだ。

ちなみに稀に白いコマクサもあるそうだが、ここにいた。

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花畑の中に入るのは禁止なので大きく写せない。
だからよく見えないけど許してね。


小屋の前で全員で写真を撮ってもらった。

これが今回のメンバー。

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みんな美しく、年寄りをいたわってくれる優しい女性たちだ。
オジサンに口撃で精神的なダメージを与えるようなことは決してしない。

しないかもしれない・・・
しないんじゃないかな・・・
だけど覚悟はしておけ。


構成は女4・男1

なんだか一年前の鳳凰三山もそうだった。
男オレだけ。
なんだか知らんけど、こうなった。

だから「エロおやじ」扱いされながらも、使用人として頑張って歩くよ。


先が長いので、烏帽子岳のピークハントはパス。
野口五郎小屋に向かう。

まずはテント場に向かって下るとこんな景色。

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雪田もいたるところにある。

ここのテント場は、なんだかまるで楽園のようだ。

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花と池

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実に良い感じ。
今度はテントで来るかなぁ~。


それにしてもこの稜線歩きは、実に気持ち良い。

もちろん天候に恵まれたからこそだけど、とんでもない山岳風景と花・花・花・花・花・・・・・・

両側は高山植物のオンパレード。

たくさんの花の名をミホさんが教えてくれた。
彼女の名前のホは穂高からとったという、筋金入りの山ガールなのだ。


いくつものアップ・アンド・ダウンを越えて進む

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雲上のプロムナード。

裏銀座は素晴らしい。

振り向けば烏帽子岳のトンガリの向こうに立山が見えてきて、さらにその奥に剱岳が現れる。

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おお!

ツルギ!!


寄ってみる

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右奥のギザギザがツルギの八ツ峰だろう。


あーツルギ!

また会えた!


上空に虹

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天気が崩れる前兆?

それとも我々を山の神様が歓迎してくれているのか?


さらに花咲く道を行けば、その穂先を天空に突き刺す山が・・・

槍ヶ岳だ!

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燕岳から大天井岳へと続く表銀座もよく見えている。

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前は槍穂高

振り向けば立山と剱そして針の木

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ヤリホとツルタテ!

日本山岳の両横綱にサンドイッチにされたぜ!

最高だー!!

槍をバックに記念撮影

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あー、雄大だー!

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槍をバックに進む我が隊

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こんな素晴らしい稜線歩き、そうはないだろう。

裏銀座ならではの絶景を、これでもかこれでもかというほど堪能できる。

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そんな稜線歩きも、そろそろ脚がパンパンだって頃に野口五郎小屋に到着。

記念撮影

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急登を登り、稜線を遠くまで歩いた。

ホントによく歩いた。


この日の野口五郎小屋は空いていて、我々だけのスペースもいただいた。

汚いオジサンは隅っこに追いやられながらも快適な山小屋ライフ。

寝床を作ったら、まずは外のベンチで生ビール!

お疲れさんの乾杯!


朝のタクシーで一緒だったアルバイトの女の子もいて、初日なのにテキパキと仕事をしていた。

5時から夕飯を食べ、その後も食堂で頑張って背負ってきたワイン(ペットボトルに入れて)やウイスキーを飲んでいた。

メンバーの中には疲れて眠っちゃった方も。

そりゃそうだよ、高速バスだとどうしても睡眠不足になる。
しかもブナ立尾根を登ってきた。

かくいう自分も8時には布団に入り、おやすみ3秒。

ぐっすり眠った。




■7月21日

朝5時から朝食。

きょうの行程は長い。
朝ごはんは弁当にしてもっと早出するべきだったかもしれない。

6時には小屋を出発。



小屋のご主人、スタッフの皆さん、もちろん例の女の子も朝日の中でお見送りしてくれた。

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ずっと手を振って見送ってくれている。

アットホームな良い小屋だったなぁ。
きっとまた来る。


昨日より格段に雲が多い。

夕方には一雨来るかもしれない。
カミナリも少し心配だ。

立山

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ツルギは隠れてしまった。

槍ヶ岳

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そして、これから目指す水晶岳

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まずは小屋からひと登りで野口五郎岳の山頂へ。

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雄大な景色が広がる。

遠くには富士山、南アルプス、そして乗鞍、笠、槍、薬師、立山に後立山連峰・・・

いったいどれだけの名峰を見れるのだろう。

北アルプスのほぼ中央というロケーションのメリットが炸裂している。

青いリンゴを抱きしめ、改札口で君のことを、いつも待ったものだけど、それでよかった。
(若者にはわからない)

そんな野口五郎さんのスッゲー景色は動画でどうぞ!

立山、後立山連峰、富士山、槍ヶ岳&穂高はアップで見れる。





さて、この山行は「山頂人文字協会」のメンバーで構成されている。
(この会については後で説明する)

ミホさんは初参加だが、好むと好まざるにかかわらず山頂では人文字で山名を示さなければならない。
50すぎのオジサンは恥ずかしいからやらないよ、なんていう言い訳は全く通用しない。

というわけで、今回は

GORO

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あー良かった。
オレ、カメラ係。

でも、これ、とても良くできてるんじゃないかな。


お一人写真も撮ってもらった。

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さて、あまりゆっくりはしていられない。
きょうは双六小屋までの長い道のりだ。

水晶小屋に向かう。

五郎池を挟んで向かいが水晶岳だ。


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しばらくは雪渓や花畑の向こうに槍を見ながらの空中散歩。


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しかし、真砂岳を巻いて2833mのピーク手前からは岩場が続く。

東沢乗越を過ぎると東沢谷が黒部湖に流れていく様が手に取るようにわかる。

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そうだ。
このあたりは急峻な山岳に隠された日本の最深部とも言える場所。

この辺りの花畑も見事だった。

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水晶小屋手前の岩場

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はるか遠くに見えていた水晶小屋が近づく。


やっと到着

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ここまででさえ、かなりハード。

つかれた~

それでも水晶岳のピークは踏みたい。

メンバーのうちモナとハマちゃんは水晶岳ピークハントはせず、ichiさんとミホさん、そしてオレの3人で水晶岳を目指す。

実際には、もう一名、昨日から抜きつ抜かれつで仲良くしていただいていたオーサワさんという大きな男の人も一緒だ。
烏帽子のテン場を朝の3時半に出発し、我々に追いついてまた抜きつ抜かれつ一緒に歩いてくれている。


小屋前で少し休んだら、ザックをデポしてサブザックで水晶岳に向かう。

といっても、自分のサブザックを持って来なかったのでミホさんにお借りして、そのかわり自分が背負った。
持ったのは水とカメラ程度なので、すごく軽いけど。


小屋の少し上の稜線からは・・・

おお、雲ノ平!

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左奥に見えるのは、もう一人の五郎さん、見まごうことなき黒部五郎岳。
大口開けたカールが実に見事だ。

しかし、よくもまあ神様は、こんな山の奥のまた奥に、こんなに広く平らな場所を創ったものだ。

楽園だ。
うん、こりゃ、楽園過ぎる!

遠くには加賀の白山まで見えた。

後ろは槍ヶ岳。

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さらに登れば後ろに笠ヶ岳、黒部五郎岳。

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小屋から約40分ほどで水晶岳山頂へ。

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もちろん360°見渡せる素晴らしい眺望。

深田久弥の『日本百名山』では、旧名の黒岳で紹介されていて

「大ていの山は、その頂上から俯瞰すると、平野か、耕地か、煙のたつ谷か、何か人気臭いものものを見出すが、黒岳からの眺めは全くそれを断っている。四周すべて山である。文字通り北アルプスのどまんなかであって、俗塵を払った仙境に住む高士のおもかげをこの山は持っている」

と書かれている。

鷲羽岳の向こうに槍穂高連峰、三俣蓮華岳、笠ヶ岳、黒部五郎岳、雲ノ平、薬師岳、立山の左肩に剱岳、後立山連峰、歩いてきた道をたとれば野口五郎・・・

まさにど真ん中!

あーぁぁぁぁ・・・・

言葉なんか出ない。

だから動画でどうぞ。





さて景色に見とれてボーっとしていると、山頂人文字協会の会長であるichiさんから辻本さんは「Y」の字をやれという命令。

今回は「すいしょう」だけど、圧倒的に人数が足りない。

昨日から抜きつぬかれつで、水晶小屋から一緒に登ってきた大沢さん、山頂でちょうど一緒になったツアーの気さくなガイドさんまで巻き込んで

SISYO

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よくわからんけど・・・

Y がオレ

I はガイドさん

O は大沢さん

ご協力ありがとうございました。

もちろん普通の記念写真もあるよ。

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さて、まだまだ先は長いので下る。

こんな天気だったのに

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あっという間に黒部五郎が雲に隠れた。

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槍ヶ岳方面にも黒い雲が。

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山の天気は本当にあっという間に変化する。

だから充分な準備と知識が必要なのだ。


ワリモ岳手前で短時間のランチを摂り、頂上とは言えない場所にある山頂標識を過ぎ、一旦下る。

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ずいぶんガスってきた。

鞍部から鷲羽岳に向かって登る。

きょうはアップ&ダウンの繰り返し。
ううう・・・
キツイわぁ・・・

鷲羽岳山頂

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ガスってる。
眺望なし。


人文字はどうしったって?

あー、やったねー。
でもイマイチだったから、まあいいじゃん。
(イマイチなのは私でした)


そんなわけで眺望もなかったので三俣山荘に向かって下る。


時折ガスがすーっと引いて、鷲羽池と槍ヶ岳が見える。

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下って行けば遥か下に三俣山荘が見えてきた。

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到着。
モナと浜ちゃんと待ち合わせの三俣山荘着

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きょうはここで泊まるという選択肢もあった。

しかし協議の結果、明日の行程なども考え、双六小屋まで行くことに決定。


幸いにも天気は持ちそうだ。

まずは雪渓を登る。

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三俣蓮華岳は山頂少し手前で巻く。
時間短縮のためだ。

さらに丸山の2854mのピークと双六岳も巻くルート。

残雪が多く、雪渓のトラバースが多い。

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花もたくさん。

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双六小屋に到着する頃にはヘロヘロ。

みんな良く頑張ったわ。

早速、生ビールと小屋のディナーで疲れを癒す。

少しのんびりしたら、ワインを買って談話室で宴会。

ichiさんの知り合いのご夫婦とも合流できて、楽しい夜。

しかし、きょうの長丁場でかなり疲れていた。
メンバーのみんさんも同様。

9時には就寝。

昨日と同様「おやすみ3秒」だった。


■7月22日


朝5時から朝食。
その後、準備を整えて新穂高温泉に向けて下山する。

バスは2時に出発予定だが、温泉に入る予定だから12時着を目指す。

出発前の記念撮影

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双六小屋の裏手も楽園の様相。

池と雪渓と花畑

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しばらく木道のゆる~い道。


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天気は残念ながら曇り。
鏡平で池に映る槍ヶ岳を見たいがどうだろう・・・


さっき出発した小屋がどんどん小さくなる。

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花見平は花花花花花花花花花花・・・・・・

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あまりにも美しい光景を見て、気が触れてしまうメンバーも中にはいた。

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雪田を通り

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弓折岳の山頂手前まで登ると、鏡平山荘の建つ鏡平に向かって下る。

ここからも、ずーっとたくさんの高山植物を見ながら歩ける。

鏡平山荘が見えてきた。

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しかし槍ヶ岳は雲の中だ。

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池に映る槍穂高は難しいか・・・・などと思いながら下っていると、鏡平の少し手前に来た時に、ほんの一瞬だけ槍の穂先が見えた。

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しかしそれも本当の一瞬で、あっという間に雲の中に隠れてしまった。

鏡平山荘に到着。

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残念ながら槍は隠れたまま。

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大キレットの巨大な凹みはよく見える。

鏡平山荘では、名物のかき氷を食べた。

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それほど暑いわけではないけれど、これはマジで旨かった。

かき氷でパワーを補給したら次の目的地である、わさび平小屋に向かって下る。

シシウドヶ原を越え

いくつかの天然クーラーの雪渓を越え

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秩父小沢

秩父沢

を越え


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いくつもの渓谷を見ながら

左俣林道手前で振り返る

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思えば長い道のりだった・・・

って、いやいや、まだまだ終らない。

わさび平小屋着。

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冷たい水の中で冷えたリンゴを買って食べた。

さらに、ここからも長ーーーい林道歩き。

笠ヶ岳に至る超急登、笠新道の登山口を過ぎ、所々に出現する風穴を見ながら。


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新穂高温泉のロープウェイが見えれば、この山旅もお終い。

もうヘロヘロ。
3日間、長い長い道のりだった。

しかし、だからこその充実感がジワーっと湧いてくる。


その3日間の疲れを温泉で癒す。

男一人は風呂からあがるのも早く、お先に失礼して

プハァ~!

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ヤベェ~

これだよ。
これ。

この充実感!

女子まだ風呂からあがってこないから二杯目

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ムフフフフフフフフ・・・・


その後、皆で乾杯し、ラーメンやらカレーやらをそれぞれ注文。


温泉を出るときには強い雨が降りだした。

バス停はすぐ横なので走ってバスに乗り込む。

この道中、一度も雨に降られず、全て終わってから降ってくるとは実にラッキー。


帰りのバスは3列のゆったりしたスーパーシートで超快適。
往路はこのシートをとれなかったそうだけど、これからはスーパーシートだな。

上高地を経由して、そこで多くの人を乗せてからバスは新宿に向かう。

車中でも我が隊の皆さんは絵でシリトリとかしてたらしく、元気ハツラツ、笑いが絶えず。

新宿西口に午後8時頃着。

スバルビルの地下にある居酒屋で最終打ち上げをした。


長い長い旅だった。

急登を登り、岩稜と雪渓を越えて歩き続けた。

高山植物は多いが人は少なく、静かな山行を楽しむことが出来た。

本当に久しぶりの北アルプス裏銀座。

そこは日本山岳の最上級に位置する「雲上のプロムナード」だった。


実に思い出深い、最高クラスの素晴らしい山旅。

企画、予約もお任せの私を快く引率してくれた

ichiさん、モナちゃん、ミホさん、ハマちゃんに心から御礼申し上げます。

またichiさんとミホさんの素晴らしい写真も何枚か使わせていただきました。
重ねて御礼申し上げます。

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辻本孝良

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